古民家ギャラリーうした+古本カフェ便り

読書ブログなど、自分の興味のあることを書いていきたい。

2020-05-01から1ヶ月間の記事一覧

世界どこでもずんがずんが旅     椎名誠

角川文庫 2010年1980年代から始まったシーナさんの旅のアンソロジー的ソーマ燈的な作品集である。僕は外国はニューヨークに行ったっきりで、辺境というところには行ったことがない。そもそもイヤである。日本がいい。ニューヨークもホントに自分のこ…

詩・君のことで      鶴岡卓哉

なぜかラムネが冷蔵庫に三本も入っていてそれは暗号かなにかなのかそれにテーブルの上には見知らぬ花が一輪置いてありとにかくそれで僕は君が去っていったことを確信した僕には小さな猫が一匹いるだけだったし仕事もなかっただから仕方のないことかもしれな…

てっぺんで月を見る      沢野ひとし

角川文庫 1989年シーナさんがウスラバカだからウスラ沢野だ、といってウスラ沢野ウスラ沢野といっていた(書いていた)。なんでウスラなのか、と思っていたら、どうやら、このシーナ一派は家庭をかえりみないひとたちらしい。火宅の人気取りでいるらしか…

武装島田倉庫        椎名誠

新潮文庫 1990年第一章にあたる武装島田倉庫はまだわかったが、第二章にあたる部分、第三章と読むとわからなくなってきて、辛抱して読んでいると、その世界観がようやく理解できていきなんとか楽しめるようになってくる。このSFはのりこなすのが難しいよ…

河童が覗いたインド       妹尾河童

新潮文庫 1982年全編、極小の手書きの文字、はじめ、この小さな文字で買うのがためらわれたんだけど、めげてなるものかと、再びの出会いに110円で力んで買い込んだ。手書きの文字をこう読んでいると、小ささも次第に慣れてくる。河童さんから送られて…

メコン・黄金水道をゆく   椎名誠

今日(5/19)も活動限界PM5:00まで元気に営業します。戦前からある古民家をそのままに、使用しています。隣がPカフェになっていて、こっちは新しいです。Pカフェで古本、イヤリング(500円)を売っています。今は、手作りマスクも400円で…

詩・病巣        鶴岡 卓哉

コールガールの寝言が耳に残るそれは膿んだ闇の言葉貝殻を開ける熱に似て高熱病的その冷却装置の故障が彼女の病巣そこには熱気を放つムシがウジャウジャと蠢いているそれは形容しがたい臭いを放ち自分では気づかないまま放置され膿みながら熱を放ち続ける

詩・海      鶴岡 卓哉

名もなき詩集を君に、からの一発目。海と題された詩です。幻想とリアルが交錯し一種のカオスの中に紺青のキレイな海が広がっているという感じです。その対比ですね。信じることの強さみたいなことも根底にはあります。::::::::::::その青い海は…

銀座のカラス (上)(下)     椎名誠

新潮文庫 1991年この作品は三部作の第三部を成す作品で、松尾という23歳の目を通し三人称で描かれている。プロレタリアートというべき作風はかわらず、仕事小説というべき側面が強く、よくぞここまで詳細に描ききったものだ、と思う。おかげでちょっと…

卵の緒       瀬尾まいこ

新潮文庫 2002年2001年に「卵の緒」で坊っちゃん文学大賞を受賞し「7’s blood」を書いて、単行本を出して、翌年にデビューしている。2019年に本屋大賞を受賞されているので、そのとき、僕もこのひとをしったのだ。「卵の緒」は児童文学という…

狐狸庵食道楽      遠藤周作

河出文庫 2006年1996年に亡くなった遠藤周作さんをしのんで、十周年につくられた傑作選的な作品集。広島の白島の円光寺に墓のある、僕も参ったことのある原民喜と親交があったことが記されている。自殺してしまったのだが、その寂しげな後ろ姿をしの…

詩・投身     鶴岡卓哉

この投身を持って、不完全な生活はしばしの間封印しようとおもう。この不完全~の運が良ければ、どこかで読まれることもあるかもしれないが、僕は、どうしても読んでいただきたいとも思わない。僕はもともと書いてはいるけれど、発表意図はあまりなく、その…

アド・バード     椎名誠

集英社文庫 1987年このアド・バードというSF作品が存在すると知って一年くらいずっと読んでみたいものだ、と念願していた。横川の古本市で見つけたときは狂喜してしまった。しかも百円だ。サイコーである。期待通りだった。僕はたまーにSFを読むとい…