2022-01-01から1年間の記事一覧
これで、本年のなんちゃって書評もおしまいです。 本年中は、古民家ギャラリーにお越しになられた方には たいへん御世話になりました、ありがとうございました。 来年2023年は7日(土)より営業いたします。 では、佐藤愛子さんの書評いっちゃいましょ…
「おいしいおはなし」所収。 考えてみると、このエッセイは亡くなった方がほとんどだ。 この山田氏も2001年に亡くなっている。亡くなっている 人のエッセイを読むのはなんかいい感じだ。責任から解放さ れたすがすがしさがあって、よい。 「チーズの肉ト…
文春文庫 昭和62年 「バラ」の梅原龍三郎といわれるらしいが、ぼくは静物画が 好きである。「カニ」と高峰女史が呼んでいる秀子像の絵は 東京国立近代美術館に寄贈されたという。 梅原氏は97歳まで生きたらしいが、酒を朝から飲んでいた らしい。朝昼晩…
「おいしいおはなし」所収 宮尾さんは2014年に亡くなっているということらしい。 この小品では、かつおぶしの節の余りがどうにかならないも のかしら、ということで、マシーンをお買いになって、それが どうにも役に立たないしろものだった、と嘆いてお…
「おいしいおはなし」所収。 小野正夫という人をぼくはしらなかったのだが、本業は デザイナーらしい。もう亡くなられているだろう1928 年に生まれておられる。 5P弱の小品。十分ちょっとで読めてしまったが、戦時中の おはなしであり、本人は玉子好き…
「おいしいおはなし」所収。 茂出木(もでぎ)さんという人をぼくは料理人でもあるのに しらなくて、たいめいけんをつくった人だ、ということだ。 ていねいな人で、この文章もごていねいだ。気づかいがす ごくて、洗い場に熱いフライパンをだすときに、柄に…
「おいしいおはなし」所収。 ピー子ちゃんとは、祭りの夜店で売っているヒヨコの ことだ。そのヒヨコが三年半たち、大きくなって、 林(りん)さんによって、さばかれてしまうのだが、 それが、そのピー子ちゃんは新興住宅地に飼われて いて、そこに子供が二…
「おいしいおはなし」所収。 これは1990年、「わたしの台所」によせられたものだ。 お弁当自慢だが、おばあちゃんの感じがかわいい、塗りの お弁当箱をちゃんと世話してやって、はっと、ひといきつく、 というのが、ルーティンのようだ。 黒柳徹子女史も…
「おいしいおはなし」所収 松山さんはこの「おいしいおはなし」を編集している高峰さん のダンナさんだと思うのだが。ここでは、映画監督としてではなく エッセイストの顔を見せている。 善三さんは蟹がお好きらしい。陽澄湖の「大蟹」がベストワンで ナンバ…
「おいしいおはなし」所収 勝氏といえば善晴氏の父上である。ぼくは善晴氏のウオッチャー で、TVにでておられると大抵見ている。このエッセイでも飾らぬ 意見を述べておられる。でも、イマドキ主婦は、おいしくないもの に、おいしくないといい、うどんの汁…
「おいしいおはなし」所収 秋山ちえ子という人をぼくは存じ上げなっかたのだが、 評論家ということらしい。30過ぎくらいから、ラジオ 文筆の仕事を始めたらしい、1917年生まれ。 著作は多いらしいが、それらの本には出会ったことはなか った。当然、亡…
「おいしいおはなし」所収。 スープが好きと言う好子さん。この小品エッセイは1983年 5月「パリ仕込みお料理ノート」によせられたという。 シャンソン歌手で、一冊、読んだことがあるが、いつも外国に 行っていたようだ。ヴィシソワーズ、オニオングラ…
「おいしいおはなし」所収。 このチョンさんは食文化のスペシャリストらしい。 日本の箸文化と朝鮮の匙文化を比較し、分析している。 日本文化にも造詣が深く、詳しいので、読んでいて すごく勉強になる。 匙文化といっても、そのマナーにはいろいろあって、…
「おいしいおはなし」所収 110円本でこんないい本があるんだから、いうことはない。 この小品は、1996年「東京つれづれ草」三省堂刊に載って いたものらしい。居酒屋批評談だと思うのだが、ただの居酒屋 への愛ではない。いい居酒屋への愛で溢れてい…
「おいしいおはなし」所収 東郷青児とつるんでいて、東郷氏にその華やかな カレー・ライスを作って進ぜた、というのである。 それは野菜とか肉とルーが別になっていて、肉は ひき肉を使っているそうな。それに、付け合わせの 福神漬けとか、そういったものが…
