2024-10-01から1ヶ月間の記事一覧
幻冬舎文庫 2019年 いつもこの人の本は、なんとなく読み始め、 なんとなく読み終わっている。 この人のいいところは、猫を愛しているところ で、ホイちゃんという、ポイと捨てられた捨て猫 だからというのでそういう名前にした、という。 最後の大トリの…
松宮史朗・訳 キーン氏は喋ることは出来たが、書く方は なかなか日本語では難しかったようで、訳 となっている。 川端氏について、ぼくがいえるのは、ちょっと 過大評価じゃないかなあ、ということだ。 それで、ノーベル賞をもらって、そのプレッシャ ーで潰…
松宮史朗・訳 新潮文庫 平成17年 本書は副題に谷崎・川端・三島・安部・司馬と あるように、それぞれ5人の作家を評している。 今回はその谷崎を見てゆこうという趣向である。 キーン氏は97歳で2019年までご存命だったので、 谷崎とも実際会い、話し…
文春文庫 平成10年 始め、猫派、犬派の見解で相違があったが、 つつがなく読み進めた。 本書は古本屋でもある、ぼくと同業の筆者が 出会った本について書いている。 さすがは本のプロ、その読む本も幅広い。 ひとつひとつ拾っていてはキリがないが、 例え…
中公文庫 1997年 この頃の獏氏は釣りキチだったらしく、仕事 の合間を縫って、釣りをしていたらしい。 また、環境保護にも造詣が深く活動していた らしい。今は、獏氏は癌になってしまった らしい。 日本の文学に、三大テーマとして、上げると すると、…
集英社文庫 1988年 帯には、90秒に一度は笑える、とあったが、 笑ったのは、4,5回かな。 「バッカじゃないの」と云う通り、あまりにも バカバカし過ぎるせいだ。笑いの程度は小4、5 くらいのものだろう。でも、その笑いの幼稚さ 嫌いじゃない。 …
新潮文庫 昭和34年 開高氏、初期の創作もの。泥沼の中から鉄板を 掘り出す。ある意味、スカウトされて引っ張って いかれた部落の醜悪、醜怪な男の陥るハラハラワ クワクするディストピア的世界。 その垢に塗れ、汚猥と汚物にもみくちゃにされたよう な世界…
新潮文庫 平成元年 色川氏が亡くなって、けっこう経つがたまにこういう 生前、昔に書かれたものに出くわす。 ぼくは色川氏の芸能の話が大好きで、大抵読んでいる。 昔の芸能人のいいのは、顔と声で、昔の嵐寛とか、佐分 利信とかの顔は今の人にはないものが…
秀和システム 2016年 ファンと呼ぶのを嫌って、ファムとファンの事を 呼んでいたということは、僕は確かにファムだ。 プリンスはぼくに影響を与えた、大いなるヒーロー のひとりだ。 ぼくと同じく、影響を受けた多くの人たちがいること を知った。自分が…
新潮文庫 平成10年 吉村氏はすこぶる常識人であり、道理の分かる人だ。 始めエッセイとしてはどうかとも思ったが、リアリ ストはリアリストとしての面白さがある。 帯にもあるが、男の品格、ということなのだろう。 本を読まない人が60数パーセントもい…
角川文庫 1982年 ハルピン市南方ニ十キロ、平房にあった細菌兵器 の研究をしていた七三一部隊の石井四郎部隊長に ついて主に書いた作品。石井隊長だけではなく、 七三一部隊のおこなった数々の悪行について露わ にされてゆく。おっ、と思ったのは、河辺…
「奇妙な味の小説」所収。 昭和45年に刊行されて、1988年、20年 ほどして、バブル期によって、文庫化されたこの 「奇妙な味の小説」というアンソロジーも最後と なった。 どの短編も大層上質なものばかりだった。それに、 この「奇妙な味」とは、江…
「奇妙な味の小説」所収。 「親鸞」で出鱈目を書いて(いるように僕には 思えた)いるより、ずっと筆がイキイキとして いるようだった。 新宿が舞台で、60年代だと思うが、それとも ちょっと違う異次元の世界で、SFチックでもある。 その不思議な世界で…
中公文庫 「奇妙な味の小説」所収。 牟礼魔利(むれ まりあ)とは森茉莉その人 の事なのだろう。魔利の飼っている黒猫が主人 魔利について語っている。 なんかぼくは勝手なイメージではゴスロリ風の 衣装に身を包んでいるといった感じだが、フランス 好きな…
中公文庫 「奇妙な味の小説」所収。 この短編を一読して、例のリアリティー・ ショーで可哀そうな自死を遂げた女の子を 思い出してしまった。 ミッキーと言う役柄で逃亡することを決定づけられた 男が陥っていく。リアルか、アンリアルかという 問で、詰め寄…
河出文庫 1981年 2014年に亡くなった吉野氏のエッセイ本だ。 吉野氏は生前、高名な詩人で、奈々子さんと万奈 さんという二人の娘さんがいたらしい。な、という 音は女らしいとおもっていたそうで、七月七日に 生まれたらしい。このエッセイは主に1…
講談社文庫 2003年 「深夜特急」は個人的に思うところがあってか、 読むのを中断してしまったのだが、この本は 完読できた。 ヴェトナムには一号線というのがあって、 飛行機の墜落事故にあったばかりなのに、 ガタガタ揺れるバスで北上することに決める…