古民家ギャラリーうした+古本カフェ便り

読書ブログなど、自分の興味のあることを書いていきたい。

2020-12-01から1ヶ月間の記事一覧

さくら日和  さくらももこ

書評の前に、ご挨拶を。一年、ありがとうございました。 古民家ギャラリーうしたに来れたひとも、来れなかった ひとも、来年は、どうぞ遊びに来てくださいね。 いいこともあったし、悪いこともあったけど、総じて、 おみくじで引いた通り吉な一年だったと思…

にんげん蚤の市    高峰秀子

文春文庫 2000年 読みやすいし、文字が大きいのがいい。最近は 読みたいな、と思っても、字が小さくて、あき らめるってパターンが多くなってきた。 司馬遼太郎氏を敬愛されていて、思慕の念にあふれ ていて、美しい。誰にしろ、人を敬愛して敬っている …

ぼくの小鳥ちゃん   江國香織

新潮文庫 平成9年 「ぼく」と「小鳥ちゃん」と「ガールフレンド」らの 日常を描いた絵本文学。 「小鳥ちゃん」という存在を考えたとき、それは何にも 代え難い、代替不能なものとしてボクの目に映った。 そして、「小鳥ちゃん」や「ぼく」に芽生える感情も …

かえっていく場所   椎名誠

集英社文庫 2005年 家族がそれぞれ独り立ちして、岳くんと葉さんは アメリカへ。妻はチベットなどへいき、椎名氏は モンゴルやパタゴニアへいく。家のあり方を問う 一冊。 時は家族をつくり、成長させ、そして、それぞれの 道をいくようになる。家族が家…

どこ     鶴岡  卓哉

僕は味覚のない人間になってしまった 僕は感情のない人間になってしまった それでも、僕は生きていたい けれども、僕の中の何かは死んでしまっている 死ぬことが僕の本能なのか 生きることのみが僕の真実なのか? 形のない混乱と静寂、それから、微かに香る…

ヴァルカン鉄槌    フィリップ・K・ディック

佐藤 龍雄・訳 創元SF文庫 1960年 ヴァルカン三号というスーパーコンピュータが世界を 支配する世界。ディルという男が唯一、その存在する場 所をしっている。そして、ヴァルカン二号が破壊され、 それは三号の仕業か? 三号は殺人兵器も生み出し、暴力 …

ガンジス河でバタフライ   たかのてるこ

幻冬舎文庫 2000年 2007年に長澤まさみ氏でドラマ化され、それは ボクはリアルタイムで見たのだが、まさみ氏、めっ ちゃかわいいやん、って感じしか記憶にないけど、 おもしろかったことはたしか。 インド紀行もののマニアってほどでもないが、まあ…

アオムシと月  ・希木谷  瞬吉

混沌の中の怒号が彼女に押し寄せてくる 緑色のアオムシがプールにウジャウジャといる 何を言っているのか分からない女の子がアオムシプールに飛び込む 怒号は更に高まっていく 僕はベランに立ちボンヤリと月を見上げる 頭ン中では君はそっと打ち明けるんだけ…

世界の隅っこ    鶴岡 卓哉

世界の隅っこで僕はひとり蹲っている 哀しみの涙も枯れ果ててしまった 僕は世界を嫌悪しているんだ 友達もいないし、お金もないんだ 将来もないし、希望もないんだ 僕にはなにもない、空っぽなんだ 世界の隅っこで僕はひとり疲れ切っている

ストーン      鶴岡 卓哉

僕は不幸のストーンを手にする それは実に不幸の種であり 僕に様々な不幸を運んでくる それでも、ストーンを捨てようとしなかった 僕は不幸を甘んじて受け入れた いつか幸福になれると信じて

天地無用 テレビ消灯時間6  ナンシー関

文春文庫 2002年 ボクはテレビは好きでよく見る。今までそうだな 40数年見続けていて、ビートたけし氏の一番勢 いのあったときも見てたし、とんねるずのすごいと きも、おニャン子クラブも見たしね。 でも、テレビはウソばっかりだってことは露呈しち…

河童が覗いたヨーロッパ  妹尾河童

新潮文庫 1971年 妹尾氏の手書きのヨーロッパ記。といっても、独特 な視点で、鉄道とホテルから見たヨーロッパ、アメ リカという感じ。 サグラダ・ファミリアもまだ、だいぶ途中な感じ。71 年だから、この本を今に活かそうとしてもムダであろう。 なん…

ウェーブ・ファイト     鶴岡 卓哉

水の中へと沈むようなウェーブ・ファイト 君の語学力なら僕を参らせられるのにさ 辛抱するのはこりごりなんだ ビルの隙間から巨大な波が押し寄せるぜ 頭の中で白い風船が破裂するのさ 僕をめった打ちにする波は来ない まだ、来ないんだ

震える     鶴岡 卓哉

そこがどこなのか俺にはわからない 俺が感じるそこは暗くいかがわしく陰鬱な場所 俺の中にあったのか、探してる場所なのか 生まれた場所なのか、思い出の場所か 掠れたうめき声が始終するその場所の 片隅で震えている

