レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

「穴」サンテ刑務所脱獄を描いたフィルムノワール、監督はあのジャック・ベッケルですが…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「穴」(1960)です。

 

1947年パリ14区サンテ刑務所。未決囚ガスパールは、妻の計画殺人罪で収監されることになった。刑務所改築の為別の四人が収容されている監獄へ移動となった。そこには四人の男達がおり、ガスパールに対して色々と質問を浴びせ始める。それは、彼ら四人が脱獄の為に準備をしており、ガスパールが刑務所長が送り込んだとスパイと勘繰っていたからだった。やがて彼の容疑が晴れ、"脱獄屋" ロラン、"神父様"ボスラン、マニュ(フィリップ・ルロワ)そしてジェオにガスパールが加わり五人は脱獄準備を始めるのだった…

コテコテの脱獄映画ですが、これが良いんですよね。監督があの「現金に手を出すな」のジャック・ベッケル、とてもリアルな脱獄映画になっています。

例えば「第十七捕虜収容所」「大脱走」「パピヨン」「暴力脱獄」「アルカトラズからの脱出」「ミッドナイトエキスプレス」等色々ありますが、私はこの映画を推しますね。

全編モノクロ、ドキュメンタリータッチのこの作品、見栄えは地味ですが"脱獄屋"ロランの存在が素晴らしい。この元々この事件の首謀者の一人らしいのですが、手際が良くて舌を巻きます。このオトウさん左手の親指、人差し指をプレス機で落としたようでありませんが、それなのにベッドのフレームで監獄の床に穴を開けたり、金鋸で鉄格子を簡単に切ったり、余材の鉄棒をまげて合鍵をあっという間に手造りしてびっくりさせます。いや、惚れ惚れします。うーん、美しいです。

殆ど女っけ無しの映画、途中ガスパールの義妹カトリーヌ・スパークがチラリと登場しますがそれだけ。あとはエンエンと穴掘り場面ですが、何か引き締まった感じのフイルムノワールで本当に頬が綻んでくる映画です。うーん、美しいです。

そういう意味で、私的名画の一つと言って良いでしょう。

このブログ作成にBD版を鑑賞しています。             八点鐘

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