2026年、午年の年賀状イラストづくりの裏話

2026年は午年ということで、年賀状のイラストを自分で描いた。ただ、年末は仕事がかなり立て込んでしまい、アイデア面については正直、満足のいく仕上がりとは言い難い。 それでも、せっかく描いたものではあるので、記録も兼ねてここに載せておきたいと思う…

【お知らせ】WEBメディア『いきもののわ』に馬具の解説記事を書きました

お知らせが続いて恐縮です。生き物に関する書籍や雑誌の出版社、緑書房さんのWEBメディア『いきもののわ』で2026年1月は「馬をもっと知ろう」特集が公開されています。 その特集の中で、私も『意外と多い馬の装備~基本の馬具を知ろう!~』という記事を書…

【お知らせ】「Alku Tokyo」2026年冬号にコメントを寄せました

東京メトロのフリーペーパー「Alku Tokyo」2026年冬号。 2026年の干支にちなんで馬スポットを巡る「24時間券でゆく東京深旅」のページで、意外な馬スポットである某博物館の馬にまつわる展示についてちょこっとですが、コメントを寄せさせていただきました。…

「途中で諦めようと思いました(笑)」—開発者が語る大絶滅展“くるくるヒップス”制作秘話

先月、上野の国立科学博物館(以下、科博)で開催中の特別展「大絶滅展—生命史のビッグファイブ」で、これまでに見たことがないミュージアムグッズ「くるくるヒップス」を入手した。 一見すると可愛らしくデフォルメされた始新世初期の小型のウマ科、シフル…

静かに変わる「ウマ科の進化」の常識。大絶滅展で日本デビューしたシフルヒップスとエオヒップスの関係とは?

我々、一般ウマ好き界隈にとって「最古の馬」といえばエオヒップスである。そして、「ウマ科の進化」の展示や解説図といえば、このエオヒップスから始まるのが定番だった。 しかし、現在、国立科学博物館で開催中の「大絶滅展」ではシフルヒップスを起点とし…

くるくるヒップスに魅せられて。科博「大絶滅展」で出会ったウマの進化

11月1日(土)から上野にある国立科学博物館で「大絶滅展-生命史のビッグファイブ」という特別展がはじまった。 科博の特別展は人気があり、開幕直後はかなり混雑するため、もう少し時間を置いてから見に行くつもりだったのだが……。そうも言っていられない事…

ばん馬は重いソリや馬車を引いても大丈夫?物理が苦手な文系ライターがAIと一緒に考える

ばん馬はなぜ重いソリや馬車を引けるのか?つらくないのか? 物理が苦手な文系ライターがAIとともに、摩擦や力の仕組みからその理由をひもときます。 力学が苦手でもわかる「ばん馬のちからの科学」。

馬形埴輪のつくり方―古墳時代の職人がたどりついた造形の均衡

詳しくは、前回の投稿をお読みいただけるとありがたいのだが、古墳時代の馬具や馬形埴輪を調べるうちに「自分でも形にしてみたい」と思い立った。 勉強不足で恥ずかしいが、写真や展示で見る埴輪はどこか素朴で可愛らしく、古墳の主に統治されていた農民がつ…

東京国立博物館の馬形埴輪から読み解く、古墳時代の馬装

馬を好きになって10年以上。 でも思い返してみると、もちろん馬形埴輪の存在は知っているものの自ら掘り下げたことは一度もなかった。 現在、社会人をしながら学芸員資格の取得をひとつ目標としている私(あと2単位!)は、この夏、学芸員実習に参加していた…

モウコノウマは本当に野生馬ではなかったのか? ――ボタイ文化から現代の議論まで

2018年2月、米科学誌『Science』に掲載された論文(Gaunitz et al., 2018)によると、これまで“現存する最後の野生馬”とされてきたモウコノウマは、実はかつて人に飼われていた家畜馬の子孫であると発表された。 つまり「地球上に純粋な野生馬は存在しない」…

私の目に映った黄金の馬。アハルテケ長谷川牧場を訪ねて

「日本で唯一、黄金の馬アハルテケを飼養している牧場が八戸にある」。そう知ったのはもう何年も前だった。今年の9月半ば、やっと青森県八戸市のアハルテケ長谷川牧場を訪ねることができた。今回は、自分自身の目で見た「アハルテケ」という馬について書き…

LUMIX DC-F85D-Kで切り取る、愛馬の日2025(馬場馬術/相馬野馬追)

秋分の日の恒例行事「愛馬の日」。今年は仕事を午前中で切り上げ、12時半ごろに馬事公苑へ到着した。お目当ての馬場馬術「パドゥドゥ」が始まる直前だった。 umanicle.hatenablog.jp すでに正門前から人波が押し寄せ、園内は例年以上のにぎわいを見せていた…

