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「青春18きっぷ(3日間用)」を初めて使って

今月、JRが発売する「青春18きっぷ(3日間用)」を購入し、日帰り鉄道旅をしてきた。

2024年冬季にリニューアル&3日間用が新設されてから初の利用となる。リニューアルに関しては1年前の記事で詳説しているが、今回は実際に使った上での感想等も含めた記事。

JR川崎駅北口西

スタートは川崎駅。なぜ川崎なのかと言うと、行程の都合上、自宅最寄駅からだと始発スタートでも日帰りができないから。そのため、出発可能時間から計算し、電車の動いていない深夜時間帯に自家用車を走らせ距離を稼ぐわけ。自宅からの距離、駐車料金相場の安さ、終電の遅さ、代替手段確保のし易さ等、あらゆる要素を総合的に勘案し、東京でも横浜でもない川崎に決まった。駐車場は駅から徒歩9分で、料金は24時間1,200円。

青春18きっぷ(3日間用)

電車に乗る前に18きっぷを購入。3日間用10,000円という表示を見て一瞬手が止まったのはここだけの話。自分で書いておきながら、9,000いくらかと思い込んでいた…。

川崎駅からの行程はこんな感じ。

川崎(5:39発)→沼津(7:27着、7:35発)→静岡(8:29着、8:31発)→浜松(9:42着、9:44発)→豊橋(10:18着、10:21発)→名古屋(11:13着)

最初に乗った電車は沼津行きではあるが、一つ手前の三島で降りれば次の静岡行きの始発駅なのでほぼ確実に座ることができた…のに、うっかり沼津まで乗ってしまい結局静岡まで立ちっぱなしという凡ミス。

名古屋では24分間の乗り換え時間を利用し、3・4番線ホームにあるきしめん「住よし」で昼食。定番のワンコインきしめん(500円)をいただく。

退店する頃には数人の列ができており、その人気ぶりがうかがえる。というか、あと少し遅れていたら危うく昼食抜きになるところだったな。

名古屋(11:37発)→快速みえ7号→鳥羽(13:22着)

快速みえに乗るのは2回目。津より先は初めて。

河原田~津は伊勢鉄道線を経由するため別途運賃(520円)が必要。

終点のJR鳥羽駅は5年前に無人化されており、驚くほどに閑散としている。まぁ、伊勢志摩へのアクセスは名古屋からも大阪からもほぼ近鉄が握っているため、JR利用で訪れる人がかなりの少数派であるのは確かか。

駅からは10分程歩く。

今回の旅行の目的は「鳥羽水族館でラッコを見ること」ほぼこの一点。このためだけに18きっぷを買い、わざわざ半日かけてやってきた。

手前:メイ(21)♀ 
奥:キラ(17)♀

というわけで、念願であるアラスカラッコの「キラ」と「メイ」にお目にかかる。現在、水槽の前では1人1分という観覧制限が設けられており、今回は平日だったが20分程度の待ち時間だった。

ラッコ観覧2周含め1時間30分程の滞在で帰途に就く。

帰りも18きっぷで徹底的に鈍行旅を…とも考えたのだが、単純往復はあまりにも退屈すぎるし、帰宅時間帯と重なるので余計に疲れる気がする。

そのため、水族館横の鳥羽港フェリーターミナルから船に乗ることに。

鳥羽港(15:20発)→「伊勢湾フェリー」→伊良湖港(16:20着)

これで伊勢湾をショートカット。

窓口で乗船券を買おうとしたところ、係員に豊橋までのお得なきっぷがあると言われたのでそれにする。「豊橋・鳥羽割引きっぷ」というもので、豊橋駅鳥羽港が3,000円で移動可能。行き当たりばったりの旅ではこういう思いがけない「お得」が嬉しい。

強風の中、20人弱の乗客しか乗っていない伊勢丸は定刻通りの運航で伊良湖港に到着。

次のバスまで時間があるので、港併設の道の駅でおみやげを購入。

伊良湖港(16:50発)→「豊鉄バス伊良湖本線→田原駅前(17:40遅17:45着)

