(生まれ変わりと言う女性達 ~嘘か真か与太話か) 2025年11月~備忘録~

私事ですが、「ジャンヌ・ダルクの生まれ変わり」とか「クレオパトラの生まれ変わり」という女性の知り合いがいました。元ジャンヌの人ですが、かつて米国のとあるアンティークショップに知人男性と行ったら、店主の親父から知人が「ジャンヌ・ダルクの剣」というものを見せられたそうです。その知人は「あの消えた伝説の剣?」と言うと、親父は「本物かどうかは知らねえよ」と言いました。でも本物だったら凄い発見だよねと、手に取って見せてもらいました。(消えた「フィエルボワの剣」という伝説です)
そこにジャンヌの人がやってきて、「なに見てんの?」と聞きました。「これ、ジャンヌ・ダルクの剣だって!」と知人が言うと、「ちょっと見せて」とジャンヌの人がその剣を手に取り、シャーと鞘から抜くと剣を見つめて言いました。「これ、ニセモノね」。親父が「やっぱりニセモノかぁ?」と言うと、ジャンヌの人は「だって、私これ使ってないもの」とキッパリ言いました。結局、その剣はニセモノと断定されましたが、それくらいジャンヌ・ダルクな人でした。この元ジャンヌの女性は、疑う人には「だって最後は熱かったのよ~」とか「戦で勝てば英雄と持ち上げて、最後はイギリスに売られて魔女扱いよ。人間は信用できないわ!」と尤もらしいことをよく言います。また、真面目な顔で「私が何者であるかを放棄して、信念を持たずに生きることは、死ぬことよりも悲しいことなのよね」と小難しいことも言います。(ジャンヌ・ダルクの最後は火あぶりの刑でした)
元クレオパトラの女性ですが、ほとんどの人は疑います。「なに言ってんの?」と聞くと、クレオパトラの人は「だって、今でもオッパイの下に噛まれた傷があるのよ」とキッパリ言うのでした。「はぁ?じゃ見せてよ~」と男達が煩悩のままに言うと、「そんなとこ見せられないわ!」とクレオパトラの人は決して胸を見せてくれませんでした。男達は論理的思考が苦手でしたので、「蚊に刺されたんだよ~」と笑って誰も信じませんでした。しかし、誰も胸の傷を見ていませんので、真偽は不明のままです。元クレオパトラの人は、7ヶ国語も話せるマルチリンガルの優秀な女性でした。「どうやって覚えたの?」と聞くと、「昔から話せるのよ」とよく言います。昔がいつなのか気になります。(クレオパトラは毒蛇に胸を噛ませて自殺しました)
さて、もう一人極めつけの女性がいました。その人は自分のことを「かぐや姫の生まれ変わり」と信じていました。「かぐや姫は物語でしょう?」と言うと、「そうよ。本当はかぐや姫のモデルだった人なのよ」と言います。ほとんどの人は疑いますが、「だって、お母さんがそう言うんだもん」とキッパリ言いました。そして、元かぐや姫の人は、不思議な話を教えてくれました。
昔々あるところで、天女が水浴びをしていました。天界から下界に遊びに来ていたのです。それを遠くから若い漁師がこっそり見ていました。「なんて美しい女なのだろう」と感激して、ひっそりと近づき、木に掛けてあった天女の衣を盗みました。天女が水浴びから上がると羽衣がありません。「あれっ!わたしの羽衣がないわ。何処にいったのかしら?」と困り果ててしまいました。そこに何くわぬ顔で若い漁師がやって来て「どうされました?」と聞きました。天女は手で前を隠し「いや~ん、羽衣がないのよ」と言いました。
若い漁師は自分の着物を脱ぐと、「とりあえず、これ着てください」と天女に渡して、褌一丁の裸になりました。天女は若い漁師の裸に恥じらいましたが、心の中では「いい体してるわね」と思いました。裸だった天女は、仕方ないので若い漁師の着物をはおりました。しかし、「あの羽衣がないと、天界に帰れないの」と泣き出しました。「それはお困りですね。とりあえず、私の家に来ませんか?」と若い漁師が下心を隠して言いました。若い漁師は、近くに一人暮らしでした。結局、天女は若い漁師の家に居候することになりました。若い漁師は働き者で、毎日朝早くから漁に出ては、天女に美味しい魚や貝等を食べさせていました。また、時々、漁から帰ってくると、黙って出かけることがありました。
