【見つけた図鑑◉野鳥】 白鳥
●孤高の白鳥

白鳥はほかにもたくさんいたが、その多くは岸辺に集まっていて、人がまくエサに寄ってきて食べていた。
個人的には野生味の強いマガンが好きで、白鳥にはほとんど興味がない。だが1羽だけ、ちょっと変わった姿のものが、集団から離れた場所にいたのでズームしてみた。

かなり寒い日だったから、寒さから身を守っていたのかもしれない。

拡大してみたら、どこかの一点をじっと見つめていた。何かに耐えているのか、何かを待っているのだろうか。ただ、目は生きている。じーんときた。
自然は、いろいろ教えてくれる。
◉迷惑な撮り鉄……ではない
●廃線跡
車で走っていたら、道路に沿ってちょっと高い場所を、線路のようなものが走ってるように見えた。
そっちに向かっている細道を曲がり進んでいくと、やっぱり廃線跡だった。初めて見る場所。


道路との境には、枕木なのか、道の両側にすっかり古くなった角材が積み上げられていた。


昔はこの辺を単線のローカル鉄道が走っていた。が、まさか何十年もたった現在も、線路がそのままの残っているとはまったく知らなかった。
もしかしたら、いつか何かのかたちで生かせると考えていたのだろうか。それとも、撤去する費用が膨大になるから、このままでも邪魔じゃないし土地もあり余ってるから、まあいっか! とでもなったのか……
●不明な猛禽類
●写真だけ




美しい田んぼ
●晩秋の田んぼの風景
毎年、稲刈りが終わった頃になると、見かける風景。当地ではこの白いロール状の物体は、前はなかった気がする。


以前からきれいな風景だなと思ってた。調べてみたらこの白いロール状物体は、稲わらをくるんで発酵させ、牛に上質なエサとして与えるためのものだそう。
すっかり有名になった田んぼアートも悪くないけど、個人的にはこの景色のほうが、より現代アートっぽいなと感じる。
この日は雨で、しとしと降る雨が、より晩秋の情趣をかもしていた。


●きれいな夕焼けと、マガンのねぐら入り
夕方、マガンたちが「ねぐら入り」で帰ってくる鳴き声が聞こえた。外に出てみたら、ちょうどきれいな夕焼けに向かって飛んでいった。
あまりにきれいだったから、動画を撮ってアップしてみた。写真も動画も、撮る人間があまりに下手すぎて伝わらないと思う……肉眼で見た風景と違いすぎる。
それにしても人間の眼って、つくづくよくできてるなと、こういう動画を見るたびに感心させられる。
◉野鳥、苔、道端の花
●いつものプールで
いつもいく野鳥観察のポイントに、見たことのない猛禽類が留まってた。
自分の貧弱な知識ではわからず、家に帰ってから調べたところ、ミサゴと判明。

頭とのど、腹の部分がまっ白で、目のところに黒い線が伸びている。「過眼線」と呼ばれてるそうで、初めて知った。
画質が悪いのは車内から撮ったためだ。これまでの経験で、猛禽類は特に目が良いため、社外へ出たら、すぐに逃げられると思ったからだ。
ちなみに、米軍機の「オスプレイ」はミサゴの意味。ミサゴがエサをとるとき、ホバリングしてから水中に飛び込むらしく、その様子からだという。ああいう事故の多い物騒な飛行体を飛ばすのは、ぜひやめてほしいところだが。
この枯れ木の直下には、川幅80mほどの大きなプールがある。ずいぶん前に紹介したオオタカも、ちょうどこの木に留まっていたと記憶している。ワシタカが好む、ちょうどいい枯れ木なのかもしれない。
日本のワシタカの仲間で、水にダイブできるのはミサゴだけらしい。
↓ こちらは、ポイント周辺をぶらぶらしてて見つけた、すごくきれいな星型の苔。こちらも調べたところ「スナゴケ」という種類で、やはり美しい星型の苔として人気があるそうだ。

水分さえあれば、直射日光が当たっても生育する、かなり丈夫な苔だという。それもあって、コケテラリウムや苔盆栽でも、よく使われる代表的なものだそう。
↓ これも同じ遊歩道で咲いていた、とても鮮やかなブルーの花。●ッキー●ウスの耳に、ちょっと似てると思って撮ってみた。

この写真は拡大してるので伝わらないと思うが、花の大きさは1〜2cmと、非常に小さい。小さいくせに、この青色のせいですごく目立っていた。
これも調べようかとも考えたが、ミサゴとスナゴケを調べてたら、眼精疲労で目が苦しくなってきたので諦める。
目当ての鳥は見られなかったものの、美しい小さきものにも会えたので、本日も満足。
◉秋の風物詩二選
●真っ赤っかの赤とんぼ
ちょっと郊外に出かけたとき、車を停めて休憩していると、葉っぱに留まってる赤とんぼを発見。

胴体だけが赤くて、目や鼻先(?)は茶色、という赤とんぼはよく見かける。たぶんそれは、アキアカネと呼ばれてる赤とんぼだと思う。
でも、こんなふうに頭のてっぺんから尻尾の先まで、全身真っ赤っかの赤とんぼは久しぶりに見た。目や鼻、尻尾から羽の模様まですっかり赤色、というか名前からすれば茜色に染まった赤とんぼは、最近本当に見かけなくなった。
この全身が赤いトンボは、どうもミヤマアカネという種類だと、調べてみて初めて知った。「日本で一番美しい赤トンボ」といわれることもあるようだ。
↓ で、こっちはマガン。ちょっと前に飛来を告げるニュースは見ていたが、実際に見るのは初めてだったので、写真に。

親なのかリーダーなのかわからないが、稲刈りがすんだばかりの田んぼで、一心に落ち穂をついばむ群れのなかで、2羽だけ頭をあげて周囲を警戒している。1羽はこっちを見ている。鳴き声も含め、すごく愛らしい野鳥。
白鳥やカモの仲間と違って、マガンは特に野性味が強いとされる。民家や道路、そして人から、最低でも30〜50mは離れた場所でしか採餌しない。
人になつかないその性質が、逆に人の心の機微に触れるんじゃないかと、個人的には感じる。「月に雁」「落雁」「カリガネ」等々、古来から日本の文化や風景と深く関わって愛されてきた鳥なのだ。
餌付けされる白鳥やカモも嫌いじゃないけど、やっぱりマガンはいいなあと、秋が来るたびに思う。
写真を撮るときも、こっちを見てるような場合は、さっさと撮ってすぐに現場を離脱、というのを心がけるようにしている。
今年も朝に夕に、マガンたちの鳴き声が聞ける季節がやってきた。