今月も残りがすくなくなりまして、そろそろ「ちくま」が届く頃であるなと
思っていましたら、本日に新潮「波」が先に届きました。「波」はいつも通り
ですから、ちょっと「ちくま」が遅いかな。ひょっとして前金切れのお知らせが
一緒に届くのかな。そんな時期になっているかと思うことです。
「波」は、巻頭に筒井康隆さんの「いつまでも妻と」という日録風読み物が
掲載で、締めの編輯後記まで楽しめることです。
筒井さんはグッドタイムリビングという介護付きの施設での年末年始の
日々を書いていますが、90歳の大台にのっていますが、このところ中村稔
さんの本を読んでいることもあって、まだまだ若いと思うことです。
数日前には筒井さんの小説を映画にした「敵」を見たこともあって、今月の
日録にそれに関連した記載がないかと思いましたら、映画についてはなしで
すが、このようなくだりがあり。
「吉田大八監督から大将季(だいまさき)というでかい蜜柑が届いた。とても
食べきれない量なので二個だけ残してあとは施設のスタッフにおわけする。」
「大将季」なんて蜜柑はじめて知ることですが、これは不知火の鹿児島版
であるようです。ひと箱ありましたら、それはご夫婦二人では余すでしょうね。
吉田監督は、もちろん「敵」の監督さんで、蜜柑が届いたのは18日ですので、
封切りにあわせて手配をされたのでありましょう。
90歳になっていますので、楽しいこととつらいことといったら、どっちが多い
かなですが、この日録では楽しいことと前向きなことを書いていて、これを
読むかぎりでは不老老年健在と思うのですが、落ち込むこともあるので
しょうけど、まだまだ創作は続くとのこと。
2月の新潮文庫の新刊ページをみましたら、松家仁之「火山のふもとで」が
あがっていました。それへの宣伝文句です。
「若い建築家だったぼくが、『夏の家』で先生たちと過ごしたかけがえのない
時間とひそやかな恋。鮮烈なデビュー作が待望の文庫化」
この小説が文庫になったら買って読むよといっていた京都の家族が、とう
とう文庫になるようだと、先日に連絡をくれました。この小説が発表されて、
評判は良かったのですが、当方も確保して読むまでにちょっと時間がかかり
ました。松家さんとは誰かなと思っていたら、新潮社の編集者さんであった
人と知りました。
待望の文庫化とありますが、すこし待たせすぎでありますよね。そう思って
いたら、本日に届いた「波」には、「贅沢な喜びをくれる作家」ということで、
野崎歓さんが書いていて、その脇には「松家仁之三ヶ月連続文庫刊行記念
特集」とあります。
そうなのか、文庫になるのは「火山のふもとで」だけではなくて、2月には
「沈むフランシス」、3月には「光る犬」と続くのだそうです。一応元版で持って
読んではいるのですが、文庫になるのは楽しみなこと。(当方は「光る犬」を
イチオシ」
それもこれも3月に新作小説「天使も踏むのを畏れるところ」にあわせての
ことのようです。もちろん新作のほうが楽しみであります。
一番新しい直木賞作品と舞台がかぶる松家さんの「枝留」ものでありま
すね。