「あの人、何処に行ってるのかしら?」ある時、天女は訝しいんで、こっそり出かけた若い漁師を尾行し、隠れて様子を見ていました。若い漁師は岩場の洞窟のような所に入ると、岩棚の奥から何かを取り出して、手に持って無事を確認しているようです。天女は「わたしの羽衣だわ!」と気付きました。そして、若い漁師は羽衣に顔を埋めて、匂いを嗅ぎました。天女の体はいい匂いがするので、その匂いが羽衣に染み付いていたのです。ひとしきり匂いを嗅いだ後、若い漁師は満足して、元の岩棚に羽衣を戻して家に帰りました。それを見て、天女は岩棚から羽衣を取り戻しました。
天女は家に帰ると、若い漁師に羽衣を見せながら「やっぱり、あなたが盗んだのね!」「嘘つき!」と言いました。若い漁師は色々と言い訳しましたが、天女はキッパリ言いました。「さようなら、この羽衣があれば天界に帰れるわ」「でも、匂いを嗅ぐとか、気色悪いわ~」と羽衣を着ると空を飛んで、天界に帰って行きました。これが所謂『羽衣伝説』となって、後世に伝えられました。
実は『羽衣伝説』には、隠された続きがあるのです。天界に帰った天女ですが、暫くすると体調がよくありません。天女の友達は「下界で悪いもの食べたんじゃないの?」とか言いますが、何日たっても良くなりませんでした。そこで、病院に行って診て貰いました。すると、お医者さんが「おめでとうございます。妊娠4ヶ月です」とキッパリ言いました。天女が下界で過ごしたのは約3ヶ月間でした。天界に戻って約1ヶ月のことでしたので計算は合っています。天女は「これは、まずいわ」と、あの若い漁師の顔を思い浮かべて「たしかに、下界で若い漁師を食べちゃったわね」と心の中で反省しました。
当時はかなり昔ですから、テレビもインターネットもスマホもありません。下界の人々は、日の出と共に起き出して、夜は夕飯の後に寝るだけです。そのうえ男と女が二人きりで、一つ屋根の下で暮らしているのですから、長い夜にやることは決まっています。下界での夜の詳細は省きますが、天女は十月十日足らずで、玉のような女の子を産みました。しかし、大きな問題がありました。天界では、人間との子は育てられないという、厳しい掟があったのです。
天女はしかたなく、赤ちゃんを下界に連れて行きました。そして、山の中の竹藪にそっと置くと「いい人に拾ってもらいなさい」とつぶやき、天界に戻りました。そこに、お爺さんが柴刈りにやってきました。お爺さんは、竹藪の中に光り輝く布で包まれた赤ちゃんを見つけて驚きましたが、捨て置けないので連れて帰りました。そして、お婆さんと大事に育てました。そうです、これが『竹取物語』の隠された序章なのです。『羽衣伝説』は『竹取物語』に繋がっているのです。この繋ぎの部分、下界の夜に「何があったか」を伝承すると、R18物語になってしまうので、省略されてしまったのです。(子供にも話せる物語じゃないとね)
拾われた赤ちゃんは、香具山に捨てられていたので、「かぐや」と名付けられ、皆が「かぐや姫」と慕ったことが『竹取物語』に記されています。やがて、かぐや姫も美しい女性に成長しました。また、言い寄る男に難題を突きつけて楽しむ、可愛い性悪な乙女になりました。天界の天女は「もう、あの子も大きくなったはずね」と思い、天界に連れ戻そうと考えました。そして、かぐや姫は迎えに来た天女の母に連れられて、天界に帰りました。天界の掟は、人間との子でもR18なら暮らせるのでした。
元かぐや姫の人は、この香具山に捨てられた赤ちゃんだったと言うわけです。にわかには信じがたい話ですが、この理路整然とした話を聞いて、論理的思考が苦手な男達は、誰も反論できませんでした。ちなみに、元かぐや姫の人は、いつも芳しい匂いがしました。「いい香水だね」と褒めると「香水なんて使わないわ」と不思議なことを言います。そして「だって、お母さんもいい匂いなんだもん」とよく言います。男達は、匂いに惑わされて信じ始めていました。(体臭なのでしょうか?匂いが証拠なの?)
三人とも美人で真面目な女性ですが、ちょっと変な人達でした。少し危ない人かなと思って距離を置いていたら、今では疎遠になってしまいました。もし本当なら得がたい女性達ですので、ちょっと惜しいことをしました。実は、クレオパオラの人のお姉さんで、タカビーでスイーツ好きの美人な会社経営者もいました。社員はおにぎりを食べて残業しているのに、「たまにはケーキでも食べればいいのに」と言うので、社員は「マリー・アントワネットの生まれ変わりじゃん!」と嘆いていました。(社内革命が起きそうでした)
