時折、質問を受けるので簡単に鳥居の違いを説明します。
鳥居を括る時のマナーなども、最近、周知されつつありますが、一礼と言うよりも一釈で良いと思いますよ。

会釈の釈です。15度くらいって感じですね。
それで御加護が少ないなんて聞いたことがありません。
勿論、境内が空いていて、ゆっくりと礼拝出来るならば、礼であろうと拝であろうと全然問題ないですけども、人混みで深々とやっているとね、後ろから来られる方に迷惑だよねって思うシーンもよく見かけます。
祝詞の奏上も全く同じね。混んでる時は、正面から左手に下がりなさい。左に意味があります。そもそも他者の参拝の邪魔をしていると気づきませんか?
空いていれば別に問題はありませんけども、正中と言うド正面で、ちょっとは遠慮することも必要かも?
他者への配慮と状況判断に欠けることの方が良くないのだと覚えましょう。
それは自分勝手だと言うことの証ですよ。
事細かなことを言えば、作法にも色々ありますけど、配慮不足こそが神社でやっていけないことです。
追加して言うならば、時々、神職さん、神官さんに注意されていますが、拝殿前の写真撮影は禁止されていることが多いです。
神様を直視しないように、御帳や蕃塀がある意味を理解しましょう。
さて、鳥居の形状の違いについてお話をして行きましょう。

神明鳥居

明神鳥居
大別すれば、上図の二つです。
崇敬する神社や家の近所はちょっと違うなって思われる方もいらっしゃるでしょう。
全てを確認してはいませんが、60種類くらいあるとも言われています。
説明に分かりやすい画像がありましたので拝借しました。
著作権は付いて無さそうなのですが、問題がありましたらご指摘下さい。

形が違う理由には、神道にも流派があるんです。
また、神仏習合や分離などの時代背景にて、同じ境内に違うタイプの鳥居が建ってこともありますので、個々の神社の歴史など調べてみても面白いと思いますよ。
また、御祭神の変更などで「おや?」って思うこともありますので、必ずしもその系統の御祭神ではないこともあると覚えておくと良いでしょう。
それはお社の千木や堅魚木の向きや本数のところでも話しましたが、同様の解釈で良いと思います。
神社本庁も「例外もある」としか答えない事情が何かあるということです。
過去記事にも鳥居について触れていますので、興味のある方は覗いて見て下さいね。
wisteriaplus622.hatenablog.com
さて、入門編でという事で話を進めて行きます。


伊勢神宮外宮の表参道鳥居
神明鳥居と呼ばれる伊勢信仰の鳥居ですね。
皇祖神天照大御神の系統を御祭神とする神社を示す鳥居です。
皇祖神って天皇の祖神だから皇祖神ですよ。
時に勘違いされている方もおいでなので説明しておきます。
御祭神が天照大御神でなくとも伊勢信仰であれば、この鳥居であることが殆どです。
なぜこんなややこしい言い方をするかと言えば、天皇自身が主祭神である神社もあるからです。
皆さん、ご存知の明治神宮は御祭神が明治天皇です。鳥居の形が違いますね。

明治神宮鳥居

対して、「東京のお伊勢さん」と呼ばれ有名な東京大神宮は伊勢神宮と同じ形をしています。
言ってしまえば明治天皇も今上陛下の祖先なのですが、先ずは御祭神によって鳥居が違うと理解されれば良いと思います。
八幡宮と言えば、大分の宇佐神宮を宇佐八幡宮と言われる方も居られます。
私もその一人で、朱のお社なので八幡宮の方がイメージとして合致するのですが、天皇皇室に近しいところであって神宮と言う名前が使われています。
福井の氣比神宮の御祭神も仲哀天皇、応神天皇、神功皇后ほかです。

宇佐神宮(大分)

氣比神宮(福井)
さて改めて、今まで参拝に寄らせて頂いた神社の鳥居を見て行きましょう♪

荒御魂だから瀬織津姫って言う人も居ますけど、そうではありませんよ。
天の叢雲剣、所謂、草薙剣を依り代としている天照大御神の分け御魂です。
きっと???でしょうけども、そういう事です。
他には日本武尊、宮簀媛、素戔嗚尊、建稲種命です。境内には天津神が数々祀られています。
聞いて驚くであろうところは楊貴妃です。
詳しく知りたい方は、過去記事に熱田神宮は沢山取り上げていますので読んで見て下さい。

こちらは、日本武尊の妃神の宮簀媛です。尾張国造の家系で尾張氏は天火明命を始祖としているとも言われています。
天火明命と言うと、愛知県では尾張一之宮真清田神社の御祭神でもありますが、写真は失念しましたけども、明神鳥居になります。