フェリーから乗り継いだのは私の他に1組だけ。なんなら田原駅前までの50分余りの間に途中の停留所から乗り込んできたのも1組だけ。まさにローカル路線バスの旅。

三河田原(17:47発)→「豊橋鉄道渥美線→新豊橋(18:22着)

バスが5分遅れたので乗り継げるか不安だったがギリギリ間に合った。それにしてもかなりタイトな乗り継ぎ設定ではある(次の電車は15分後にあるけども)。

豊橋豊橋の9分の乗り換え時間の間に、トイレを済ませつつ、コンコースの藤田屋で知立名物「大あんまき」のお土産を購入する。あずきはラスト2個だった。

豊橋(18:31発)→浜松(19:06着、19:18発)→熱海(21:50着、22:09発)→川崎(23:30着)

熱海では19分の間に咲見町のセブンまで歩いて行って所用を済ませる早業(笑)

そして、約18時間ぶりに再び降り立った川崎駅は、師走ということもあってか、深夜とは思えない賑やかさだった…。

感想

今回はリニューアルされてから初めての18きっぷ旅だったが、リニューアル前も含めれば18きっぷは過去に幾度となく使用している。その経験も踏まえた上で、現行の18きっぷ(3日間用)に関して言うと、正直なところ使い勝手が非常に悪いというのが感想である。

まず、「3日間連続使用」条件が想像していたよりもだいぶ厳しい。今回は突発的に決まった予定だったのもあり、活用できたのは当記事の1日目だけで、2日目、3日目に至っては利用機会そのものがまったくなかった。日帰り利用だと10,000円分、1泊2日の往復旅程でも片道5,000円分使わないと元が取れないわけで、これがなかなかにハードルが高い。以前の解説記事では「愛用者なら1日で元を取ることもこれまで通り可能ではないだろうか」と書いてはいるが、ここで言う「愛用者」の範囲はかなり限定的であるというのが現実と言っていい。つまり、従来の一部愛用者以外の多くのユーザーにとって、現行の18きっぷ価格面の魅力が利用条件によって相殺されている=訴求力が皆無の商品という印象を受けた。

実際、2024年度の青春18きっぷの販売数は前年度比3割以上減になったことを、昨夏、読売新聞が報じている。

www.yomiuri.co.jp

しかも、リニューアルされたのは24年度冬季販売分からなので、マイナス寄与しているのは販売・利用期間の短い冬・春の販売分が大半のはずである。それが今年度は通年で現行制度になっているため、販売数はおそらく24年度よりさらに減少するだろう。

そして、何より良くないと感じたのは、利用するにしてもシビアな条件によって旅の自由度やワクワク感が阻害される、ユーザーエクスペリエンスの質の低下という点だ。

利用条件自体は字面でも厳しいと感じるし、それは多くのユーザーが共有している事実である。しかし、実際に利用者として18きっぷを使い始めると、その厳しさが肌感で降りかかってくる。「1日で10,000円…」「あとの2日分はどうするか」「そもそも輸送障害があったら損するんじゃないか」等、以前だったら気にしない又は後でゆっくり考えれば済んだような事でも、今は一度使い始めたが最後、一々思考を巡らせずにはいられなくなったし、それをやらないと金銭的に損をしてしまう恐れすらある。そんなモヤモヤとした不安感が常に存在することで窮屈になり、かつての18きっぷ旅で感じられたような、自由で、低コストで、ワクワクした旅情が失われているのだ。つまり、条件自体も厳しいが、それ以上に、厳しい条件が旅行そのものに悪印象を付けてしまうという、気分的な面でのマイナスが非常に大きいと感じた。

今回、それこそ冗談抜きで出発の1、2時間前に確定した18きっぷ日帰り旅行であったが、当然ながら自分で組み立てた内容自体には満足である。しかしながら、18きっぷをまた利用したいかと言ったら、利用したくないし多分二度と買わないというのが本音。私がリニューアルされた青春18きっぷを実際に体験した上で、巷で言う「利便性低下」の一言に対し思う事はそれが全てである。

