古民家ギャラリーうした+古本カフェ便り

読書ブログなど、自分の興味のあることを書いていきたい。

2020-07-01から1ヶ月間の記事一覧

望んでいるのは      鶴岡 卓哉

僕は何を望んでいるのか爆発なのか、炎上なのか、終焉なのか僕自身をまな板にのせ千切りにすることなのか君が唐突に僕を抱きしめて濃密なキスをすることをまるで僕は奇蹟の船に乗り、虚構の魚を獲る漁師なのかあるいは、僕は空想のダイヤを盗む盗賊で君の大…

破滅      鶴岡 卓哉

朝五時に僕は破滅を迎えるそれは突然、青天の霹靂のように訪れ、僕をかっさらっていく地の底へと引きずり下ろされて僕は為す術もなくその奇態な状況に抗うこともできずに僕はこの世から消え去るような悶絶の苦痛の中で絶叫するこの世で僕は何者でもなかった…

あやしい探検隊 海で笑う  文・椎名誠 写真・中村征夫

情報センター出版局 1988年全編海の話である。といっても、ボクは生まれて一度も海の男になりたい、と思ったことのない男である。それに群れるのも嫌いである。ボクはそういう男で、インドア派かといったら、そうでもなく、都会派といったらいいのか、街…

アントニオ猪木自伝    猪木寛至

新潮文庫 1998年なぜこのタイミングで猪木さんなのだろうか、と考えるが、古本屋でグーゼン見つけて、即買ってみた、ということだ。プロレスというスポーツ、ん、スポーツというか格闘技か、な、んー、その定義にもいまだに不確定なものがあるが、プロレ…

幸福論    鶴岡 卓哉

幸福論 ・希木谷 瞬吉僕の単純が時に自身を切り刻みゲラゲラと笑うヤツらの笑い声が僕の耳に僕はそれを聞きたくなくて逃げ出すように走り出す遠くへ遠くへとゲラゲラとヤツらは笑いながら追い掛けてきて僕をゲラゲラと笑いながら捕まえ殴打するそれに抗うこ…

牛への道      宮沢章夫

新潮文庫 1994年ロジックだけってひとはあんまりおもしろくない。これに、笑いのセンスだったり、ユーモアが加味されると、なんともいえないいいものができる、この本がそうだ。ともいえ、牛への道とは、よんでも分からなかったのだが、ボクが住んでいる…

詩・笑み    鶴岡 卓哉

笑み 真新しい滑稽が僕を笑わそうとするその先にあるものと言えば錆びついた愉快だけさ僕は混沌の中で死にもの狂いで言葉を探し難解なワードパズルを組み立てているんだ恋の不条理に泣きわめき、ふいに振り返ると唐突にあの娘がギャグを言うそれで僕は吹き出…

現在    鶴岡 卓哉

昨日は夜にポパイに行って、ジャケ借りしてきました。前借りて気に入った、ネリー・ファータドとか、相変わらず九十年代のR&Bを中心に借りました。ビースティ・ボーイズも借りました。生音ヒップホップの先駆け、めっちゃかっこよかったです。というワケ…

詩      鶴岡  卓哉

ピコピコ音楽にノッて緑色のコンピュータが踊っている困り顔の人魚はペンをタバコ代わりに吸うまねをしている毎日が代り映えのしない退屈なコピーみたいに続くTVドラマはクソだけど、僕らのライフはもっとクソだ君のスイートな願いが寝顔に現れている瞬間を…

マダム小林の優雅な生活    小林聡美

幻冬舎文庫 1998年その当時、三谷幸喜と結婚されていたらしく、三谷氏がアウトドア派だ、といっていたというはなしがでてくるが、顔を見れば、彼が、そうじゃないことぐらいわかりそうなものであり、ラフティングなんて柄じゃないことくらい妻なんだから…

どうもいたしません      壇ふみ

幻冬舎文庫 2004年「ありがとうございません」の評価で、意外とこういうひとは優秀なのではないか、と書いたが、それはないらしい。このひとに限って、おまぬけキャラはホントなのだ、とこの本を読んで確信した。といっても、甥っ子に勉強を教えたり、賢…

明後日     鶴岡 卓哉

必ず来るという明日いつも君はクールビューティーだ明後日になれば心を震わすなにかに出会えるだろうボクらの世界には退屈は存在しない前進することがボクに課された使命かボクは絶命寸前になりながら君の名前を叫ぶ飴玉のように口の中で溶けていく甘い欲望…

マインドコントロール   鶴岡 卓哉

今日は、カフェも暇なので、朝から釣りに行ってきました。小さなナマズのようなドンコと呼ばれる魚と、ハゼが釣れましたね。全部で十五匹くらいですか。久しぶりに、詩を紹介します。まあ、釣りとは全然関係ないですけど。「マインド コントロールこの遠雷の…

庭の砂場      山口瞳

「せつない話」所収 光文社文庫妹と弟が54歳で死んだ、とある。若い人はどう思うか知らんが、54歳で死ぬということはせつないのではないか。ボクなんて、あと六年しかない。六年はあっという間だろう。高校野球児のバッテリーの話と絡ませて、命のきらめ…

手品師      吉行淳之介

山田詠美編「せつない話」所収「せつない話」をあつめた文庫の巻頭の話が、この「手品師」である。片思いの手品つかいのボーイの脱出劇に失恋を仮託した死となるはずだったが、至らず倉田という作家と恋相手の英子に助け出されるという話だ。童貞の悲哀、と…

アロハ魂    小林聡美

広島にも大雨警報出てるみたいで、ギャラり-は休みなんですが、何があるか分からないので、出られませんが、ガンバって、本をご紹介しましょう。6・25に読了した小林女史の本ですね。・・・・・・ここで特に誰もいわないので、あえていわせていただくと…

〈ヤツ〉はどこにもいないかのように  鶴岡 卓哉

〈ヤツ〉はどこにもいないかのように 僕はヤツが嫌いだが憎んではいない憎しみが荒くれた心を生み、次第に僕を破滅させるそれがヤツの望みなのだヤツは社会の根本に根差す諸悪の根元だだが、僕はヤツが嫌いというだけでヤツが恐ろしいと言うだけで空を切るパ…

思考     鶴岡 卓哉

№47思考 鶴岡 卓哉星空の向こうに僕の思考が光速の速さで飛んでいく弱められることのない僕のエナジーは宇宙の果てへとその思考こそ宇宙を支えているのだと昆虫たちがジャングルの片隅で死すことにも意味がありただ生きることだけにも意味があり僕は宇宙の…

新しいもの古いもの     池波正太郎

講談社文庫 2003年表紙は池波氏がおそらく銀座を歩いて思われるところで、タバコをくわえている写真。今なら、即罰金となるだろうが、時代を感じさせる。池波氏は牛がお好きだったそうで、それなら、牛田も気に入ってくれただろうか、などと思ったが牛田…

作家の放課後   22名の作家

新潮文庫 平成24年占い、断食、古本箱売り、釣り、エキストラ、椅子作り、そば打ち富士山登山など、それぞれの作家が思い思いのことを体験して綴った体験記。いろんなタイプの作家の文章がよめて、おもしろい。説明しているのだが、説明むなしく、なにをいっ…

新宿 熱風どかどか団    椎名誠

新潮文庫 1998年ボクも考えてみると、こうやって書評めいたことをコメントしているので、シーナさんのやりたいこともよくわかるのだ。このひとの文体というものが、ボクには体質的にあっているらしい。このひとのをよんでいると、実に楽しくなってくるの…