
概要
1人の人間が曜日ごとに、交代人格のように人格が異なる7人の自分の様子を、火曜日の「僕」の視点を通して描く。 吉野にとっては本作が監督デビュー作となる[2]。
当初は2020年5月15日に公開予定だったが[2]、新型コロナウイルス感染拡大の防止のため、5月4日に劇場公開の延期が発表され[3]、6月5日に新たな公開日が6月19日に決定した事が発表された[4]。
中村倫也が、曜日ごとに入れ替わる7つの人格を持った男を演じた主演作。幼い頃の交通事故により、曜日ごとに性格も個性も異なる7人が入れ替わる「僕」。彼らは各曜日の名前で呼び合っているが、中でも「火曜日」は一番地味で退屈な存在で、他の曜日から家の掃除など面倒なことを押し付けられる損な役回りだった。しかし、ある時、1日を終えてベッドに入った「火曜日」が、水曜日に目を覚ます。僕の中の「水曜日」が消え、「火曜日」は水曜日を謳歌するが、その日常は徐々に恐怖へと変わっていく。中村が7つの人格を持つ主人公を演じるほか、石橋菜津美、元「乃木坂46」の深川麻衣、きたろう、中島歩、「ゲスの極み乙女。」の休日課長などが顔をそろえる。MVやCM、短編作などで注目される吉野耕平の初の長編監督作。
2020年製作/104分/G/日本
配給:日活
劇場公開日:2020年6月19日
引用元:https://eiga.com/movie/91955/
登場人物・キャスト
- 7人の"僕"(斎藤数馬) - 中村倫也
主人公。小学生時代に遭った交通事故の影響で、曜日ごとに7人の人格が入れ替わってしまう青年。
主人公の元同級生の女性。7人全員と交流があり、頻繁に家にも訪れている。
安藤の助手として主人公の治療に関わることになった若い医師。
月曜日の僕の友人。ミュージシャン。
図書館で働く司書の女性。
主人公を長年見守ってきた主治医。主に診察に来る"火曜日の僕"とは親しい仲。
ストーリー
主人公の青年は幼いころの事故の後遺症により、7人の人格が日替わりで現れる。性格や好み、ライフスタイルもそれぞれ異なる7人は、週に1日しか意識がないため親しい友人も持てず、病院の管理下で生活していた。中でも一番地味で几帳面な"火曜日の僕"は、他の曜日たちから掃除など雑用を押し付けられながらも淡々と火曜日を過ごしていた。
ある朝、目を覚ました"火曜日の僕"は、その日が水曜日だと気づいた。毎週火曜日が休館のため今まで行けなかった図書館に足を運び、女性司書と親しくなる"火曜日の僕"。女性司書も彼に好意を持っていたが、それは、水曜日に顔を合わせて来た別人格の"僕"だった。彼女のためにも水曜日が消えてはいけないと痛感する僕。
その頃、"月曜日の僕"も同様に他の曜日を取り込み始めていた。"火曜日"とコンタクトをとり、最後の一人として残りたいと話す"月曜日"。"火曜日"は逆に全ての曜日の共存を訴え、"僕"は最後の決断を下すことになる。
感想
主人公・斎藤数馬の中には、小学生のときに遭った交通事故の影響で7人の人格が存在していた。
音楽と煙草を愛する自由奔放なバンドマン・月曜日、地味で真面目で几帳面な本作の主人公人格・火曜日、恐らくクール系なスポーツインストラクター男子・水曜日、職人気質のイラストレーター・木曜日、植物にしか興味のない園芸家・金曜日、おしゃべり好きのゲーマー・土曜日、ソロ・アウトドアが趣味な・日曜日。
そんな個性豊かな7人格が、斎藤数馬という一人の体で共同生活をしているのです。
多重人格をテーマにした作品と言えば『ジキルとハイド』に始まり、以前観た『ジョナサン 二つの顔を持つ男』や『ファイト・クラブ』などが真っ先に上がりますが、それらは1つの体に2人でしたし、近しいのはディズニーピクサーの『インサイドヘッド』でしょうか?
でも、あれは1人の頭の中にいる喜び・怒り・悲しみ・などの感情をテーマにした作品なので人格ではありませんね。
漫画だとつい最近読んだ『親愛なる僕へ殺意を込めて』なども多重人格を扱っていましたが、あれも精々一つの体に2人までです。
あ、ちょっと似たような作品に『仮面ライダー電王』を思い出しましたが、あれはまた特殊な例ですし、一番近しい作品は貴志祐介さんの『十三番目の人格 ISOLA』という小説(映画化しているそう)だと思います。
こうしてみると、多重人格をテーマにした作品自体は珍しくありませんが、曜日ごとに人格が入れ替わるという設定は斬新だと思うのです。
くしゃみで人格が入れ替わったり、バイクに乗って人格が入れ替わったり、水を被ると性別が入れ替わったりする作品は知っていますが、曜日で人格が入れ替わるという作品は、バニラの知る限りでは『水曜日が消えた』だけですね(他にも探せばあるかもですが)。
そんな7人の人格の主人公人格の火曜日は、他の人格の後始末などの損な役回りをして、火曜日を過ごしていました。
火曜日は火曜日の日課である掃除を終えると、検査に向かい、家に戻って来て一人卓球などの軽い運動をする同じような毎日を送っているのです。
ですがある日、火曜日は次の火曜日に向けて眠りに就くのですが、次に目覚めたのは水曜日だったのです。
そこで初めて『水曜日が消えた』のタイトルコールが入るセンスです(≧▽≦)
そこからどうして「水曜日が消えた」?のかのミステリー展開で物語が進むのかと思ったら、火曜日は水曜日が消えたことに喜んで、医者にもかくしたまま、深く追求せずにそのまま物語が進行するんですね。
火曜日は他の曜日とそれほど仲良くはなったんですよ(^▽^;)
それから、火曜日は今まで行きたかったけど、火曜日が定休日であることで行けなかった図書館に向かい、図書館で働く司書の瑞野さんに恋をしてしまうのです。
色々あって、瑞野さんとデートすることになるのですが、実は瑞野さんは水曜日が好きで、火曜日は「あなたが好きだった水曜日を取り戻します」というような詩的なことを打ち明け、そこから火曜日はどうして水曜日が消えたのか?の謎に迫ることになるという物語です。
映画は終始、サスペンス的な雰囲気が漂っているのですが、全然サスペンスではなく、笑える細かい小ネタが至る所にちりばめられてるんですね( *´艸`)
ほとんど火曜日人格だけで物語が展開されるのに、部屋の散らかり方や、家中に貼られた付箋や、それぞれの人格の持ち物など、他の人格が登場しなくても、どんなキャラクターなのか想像させる工夫にも凝っていて、中村倫也さんの演技力が光る作品なんですよ。
火曜日の優しい感じから、突然月曜日のヤンチャ系に豹変するところなど、「うま!」と心の中でつぶやきました。
めちゃくちゃ良い映画で、バニラの選ぶ「最高の映画100」に入れてもいいくらい、面白いと思いました( ̄▽ ̄)b