【ネタバレあり】*ぽかぽか映画日和* ー 秒でその映画にちょっと詳しくなる場所 ー

100%!わたしが観た映画のみです。おもにAmazonプライムビデオで鑑賞しています。 ⚠注意⚠ 映画の内容に関するネタバレ情報が含まれている可能性があります。 映画の感想や考察は、人によって異なります。ご了承ください。

わたしの好きな映画 スライドショー

わたしの好きな映画

映画『眠りの地』:葬儀社オーナーと敏腕弁護士、異色のタッグが挑む巨大企業との戦い

 

映画『眠りの地』:葬儀社オーナーと敏腕弁護士、異色のタッグが挑む巨大企業との戦い

映画 眠りの地 のポスター

トミー・リー・ジョーンズジェイミー・フォックス、二人のアカデミー賞受賞俳優が共演し、実話に基づく感動的な法廷ドラマを描いた『眠りの地』(原題:The Burial)。ミシシッピ州で先祖代々続く葬儀社を営むジェレマイア・“ジェリー”・オキーフは、家族と会社を守るため、巨大企業ローウェン・グループに事業の一部を売却する契約を結ぼうとします。しかし、相手側の不誠実な対応により契約は履行されず、ジェリーは破産の危機に直面します。理不尽な状況に追い込まれた彼は、型破りで派手なパフォーマンスで知られる黒人弁護士ウィリー・E・ゲイリーを雇い、巨大企業を相手取った一世一代の訴訟に挑みます。人種も性格も正反対の二人が、互いに反発し合いながらも信頼を築き、正義を勝ち取るために共闘する姿を描いた、痛快かつ感動的な物語です。

 

 

 

 

概要・原題

 

  • 原題: The Burial
  • 公開年: 2023年(Amazon Prime Video配信)
  • 上映時間: 126分
  • ジャンル: 法廷ドラマ、ヒューマンドラマ
  • 監督: マギー・ベッツ
  • 脚本: ダグ・ライト、マギー・ベッツ
  • 製作: アマゾン・スタジオ 他
  • 製作国: アメリカ合衆国

 

あらすじ

 

1995年、ミシシッピ州ビロクシ。葬儀社を経営するジェレマイア・オキーフは、75歳を迎え、大家族と共に幸せな日々を送っていましたが、財務状況の悪化により家業存続の危機に瀕していました。彼は、カナダの巨大葬儀企業ローウェン・グループのCEOレイ・ローウェンに対し、一部の葬儀社を売却することで合意します。しかし、ローウェン側は契約書のサインを先延ばしにし、オキーフが破産するのを待って全資産を安く買い叩こうと画策していました。追い詰められたオキーフは、若き弁護士ハル・ドキンズの助言を受け、黒人陪審員が多い地域での裁判を有利に進めるため、派手な言動と圧倒的な勝訴率を誇る傷害訴訟専門の弁護士ウィリー・E・ゲイリーに弁護を依頼します。当初は契約法の知識がないゲイリーでしたが、オキーフの誠実さと、大企業による搾取を許さないという正義感に共鳴し、チームを組むことを決意します。彼らの前に立ちはだかるのは、ローウェンが雇った冷徹な敏腕弁護士メーム・ダウンズ。圧倒的な資金力と法的なテクニックを駆使する巨大企業を相手に、オキーフとゲイリーの無謀とも言える戦いが始まります。

 

キャスト

 

  • ジェレマイア・オキーフ: トミー・リー・ジョーンズ
  • ウィリー・E・ゲイリー: ジェイミー・フォックス
  • メーム・ダウンズ: ジャーニー・スモレット
  • ハル・ドキンズ: マムドゥ・アチー
  • アネット・オキーフ: パメラ・リード
  • グロリア・ゲイリー: アマンダ・ウォーレン
  • ジー・ダグラス: ドリアン・ミシック
  • レイ・ローウェン: ビル・キャンプ
  • マイク・アルレッド: アラン・ラック

 

主題歌・楽曲

 

  • 特記事項: 映画の冒頭や劇中で使用されるR&Bやゴスペル、ヒップホップの楽曲が、物語の舞台であるアメリカ南部の雰囲気や、ウィリー・ゲイリーのエネルギッシュなキャラクターを見事に表現しています。特にトニー・トニー・トニーの「Feels Good」をキャストが歌うシーンは印象的です。

 

受賞歴

 

 

撮影秘話

 

  • 本作は、ジョナサン・ハーによるニューヨーカー誌の記事「The Burial」を基にしています。実際の裁判は、当時のアメリカ葬儀業界を揺るがす大きな事件でした。
  • ジェイミー・フォックスは、実在のウィリー・ゲイリー本人とも交流があり、彼の大仰な身振りや話し方を完璧にマスターして役作りに挑みました。
  • トミー・リー・ジョーンズジェイミー・フォックスは、カメラが回っていないところでも親交を深め、その関係性がスクリーン上の二人の友情にリアリティを与えています。

