映画『ホーンテッドマンション』:2003年公開のエディ・マーフィ主演作を徹底解説

2003年に公開された映画ホーンテッドマンションは、ディズニーランドの人気アトラクションを実写化したファンタジー・コメディ作品です。不動産業に没頭するあまり家族を後回しにしていた主人公が、不気味な屋敷での一夜を通じて家族の絆を取り戻す姿を描いています。エディ・マーフィの軽快な演技と、アトラクションでおなじみの視覚効果が見事に融合した一作です。
概要・原題
- 原題: The Haunted Mansion
- 日本公開日: 2004年4月24日
- 製作国: アメリカ合衆国
- 上映時間: 88分
- 監督: ロブ・ミンコフ
- プロデューサー: バリー・ベルナルディ、ロブ・ミンコフ
- 出演者: エディ・マーフィ、テレンス・スタンプ、ナサニエル・パーカー、マーシャ・トマソン
あらすじ
不動産業を営むジム・エヴァースは、妻のサラと共同経営で成功を収めている実業家です。仕事に熱心すぎるあまり家族との時間を疎かにしがちなジムは、結婚記念日の旅行を約束します。しかし出発直前、サラの元にエドワード・グレイシー執事から屋敷の売却に関する相談が舞い込みます。ジムは旅行のついでだと主張し、家族を連れて沼地に建つ巨大な大豪邸を訪れました。不気味な雰囲気が漂う屋敷で、一家は大雨のために足止めを食らい、一晩を過ごすことになります。しかし、その屋敷には999人のゴーストが住み着いており、屋敷の主人グレイシーにはサラをエリザベスというかつての恋人と信じ込む理由がありました。ジムは子供たちと共に、屋敷に隠された悲劇の真相を探り始めます。
キャスト
- ジム・エヴァース: エディ・マーフィ(日本語吹替: 山寺宏一)
- ラムズリー(執事): テレンス・スタンプ(日本語吹替: 滝田裕介)
- エドワード・グレイシー: ナサニエル・パーカー(日本語吹替: 山路和弘)
- サラ・エヴァース: マーシャ・トマソン(日本語吹替: 鈴木ほのか)
- マダム・レオッタ: ジェニファー・ティリー(日本語吹替: 木の実ナナ)
- エズラ: ウォーレス・ショーン(日本語吹替: 樋浦勉)
主題歌・楽曲
- 音楽: マーク・マンシーナ
- 挿入曲: グリム・グリニング・ゴースト(Grim Grinning Ghosts)
受賞歴
撮影秘話
- 特殊メイクの巨匠リック・ベイカーがゴーストたちの造形を担当し、アトラクションの世界観をリアルに再現しました。
- 屋敷のセットは、カリフォルニアのスタジオに建設された最大級の室内セットの一つです。
感想
ディズニーランドの人気アトラクションがそのまま映画になったようなワクワク感があります。エディ・マーフィのリアクション芸が素晴らしく、ホラーといっても怖すぎないので家族で安心して楽しめます。吹替版の山寺宏一さんの演技もキャラクターに完璧にマッチしており、日本語版での視聴も非常におすすめです。
レビュー
肯定的な意見
・アトラクションを細部まで再現しており、ディズニーファンなら小ネタを見つけるだけで楽しめる。
・エディ・マーフィと山寺宏一のコンビネーションが抜群で、コメディとしての完成度が高い。
・88分という短い時間の中に、笑い、恐怖、感動がバランスよく凝縮されている。
否定的な意見
・本格的なホラーを期待すると拍子抜けするかもしれない。
・ストーリー展開が王道すぎて、意外性に欠けると感じる部分がある。
考察
過去への執着と現在への再生
屋敷の主人エドワード・グレイシーは、100年前の悲恋に心を縛られ、死後もなお過去を彷徨っています。一方で、主人公のジムは仕事という未来の成功にのみ執着し、現在という家族との時間を失いかけています。この物語は、過去に囚われたゴーストと、現在を疎かにした人間が、サラという存在を通じて真実の愛と家族の絆に目覚める過程を描いています。呪いが解ける瞬間は、単なる謎解きの終わりではなく、登場人物たちが現在を生きる勇気を取り戻す瞬間でもあります。
執事ラムズリーが象徴する盲信の恐怖
真犯人である執事ラムズリーは、主人のためという歪んだ忠誠心から、毒殺という大罪を犯しました。彼の行動は、自分の信じる正義や役割に盲目的になることの危うさを象徴しています。エドワードの純粋な愛を利用し、天国への道を閉ざしてまで屋敷を維持しようとした彼の姿は、この映画の中で唯一、人間的な感情よりも冷酷な理論を優先させる恐ろしい存在として描かれています。地獄の炎に引きずり込まれる結末は、自らが作り上げた負の連鎖に飲み込まれたことを示唆しています。
※以下、映画のラストに関する重大なネタバレが含まれます。
未視聴の方はご注意ください。
ラスト
ラムズリーがエリザベスを毒殺した真犯人であることが判明します。ラムズリーはサラをエリザベスの身代わりにしようと儀式を強行しますが、ジムたちが真相を暴きます。ラムズリーは召喚した地獄の炎に自ら引きずり込まれて消滅しました。エリザベスの魂が現れてエドワードと再会し、屋敷のゴーストたちは光と共に天国へと昇天しました。ジムは家族との絆を再確認し、本物の休暇へと向かうシーンで終わります。
視聴方法
DVD&Blu-ray情報
ウォルト・ディズニー・ジャパンより、特典映像付きのDVDおよびブルーレイが発売されています。メイキングやアトラクション紹介など豊富なコンテンツが収録されています。
まとめ
2003年版ホーンテッドマンションは、時代を超えて愛されるディズニー映画の傑作です。視覚効果の素晴らしさと心温まる家族の物語は、今観ても色褪せることがありません。アトラクションの予習や復習としても最適な一作です。
映画のジャンル
ファンタジー、コメディ、ホラー
- ホーンテッドマンション
- ディズニー
- エディ・マーフィ
- 山寺宏一
- 実写化