「レインボーライド2025」に参加して

2025年12月7日(日)、「レインボーライド2025」が開催された。

私も今回初めて参加できたのでレポをしようと思う。

 

「レインボーライド2025」とは

GRAND CYCLE TOKYO実行委員会と東京都が共催する、東京都港区と江東区の臨海部を走るファンライドイベントである。

最大の特徴は、「レインボーブリッジの首都高部分(自動車専用道路)を特別に走ることができる」という点である。縁のない人にとっては何のこっちゃの話かもしれないが、某映画作品の「レインボーブリッジ、封鎖できません!」の名ゼリフで知られる、あのレインボーブリッジを実際に封鎖して自転車で走ると言えば、まあ分かる人には分かる、なかなかに愉快・爽快なイベントだ。

コースは距離別で3つ用意されており、約8kmのショート、約20kmのミドル、約37kmのロングである。ミドルはレインボーブリッジに加え封鎖された東京港海の森トンネル(原付、自転車、歩行者通行止め)を走ることができ、ロングはそれらに加え更に封鎖された東京ゲートブリッジ(同、但し歩行者のみ歩道通行可)も走ることができる。

2022年が初回で、今年で4回目の開催となる。22、23年は11月23日(勤労感謝の日)の開催だったが、24年と今年は12月の第一日曜日にスライドした。開催規模は初回の3,300人から、今年は6,000人規模にまで拡大。応募総数と倍率は定かではないが、一応事前抽選制となっており、一都市で開催するファンライドとしてはおそらく国内最大規模であろう。

応募~前日まで

さて、レインボーライドに参加するためには、基本的にはまず抽選に応募し「当選」しなければならない。競技で言えばオフシーズンにあたる冬場のイベントだが、一般枠の募集期間は夏の盛りの7月中旬~9月中旬の約2ヶ月間。つまり、音楽ライブのようにかなり早い段階で(忘れずに)エントリーして予定を空けておく必要がある。また、朝の6時、7時台に始まるイベントなので、当日入りが難しい遠方から参加する場合には、当落に関わらず、予め宿泊先等を抑えておくような工夫も必要となる*1

参加費は客観的に見てもかなりの高額で、最も人数が多いであろう「ロングの18歳以上」で1人15,000円…。コスト面も東京らしさ全開である。なお、抽選をスキップしたい人には先着100名限定で出走権確約のVIP枠もあるが、そちらはなんと1人55,000円。まぁ記念ジャージや特別コース走行の権利が付くので、価値観次第ではアリ…かな。

開催2週間前にゼッケンのセットが届くので、その時点で何時ごろ会場入りすればよいかが判明する(2025年のロングは6:00~8:10の約2時間幅)。ファンライドだから色々と自由かと言えばそうでもなく、特に自転車の仕様や装備には細かい規定があるので要チェック。

当日(会場入りまで)

スタート地点であるお台場周辺は、当日早朝から交通規制が入るし、そもそも6,000人もいれば車載組も相当数いて駐車場も混雑するので、自家用車での来場は推奨されていない。とはいえ、さすがに自走するには遠すぎるし…という事で、「路駐族」の私はいつものように車で近くまで行って合法的に路駐することに。

このブログを読んでくださっている方向けの○秘情報だが、レインボーライドの受付場所である「お台場青海地区NOP区画」から最も*2近い終日駐車禁止規制のない公道は、江東区辰巳の倉庫街にある。4つ隣のエリアになるが、自転車であれば所要15分程度で、ルートもほぼ一本道。平日は近隣の事業所に勤める人達の駐車でいっぱいでも、休日はガラガラ。混雑を予想して6時には現地に到着していたが、それらしき車は他に1台もいなかった。

私はロングの34W(ウェーブ)なので、受付開始時刻である7時過ぎを目安に、お台場のシンボルプロムナードを通って向かう。

ダイバーシティ東京ユニコーンガンダムの前で記念撮影。

ちなみに、今回のバイクの装備は写真の通り。ボトルケージはサドル後方にも追加して計4つ付けているが、飲料ボトルは保温タイプの1つのみ。ステムバッグを取り付けたのでハンドルバーバッグは外し、代わりにフロントカメラ用のスマホが付いている。レインボーライドは停車可能場所(2つのエイドステーション)以外で立ち止まることはできず、カメラ等を手に持っての撮影(手離し運転)は禁止だからだ。

