映画『ブラックアダム』:5000年の眠りから覚めた規格外の破壊神

映画『ブラックアダム』(原題:Black Adam)は、DCエクステンデッド・ユニバース(DCEU)の一作であり、ドウェイン・ジョンソンがタイトルロールを演じる規格外のアンチヒーロー映画です。5000年前の古代国家カンダックで奴隷として生きていた男が、魔術師シャザムから神の力を授かり、テス・アダムとなります。しかし、その力を復讐に利用し封印された彼は、現代に目覚めます。息子を失った悲しみを復讐心に変え、自らのルールで暴れまわるブラックアダムに対し、現代のスーパーヒーローチーム「ジャスティス・ソサエティ(JSA)」が立ちはだかります。破壊神と称されるほどの絶大な力を持つ彼が、真のヒーローとなるのか、それとも世界を滅ぼす存在となるのか、その戦いが描かれます。
概要・原題
- 原題: Black Adam
- 公開年: 2022年(日本公開)
- 上映時間: 約125分
- ジャンル: アクション、SF、スーパーヒーロー
- 監督: ジャウマ・コレット=セラ
- プロデューサー: ドウェイン・ジョンソン
- 特記事項: 主人公のブラックアダムは、DCコミックスの中でも最強クラスのパワーを持つキャラクターであり、「アンチヒーロー」としての側面が強く描かれています。
あらすじ
舞台は、5000年前の古代国家カンダック。奴隷として虐げられていたテス・アダムは、息子の犠牲と魔術師シャザムの力によって超人的な力を授けられます。しかし、彼はその力を復讐と破壊のために用い、その恐るべき力ゆえに封印されます。そして現代、カンダックの考古学者アドリアナによって目覚めたブラックアダムは、その圧倒的な力で街を支配していた組織を一掃します。彼の容赦のない破壊的な行動は、国際的な監視組織の注目を集め、正義の執行者であるジャスティス・ソサエティ(JSA)が派遣されます。JSAのメンバー、ホークマン、ドクター・フェイト、サイクロン、アトム・スマッシャーは、ブラックアダムを捕獲するか、彼の持つ神の力を受け入れるべきか、判断を迫られます。ブラックアダムは自分の息子とカンダックの人々を護るという強い意志を持ちながらも、規格外の強さで立ちはだかるJSAや、カンダックの真の脅威となる存在と激しく衝突します。
キャスト
- ブラックアダム: ドウェイン・ジョンソン
- ドクター・フェイト: ピアース・ブロスナン
- ホークマン: オルディス・ホッジ
- サイクロン: クインテッサ・スウィンデル
- アトム・スマッシャー: ノア・センティネオ
- アドリアナ: サラ・シャヒ
- 特記事項: ピアース・ブロスナン演じるドクター・フェイトは、未来予知能力を持つ魔術師であり、物語の倫理的な中心として重要な役割を果たします。
主題歌・楽曲
- 特記事項: 劇伴は、ブラックアダムの持つ圧倒的な破壊力と、古代カンダックの歴史的な重厚感を表現した、壮大でパワフルなスコアが特徴です。特にブラックアダムのテーマ曲は、彼の威圧的な存在感を際立たせています。
受賞歴
- 特記事項: 本作は、ドウェイン・ジョンソンの出演作として、公開直後から高い興行収入を記録し、そのアクションと視覚効果が評価されました。
撮影秘話
- ドウェイン・ジョンソンの情熱: ドウェイン・ジョンソンは、このブラックアダム役を長年熱望しており、プロデューサーとしても参加し、キャラクターの誕生から実現までを牽引しました。彼はブラックアダムを「DCユニバースを変える存在」と位置づけていました。
- JSAの再登場: ジャスティス・ソサエティ・オブ・アメリカ(JSA)は、コミックスにおける最も古いヒーローチームの一つであり、本作で初めて実写映画に登場しました。監督は、それぞれのキャラクターの個性を現代的にアップデートすることに注力しました。
感想
