概要
映画『ミケランジェロ・プロジェクト』(原題:Monuments Men、2014年)は、ジョージ・クルーニーが監督・脚本・製作・出演を兼ねた第二次大戦を舞台にした実話ベースのドラマである。ロバート・M・エドセルらのノンフィクションを原作に、ナチスによる略奪美術品を回収・保護する連合軍の特別部隊の奮闘を描く。主要撮影は2013年にドイツ(ポツダムのバーベスベルグ・スタジオ、ベルリン周辺、ハルツ山地、オスターヴィーク)やイギリスのダックスフォード帝国戦争博物館などで行われ、数千人規模のエキストラと実機材を使用した大掛かりなロケが行われた。制作にはドイツの映画助成金も投入され、撮影は2013年6月頃に終了した。公開は当初2013年末予定から2014年2月に延期され、ベルリン国際映画祭でも上映されたが、日本での公開は一度中止され2015年に再公開、Blu‑ray/DVDは2016年に発売された。北米初週は約2,270万ドルを記録し好発進した一方、批評家評価は総じて厳しく、脚本の散漫さや史実の省略・脚色が指摘された。制作陣は物語の多くが史実に基づくと主張するが、登場人物やエピソードはドラマ化のために改変されており、史実の細部確認には原著や専門書が推奨される。
登場人物・キャスト
モニュメンツ・メン
- フランク・ストークス
- 演 - ジョージ・クルーニー / 老年期:ニック・クルーニー、日本語吹替 - 郷田ほづみ
- ハーバード大学付属美術館の館長。「モニュメンツ・メン」のリーダー。美術品をナチスによる破壊から守り、略奪された物を取り戻すため「モニュメンツ・メン」を結成する。エプスタインと組む。妻と8歳の息子がいる。
- モデルはジョージ・スタウト。
- ジェームズ・グレンジャー
- 演 - マット・デイモン、日本語吹替 - 咲野俊介
- メトロポリタン美術館のキュレーター。パリに友人の美術館長がおり、彼から隠された美術品の情報を得るため、ストークスたちとは別行動をとってパリに向かう。9歳と12歳の娘がいる。フランス語も一応話せるが、不自然さを度々指摘される。
- モデルはジェームズ・J・ロリマー。
- リチャード・キャンベル
- 演 - ビル・マーレイ、日本語吹替 - 江原正士
- シカゴの建築家。サヴィッツと組み、祭壇画があったベルギーのヘントに向かう。銃を向けてきた敵兵の警戒心を解くなど、機転が利く人物。孫が2人いる。
- モデルはロバート・ケリー・ポウジー。
- ウォルター・ガーフィールド
- 演 - ジョン・グッドマン、日本語吹替 - 楠見尚己
- 彫刻家。ドイツ軍に近づくため、クレルモンと組んでアーヘンへ行く。
- モデルはウォーカー・カークランド・ハンコック。
- ドナルド・ジェフリーズ
- 演 - ヒュー・ボネヴィル、日本語吹替 - 沢木郁也
- イギリス人歴史家。若い頃暮らしていた、聖母子像があるブルージュの教会に1人で向かう。酒のせいでトラブルを起こし、父に迷惑をかけたことを悔いている。
- モデルはロナルド・エドマンド・バルフォア。
- プレストン・サヴィッツ
- 演 - ボブ・バラバン、日本語吹替 - 田中亮一
- 演劇興行主および美術鑑定家。キャンベルと組み、ベルギーのヘントに向かう。 詩や現代美術に詳しい。初めはキャンベルのことをよく思わなかったが、次第に打ち解ける。
- モデルはリンカーン・カーステイン。
- ジャン=クロード・クレルモン
- 演 - ジャン・デュジャルダン、日本語吹替 - 森田順平
- ユダヤ系フランス人美術商。ガーフィールドと組みアーヘンへ行く。以前は戦闘機のパイロット志望だったが、視力と聴力が悪いため断念した。
- モデルは不明。
- サム・エプスタイン
- 演 - ディミトリー・レオニダス、日本語吹替 - 柿原徹也
- 18歳のドイツ系アメリカ人兵士。通訳兼運転手。英軍基地でストークスらと別れた後、ノルマンディーの連合軍キャンプで再会する。ストークスと組む。
- モデルはハリー・エトリンガー。
関係者
- クレール・シモーヌ
- 演 - ケイト・ブランシェット、日本語吹替 - 工藤静香
- 美術品の行方を知る女性。ナチスの占領下に置かれた美術館で働きながら、秘密裏に美術品の流れを記録していた。レジスタンスの弟がいた。
- モデルはローズ・ヴァラン。
- ヴィクトール・シュタール
- 演 - ユストゥス・フォン・ドホナーニ、日本語吹替 - 鈴木清信
- ナチス親衛隊士官。略奪した美術品を、ヒトラーの総統美術館の展示品として占領下に置いた美術館に集め、ヘルマン・ゲーリングに引き渡していた。逃亡後は妻と子供と共に隠居している。
- ラングトン大佐
- 演 - サム・ヘイゼルダイン、日本語吹替 - 広瀬彰勇
- 連隊長。ジェフリーズから兵士を付けてブルージュに入れてくれるよう頼まれるが、ドイツ軍の撤退は間近だとして取り合わない。
- フィールディング少佐
- 演 - マイルス・ジャップ、日本語吹替 - 石住昭彦
- エプスタインの上官。ストークスの依頼で、美術品をドイツ兵から押収する。
- 歯科医
- 演 - ミヒャエル・ブランドナー、日本語吹替 - 遠藤純一
- キャンベルの虫歯を治療するドイツ人。キャンベルとサヴィッツを、隠居していたシュタールと引きあわせる。