スタートまで

区画入口の時点でデジタルチケットの提示が求められるため予め準備をしておいた方が良い。受付を通るとすぐに車検になるが、この写真だけでも2Wの若番から受付開始前の39Wの遅番までのゼッケンが写っているのがお分かりように、受付時間はかなーり適当。

ちなみに、車検では目の前の人がベルを鳴らせず、その場で購入となっていた。車検自体はちゃんとやっているようだが、かなり怪しい中国製電動アシスト自転車がいたりもしたので、そのあたりの適法・違法の判定は正直微妙。

会場内に入ったらそれぞれのWの待機場所で待機。ステージは後にここで行われる「マルチスポーツ*3」のためのもので、スクリーンには1km離れたお台場海浜公園でのスタートセレモニーの様子が、TOKYO MXの中継番組と並行して映し出されているだけ。

列形成が始まったのは7Wあたりがスタートする7:46頃。したがって40分程度は会場内でじっと待機していた事になる。

列形成してからお台場海浜公園までは徒歩で移動。言うならば差し引き26W分の参加者(約2,600人)が行列を成しているわけで、スタート地点に辿り着くまでも1時間以上歩いては立ち止まって、を繰り返す。

ライド

そして8:56頃、ほぼ定刻通りにスタート。走行中に関しては先述の通り、車載カメラのみ。

公園を出てすぐ、台場入口から首都高11号台場線に入り、このイベントのハイライトでもあるレインボーブリッジ(上部)パート。ショート~ロング共通なので登り勾配もそんなにきつくはない。ここは完全に渡り切るわけではなく、芝浦側橋脚付近の緊急用連絡路を使いお台場方面にUターン。

それにしても、晴天で風もほとんどないという好条件で、見晴らしも最高だった。

首都高は台場出口から出て、そのままアンダーパスで都道を進む。

しかし、完全に交通規制がされた(クローズドの)広い車道はこんなにも走りやすいのかと、感動すら覚える。

有明のフェリーふ頭入口交差点から海の森トンネルの側道までは1車線規制で、ここだけ一般車両と併走する。

そして、普段は原付以下は通行ができない東京港海の森トンネル。川崎港海底トンネル(神奈川県)や衣浦トンネル(愛知県)、関門トンネル(山口・福岡県)のように、人道が整備された海底トンネルは他にも存在するが、自転車で通行する場合には押し歩きが必須。つまり、このレインボーライドが国内で唯一「海底トンネルを自転車で走行できる」貴重な機会でもあったりする。アピールされていないからか、全然目立たない地味ポイントだけど。

海底部付近ではプロジェクションマッピングが実施され、幻想的な光景には参加者からも歓声が上がる。

「海の森」(以前の中央防波堤内側埋立地)に入ると左に折れ、海の森公園へ。ここは埋立地に植樹され造られた100%人工的な公園で、2020年の東京五輪に備えて一気に整備が進んだ。実際に公園としてオープンしたのは今年3月のこと。つまり、今年のレインボーライドで新規追加されたコースである。

公園内の周回路を一周し、南側の海の森水上競技場へ。なお、公園は盛り土がされており、公道からは若干登る形になり、逆に出る時はワインディングを下る格好になる。

最初のエイドステーションである海の森水上競技場(の駐車場)。だだっ広いところにバイクラックがズラリと並べられ、今までに見た事がない数の自転車で埋め尽くされていた。

