今頃、私はどんな気持ちでいるのでしょうか。
みじめさのあまり、職場のトイレで涙を流していないことを祈るばかりです。
あはははは!
そんなこんなで2025年冬アニメも、早いもので2クール作品を除いては折り返し地点を過ぎました。
どうですか?(唐突)
オリジナルアニメ作品が好きで、やはりそこに抱く期待も、原作作品以上に大きくなる傾向にある私。この冬クールも、そう言うわけでオリジナル作品には並々ならぬ期待を抱いていたのですが。
『想星のアクエリオン』は面白くなってきている気はするものの、まだなんか、期待していた突き抜け感が見られないのがやるせない。
そして『もめんたりー・リリィ』は、もはや制作会社の悪いクセ、それが全開になっているのが面白いと言う感じで何ともはやと言う具合なのですが。
何故、それで未だに視聴を続けているのか!(驚愕)
そんな中にあって唯一、私の期待に応えてくれている。期待以上のものを見せてくれている。そんなふうに感じられているのが『全修。』でございます。
で。
この作品で監督を務められているのが山崎みつえさんです。調べてみたら山崎さんが監督を務められたのは全部で『全修。』を含めて7作。
勝手ながら、もっとたくさんの作品を監督として世に放たれている、そんなイメージがあったので少し意外でした。ただ絵コンテや演出などでは、数多くの作品に参加されていたのですね。
で、私のアニメ視聴歴史を振り返ってみたら『全修。』は視聴中と言うことで、それを除いた6作品ですね、すべて視聴しておりました。あら珍しい、そして素晴らしい。
てなことで今回は、山崎みつえさん監督作品を放送が古い順から1作品ずつ、つらつら語っていく、そんな内容をお送りいたしたいと思います。
ではでは早速。
まずは『八犬伝-東方八犬異聞-』でございます。あべ美幸さんの同名漫画が原作。アニメは2013年冬クールと夏クール、分割2クールで全26話放送されました。制作はスタジオディーンです。山崎さんにとっては初の監督作品になるのか。
タイトルからもおわかりいただけるかと思いますが、滝沢馬琴の『南総里見八犬伝』をモチーフとした本作品。数奇な運命に翻弄される八犬士たちの姿を描いたファンタジー作品です。
『南総里見八犬伝』が大好きな人間なので、見ていたのは確かです。ただ、今、改めてアニメ作品のHPを見返してみても『・・・とりあえず右を向いても左を向いても、後ろを見ても前を見ても、どこ見てもイケメンしかいない』『そしてそのイケメンたちの、妙に距離感の近い関係性に悶絶した』と言うことしか思い出せません。
すいません!(土下座)
ただ、そうか。山崎さんの監督作品と言うと、個人的には『女の子が主人公で、その女の子のありとあらゆる可愛らしさがポップに描かれている』と言う印象が強くあります。なので初監督作品が、その印象とは全く異なる作品。アクションシーンもある作品であったのは、少し意外で驚きでした。
で、翌年2014年ですね。この年に放送されたのが『月刊少女野崎くん』です。私の中では完全、これが山崎さん初監督作品と言う印象でしたよ!
