
Meta Quest(メタクエスト)でMR(複合現実)コンテンツなどを作成する際、自分自身を三人称視点で撮影できる「LIV Creator Kit(LCK)」は非常に強力なツールです。
しかし、実際に撮影してみると「撮影したはずの動画が見当たらない」「スマホアプリからダウンロードしようとしてもエラーになる」というトラブルに見舞われることがあります。
筆者もこの現象に遭遇しましたが試行錯誤の上、自己解決しました。今回は、Meta QuestのLCK動画の保存場所や、iPhoneへの保存方法、そして編集時の注意点について解説します。これから普及が進むであろうVRクリエイトの一助になれば幸いです。
Meta Quest内での保存場所は「カメラ」ではない
まず最初に戸惑うのが、撮影した動画がどこにあるかという点です。通常、Meta Questで撮影したスクリーンショットや録画データは「カメラ」アプリやギャラリーですぐに確認できます。
しかし、LCKで撮影した動画は少し挙動が異なります。これらは「カメラ」アプリではなく、「ギャラリー」アプリに保存される仕様となっています。
もし撮影直後にデータが見当たらない場合は、アプリライブラリから「ギャラリー」を開いてみてください。そこから共有機能を使うことで、外部への送信や管理が可能になります。ただし、「ギャラリー」アプリは読み込みに時間がかかりますので何かのプレイ中にバックグラウンドで開けておくのがおすすめです。
AndroidやWindowsは通常通り、iPhoneは要注意
Meta Questモバイルアプリ(Meta Horizon)経由での保存についても、OSによって挙動が大きく異なります。
AndroidスマートフォンやWindows PCを使用している場合、通常のMeta Questの録画データと同様に、アプリやクラウド経由で問題なくダウンロードができます。
問題はiPhoneやiPadなどのiOSデバイスを使用している場合です。通常の動画と同じ手順でダウンロードボタンを押しても、エラーが出て失敗します。筆者の環境でも何度試しても保存ができず、頭を抱えました。
iPhone(iOS)でLCK動画を保存する手順
iPhoneやiPadでLCK動画を保存するには、少し特殊な手順を踏む必要があります。以下の方法を試してみてください。
まず、Meta Horizonアプリを開き、保存したいLCK動画をアプリで再生します。
次に、画面右上に表示される「シェアする(矢印アイコン)」をタップします。

しばらく待つとダウンロード(準備)が完了し、iPhone標準の共有シートが表示されます。ここで「ファイルに保存」を選択してください。

ここが重要なポイントで、通常の「ビデオを保存(カメラロールへの保存)」では保存できません。「ファイルに保存」を選択し、iPhone内のフォルダ(「このiPhone内」など)を指定することで、ようやく動画を保存できます。
動画編集ソフトとの相性とCodecの問題
無事に動画を取り出せた後も、もう一つハードルがあります。これはやや専門的な話になりますが、LCKで撮影された動画は通常の録画データとはCodec(コーデック)等の仕様が異なるようです。
そのため、ダウンロードした動画をiOS版のAdobe Premiereなどの一部の動画編集アプリで読み込もうとしても、エラーが出て編集できない場合があります。
筆者が検証した限りでは、DaVinci Resolveであれば問題なく読み込みと編集が可能でした。もし普段使っている編集ソフトで読み込めない場合は、PC版の編集ソフトを使用するか、対応しているアプリを探す必要があります。
まとめ
LIV Creator Kit(LCK)は、三人称視点でのVR動画撮影など、VRの魅力を伝えるために非常に有効な手段ですが、現時点ではファイルの取り扱いに少し癖があります。
特にiPhoneユーザーにとっては「ファイルに保存」を経由する必要がある点や、編集ソフトとの相性など、知っていないとハマってしまうポイントがいくつか存在します。
ニッチな情報かもしれませんが、LCKを利用するクリエイターは今後どんどん増えていくはずです。せっかく撮影した素晴らしい映像を無駄にしないためにも、今回の情報が役立てば幸いです。