「おいしいおはなし」所収 安野氏といえば、画家であり、筆をとることも知られている。 ここでは、ストーン・ブレイン・サンドというかいわれを使った サンドウィッチのことを宗教めいて、描いている。 決して、ストーン・ブレイン・サンドは宗教ではない、…
「おいしいおはなし」所収 食は三代、とはおいしいものを食べる世代が三世代 続かないと美食家とはいえねえ、ということらしい。 ぼくのおばあちゃんは103歳まで生きたが、その 食に関しては面白いものがあった。パンの耳を残し、 すごくマズそうにパンを…
「おいしいおはなし」所収 「私はおいしいものが好きで」という言い方に引っかかっているという 中山さん。おいしいものが好きって、当たり前じゃん、とこういうわけだ。 その肯定した言い方が、なんとも恥ずかしいらしい。性慾もその時代の 女子にとっては…
「おいしいおはなし」所収 おいしいものから食べることが、井上氏はできないという。 それから、ごはんを3.14159分目よそってくれ、と 娘に言い、ケンカになり、すったもんだして、量りを買っ てきて、娘にグラムで申告するように言い渡される。 飽食…
「おいしいおはなし」所収 生活雑記というもののようだ。「天ぷらそば」を父は娘さんに 頼めというが、おふくろはおやじさんに頼め、どっちに頼めば いいのか途方にくれたという。 この小品、4Pしかない。天ぷらそばを行き遅れだという娘さんに 奢ってもら…
「おいしいおはなし」所収 文女史の文章はいささか読みづらいと感じることも あったが、この小品はどうか? 自分の所有物はど れだけあるか? にこの話は集約されそうである。 物が増えると心が軽くなり、減ると気分は重くなる ということらしい。ぼくは本を…
文春文庫 1997年 「マイナー」な作家にもこんないいエッセイ風な作品を書く 人がいたんだ、と少々驚きをもっている。 スペインに日本に妻と子供を残し、単身、旅をしていく。なんて 悪いヤツ、それに、寿毛平らしい。なんともけしからんやつだ。 だから…
新潮文庫 2011年 京都に夏と冬に一週間、宿にひとり泊り、呑み歩く記といった ところか。ぼくは若いころに京都に住むのに憧れていたが、現 実的にはムリ、でも、一週間滞在なら、できないことはないな、 と思う。ぼくもいつかマネして、やってみたいと思…
「おいしいおはなし」所収 なんで高峰女史がこの小品を選んだのかな、と考えるとき ミーハーなのじゃないかな、とは思わないね。これが書か れた91年は武さんがもっとも冴えまくり、鋭かったころ。 この小品も内容が濃く、一分のスキもない、話し方だ。 食…
「おいしいおはなし」所収 まず、結論からいうと仏陀のラーメンとは、かのカップヌードル のことである。日本寺の縁側に寝そべり、「あーあ」と此経(この つね)さんと溜息を吐く、で、この二人がなにを考えているかと言 えば、はっきり、日本のラーメンが…
「おいしいおはなし」所収 高峰秀子・編 光文社文庫 「台所のエッセイ集」と副題がついている。この本に収められている 小品によって、これからは、書いていきたい。 冒頭に高峰女史による、はじめに、と題されたはなしがある。 結婚するまで、なにも(料理…
講談社文庫 1991年 夕刊フジに1991年に2月から6月まで毎日投稿していた 100回分を集めたものだ。 ぼくは麻人氏のファンで、よく読んでいるが、もう30年以上 前なので、いろいろ情報は古くなっているのは当然として、 あの頃のことが思いだせ…
本の雑誌社 1979年12号 本に対する愛情から全集なぞを出版しているというほるぷ 出版を徹底的に攻撃している。果たして、全集をだしている というほるぷ出版というものは存在するのだろうか? という 疑問にも思うくらいだが、椎名氏は読まずにうっち…
講談社文庫 2007年 第23回講談社エッセイ賞受賞 うなぎの「ラビアータ」を求めて、アフリカをさすらう男二人の 情熱を描く。どんなにつらくても、読んでいるこっちはなんかお もしろく感じてしまうのだから、薄情な限りである。当の二人も ハエばかり…
幻冬舎文庫 2018年 この前、NHKでドラマをやっていて、本人ではなかったが、 女優さんが阿佐ヶ谷姉妹役をやられていて、研ナオコがア パートの大家役だった。その底本となったのが、このエッ セイのようだ。はじめ、字が小さいので敬遠していたのだが、 …