椿いずみさんによる同名漫画が原作。アニメ制作は動画工房。
少女漫画家としても活躍している、無骨な男子高校生、野崎。そして彼に恋する女子高校生、佐倉千代の姿を中心に描いた学園ラブコメ作品です。
懐かしい!野崎くんと千代ちゃんの2人は勿論のこと、登場するキャラクターがみんな魅力的で。かつ、そのキャラクターたちの様々な関係性にもめちゃくちゃ萌えた記憶があります。
原作は4コマ漫画と言うことで、私は読んだことはないのですが。それでも4コマだからこそのテンポの良さ。それはアニメでも十分に感じられたように記憶しています。
またこの作品と言えば、当時、新人さんだった小澤亜李さんが千代ちゃん役に抜擢され、その後、大ブレイクを果たされたのも強く印象に残っています。
小澤さんの、ほわん、とした響きのあるお声。ほんとに可愛かったですよねぇ~。千代ちゃんの無邪気さ、明るさ、それ故にちょっと抜けているところ。そう言う部分を、本当になんの嫌味もなく、ナチュラルに演じられていたのも印象深いです。
そして2年後、2016年に放送されたのが、メディアミックス作品でもある『マジきゅんっ!ルネッサンス』でございます。制作はサンライズ。
魔法が芸術と化した世界が舞台。魔法芸術のエンターテイナーを養成する高校に転校してきた主人公。彼女は、エンターテイナーの卵とも言える6人の男子高校生と共に、高校の文化祭で与えられる最高の称号。その獲得を目指すことになる、と言うお話です。
こちらも懐かしい・・・!そして『マジきゅん!』ですよ、皆さん。『マジきゅん!』です。大事なことなので2回、言いましたが、とにもかくにもこのタイトルに負けないくらい、本編もめちゃくちゃ『きゅん!』が溢れていたように思います。
ってかYouTubeで未だに1話、無料視聴できるから視聴してみたけど。
魔法芸術、その表現。そこでの溢れんばかりの色彩。そのポップさ、華麗さ。おとぎ話、それこそ魔法の世界の物語、それを見ているかのようなそれらには、めちゃくちゃ山崎監督作品らしさのようなものを、私は感じてしまいました。
あとこの作品。主人公役の千本木彩花さん含めて、出演声優さんがめちゃくちゃ豪華。
ツンでクールで時折デレな俺様CV梅原裕一郎さんが好きな方は、是非、是非!
ってか今、見返してみたら千本木さんも梅原さんも、少し演技に固さが感じられるのが、またこれ初々しくてたまらんな!
こんなイベントも開催されました。
あぁ。なんかもう、懐かしすぎて。どうしよう。ってかこの頃、私はまだ絶賛無職だったのか。懐かしい。
ここまで原作のある作品のアニメ化が続いていましたが。2018年には山崎さんとしては初のオリジナル作品である『多田くんは恋をしない』が登場しています。『月刊少女野崎くん』を手掛けた制作陣が再結集。勿論、制作も動画工房と言うことで話題になりましたよね。『野崎くんの2期、いよいよ来たか!?』と第一報で思ったのは私だけではないはず。
寡黙で誠実な高校生、多田くんと、ヨーロッパから転校してきたテレサのムズキュンな恋模様。そして個性豊かな高校生たちの賑やかな青春を描いた作品です。
素敵な作品でしたよねぇ~。『月刊少女野崎くん』で野崎くんを演じられていた中村悠一さんが、この作品では寡黙で誠実。周囲からも慕われている少年を、実に素朴に演じられていたのも印象深い。
そしてまたそんな多田くんと少しずつ距離を縮めていくヒロインを演じられていたのは、石見舞菜香さん。この石見さんの柔らかなお声、そしてテレサの健気な心情を繊細に伝える演技も、本当に素敵でした。石見さんの出世作のひとつとしても、個人的には印象深いなぁ。
あと脇カプ好き人間としては、ピン先輩と日向子ちゃんの関係にも悶えさせられたさ!
