今年、最初に読んだ本です。
行動すべてがスローモーになり、理解力も衰えてきて、なかなか本をたくさん読めなくなりました。
『地球、この複雑なる惑星に暮らすこと』も、行きつ戻りつ読み終えるまで結構時間がかかりました。
この本、昆虫好きな養老孟司さん、ヤマザキマリさんのお2人が、4年をかけてまとめた語り下ろし対談集です。
時々マリさんの息子、山崎デルスさんも参加しています。

もっとも巻末で養老さんが言うには、推敲を重ねて、完璧なものにしたというわけではなく、担当編集者の出産があったり、コロナ禍で中断したりしたので、時間がかかったとのこと。
ニュース性がある話題もありますが、テーマが普遍的のものが多いこともあって、違和感はありません。
それにしても、虫から始まって、絵画、歴史、本、死生観、映画、国民性・・・、なんでも、話題の尽きない博識さです。
こんな高尚な会話をしている人たちがいるんですねぇ。
この本にカメラマンとしても加わっている山崎デルスくんはハワイ大学の工学部を卒業しています。
その卒業式に参列したヤマザキマリさんが印象的だった学部長のスピーチの一部を紹介しています。
「あなたたちが学んだのは自然を破壊することではない。まして戦争することでもない、使い方はきちんとわきまえてエンジニアになりなさい。エンジニアという仕事は人間の文明力を暴走させるものであってはいけないし、テクノロジーよりも知性をまず十分に修練させなければならない」
できれば世界中にいるであろう、お2人のような方たちが、とんでもないことをしでかしている世界のリーダーと言われる人々に、歯止めをかける力になってほしいのですが・・・ムリでしょうね。








