ドウェイン・ジョンソンの圧倒的な肉体とカリスマ性が、ブラックアダムという規格外のアンチヒーローに完全にはまっています。この映画の魅力は、ブラックアダムのパワーが「容赦がない」という点に尽きます。従来のヒーロー映画とは一線を画し、倫理やルールに縛られない彼の行動は、観客に新鮮な興奮をもたらします。一方で、JSAとの衝突を通じて、何が真の正義なのか、というテーマも深く掘り下げられています。特にホークマンやドクター・フェイトといったベテランヒーローとの絡みは、DCファンならずとも見ごたえがあります。
レビュー
肯定的な意見
・「ドウェイン・ジョンソンがまさにブラックアダムそのもの。期待通りの迫力あるアクションと、彼のキャラクターの重厚感が素晴らしい。」
・「ジャスティス・ソサエティの登場が熱い。特にドクター・フェイトの描写は原作ファンも納得のクオリティだった。」
・「アンチヒーローとしてのブラックアダムの立ち位置が明確で、勧善懲悪ではない複雑な物語を楽しめた。」
否定的な意見
・「アクションシーンが多すぎるためか、キャラクター個々の内面的な描写がやや浅く感じられた。」
・「ストーリー展開が直線的で、もう少しサプライズが欲しかった。」
考察
ブラックアダムが問いかける「アンチヒーロー」の正義
ブラックアダムは、現代のスーパーヒーローたちが持つ「人を殺さない」という原則を完全に無視し、敵を徹底的に破壊します。この彼の行動原理は、「カンダックを護る」という古代からの使命に基づいています。この映画は、現代の西欧的なヒーローの倫理観(JSA)と、古代の過酷な環境で育まれた「正義」(ブラックアダム)の衝突を通じて、何が真の平和と正義をもたらすのかを観客に問いかけます。彼の復讐心が原点であるという設定は、彼を単なる悪役ではなく、悲劇的な過去を持つ複雑なアンチヒーローとして際立たせています。
ドクター・フェイトの予知能力と運命論
ドクター・フェイト(ケント・ネルソン)の存在は、ブラックアダムの物語に運命論的な深みを与えています。彼は未来予知の能力を持ち、ブラックアダムが世界の救世主となるか、あるいは破滅をもたらす存在となるかの「岐路」を知っています。彼の行動は常に、予知された未来を回避するために、ブラックアダムを導くことに向けられています。これは、ヒーロー自身の「自由意志」と「避けられない運命」という、SFヒーロー作品が頻繁に扱うテーマを、視覚的に美しく、かつ感動的に描いています。
※以下、映画の結末と物語の根幹に関する重大なネタバレが含まれる可能性があります。
未視聴の方はご注意ください。
ラスト
クライマックスでは、カンダックの真の敵であり、ブラックアダムの力を奪おうとする悪の魔術師サバックが立ちはだかります。ドクター・フェイトは、ブラックアダムが真のヒーローになる未来を予知し、その運命を助けるために自己を犠牲にしてサバックの攻撃を受け、命を落とします。ブラックアダムは、友人たちの犠牲とカンダックの人々のために立ち上がり、最終的にサバックを打ち破り、世界を救います。しかし、彼はJSAが求めるような「ルールに従うヒーロー」になることを拒否し、自らのやり方でカンダックの守護者となることを宣言します。そして物語の最後、ポストクレジットシーンでは、おなじみのDCのスーパーヒーローがブラックアダムの前に姿を現し、彼を警告するという、今後のユニバースの展開を予期させる対決が予告されて終わります。
視聴方法
DVD&Blu-ray情報
まとめ
映画『ブラックアダム』は、ドウェイン・ジョンソンの強烈な個性と、DCコミックスの奥深い世界観が融合した、エネルギッシュなヒーローアクション大作です。従来のヒーロー映画の枠を超えた「破壊神」の登場は、DCユニバースに新たな風を吹き込みました。ジャスティス・ソサエティとの熱い共演や、迫力満点のバトルシーンは必見です。何が正義なのか、という普遍的な問いを投げかけながら、次なる展開への期待を抱かせる作品です。
映画のジャンル
アクション、SF、スーパーヒーロー
- ブラックアダム
- ドウェイン・ジョンソン
- ジャスティス・ソサエティ
- DC映画
- アンチヒーロー
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