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スペースX、2026年にIPOと報道–AI競争で宇宙にデータセンターを構築か
米Space Exploration Technologies(SpaceX、スペースX)が2026年に株式公開(IPO)を予定しており、1.5兆ドル(約232兆円)の評価額を目指していると、Bloomberg(ブルームバーグ)などが報じている。
報道によれば、SpaceXの上場は2026年半ばから後半を目指しており、実現すれば同社は世界で最も評価額が高い上場企業の一つとなる。IPOでは、300億ドル(約4兆6466億円)以上が調達される可能性がある。
米メディアArs Technicaによれば、SpaceXによるIPOは、宇宙空間でのデータセンター構築の費用を賄うためだという。SpaceXを率いるElon Musk(イーロン・マスク)氏は、これがきたるAI(人工知能)革命の重要な鍵になると信じている。
宇宙でのデータセンターの基盤として、「Starlink」衛星の改良版を開発する計画が進められると見られている。Starlink衛星は衛星間光通信の端末を搭載しており、その通信速度は100Gbpsと言われている。
「Musk氏の最も重要な目標は、AIを巡る戦いに勝つことだ。彼はすでにxAIとTesla(テスラ)でこの問題に取り組んでいるが、今やSpaceXもその戦いに投入しようとしている」と、Ars TechnicaのEric Berger(エリック・バーガー)氏は述べている。「SpaceXを上場させ、莫大なリソースを結集することで、本気で勝ちに行こうとしている」
Berger氏によれば、Musk氏はSpaceXのIPOを火星入植の資金調達の一助だとみなしているという。「金融市場が崩壊するかもしれないし、ひどいパンデミックが起きるかもしれない。あるいは、巨大な小惑星が地球に衝突するかもしれない。今、SpaceXを上場させることは、Musk氏が生きている間にリソースを結集し、火星を開拓するための賭けなのだ」
Musk氏は、Berger氏が書いた記事について「いつものようにEricは正確だ」とXでコメントしている。Berger氏は、SpaceXを長年取材し、執筆した「LIFTOFF」「REENTRY」と2冊の書籍を出版している(先日日本語版が出版された)。

関連情報
The Wall Street Journal
The Information
Bloomberg
Ars Technica
Space.com


