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中国探査機「天問2号」、地球と自撮り–小惑星からのサンプルリターンを計画

2025.10.03 15:30

塚本直樹

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 中国の小惑星探査機「天問2号」(Tianwen-2)が撮影した地球との自撮り写真(セルフィー)が公開された。中国の宇宙機関、国家航天局(CNSA)が現地時間10月1日に公開した。

 5月に打ち上げられた天問2号は、小惑星「Kamo’oalewa」(カモオアレワ、「2016 HO3」)からの試料(サンプル)の持ち帰りを計画している。Kamo’oalewaは直径30〜100mの小惑星で、地球からおよそ1800万〜4600万km離れた場所に位置する。

 現在、天問2号は地球から約4300万km離れた場所に位置している。CNSAは「探査機はサンプリング装置の展開や電子機器の自己チェックなど、一連の軌道上テストを成功裏に完了した」と説明している。

 Kamo’oalewaは何らかの衝突の後に、宇宙空間に放出された月の破片であると予測されている。この小惑星を調査することで、太陽系の起源が解明されることが期待される。表面に着陸してサンプルを採取する実験的な手法も試みられる。

 天問2号は2026年7月にKamo’oalewaに到達し、数カ月かけて小惑星を調査する。そしてサンプルを収集した後、2027年後半に地球に帰還し、サンプルを投下。その後は2035年頃の到着に向けて彗星「PANSTARRS」(パンスターズ、311P)への飛行を開始する。

 地球から約1億5000万〜5億km離れているPANSTARRSは火星と木星の間の小惑星帯を公転しており、小惑星と彗星の両方の特徴を持ち、その形成と進化の理由には多くの注目が集まっているという。地球の水の起源に関する手がかりの発見が期待されている。

(出典:CNSA)
(出典:CNSA)

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CNSA発表
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