秋分の日は、馬事公苑で馬に会える― 「愛馬の日」の意外な歴史

秋分の日は、世田谷区の馬事公苑に足を運ぶと、普段はなかなか触れることのない「馬」とじかに出会える催しが開かれている。それが「愛馬の日」である。 愛馬の日には、伝統馬事芸能や乗馬体験、そして馬と人との歴史を伝える数々のプログラムが展開され、毎…

網走監獄襲撃編の公開発表を機に、実写版『ゴールデンカムイ』の“馬シーン”を振り返る

2026年3月、『ゴールデンカムイ 網走監獄襲撃編』が公開されることが発表された。前作から2年、途中にWOWOWでのドラマ版を挟み、再びスクリーンに帰ってくる。発表を聞いて第2弾への期待が膨らむが、ここで一度立ち止まり、まずは前作(第1弾)の“馬シーン”…

教育施設としての動物園。天王寺動物園でグラントシマウマを観察する

先日、在籍する通信制大学のレポート課題の参考に、初めて大阪にある天王寺動物園を訪れた。関東生まれ関東育ちなので、思えば、関西の動物園に行くのは初めてだったかもしれない。 110年の歴史がある都会の動物園 シマウマがいるのはアフリカサバンナゾーン…

Netflix『Polo』はなぜ酷評されている?─日本では話題にならない“貴族のスポーツ”ドキュメンタリー

Netflixで配信中の『Polo』は、知られざるスポーツ=ポロを題材にしたドキュメンタリーシリーズだ。古代ペルシャや中央アジアを起源に持つといわれ、19世紀にインドやイギリスを経てアルゼンチンに根づいたこの競技は、現在では富裕層や王室の社交場としての…

この世でいちばん美しい障泥(あおり)を持っているのはイカかもしれない

馬に乗ったことがある方なら、泥や水が跳ねて服が汚れた経験があるかもしれない。そんな問題を解決するために、古来より馬具には「障泥(あおり)」と呼ばれる装備が存在した。 馬具としての障泥(あおり)の歴史 伝統的な馬具とイカの意外な関係 揺れ動くの…

中央アジアから届いたメッセージ。在来馬「カラバイル」に見るウズベキスタンの現在。

先日、トルクメニスタンの在来馬「アハルテケ」についてSNSに投稿したところ、ウズベキスタンのライダーから思いがけずメッセージをいただいた。そこにはアハルテケがウズベキスタンでも飼養されていることと、ウズベキスタンには「カラバイル」という在来馬…

映画『NOPE』が映し出すのは、恐怖ではなく動物と人との距離感だった(考察メモ③)

映画『NOPE』は、カリフォルニアの牧場を舞台に兄妹が謎の飛行現象を追うSFスリラーだ。劇場公開時、予告編に惹かれたがホラー映画を一人で映画館で観る勇気がなく、配信を待って視聴した。 しかし、実際に観るといわゆるホラーとは異なる印象を受けた。現実…

映画『NOPE』に登場する連続写真「The Horse in Motion(動く馬)」の真実(考察メモ②)

『動く馬/The Horse in Motion』Eadweard Muybridge, Public domain, via Wikimedia Commons ホラー映画『NOPE』は、カリフォルニアにある牧場を舞台に、兄妹が謎の飛行現象を追うSFスリラーだ。公開当時、予告編に惹かれたものの、ホラー映画を一人で映画…

映画『NOPE』に見る、リアルな牧場と馬たちの描写(考察メモ①)

ホラー映画『NOPE』は、カリフォルニアにある牧場を舞台に、兄妹が謎の飛行現象を追うSFスリラーだ。公開当時、予告編に惹かれたものの、ホラー映画を一人で映画館に観に行く勇気が出ず、配信を待ってようやく視聴した。 実際に観てみると、想像していたよう…

黄金の馬『アハルテケ』の国。馬好きが大阪万博でトルクメニスタン館を堪能する

少し前SNSでExpo2025 大阪・関西万博(以下、大阪万博)のトルクメニスタン館が話題になっていた。トルクメニスタンといえば「黄金の馬 アハルテケ」の国である。これは行かねば!ということで、わたしは大阪出張の帰りにナイトパスを使って万博会場へ向かっ…

インド映画『RRR』。誇り高き軍馬マルワリ登場シーンの考察

2022年に日本で大ヒットした映画『RRR』をご存じだろうか。 この映画には「マルワリ」というインドの馬が登場し、映画を見た人の間で非常に話題になった。わたしはそれまでインド映画に興味がなく、以前取材したことのある馬の博物館の学芸員の方からこの映…