エイドとは言うものの、飲食料品の提供は一口サイズのベーグルと紙コップの水のみ。実質的にはトイレ休憩だが、仮設トイレ10基のみなので大行列。

横ではチアの子たちが一生懸命演技を披露していた。が、目の前に自転車を停めている人がいたこともあり、見ている人もあまりいなかった。

海の森からはWごとではなく人数がある程度集まったら随時リスタート。

ミドルは海の森大橋で折り返し。ロングはこの先、このレインボーライド最大の難関とも言える東京ゲートブリッジに向かう。

ゲートブリッジはレインボーブリッジに比べ登りが長く、斜度もきつい。レインボーブリッジは内装3段ギアの一般車でもなんとか登り切れるが、ゲートブリッジは電動アシストがないとかなり厳しい。むしろ、登りに慣れていないスポーツサイクル乗りよりも、電動アシスト付き一般車に乗っている人の方が速いくらいだ。私も登り途中で3台に追い抜かれた。

登りがきつい分、逆に下りは今回のコースの中で一番爽快かもしれない。

(ゲートブリッジの下りでカメラの電池が切れたため走行中の写真はここまで)

ゲートブリッジを下りきったところの若洲海浜公園が第二のエイドステーション。と言うよりかは、ほぼトイレと写真のためのスポットになっていた。

ちなみに、若洲海浜公園自体は新木場方面からに限り普段から自転車での来訪は可能。ゲートブリッジの歩道も、完成から長らくは歩行者限定且つ中防側に降りられない(折り返し橋上見学のみ)運用だったが、今年3月、ようやく中防側での昇降が解禁された。それと同時に、押し歩きであれば自転車も歩道を通って良いことになったので自転車で「海の森」へ行くことも可能となった。当然、往復ともに若洲を経由する必要がある*4のと、日中時間帯に限定されるが。

公園の岸壁側をぐるりと周り、サイクリングコースを経由して駐車場(リスタート地点)に戻ってくる。給水所はこのリスタート地点の手前にあり、トイレは計3か所あった。

再びゲートブリッジを渡り、これまで走ってきたコースの反対車線でゴールへと向かう。

最後、レインボーブリッジに向かうアンダーパス側道からシンボルプロムナード(ゴール地点)へと向かうが、ここだけなぜか歩きだった。

そして、スタートから2時間29分で無事にゴール。完走。

Strava上の記録

走行時間は2時間弱。最高速度は43.8km/h(サイコン計測)と控えめだが、下りは漕ぐどころか断続的にブレーキをかけているくらいだったので、まぁ妥当な結果か。

ゴール後に計測チップを取り外してもらい、完走メダルと記念品をもらう。メダルは金属製のずっしりとした作りのもので嬉しい。記念品は謎のタイ製エナジードリンク。この他、参加者にはつみれ汁も振る舞われた。

評価

今回は初のレインボーライド、そして初の完走ということで、充実した内容であった。何よりも好天に恵まれたことが大きい。元々12月の関東は雨が少ないとはいえ、西高東低の気圧配置で風が強い日は多い。万が一強風となっていたら、レインボーブリッジと東京ゲートブリッジの双方が安全のために通行止めとなり、海の森で折り返すコースに変更となる可能性もあった。この点は本当に幸運であったとしか言いようがない。

その他、今回のレインボーライドに関する評価は以下に箇条書きで記したいと思う。

良かったところ、評価できる点

臨海副都心のクローズドコース

全国色んな道を走った経験がある方ならわかると思うが、たとえ同じクローズドコースだとしても、それが都心か田舎かではまったく意味が違う。潤沢な予算で舗装が綺麗だし、ほとんどが片側2車線以上で広いし、走っていて純粋に気分が良い。

・ツボを押さえたコース設定

上でも散々解説したが、普段自転車で走ることができない区間を3つも含んでいるのは、ツボを押さえた設計だと思う。意地悪な言い方をすれば「わかる人にはわかる。わからない人には…」なので、わかる人にとっては貴重な体験という時点ですでに満足感がある。

・ボランティアスタッフの盛り上げ

沿道を中心に約450名のボランティアスタッフが配置され、安全確保をしつつイベントを盛り上げてくれた。勿論人によって温度差があるのは仕方がないが、全体を通じての印象は大変良いものであった。

・危険箇所の養生

自動車用に設計された橋梁・トンネル部の道路の繋ぎ目は、細いタイヤの自転車で走るにはかなり危ない箇所だが、しっかりとクッションで養生されており怖さは全然感じさせなかった。前回も参加された方によると、この点は前回よりもさらに改善されていたという。

