デフリンピックと手話の資格について綴るよ。
2025年11月15日から26日までの12日間にわたり行われていた「第25回夏季デフリンピック競技大会 東京2025」が無事終了しました。
今回は「デフリンピックって何?」「手話の資格にはどんなのが有るの?」ってことについて綴ってみたいと思います。
私は以前より手話に関心を持っていましたが、「デフリンピック」のことは聞いたことがなく、今回日本で開催されるということで、初めて知りました。
世の中的にも私と同じような人が多いみたいで、公益財団法人日本財団パラスポーツサポートセンターによる認知度調査では、2025年は前回(2021年)調査の16.3%から22.1ポイント増の38.4%と大幅に上昇したそうです。
デフリンピックとは、デフ+オリンピックのこと。
デフ(Deaf)とは、英語で「耳がきこえない」という意味です。
デフリンピックは国際的な「きこえない・きこえにくい人のためのオリンピック」なのです。
国際ろう者スポーツ委員会(ICSD)が主催し、4年毎に開催されるデフアスリートを対象とした国際スポーツ大会です。
第1回は、1924年にフランスのパリで開催されました。
東京2025デフリンピックは、100周年の記念すべき大会であり、日本では初めての開催になります。
国際手話のほか、スタートランプや旗などを使った視覚による情報保障が特徴です。
デフリンピックには、①「ほちょう器」などを外した状態で、きこえる一番小さな音が55dB(デシベル)※ を超えており、②各国の「ろう者スポーツ協会」に登録されている選手で、記録・出場条件を満たしている人が参加できます。
※dBは音の大きさを表し、数字が大きいほど音が大きい
※55dBはふつうの声での会話がきこえない程度
(出典: 東京2025デフリンピック | TOKYO 2025 DEAFLYMPICS HP)
パラリンピック(第1回は1960年)よりも歴史が古いとのこと。
日本初開催となった今大会では19競技が実施され、日本勢はメダル51個(金16、銀12、銅23)を獲得し、過去最多だった前回2022年大会の30個を大幅に超えました。
秋篠宮家の次女・佳子さまも26日の閉会式に出席されていました。
東京大会を主催した国際ろう者スポーツ委員会(ICSD)のアダム・コーサ会長は、28日に東京都庁で小池百合子都知事と面会し、「大会が大成功に終わることができ、本当に感謝している。」と笑顔で伝えたそうです。
ただ、大会が盛り上がり、無事終了したのは良かったのですが、デフリンピックについてはまだまだいろんな課題が有るようです。
『単独開催』
パラリンピックは、第2次世界大戦での傷病兵のリハビリが原点で、その後競技性を求める声が強まり、障害別の国際競技団体を統合する動きなどを経て、1989年に国際パラリンピック委員会(IPC)が設立されました。
聴覚障害の国際ろう者スポーツ委員会(ICSD)も当初はIPCに参画していましたが、95年に脱退し今に至っています。
このような経緯となったことについて、ICSDのユルゲン・エンドレス国際スポーツ部長やアダム・コーサ会長は以下のような理由を挙げています。
・最も大きな壁はコミュニケーションで、我々は手話を使う文化だが、パラリンピックに集う他の障害の選手関係者は音による意思疎通に問題がない。
・一緒に大会を開こうとすると、開催側は車いすなど身体障害へのバリアフリー対応に加え、手話を軸としたコミュニケーションへの対応という、二つの壁への対策が必要となる。
・聴覚障害のスポーツは、ルールはむしろ五輪に近く、工夫が必要なのはスタート時ぐらいで、パラリンピックは障害に応じ、競技特性や進め方が異なる。
・パラリンピックに参画する場合、既存のデフリンピックの競技数を大幅に削減する必要に迫られた。
・デフリンピックの呼称は国際オリンピック委員会(IOC)から認定を受けているし、IPC、各国際競技連盟とは、覚書を結ぶなど協力関係にある。
日本国内でも、デフスポーツ統括は、既存の五輪、パラリンピックのスポーツ組織ではなく、全日本ろうあ連盟のスポーツ委員会が担当し、東京デフリンピックの組織運営も、全日本ろうあ連盟と東京都が軸となり、スポーツ組織が競技運営の支援に回る形を取っています。
『認知度』
ろう者やろう文化の存在を知ってもらい、共生社会を築いていくための素地創りが、デフリンピック開催の目的の一つですが、東京大会開催で大幅に上昇したとはいえ、95%以上とされるパラリンピックの認知度にはとうてい及んでいません。
大会期間中のテレビ放送もパラリンピックと比較してもまだまだ少なく、大会公式ページに競技動画は掲載されていて、特定の競技や選手に関心がある層のニーズには応えていますが、デフリンピックをよく知らない層を啓発するのは難しい状況です。
『デフアスリートの環境などの改善』
国内外の社会では、選手の発掘・育成から強化、大会開催の経験値に至るまで、五輪・パラリンピックを中心とするスポーツ界の仕組みが軸となっていて、デフスポーツも既存の仕組みとより深く連携していくことが必要です。
などなど
まあ、なにはともあれ、今後もデフリンピックには注目していきたいと思います。
2.手話の資格
手話の資格は大きく分けると公的資格と民間資格に分類されます。
公的資格は、厚生労働省や各自治体が試験や講習等を実施し認定する資格で、「手話通訳士」「手話通訳者」「手話奉仕員」の3種類が有ります。
各資格の大きな違いは認定する機関で、
手話通訳士: 厚生労働省
手話通訳者: 各都道府県
手話奉仕員: 各市町村
となっていて、試験合格や講習修了後に各機関に登録します。
公的資格は自分の手話レベルを知るというよりは、資格を得ることで社会的信頼を得て仕事、ボランティアをすることが大きな目的になります。
手話通訳士になるための「手話通訳技能認定試験」の合格率は10%前後とかなり難しく、また、手話通訳者や手話奉仕員になるためには長時間の養成講座受講や受験が必要だったりと、なかなかハードルが高いです。
一方、民間資格は、社会福祉法人、NPO法人が試験を実施していて、「手話技能検定」「全国手話検定」の2種類が有ります。
2つとも1級、2級などレベル分けがされていて、自分の手話について客観的な評価を得ることが目的になっています。
オンライン受験も可能だったりと気軽に取り組め、興味で自分の手話レベルを確認したい程度であれば民間資格で十分だと思います。
今回デフリンピックを観て手話に興味を持たれた方は、こちらにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
以下は、私の手話技能検定受験ブログです。

関連情報が有ればまた報告するよ
(*´∀`)ノ