原稿用紙2000枚か

 先日に届いた「波」12月号の「編輯後記」を見ていましたら、その書き出し

が、次のようになっていました。

「ある作家の方から二千百枚の手書き原稿がダンボール箱で届きました。

書き下ろし長編小説。岩塊のごとき生原稿の束を読みながら遮二無二入稿

指定をしていると活字で読むのとは流れる時間も使う神経もまるで違うせい

か、脳内に変な液体が猛烈にでてくるようでトリップ感を覚えます。何より手書

き原稿の持つ迫力に当たられた感じ。」

 これを最初に目にしたときは、いまどき手書きで2千枚も書く作家さんがい

るのだな。その昔は、ワープロなんてなかったから、作家さんはみな手書きで、

それがために長編作品を中心に発表している作家には、書痙なんて病気に

なる人もいたのですが、この作家さんは大丈夫なのだろうかと思ったことです。

 しかし、この後記は「ある作家」というところにポイントがあって、編集長は

この後記になんらかのメッセージをこめているのですよね。

 そういうことからは、当方は、まるでそのメッセージに反応しなかったことに

なりますが、原稿用紙2000枚手書きと検索してみると、そこにある作家が

浮かびあがってくるようであります。

 ということは、その作家さんの長編小説としては9年ぶりくらいの新作の

原稿用紙があがって来て、それと編集者さんたちは、向き合っているという

ことになるのかな。この作家さん(当方が推測する)の2000枚の前作は

2017年2月刊行でありましたので、この作品も来年の2月から3月にかけて

大々的に売り出されることになるのでありましょう。

 ハルキストの皆さん大変おまたせいたしております。あとすこしお待ちいた

だけますかと編集長は伝えたいのでありましょうね。

 はて、さて編集後記からのメッセージを、当方はこのように受け止めたので

ありますが、あたっていますでしょうか。

 昨年は新潮文庫からはマルケス百年の孤独」が刊行となってベストセ

ラーとなったのですが、今年は新潮社からのもので大当たりになったもの

は思いあたることはなしで、「週刊新潮」のコラムが物議を醸したことが記

憶に残っていることです。

 それだけに2026年は、この二千百枚の小説でなんとかとしたいという

気持ちが大きいのでしょう。

 当方は、この作家さん(当方の見込みとおりであれば)の作品とは縁が

ありませんで、特にここ30年ほどはまるで読んでおりません。

知人にその話を伝えましたら、「ええーっ読んでいないの」と驚き、あきれ

られましたが。