残念だったところ、改善してほしい点

・スタートまでの待機時間が長さ

とにかく待ち時間が長い。受付開始時刻直後に会場入りしたら、スタートまで移動時間を含めトータルで2時間近くを要した。この間自転車には一切乗らず、待機時間と出走後の走行時間がほぼイコールという結果に。

・服装調節の難しさ

前項の待機時間の長さが最大の要因だが、朝の最低気温は2.5℃で厚着が必須である一方、日が昇って自転車を漕いでる間は身体が温まるし、上着は持ち歩かないといけないのがネック。現状では、寒さに耐えるか、暑さに耐えるかの両極端になる。

・トイレが少ない・案内がない

これも前々項の待機時間の長さが遠因だが、トイレに行くタイミングが難しい。いつ整列を始めるかアナウンスがなく、会場内~スタートに至るまでの待機中も案内がない。結局タイミングを逃してしまい海の森での行列に並ばざるを得なかった人も多数いた模様。仮設トイレの数も参加者数に対して明らかに不足。

・マーシャルライダーの個人差

ウェーブの先導者(マーシャルライダー)は複数の組織から出てもらっているようだったが、どうしても個人差が際立っていた。要所要所できちんと声掛けを(大声で)する人もいれば、ハンドサインだけで済ませる人も。ペースも人によってバラバラで、Wがばらけて空いているゲートブリッジの登りで10km/h前後に落ちる人もいれば、20km/h近くでガンガン登っていく人もいた。

・エイドステーションの運営

エイドステーションは、マラソンで言う給水所そのもの。これには賛否*5あるようだが、ファンライドである以上「冷水と一口ベーグルだけ」の低カロリーコンボはさすがにどうかと思った。補給の要否の問題ではなくて、"FUN"であることがイベントの本質であるはずだからだ。また、最大6,000人という規模に対しては、エリア作り、動線、チアの配置も今一つだった。

・受付時間の適当さと待機列追越し

公道に出て待機している間は、右側を空けて先行ウェーブに遅れた人を優先して通す運用になっていた。それもなぜか人が立っている真横スレスレを乗車OKで。これを許すのだったら、スタート時間から逆算してわざと遅れて行った方が待機時間が少なくて済むという話になる。と言うか、私も知っていたら絶対そうする。どう考えても不公平で危険なので、1Wスタート以降の追越しは一切禁止にすべき。

・ウェーブ間の時間的余裕の違い

どのウェーブに入るかで遅刻の許容範囲と足切り(回収車)までの時間的猶予が変わってくるわけで、先発ウェーブほど余裕があり、後発ウェーブほど余裕がない。VIP枠が先頭の1Wであるのは当然としても、2W~45Wは一般の抽選枠か団体枠のはずなので、どこに配置されるか次第で極端な話イベントの楽しみ方そのものが変わってしまう。

・極端な参加費の差

上述したように、せいぜい3時間程度のイベントで大人1人15,000円の参加費は決して安くはない。ただ、東京ならそれが高いとは感じない人も沢山いるはずで、だったら一気に値段が跳ね上がるVIP枠をもっと拡大・細分化して、先行ウェーブ確約の枠や絶対に参加したい人向けの出走権確約のみの枠、家族等向けに待機時間短縮の枠など、オプションに応じて25,000円~くらいで段階的にプライシングして売り出した方がいいのではないか。

まとめ

ここまで読んでくださった方ならご理解いただけるかと思うが、私自身、今回のレインボーライドの走行自体は「満足」であった。しかしながら、それは貴重な体験ができたという希少性が占める割合が大きい。要するに、1回参加すればまぁ十分かなというのが全体を通しての総合的な評価となる。

