2023-02-01から1ヶ月間の記事一覧
新潮文庫 平成13年 ぼくが酒を呑まなくなって久しいが、心情的には 酒はそんなに嫌いじゃない。 酒は決して悪いものではなく、楽しむものだ、という 認識がある。そして、あとがきのシーナさんの言によ ると、太田氏というのは酒を楽しんで、味わっておる …
講談社文庫 2014年 今までいろいろグルメ本を読んできたが、ほとんど 知らない店ばかりだった。だが、この本は違う。 ぼくでも行ったことのある店がいっぱいでてくる。 知っている店というのは読んでも、こんなに楽しい のか、と思う程だ。全部で35種…
「ねじのかいてん」所収。 SFの大傑作の三部作の前哨戦となる本書の大トリ。 背後霊を扱った短編ってなかなかないんでないの、 と思うんであるが、この本書も思えば、いろいろと いろんなテーマで攻めてきていた。 一編を一晩か二晩で書きあげてしまうらしい…
日本のインテリゲンチャには汚物に対する信仰が あるみたいで、芥川賞なんかでも、何度かすごく 汚いうんこびちゃびちゃ小説が受賞したりする。 ぼくはすごく下品だし、汚いことだと思うのだけれ どね。 ここでも、「排泄図書」と題される汚物小説が取りざ …
「ねじのかいてん」所収 木の一生というやつかね。木から見たこの世界。これも ジャンル的には空想小説ということになるのですかね。 この短編には木に彫刻して仏像を彫る描写があるが、明星院 にも銀杏の木に仏像の顔が彫り込まれたものがあり、厳かだ。 木…
講談社文庫 1988年 SFで東京のゴミ回収の機能が失われたら、という設定で 描かれている。 それはデテールまで凝っていて、こういう短編のコツは 異常に細かいところを描くっていう、ところ。 ゴミ問題は、けど、大切に考えなきゃいけないことだ。 いつも思う…
「ねじのかいてん」所収。 金田玉吉先生、生徒たちからは金玉先生と呼ばれている 先生をめぐる校則の話。 キムチを食べてはいけない、刺激物を食っちゃあいけない という校則を盾に沖本という生徒はキムチを食べたでしょう 、あんた、と言われて、そこで、ス…
「ねじのかいてん」所収。 礼子というカノジョに嫉妬して、ガムテープを買ってこい などと怒鳴って、そのあと、そのガムテープで体をぐるぐる 巻きにされている、と思い込んでいる男。なんなんだ、この 短編は。よくわからんが、独自の世界が繰り広げられて…
福武書店 1987年 内容は知らず、倉橋さんというだけで買い求めたが、 これがよかった。脳死をめぐる問題について、テー マにした小説で、舞という女性が首だけの美少年を ポポイと名付け、あずかることになる。旧仮名遣い で書かれていて、それがハイテ…
前進するのは誰でも怖い 暗闇を進むのは、とても怖いものだ しかし前進しなければ 我々に明日は来ないのだ あの娘の言ったことを 噛み締めるのだ 我々は夢にもう少しで到達するという 予言めいた言葉を 羊の前で祈るのだ......処女の血 宗教を蹴散らすことは…
鼓 直・訳 新潮社 1972年 30年前から読むのを切望していて、ようやく、古本で 手ごろな価格で手に入れることができて、読むことが叶っ た。 昨年の12月半ばから読み始めて、約一か月かけて、ちま ちまと読みすすめた。長大なホセ・アルカディオ・ブ…