伊勢神宮の古材で作らており、対岸は伊勢になります。

成海神社(名古屋市緑区)
日本武尊と、妃神である宮簀媛命、そして兄神である建稲種命が御祭神となりますが、氷上姉子神社、熱田神宮と形は違いますね。
神額と言う神社の名前が飾ってありますね。

本宮に天津彦根命、別宮に天目一箇命です。天津彦根命は天照大御神の第三皇子です。

主祭神は天照大御神ですけども、熊野権現を合祀していたり秋葉系を合祀していたり、よく分かりませんが、どうやら古墳の様です。

熊野三社(名古屋市南区)
御祭神は熊野権現の神様ですが、権現ですから仏様が神様に姿を変えて現れたと言う考え方ですね。
千木、堅魚木が不思議でした。
仕事で熊野もよく行きましたが、今思うとしっかり三山を見て来なかったなぁ〜と残念に思ってます。

八幡社ですから応神天皇ですが、仁徳天皇の名も出て来ますし、弘法大師のお手植え楠とか、熱田神宮遥拝所(熱田神宮寄り西方は干潟であった)とか、白山だ、稲荷だ、白龍だ、黒龍だと、ちょっと不思議な八幡社なので、地元の詳しい方に聞いてみたら「この周辺の神社を合祀したことは聞いているが詳細は分からない」とのことで、故に近所にある白龍神社の祠がお留守だろうなと感じたのは、そう言ったことかも知れませんね。
八幡社なのに境内の朱色は稲荷神社だけと言う…

富部神社(名古屋市南区)
御祭神は素戔嗚尊ファミリーです。津島神社から分け御霊とも愛知県西春日井郡清洲町からの移転説もあり、名古屋市内では珍しい国指定の重要文化財です。(本殿)
神額もカラフルですね。本殿の朱は素戔嗚尊なので分かるのですが、どうして鳥居は朱にしなかったのでしょう?

津島神社の総本山になります。
故に富部神社ではどうして石柱の色のままなんでしょうね?

豊国神社(名古屋市中村区)
こちらの御祭神は太閤秀吉です。

白山宮(愛知県日進市)
主祭神は菊理姫命です。伊邪那岐、伊邪那美の喧嘩の仲裁をしたと言われる和合交渉の神様です。

言わずとも有名な安倍晴明ですね。この近くには清明山と言う地名があって、一時期移り住んだ場所とも言われ、最寄りに上野天満宮(菅原道真)に合祀されていたりもします。安倍晴明は菅原道真をリスペクトしてたそうですが…

伊勢の親神なんて貼り紙もありましたよ。

御祭神には伊邪那岐命(伊邪那美は無い)、木花咲耶姫命(冨士淺間神社)、大山祇命を祀る山神社の三社が垣内に並んで祀られています。
このパターンは珍しいかな?

天岩戸神社(宮崎県)
こちらも言わずとも有名ですね。これは全てが丸い素木鳥居です。私は行けなかったので、知人がライブで写真をいっぱい送ってくれて代理参拝をしてもらいました。

御祭神は猿田彦大神。境内には妻である天之鈿女命ほかが祀られています。
実は入口の鳥居は伊勢一之宮と言うだけあって神明鳥居ですが、参道を進むと…

明神鳥居

椿岸神社は朱の両部鳥居(天之鈿女命)

境内懸主神社(日本武尊)

椿大神社奥宮は素木鳥居でした。
こちらの御祭神は天照大御神、伊邪那岐命、伊邪那美命、猿田彦命、天之鈿女命の五柱です。
朱(丹)の色については、古代イスラエル文明でも魔除けに戸の枠をヤギの血で赤く縁取る儀式があったり、朱と言えば銀朱は弥生時代から古墳時代にかけて、死者の葬祭に用いられたり、生命の再生を祈るためにも使われていました。
また、防腐剤の色説もありますけど、神仏分離令にて、途中、朱を用いた神社は元に戻せとあった様ですので、どうしても私は神仏習合含めて、朱は海外宗教の影響を受けてのこととしか思えないんですよね。
分離令においては木像を燃やしてしまうなんてことがあったらしく、国宝級の木像が焼失したとも言われています。
私は正直、朱の鳥居とはあまり相性が良くない様です。
嫌いと言う訳ではなくて、いつか仲良くなれたらなと言う感じでお付き合いさせて頂いております。
そんな話を稲荷神社で話していたら、大きな枝が折れて落ちて来ると言う…
どうでしょう?貴方の崇敬する神社のルーツは気になりませんか?
機会がありましたら調べられるのも良いと思います。
以前、地元の方に「こちらの神様は何の神様ですか?」と質問したら、「分からんけど、昔からお参りしとる」って…
八百万の神様も崇敬される方もおおらかと言いますか、優しいと言いますか、海外の方が「神様、いっぱいの国」って言うくらい、身近に神様が居られる国なんですよね。
今の日本の人口だと、15人に1人神様が居られる勘定ですwww