運営面では、参加者の意見を(多分)くみ取って、コースを変えたり、動線を見直したり、改善すべき点も一応ブラッシュアップはしているのだろうが、それにしても規模が大きくなり過ぎて、対応が完全に追い付いていない印象があった。特にスタート前の待機時間に関しては、過去に参加された方のレポを見る限りほとんど改善されていないようなので、是非ここは最優先課題として取り上げていただきたい。そして、エイドステーションに関しても、走りがメインのロングはともかく、ミドルの参加者にとってはイベントの主要なコンテンツの一つになるので、もうちょっと楽しめるよう力を入れていただきたい。

おわりに、私がリピート参加する可能性は低いと思うが、来年のレインボーライド2026がより良いものとなり、多くの参加者が満足できるファンライドになることを願いたい。

*1:都心は平日でさえ宿泊需要が過多であるので休前日は言わずもがな…

*2:厳密に言えば同じ青海の埠頭地区の方が近いが「港湾道路」であるため自主規制。

*3:レインボーライドと同時開催の体験型サイクルイベント

*4:中防へアクセスするもう二本のトンネル(臨海トンネル、第二航路トンネル)も原付、自転車、歩行者通行止めのため。

*5:40km弱で本格的なエイドは不要、とか、いやいや、高額な参加費にしてはショボすぎる、とか…

AGU Venture Snack Pack ステムバッグに交換

Rhinowalk ハンドルバーバッグ

これまで、自転車に乗る際の携行品を入れるバッグとして、Amazonで2,800円で購入したハンドルバーバッグを使用していた。ただ、ロードバイク向けのバッグであるためフラットバーだとケーブル、ホースと干渉してしまう。そのため、KCNC ブルベマウント(エクステンションバー)を使用し、ハンドルよりさらに前方に取り付けていたのだが、重量が増すとどうしてもハンドリングが重くなってしまっていた。それ以前に、ジッパーが上部に取り付けられているので、頻繁に開け閉め・出し入れするのには不向きな作りだった。

そこで、新たな携行品用バッグとして「ステムバッグ」を導入することにした。

選んだのは、オランダのサイクリングアパレル・アクセサリーブランド「AGU」のVenture Snack Pack 1L ベージュ。価格は本体4,000円弱だが、送料を加味すると4,800円程。

文字通り、スナック等の補給食を入れ、走行中でもワンハンドで補給ができるように設計されたバッグ。容量も1Lと十分。私はローディーと違って背面ポケットの付いたウェアは着ないので、その代わりとなる携行品用のバッグとして使っている。

具体的には、車の鍵、スマートフォン、財布、モバイルバッテリー、USBケーブル、イヤホンケースを入れてちょうどいっぱいくらいだ。サイドには2つのメッシュポケットがあり、ここにはチケット類やレシートを挿したりしている。

メインコンパートメントは開閉が容易なドローストリング(コードストッパー)式のため、ジッパー式と違い残念ながら防水性は高くなく、生地も防水素材ではない。したがって、雨天時には内部に水が入りやすいので、基本的には濡れても問題ない物、それこそきちんと包装されたスナック等を入れるのが本来の使い方となるだろう。

固定方法は、ステム、ハンドル、フロントフォーク肩部分の3か所でストラップ留め。3点支持なのでどんなにバイクを揺らしても暴れることなくしっかりと保持される。

裏地はオレンジ色で、下の方の物を探す際の視認性もちゃんと確保されている。

まだ取り付けて1ヶ月程度だが、使い勝手そのものは申し分ない。貴重品をまとめて入れられるし、自転車から離れる際にもサッと取り出せるのは便利。それに、以前のハンドルバーバッグに比べ取り付け位置が重心に近いステムの横になったため、ハンドリングへの影響がかなり抑えられている。

一方で、デメリットがないわけでもない。意外に場所を取るサイズなので、立ち漕ぎをすると位置的にちょうど「膝」が当たってしまう。まぁ普段はよほどの事がない限り立ち漕ぎはしないのだが、いざそのシチュエーションが来るとやはり邪魔だなと感じる事はある。

というわけで、エクステンションバーを使わずに一通りの携行品をバイクパッキングする、という課題のソリューションには一応辿り着くことができた。デメリットこそあるものの、収納力の高さと出し入れのしやすさで、街乗りが多いライドスタイルに適したアイテムと言えよう。