映画『シャークネード エクストリーム・ミッション』:サメ竜巻がワシントンDCと宇宙を襲う

2015年に公開された映画『シャークネード エクストリーム・ミッション』(原題:Sharknado 3: Oh Hell No!)は、カルト的な人気を誇るSFパニックコメディシリーズの第3弾です。ロサンゼルスとニューヨークをサメの竜巻から救った英雄フィン・シェパードが、今回は首都ワシントンD.C.で大統領から勲章を授与される中、三度目のシャークネードに襲われます。ホワイトハウスやワシントン記念塔が崩壊する未曾有の事態から始まり、物語はフロリダ州オーランド、そしてついには宇宙へと舞台を広げていきます。前作以上に非現実的で過激な展開と、多数のカメオ出演者が特徴で、その破天荒な設定とB級映画としての魅力を最大限に引き出した作品です。
概要・原題
- 原題: Sharknado 3: Oh Hell No!
- 公開年: 2015年
- 上映時間: 93分
- ジャンル: SF、パニック、コメディ、アクション
- 監督: アンソニー・C・フェランテ
- 製作国: アメリカ合衆国
あらすじ
ロサンゼルスとニューヨークでの活躍により国民的英雄となったフィン・シェパードは、ホワイトハウスで大統領から表彰されますが、その瞬間、サメを巻き込んだ巨大な竜巻、シャークネードがワシントンD.C.を襲います。ホワイトハウスは瞬く間に崩壊し、フィンは再びチェーンソーを手にサメと戦います。一方、妊娠中の妻エイプリルとその母メイは、オーランドのユニバーサル・スタジオ・フロリダに旅行中でした。フィンは家族の元へ急ぎますが、シャークネードは巨大化し、東海岸全体を包囲する「シャーケーン」となってフロリダへ向かいます。フィンは、父ギルバートと共に、この巨大な脅威を阻止するため、NASAの協力のもと、衛星兵器を利用してサメを破壊するという、文字通りスケールの大きいミッションに挑みます。そして戦いの舞台は地球上を飛び出し、ついに宇宙へ。フィンとエイプリルは、宇宙空間でサメとの決着をつけようとします。
キャスト
- フィン・シェパード: アイアン・ジーリング
- エイプリル・ウェクスラー: タラ・リード
- ギルバート・シェパード: デヴィッド・ハッセルホフ
- ノヴァ・クラーク: キャシー・スケルボ
- メイ・ウェクスラー: ボー・デレク
- ルーカス・スティーブンス: フランキー・ムニッズ
主題歌・楽曲
シリーズの特徴として、映画の終盤にはロックやメタル調のオリジナル楽曲が使用され、狂騒的な展開をさらに盛り上げます。本作でも、サメとの戦いやアクションシーンのバックには、B級映画らしいエネルギーに満ちたサウンドトラックが流れます。
受賞歴
(情報なし)
撮影秘話
本作の撮影は、シリーズで最も多くのロケーションとCGIが使用されました。特に、ユニバーサル・スタジオ・フロリダでの撮影は、テーマパークのリアルな風景とサメのパニックの対比を生み出しています。また、デヴィッド・ハッセルホフ演じるフィンの父、ギルバートは、NASAの元宇宙飛行士という設定であり、彼の登場により物語はさらに突飛なSFへと傾倒します。多数の著名人や有名テレビパーソナリティがカメオ出演しており、誰がサメに食べられるかという「シャークネードのお約束」を楽しむのも、シリーズの大きな魅力となっています。
感想
『シャークネード エクストリーム・ミッション』は、もはやパニック映画という枠を超え、完全にコメディ、あるいはナンセンスアートの領域に達しています。前作までの「現実味」の残滓すら振り払い、ワシントンD.C.の崩壊から宇宙でのサメとのチェンソーバトルという、想像を絶する展開が次から次へと繰り広げられます。この映画を楽しむ秘訣は、論理や科学を完全に捨て去り、その馬鹿馬鹿しさと勢いを楽しむことにあります。カメオ出演者の豪華さも相まって、パーティーで見れば大いに盛り上がること間違いなしの、究極のB級エンターテイメントです。
レビュー
肯定的な意見
・「シリーズ最高にぶっ飛んでいる!ワシントンや宇宙での戦いは笑うしかない。」
・「カメオ出演者の使い方が秀逸で、誰が食べられるか予想するのが楽しい。」
・「フィンのチェーンソーアクションがさらに過激になっていて爽快。」
否定的な意見
・「あまりにも非現実的で、もはやSFというよりギャグ漫画を見ているようだった。」
・「CGIのチープさには限界がある。もう少し映像に力を入れてほしかった。」
考察
B級映画の極致としてのシリーズ
『シャークネード』シリーズ、特に本作は、意図的なB級映画、または「ジャンクフード・シネマ」の代表例として考察されます。低予算、非論理的なプロット、稚拙なCGIといった欠点をあえて魅力として昇華し、その馬鹿馬鹿しさを楽しむという、逆説的なファン層を獲得しました。これは、現代のメディア環境において、真剣な大作映画とは対極にある、ストレス解消としてのエンターテイメント需要に応えるものです。
アメリカ文化のアイコンの破壊
ワシントンD.C.のランドマーク(ホワイトハウス、ワシントン記念塔など)をシャークネードによって破壊する描写は、アメリカの権威や象徴を破壊することで、一種のタブー破りとして機能し、観客に強烈な印象を与えます。これは、映画のタイトルにある「Oh Hell No!」というフレーズが示すように、「そんなバカな!」という驚きと笑いを誘うことを目的としています。
※以下、映画のラストに関する重大なネタバレが含まれます。
未視聴の方はご注意ください。
ラスト
フィンとエイプリルは、地球を脅かす巨大な「シャーケーン」を完全に破壊するため、スペースシャトルに乗り込み、宇宙空間へと飛び出します。彼らは宇宙でサメの群れと直接対決し、フィンのチェーンソーとエイプリルの銃が火を噴きます。最終的にフィンは、NASAが用意した衛星兵器の制御を奪い、それをシャークネードの中心に撃ち込むことで、地球のサメの脅威を一時的に鎮めることに成功します。しかし、激しい宇宙での戦闘の結果、エイプリルはサメの破片が衝突したことによる爆発に巻き込まれ、宇宙空間で体がバラバラになってしまいます。フィンは、エイプリルの体の残骸らしきものを見つけ、彼女の死に打ちひしがれます。物語の最後のシーンでは、フィンが地球に帰還する最中、エイプリルの生存を暗示するシーンが挿入されますが、直後、瓦礫の中にいるエイプリルの運命が視聴者の投票に委ねられるというクリフハンガーで終了します。この異例の展開は、次作への繋がりと話題性を生み出すための演出でした。
視聴方法
映画『シャークネード エクストリーム・ミッション』は、以下のサービスで配信されている場合があります。最新の配信状況は各サービスでご確認ください。
DVD&Blu-ray情報
まとめ
『シャークネード エクストリーム・ミッション』は、シリーズの代名詞ともいえる「サメと竜巻」の組み合わせを極限まで押し進め、スケールもユーモアも「エクストリーム」になった作品です。論理を求めず、その壮大な馬鹿馬鹿しさを笑い飛ばせる人には、最高のエンターテイメントとなるでしょう。フィン・シェパードの、もはや神の領域に達したチェーンソーさばきをご堪能ください。
映画のジャンル
SF、パニック、コメディ
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