サービスの裏方たち   野地秩嘉

発表するまで14かかった作品もあるという。サービスの 裏方に焦点をしぼった作品群。魚肉ソーセージ、一周だけ ポルシェを抜いたプリンス自動車の開発者、銀座の老舗、 給食のおばさん、ハマトラのフクゾーの社長、お赤飯に 焦点をあてたルポ、異色なのは…

ペットセメタリ―    鶴岡 卓哉

俺は死んだ猫を抱え墓穴に横たえる 土を掬いかけてやるのさ 噛んだガムをピンクのムシに貼り付ける 弔いの儀式なのさ、とうそぶいてやるよ 十字架のたくさんある廃屋で遊ぶさ 墓堀り人のパーティーに盛装して出かけ ペットセメタリ―でも見るさ

僕の戦争    鶴岡 卓哉

黒い感動をゴミ箱の中から探し出すんだ そいつは腐臭を放つエレクトリック・リトル 僕の脳のニューロンが街の軍隊を消し去る 僕の望むイメージ戦争なんだ 簡単なのさ、黒い感動を多く見つけた方が勝ち 僕は必死になってたってわけさ 列車には僕の刻印が押さ…

銀河ヒッチハイク・ガイド ダグラス・アダムス 安原和見・訳

河出文庫 1979年 1979年に原書は書かれているが、この文庫は 2005年にでている。ということは四半世紀後に 訳され、その15年後にボクが読んだということに なる。 あとがきにも背表紙にも傑作の字が躍るが、今日 ばかりはこの傑作はほんとに大…

表参道のヤッコさん   高橋 靖子

河出文庫 2006年 ヤッコさんは41年生まれだから、丁度、ボクのハハ世代 ということになる。この世代に、ボクらは子供のころから 洗脳されているらしい。デビッド・ボウイ氏、T-REX、 山本寛斎氏、キャロル、加納典明氏、ソニーの社長盛田氏、 寺山修司氏…

戦艦     鶴岡 卓哉

砕けた波頭から僕の真珠が光った 感情の下方から真実が思わしげに宿る しらけた夕日に成熟した僕の激情 どこかにいった僕の親友の遺書 砕けたガラスに僕の冷酷が映った どこかで僕の性格が破綻している ゲームなんかじゃなかったんだ むき出しの卵のような僕…

エキゾティカ     中島らも

双葉文庫 1998年 おもしろいけど、字ちっさいなあ、と思いつつ 気づいたら読み終えていた。 ボクは、香港を舞台にした短編、聖母と胃袋、が シャコ、うまそうなものを大量に際限なく喰らっ てゆく。その様はあさましく、貪欲に生きたらも さんをおもわせ…

黒い邪悪     鶴岡 卓哉

透明な言葉と透けてるパンツを穿いて おまえを攫ってゆく この街を出る頃には俺は誰からも信用される男 意味なんてあるはずもないのさ 俺の行動は心理学じゃはかれないぜ 迷いもなく戸惑いもない 俺は信念をもってる 黒い邪悪な塊が俺を誘う そこはとてつも…

マシン・シティ    鶴岡 卓哉

日々、リアリティが喪失していく 僕がこの街に迷い込んでから ショートケーキが故障中なんだ なにもかも真実ではない街 僕は君の数字に恋をする 僕は取り込まれてる ああ、僕がなくなってしまいそうだ 君のデジタルな細い薬指に夢中なんだ 僕はノイズから生…

歌声      鶴岡 卓哉

凍り付いた道で僕は立ち止まる凍えそうな心で僕は立ち竦む僕は完膚なきまでに叩きのめされた僕は君の歌声を聞いたんだ僕は耳を疑う、すべてが信じられないくらいに晴れ渡った僕の心は一気に溶けていく一歩一歩踏みしめて歩けることに気づくそうだ、僕は君の…

それ行け‼バックパッカーズ1 アジアの純愛  游人舎編

小学館文庫 2000年 アジアでのバックパッカーのその土地土地での 恋愛を描いたもの。 折を見て、ちょっとずつ読んでいったので、完読 まで一か月ほどかかった。 それにしても、恋愛というのはなんなんだ、おれ っちにはよぉわからんぞ。性欲がその大部分…

コンロ    鶴岡 卓哉

僕はコンロに火を点けようとしているライ麦パンに赤飯を挟んだのを焼こうとしているのだその度にボッと爆発して僕の前髪を焦がすそれでも僕はコンロを点けようとしている女は起きだしてきてコンロの火を一発で点けるそのとき天使が舞い降りてくる時のような…

キュンとしちゃだめですか?    益田ミリ

文春文庫 2009年 40代に突入したばかりの益田女史のキュンについての 考察。まあ、この世の中にはいろんなキュンが転がって いるものである。その視点のおもしろさがこの本には ある。 文句ばかり言っているような女はイヤであり、この ようにおじさんに…