『青春』の煌めき、眩さ。そして人が出会うことによって生まれるかけがえのない時間、絆。柔らかなポップさとも言うべき雰囲気で、それらが描かれていた、監督初のオリジナル作品とは思えないほどの完成度の高さを誇る傑作だと思います。
そして2019年にはやってまいりました!原作がサンドロヴィッチ・ヤバ子さん。作画がMAAMさんによる『ダンベル何キロ持てる?』を原作とするアニメの登場です!こちらも制作は動画工房。
食べることが大好きな女子高生、紗倉ひびきがトレーナーの男性に心惹かれたことでジムに入会。そしてめくるめく筋トレの世界にのめり込んでいく、と言うお話です。
何と言ってもこの作品と言えば。そうです!当時はまだ事務所の預かり所属だった。新人も新人、ドが付くほどの新人さん。アフレコが本作初なら、そもそも声優としてデビューしたのもこの作品。なのにいきなり主人公を演じられることになった。
『おいおい、一体、どんな新人なんだい!?』と言う好奇心、そして一抹の不安を見事に、見事に演技で答えてみせたファイルーズあいさんの存在です。
いや、でももう、ほんとに。まずそのお声の可愛らしさ。聞いていて元気をもらえるようなパワーに溢れた声に心奪われ。そしてひびきちゃんの繊細な乙女心。じょじょに筋トレの楽しさに芽生えていく心情の変化。それを本当にキュートに、ありのままに演じられていたファイルーズさんの演技力には『新人とは一体・・・?』と言う気持ちになりましたものね。
このキャラソンも懐かしいし、当時はめちゃくちゃ話題になっていましたよね。
ファイルーズさんのひびきちゃんとしての歌声もさることながら、合いの手を入れている、トレーナー役の石川界人さんの力強さとパッション溢れる歌声も素晴らしいアクセントになっています(笑)
『月刊少女野崎くん』の小澤さん同様。山崎監督作品との出会い、キャラクターとの出会いを通じて、1人の新人声優さんのブレイクに立ち会えたのは、私としても非常に感慨深いものがあるのです。
良いですよね。これだからアニメ、声優オタクはやめられないのよ。
そしてラストは2020年になるのですか。秋クールでの放送だったから、時期的にはほんとコロナ禍に翻弄されまくりだった頃ですね。そんな時期、確かにあったんだよなぁ。
熊乃股鍵次さんによる原作漫画のアニメ化。魔王にさらわれた捕らわれの姫が、安眠求めて魔王城でやりたい放題する様をコミカルに描いた『魔王城でおやすみ』です。制作は動画工房。
なんだろ。この作品もまた、山崎監督作品に強く感じるキュートさとポップさの融合。そしてまた主人公の女の子、その愛くるしさ。それを個人的には強く感じる作品です。原作の雰囲気が損ねられることなくアニメとして再現、表現されていたなぁ、と。
とにかく主人公、スヤリス姫がめちゃくちゃ可愛い。水瀬いのりさんの脱力ボイス、幼さを残した声、喋り方。そして安眠を求めるために、次々と周囲の人間をを巻き込んでいく無邪気な奔放さには、毎週『可愛い。・・・うん、可愛い』と悶絶。
そしてそのスヤリス姫に振り回される魔族側のキャラクターたちの姿も、やっぱり可愛かったし。物語を通じて少しずつ、スヤリス姫との関係性が変わっていくと言うのも、物語としてとても優しさのある、素敵な作品だったなぁ、と言う印象があります。
人間と魔族。その対立と言う現実的な側面も顔を覗かせつつ、しかしファンタジー作品としてのほわほわ、ふかふかした温かさ。それを感じさせる物語だったなぁ。
そして2025年に誕生したのが『全修。』でございます。山崎監督作品としては、初のMAPPAとのタッグになるのですね。
これまでの監督作品と比較すると、ひとつは主人公であるナツ子。このキャラクター造形がかなり異なっているな、尖っているな。そんなふうに思います。
アニメーター、アニメ監督として成功を収めた結果、『何か』を失ってしまった、はたまた忘れてしまった。その刺々しさと痛々しさはこれまでの山崎監督作品の主人公にはなかったものではないでしょうか?
でもだからこそ、私としてはナツ子のその姿には、めちゃくちゃ共感しかないのですが。他人を信用してなくて、何事も自分でやった方が早いとイラついている姿なんて、もはや私じゃん(笑)
そしてまた、物語の性質上、ポップさ、キュートさが少ないのも、やはりこれまでの作品とは異なる部分だな、とも感じます。
ただルークたちの危機を救うためにナツ子が絵コンテを切るシーン。あそこの、魔法少女作品の変身バンクを思わせるような演出には『ここでこの作品の全キュートさとポップさを出し切るわよ!』と言う熱い思いを感じるのは、きっと私だけではないはず。
ただ『初恋』がメインテーマのひとつになっている以上、ナツ子がこのままの姿で終わるわけはない。ここはやはり、これまでの山崎監督作品に登場した女の子たちのように、可愛らしい姿を、思いを見せてくれるに、感じさせてくれるに違いない!
そう、私は確信しているのですが。
山崎監督としては2本目のオリジナルアニメ作品となる『全修。』が、果たしてどのような結末を迎えるのか。
楽しみですね。
ではでは。本日の記事はここまでです。
読んで下さりありがとうございました。