古民家ギャラリーうした+古本カフェ便り

読書ブログなど、自分の興味のあることを書いていきたい。

2022-03-01から1ヶ月間の記事一覧

聖家族     倉橋由美子

CHAPTER11 測ってみると、16分で読めてしまっていた。そもそも、ぼくが この本を買ったのは怖い話が読めるのだな、と認識したからであり、 読んでみて気づいたのだが、決して怖いわけではないのだな、とい うことだ。 奇妙というべき割合が大きく、この聖…

鬼女の面      倉橋由美子

cyaputer10 家宝ともいうべき鬼女の面。怪しからぬその面は婚約者を食らう。 つまり、「私」はその誘惑に抗えず、その面をすやすや眠っている K子につける。すると、つややかなエロティックな踊りを舞うで はないか。その魅力に取りつかれた私は次々に、…

オーグル国渡航記    倉橋由美子

この倉橋女史の特徴として「発狂」と「発想の逆転」が いえるだろう。ここでは、鬼に食われるのではなく、鬼 を食う。それも鬼は美味でありハムのように柔らかな肉な のだ。 発狂しているツウィストによって書かれたそれは、怖い というより滑稽であり、なん…

発狂    倉橋由美子

神が人間をつくったのではなく、人間が神をつくったという 発想の逆転。神々の話なのだが、これはあまり高級な神々では なさそうである。もっと大きな宇宙として神は捉えるべきなの ではないのか。この人の考える神は地球規模だ。神々も地球も なくなって、…

アポロンの首      倉橋由美子

CHAPTER 7 「私」は構内の茂みに青白く光るものを見る。それは生首なのだが、 アポロンのように美青年であった。青年と少年の間とある。 この掌篇が今までのベストだ。イメージの飛躍があって、ぶっとんで いる。生首を水盆において、植物のように育てるのだ…

幽霊屋敷    倉橋由美子

隠居らしき身の木原氏が麻衣子さんに幽霊屋敷のような ところに連れられて行き、だんだんうつつ身でなくな ってゆく。 なんか冒頭から洒脱なんだよね。シェリー酒とかさ。都会的 で洗練されている感覚がある。それでいて、文学的、ヒジョー に文学的なニオイ…

獣の夢      倉橋由美子

夢が現実と入り交じり、人が獣化してしまう。それは とても奇妙で、イヤな夢らしい。家族までもが獣化し てしまう。それがなにを意味するのかは語られていな い。 果たしてどういう意味なのだろうか? きっと夢なので 意味なんてないんだと思う。 獣臭いって…

八月の亡霊      G・ガルシア=マルケス

1980年10月。 この4P余の掌篇はホラー話として読むべきものなのだろうか。 それにしてはあんまり怖くないし、この掌篇自体の存在理由と いうものが分からない。どういう意図で、おもしろい、と思わ れて書いたのか、それが伝わってこないのだ。どう…

電話をかけに来ただけなの   G・ガルシア=マルケス

読み味がヒジョーに悪い、怖い短篇だと思った。こんなことは 現実では起こりえないだろう、非現実感。電話をかけに精神病室 に入っただけなのに、そこに放り込まれるという話なんだから、 怖ろしい。イヤな味の料理でも食べたように思って、早く終わん ない…

大下厳子洋裁教室 着物リメイク展 開催!

2022年3月1日(火)~15日(火)まで月曜日休みで、 10:00~17:00まで、五年間大下先生に習った生徒さ んの発表会を致します。 五名の方が習っていますが、今は生徒さん募集中です。 近隣の方の有志を募っています。 先生は丁寧に教えて下…

首の飛ぶ女     倉橋由美子

「大人のための怪奇掌篇」所収。 Kという頭のおかしい入退院を繰り返しているような男の 話だが、と話は始まる。 飛頭蛮という夜中に胴から頭が離れて飛び回る種族の話を 始める。中国で拾ってきた女がその飛頭蛮だ、というんだな。 夜に寝顔を見に入ってい…