- エミール
- 演 - アレクサンドル・デスプラ、日本語吹替 - 高宮俊介
- フランス人の 連絡員。グレンジャーをパリまで送る。英語もしゃべることができる。
- フランクリン・ルーズベルト大統領
- 演 - マイケル・ダルトン、日本語吹替 - 伊藤和晃
- ストークスから直訴され「モニュメンツ・メン」の結成を認め、彼が参加することを要請する。
- ハリー・S・トルーマン大統領
- 演 - クリスチャン・ロドスカ、日本語吹替 - 小島敏彦
- ストークスに美術品を取り返すことに命をかける価値があるか、またその人物を人々が将来憶えている可能性について質問する。
- 軍医
- 演 - グラント・ヘスロヴ
- 野営地で負傷した兵士を診ている医師。ストークスとエプスタインが連れてきた、瀕死の兵士にできるかぎりの治療を行う。
ストーリー
第二次世界大戦末期、ナチス・ドイツによる略奪から美術品と文化遺産を守るために編成された連合軍の小部隊「モニュメンツ・メン」(美術・記録保全班)の実話を下敷きにした物語。ハーバード大学美術館長フランク・ストークスら美術史家、建築家、修復師、学芸員ら専門家七人が呼集され、前線で破壊と略奪に直面しながら、散逸・隠匿された名画や彫刻を追跡して各地の美術館や修道院、要塞から救出していく。任務は単なる収集ではなく「文化遺産を守ることが戦後の人間性や文明の回復につながる」という信念に根づいており、戦闘の混乱、軍上層部の無理解、住民や略奪者との駆け引き、そして隊員同士の葛藤やユーモアを通して人間ドラマが描かれる。物語は名作の奪還や象徴的な救出場面を通じて「勝利とは何か」「文化財の価値とは何か」を問い、戦争がもたらす物理的・精神的被害とそれに対する小さな英雄たちの奮闘を描き出す。
参考元:https://natalie.mu/eiga/film/163488
感想
よく知られた話ですが、独裁者の代表として知られるナチス党総統のアドルフ・ヒトラーは画家志望だったのです。
今の時代ネットで簡単にヒトラーの描いた絵が見れるので気になった方は調べて欲しいですが、すごく上手いんですよ↓




どうでしょうか?
これはヒトラーの描いた絵画の一部ですが、どの作品も上手いですよね。
デッサンやパースもしっかりしているし、難しい背景も細かいところまで忠実に描かれています。
ここまで描けるようになるまでに、ヒトラー努力がうかがえますよね。
これだけ努力したのもプロになるためで、ヒトラーはプロの画家になるためにウィーン美術アカデミーを2度受験します。
がしかし、2度とも落ちてしまうのです……⁉
Wikipediaの情報では、先生たちもヒトラーの才能には一目置いていたようですが、絵画ではなく、建築の分野で才能を発揮するよう建築学科への入学を勧めたそうなんですね。
しかしそのためにはヒトラーがドロップアウトした中等学校に戻らなければならなかったらしく、それはヒトラーの望むところではなかったのです。
以後ヒトラーは従軍し、政治家への道を歩み始めることになるのでした。
「歴史にもしもはない」といいますが、もしもヒトラーがウィーン美術アカデミーを受かっていたら歴史は大きく変わっていたかもしれないと考えずにはいられませんよね(^▽^;)
ヒトラーについての前置きが長くなってしまいましたが、ヒトラーは自分でも「私は政治家ではなく芸術家だ。ポーランドの問題が片付いたら、芸術家として人生を全うしたいものだ」と語っていたらしく、挫折した後も芸術への情熱は冷めておらず、美術品に強い関心を示していました。
そのような理由もあり、その他の独裁者や侵略者よりも人一倍芸術作品収集に力を入れていたようで、侵略したヨーロッパ中の美術品を盗んだそうです。
ここからがやっと本題ですが、本作『ミケランジェロ・プロジェクト(原題:Monuments Men)』はナチスによって略奪された美術品を奪還するために立ち上がった男たちの物語です。
作中では「人の命」と「美術品」どちらが大切なのか? というテーマが描かれており、命を危険にさらしてまで美術品を回収したいモニュメンツ・メンと美術品よりも兵士の命を尊重する軍との価値観の相違から、協力が得られませんでした。
どちらの言い分もわかるから難しいところですよね……。
軍からしたら国で待つ家族に「あなたの旦那は美術品を守って名誉の死を遂げました」なんて言えませんよね……(^▽^;)
ですが、「文化遺産を守ることが、戦後の人間性や文化の回復に繋がる」という主張もわかります。
こんなの選べませんよね……(^^;
そのようなわけで軍の協力が得られなかったモニュメンツ・メンの人々は少人数で各地に隠された美術品を探しに向かうのです。
世界各地に戦争や災害からお宝を守った人々の話がありますが、もしその人たちがいなければ人類のお宝は永遠に失われており、文化の損失だけでなく、経済的損失も計れなかったでしょう。
ジョージ・クルーニーが作中でモニュメンツ・メンを率いるリーダーをしているということで、もう一つの『オーシャンズ』に見えてきました(*^^*)b
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