こんにちは。
今回はJR九州の観光列車の1つである「A列車で行こう」の乗車記をお届けします。
JR九州といえば、九州各地を走っている観光列車、D&S列車が人気。九州各県に1つは存在しているほどたくさんの種類の観光列車が走っています。その中でも今回乗車する「特急A列車で行こう」は熊本県の三角線を走る列車。熊本駅と宇土半島の先端である三角駅を結ぶ列車で、乗車時間も1時間程度と観光列車にしては短いですが、その分1日2往復と乗車機会が多く気軽に楽しめる観光列車です。
観光列車ごとにテーマが設けられているJR九州ですが、「A列車で行こう」のテーマは大人の観光列車。大人の旅を楽しめる「A列車で行こう」の世界を紹介していきたいと思います。
以下目次です。
それではスタート!!
三角線を行くジャズの名曲「A列車で行こう」

「特急A列車で行こう」の旅の始まりは熊本駅。A列車で行こうが走る三角線自体は鹿児島本線の宇土駅から三角駅を結んでいますが、すべての列車がここ熊本駅まで乗り入れて運転をしています。
熊本駅には九州新幹線も通っており、比較的乗りに来やすい観光列車と言えるかと思います。

熊本駅の在来線改札を入り、やってきたのは切り欠きホームになっている5番乗り場。ここから特急A列車で行こうの旅が始まります。今回乗車するのは午後出発の3号。
A列車で行こうの運転日は基本的に土日祝日となっており、午前中に出発する便はおでかけ需要で混雑しがちです。特に熊本発三角行については乗車時間も比較的長く人気なため、1か月前の発売のタイミングからチェックしておくことをおすすめします。

こちらが乗車する特急A列車で行こう。使用車両はキハ185系で、三角線は非電化のため気動車特急が用いられています。車両のデザインはJR九州ではおなじみの水戸岡氏。ジャスの名曲「A列車で行こう」をモチーフに大人の旅をテーマとした黒とゴールドのシックな色づかいとなっており、見た目からして高級感が漂う車両となっています。

既に運行が開始されてから10年以上経過していますが、色あせることなく高級感のある車体を維持してくれています。A列車で行こうのAには2つの意味が込められており、1つは天草のA、もう1つは大人(Adult)のAを表しています。
天草には大航海時代のヨーロッパの文化が南蛮貿易によって伝わっており、その雰囲気を天草に向かう列車内から感じることができるように、とデザインをされました。


車両は2両編成で、三角側が1号車。1号車にはバーカウンターがあり、車内販売が行われています。今回は2号車の普通席を選択しましたが、2号車にはボックス席も設けられており、3~4人でもA列車で行こうの旅を楽しむことができるようになっています。
オーシャンビューの宇土半島を行く

高架化されている熊本駅を時刻通りに出発すると、まずは鹿児島本線の線路を特急列車らしい軽快な走りで南下していきます。熊本駅を出発してすぐには進行方向右側に在来線の車両基地である熊本車両センターが、そして富合駅を通過したあたりでは進行方向左側に九州新幹線の熊本総合車両所が見えます。
鹿児島本線を走っている間は決して景色が良いというわけではありませんが、鉄道好きならチェックしておきたい車窓が続きます。

10分ほど鹿児島本線を爆走し宇土駅に到着。ここでは乗降することができますが、特にお客さんは増えることはありませんでした。
宇土駅を過ぎると鹿児島本線、そしてその横を高架で爆走する九州新幹線に別れを告げていよいよ非電化単線の三角線に入っていきます。ここからはようやく観光列車らしい走りや車窓が期待できる区間となります。

宇土駅を出発し三角線へ入ると、熊本県真ん中あたり有明海と八代海に面する宇土半島を進んでいきます。進行方向の右側には有明海が見えてきました。線路と海との間には道路がありますが、線路が少しだけ高くなってるため眺望としては気にならず、オーシャンビューを楽しむことができます。

有明海の向こう側には長崎県の島原半島に位置する雲仙の様子もかろうじて確認することができました。これだけ晴れていても雲に隠れてしまい全貌が見えなかったのは少し残念ではあります。
大人の列車の車内販売

三角線に入った辺りで車内販売を利用するために1号車のカウンターへと向かいます。車内には指定席以外にもフリースペースがいくつか用意されており、自由に使うことができます。こちらの写真は窓向きのカウンター席。ステンドグラスも使われておりキリシタンに馴染みのある天草らしさを感じられる内装です。

車内販売のカウンターの横には日付入りの記念撮影用ボードがセットされていました。せっかくの観光列車の乗車体験なので、こういったものを用意していただけるのはありがたいですよね。
カウンターの近辺には記念乗車券も置かれているのでこちらもお持ち帰り必須です。

車内販売カウンターで買ってきたものをご紹介していきます。A列車で行こうでは大人の旅のテーマに沿ったハイボールが人気です。ハイボールサーバーが設置されており、そこから注がれるハイボールを味わうことができます。
いくつか種類がありますが、熊本らしくデコポンを使用した柑橘の香りを感じる「Aハイボール」を選択しました。ちなみにノンアルコールのAサイダーもありますので、飲めない時でも雰囲気を楽しめます。

買ってきたものがもう一つ。こちらはA列車で行こうの車内販売限定商品である「カカオ研究所塩チョコレート」。天草の塩を使ったチョコレートで甘さの中にも塩のしょっぱさがあり、ハイボールとぴったり。
チョコとハイボールを片手に、まさに大人の列車旅です。
天草の入口、三角屋根のみすみ駅

途中の網田駅では約20分の停車時間があり、この駅で下車しなくともホームに降りて写真撮影や散策を楽しむことができます。日にちによっては売店なども出ているようで、短い時間の観光列車ながらも地元の歓迎を受けることができます。
この駅で反対側からやってくる普通列車熊本行きとの交換をして終着駅三角を目指します。

熊本駅出発から約1時間の列車旅を終えて終点の三角駅に到着。三角と書いてみすみと読む駅です。宇土半島のちょうど先端部分にあたり、ギリギリ九州本土となる駅。この先が天草諸島となるわけです。

三角駅の駅舎です。見た目は非常に新しい綺麗さを感じますが、実は明治時代に作られた駅舎。A列車で行こうの運行開始に合わせて水戸岡氏がデザインしてリニューアルされているため綺麗に思いますが、かなりの歴史を誇ってる駅なんです。

三角駅の目の前には三角港があり、天草の松島港まで天草宝島ラインという船が就航しています。熊本駅や博多などからJRと船を乗り継いで天草を目指せるという観光ルートになっており、ここまでやってきたら天草にも足を踏み入れておきたいところですよね。
ということで以上、観光列車特急A列車で行こうの乗車記をお届けしました。
ジャズの名曲A列車で行こうを想像させるような大人な雰囲気漂う車両とサービス。日本各地に観光列車はありますが、他にはないテーマを持ったA列車で行こう。天草への旅へのスタートにぴったりな観光列車となっていますので、ぜひ乗車してみてください!
この記事は2025年2月中旬時点での情報です。
最後までお読みいただきありがとうございました。