 

感想

 

重厚な法廷ドラマでありながら、ジェイミー・フォックスの軽妙な演技と、トミー・リー・ジョーンズの静かな存在感の対比が素晴らしく、エンターテイメントとして非常に楽しめる作品です。「ダビデゴリアテ」のような弱者が強者を倒すカタルシスだけでなく、人種や背景の異なる二人が、共通の敵と戦う中で互いを理解し、尊重し合っていく過程が丁寧に描かれています。特に、裁判のクライマックスで明かされる企業の腐敗と、それに対するオキーフの真摯な態度は胸を打ちます。単なる勧善懲悪に終わらない、人間の尊厳についての物語です。

 

レビュー

 

肯定的な意見

・「ジェイミー・フォックストミー・リー・ジョーンズのバディ感が最高。二人の掛け合いを見ているだけで楽しい。」

・「法廷シーンの緊張感と、爽快な逆転劇が見事。実話ベースならではの説得力がある。」

・「人種問題や貧困層への搾取といった社会的なテーマも盛り込まれており、考えさせられる内容だった。」

否定的な意見

・「展開が王道すぎて、驚きが少ないと感じる人もいるかもしれない。」

・「相手側の弁護士メーム・ダウンズのキャラクターが魅力的だっただけに、もう少し彼女の掘り下げが欲しかった。」

 

考察

 

人種を超えた連帯

本作の背景には、アメリカ南部における根深い人種差別の歴史があります。オキーフは白人でありながら、黒人コミュニティの信頼を得ているゲイリーに弁護を依頼するという、当時としては異例の決断を下します。また、裁判の中で明らかになる、ローウェン・グループが貧しい地域やマイノリティをターゲットに法外な価格で葬儀契約を結ばせていた事実は、構造的な差別と搾取を浮き彫りにします。オキーフとゲイリーの共闘は、単なるビジネス上のパートナーシップを超え、不正義に対する人種を超えた連帯の象徴として描かれています。

 

「葬儀」というビジネスの倫理

死は誰にでも平等に訪れるものですが、それを扱うビジネスには倫理が問われます。ローウェン・グループのような利益至上主義の企業が、遺族の悲しみにつけ込んで搾取を行う構図は、現代の資本主義社会における企業のあり方に疑問を投げかけています。オキーフが守ろうとしたのは、単なる自分の会社ではなく、地域の人々の尊厳ある最期を見送るという、葬儀業の本来の使命だったと言えるでしょう。

 

 

※以下、映画のラストに関する重大なネタバレが含まれます。
未視聴の方はご注意ください。

 

ラスト

 

裁判は一進一退の攻防を繰り広げますが、若手弁護士ハルの調査により、ローウェン・グループが全米で組織的に貧困層を搾取していた証拠が見つかります。さらに、ローウェン・グループがかつてバプテスト教会と結んだ契約を利用して、黒人コミュニティからも搾取していた事実が明らかになります。ゲイリーは法廷でレイ・ローウェンを証言台に立たせ、彼の強欲さと人間性の欠如を陪審員の前で暴き出します。ローウェンがオキーフの会社を破産させて安く買い叩くつもりだったこと、そして人の死を金儲けの道具としか見ていないことが露呈します。陪審員オキーフ側を支持し、損害賠償として5億ドルという歴史的な評決を下します。ローウェン・グループはその後破産し、レイ・ローウェンは辞任に追い込まれます。勝訴した後、オキーフは家族と会社を守り抜き、ゲイリーとは生涯の友人として交流を続けました。エンドロールでは、実際のオキーフとゲイリーの写真や、その後の彼らの人生が紹介され、この奇跡のような友情が真実であったことを伝えて物語は幕を閉じます。

 

視聴方法

 

 

DVD&Blu-ray情報

 

Amazon Original作品のため、一般のDVD/Blu-ray販売は行われていない可能性があります(2024年時点)。Amazon Prime Videoでの視聴が主となります。

 

 

眠りの地

眠りの地

  • トミー・リー・ジョーンズ
Amazon

 

 

まとめ

 

映画『眠りの地』は、痛快な法廷ドラマであると同時に、心温まる友情の物語でもあります。トミー・リー・ジョーンズジェイミー・フォックスの名演が光り、正義とは何か、誠実さとは何かを問いかける、見応えのある作品です。社会的なメッセージを含みながらも、エンターテイメントとして一級品に仕上がっています。Amazon Prime Videoでぜひご覧ください。

 

映画のジャンル

 

法廷ドラマ、ヒューマンドラマ、実話ベース

 

 

 

 

 

- 見放題の新着作品 - 
見放題の新着作品