「千古の愛」の続編ということなんだけど、今シリーズでは前作の主人公・白玦は“劫”のせいで死んでいる。
上古は息子を知人に託して何しているのかという感じで、前作が実はアンハッピーエンドだったのがかなり不満。
月弥の復活があるって聞いたけど、出てこなかったよね?
おそらく人間界での修行パートがカットされているように感じる。
とはいえ、カットされていても話はちゃんと通じるし、間延びしないから結果的には良しとしますが。
それでもこのシリーズ、なぜかハマってしまうんですよね。
最初は「CGだらけでチープだな」と思ったのに、見ているうちに全然気にならなくなる。
衣装はかわいいし、キャラクターそれぞれの“概念”を表すデザインも華やかで素敵でした。
ただ、世界観がちょっとわかりづらい。
主神たるもの、やはり“全世界を守る”のが宿命でしょ?
「愛する者を救えなくて世界が救えるか?」なんて、数多くの物語で使い古されたセリフを吐く古晋だけど、最後まで主神としての威厳は感じられなかった。
恋愛ものだから阿音が優先されるのは定石なんでしょうけど、もう少し何か“見せ場”が欲しかった。
古晋はただひたすら千年を阿音の復活のためだけに捧げていて、その愛はとても献身的で包容力が大きい。
恋愛としては感動的なんだけど、主神としてはどうなんだろうっていう。
庶民ならそういう部分は関係ないから純粋に感動できるんだけどね。
でも「阿音を捨ててなかった」って言ってたけど、阿音より大澤山を取ってなかったっけ??
そして2番手の狐王。
気のいい奴なんだけど、おバカすぎて上に立つ資質は感じられない。
でも鷹王と結ばれて良かったと思う。
このシリーズでは毎回“凶悪な悪女”が登場しますが、今回はちょっと違う。
天帝代理の彼を愛し、失ったことで魔に落ちるという流れで、少しは同情できる。
生まれつきの劣等感がもとで負の感情に支配されるあたり、人間(仙人だけど)らしいなと思いました。
チャオ・ルースーの演技も印象的。
阿音のときは無邪気で幼く演じていたのに、鳳隠ではクールで品格のある女性に変化していて、演技力の幅を見せてくれました。
ただ、白髪のカツラは似合わなかった…。
ディラバもそうだったけど、なぜか男性陣は似合うのに女子はイマイチなんですよね😅
そして今回の見どころは、やっぱり魔王と修言。
最初から“魔”というよりは“穏やかな存在”という印象で、「全然悪っぽくないな」と思っていたら、まさか最後に古晋を救うとは。
“相剋”という言葉が出てきたけれど、全ては祖神が世の理をそう設計したからこそ。
魔も必要だし、魔も変化できる。
恋愛の物語だと思っていたのに、最後はいきなり壮大な哲学テーマをぶっこんできた。
魔王と修言の“知己”ぶり、最高でした!