
50代からの「疲れない時間」の作り方:自重トレーニングが教えてくれた真の休息
- はじめに:忙しさの中で見つけた大切な気づき
- 筋トレが教えてくれた「休息の質」の違い
- なぜ「何もしない時間」が疲れを取るのか
- 実践:「疲れない時間」の作り方
- 筋トレとの相乗効果
- 日常生活への波及効果
- 家族との関係の変化
- 長期的な健康人生設計への影響
- 「疲れない時間」を作る際の注意点
- 同世代の仲間たちとの違い
- まとめ:人生を豊かにする「余白」の時間
はじめに:忙しさの中で見つけた大切な気づき
僕が自重トレーニングを始めてから2年が経ちました。最初のきっかけは、鏡に映ったぽっこりお腹への危機感と「まだまだカッコよくいたい」という想いでしたが、続けているうちに予想もしていなかった発見がありました。それは「疲れない時間」を作ることの大切さです。
50代という年齢になると、仕事も家庭も責任が重くなり、気がつけば朝から晩まで何かに追われている毎日。そんな中で「何もしない時間」なんて贅沢に思えていましたが、筋トレを通じて学んだのは、この時間こそが人生を豊かにする重要な要素だということでした。
今日は、僕自身の体験を通じて、なぜ「疲れない時間」が必要なのか、そしてどうやって作り出せるのかについてお話ししたいと思います。
筋トレが教えてくれた「休息の質」の違い
自重トレーニングを始めた当初、僕は帰宅後すぐに腕立て伏せやスクワットをしていました。夕食前の空腹時に体を動かすことで、一日の疲れをリセットしようと考えていたのです。
しかし、続けているうちに気づいたことがあります。夕食前のトレーニングは確かに体を動かしているものの、心の疲れまでは取れていないということでした。むしろ、食事の時間が迫っているという時間的なプレッシャーの中で行うトレーニングは、新たなストレスを生んでいたのです。
そこで試行錯誤の末、現在は夕食後2時間空けてからトレーニングをするようになりました。この変化によって発見したのは、夕食後からトレーニング開始までの2時間という「何もしない時間」の価値でした。
この時間は、文字通り何も予定を入れない時間です。テレビを見るでもなく、スマートフォンをいじるでもなく、ただ座って過ごしたり、軽く読書をしたり、時には窓の外を眺めたりするだけの時間。最初は「時間がもったいない」と感じていましたが、続けているうちに、この時間こそが一日の疲れを本当にリセットしてくれる貴重な時間だと気づいたのです。
なぜ「何もしない時間」が疲れを取るのか
僕たち50代は、若い頃と比べて体力的な回復力が落ちていることを実感しています。しかし、それ以上に気になるのは精神的な疲労の蓄積です。仕事での判断の連続、人間関係での気配り、家庭での責任感—これらすべてが知らず知らずのうちに心に負担をかけています。
「何もしない時間」の効果は、この精神的な疲労を解放することにあります。僕の場合、この時間を作ることで次のような変化を感じています:
頭の中の整理ができる 一日中めまぐるしく動いていた思考が落ち着き、本当に大切なことと些細なことの区別がつくようになります。職場で「大変だ」と思っていたことが、実はそれほど重要でなかったことに気づくことも多いです。
体の緊張がほぐれる 意識的に何もしないことで、無意識のうちに入っていた肩や首の力が抜けていきます。パソコン作業で凝り固まった体が、自然にリラックスした状態に戻っていくのを感じられます。
感情の波が静まる イライラや焦りといった感情が、時間の経過とともに自然に落ち着いていきます。同僚との些細な摩擦や、妻との会話での微妙なずれも、この時間を通じて客観視できるようになります。
実践:「疲れない時間」の作り方
では、具体的にどうやって「疲れない時間」を作り出せばいいのでしょうか。僕なりに試行錯誤してたどり着いた方法をご紹介します。
1. 時間を決めて宣言する 僕の場合は夕食後の19時30分から21時30分までの2時間です。この時間は「何もしない時間」として家族にも伝えています。妻には最初「何それ?」と不思議がられましたが、今では僕の習慣として受け入れてもらっています。
2. 環境を整える テレビは消し、スマートフォンは別の部屋に置きます。読書をする場合も、仕事に関連する本は避けて、小説やエッセイなど軽く読めるものを選びます。
3. 「何もしなくてもいい」と自分に許可を出す これが一番難しいかもしれません。僕たちの世代は「常に何かをしていなければ」という感覚が強いです。でも、この時間は「生産性を求めない時間」だと割り切ることが大切です。
4. 体の声に耳を傾ける 椅子に座っていて疲れたら横になる、横になっていて飽きたら立ち上がって軽く体を動かす。体が欲することを素直に受け入れます。
筋トレとの相乗効果
興味深いことに、この「何もしない時間」を作ることで、その後の筋トレの質も大幅に向上しました。
以前の夕食前のトレーニングでは、時間に追われながら「今日もやらなければ」という義務感で体を動かしていました。しかし、現在は心身ともにリセットされた状態でトレーニングに取り組めるため、一つ一つの動作に集中できるようになったのです。
腕立て伏せでは、胸筋の動きを意識しながらゆっくりと行えるようになりました。スクワットでは、太ももの筋肉の伸縮を感じながら、正しいフォームを維持できます。プランクでは、体幹の安定性を感じながら、呼吸を整えることができます。
記録はつけていませんが、その日の体調に合わせてメニューを決める際も、「何もしない時間」を経た後では、自分の体の状態をより正確に把握できるようになりました。疲れている日は軽めに、調子の良い日は少し負荷を上げてと、体との対話がスムーズになったのです。
日常生活への波及効果
「疲れない時間」を作ることで、筋トレ以外の日常生活にも良い変化が現れました。
仕事での集中力向上 朝の仕事開始時の集中力が明らかに向上しました。前日の夜にリセットできているため、新しい一日をフレッシュな気持ちで始められます。同僚との会話でも、以前より落ち着いて対応できるようになったと感じています。
食事の質の変化 心に余裕ができたことで、食事に対する意識も変わりました。以前は夕食を急いで食べていましたが、今はゆっくりと味わって食べるようになりました。その結果、適量で満足できるようになり、体重管理にも良い影響が出ています。
現在の食事パターンでは、朝食に卵と納豆でタンパク質を確保し、昼食ではコンビニ弁当をやめてタンパク質を多く含む食品を選ぶようになりました。夕食も適量を心がけ、タンパク質を重視した内容にしています。これらの変化は、心に余裕があるからこそ実現できたことだと思います。
睡眠の質向上 「何もしない時間」を経てから筋トレを行い、その後ゆっくりと入浴して就寝するという流れが確立されたことで、睡眠の質が大幅に改善しました。以前は布団に入ってからも仕事のことを考えて眠れないことがありましたが、今ではスムーズに眠りにつけるようになりました。
家族との関係の変化
興味深いことに、「何もしない時間」を作ることで、家族との関係にも微妙な変化が生まれました。
妻も息子も筋トレには全く興味を示しませんし、一緒にトレーニングをすることもありません。筋トレに関して何かを言われることもありません。しかし、僕が「何もしない時間」を持つようになってから、家庭内の空気が少し穏やかになったように感じています。
以前の僕は、帰宅してから就寝まで常に何かをしていて、どこか落ち着きがありませんでした。それが家族にも伝わっていたのかもしれません。今では、僕自身がリラックスできているため、家族との会話も以前より自然になったと感じています。
直接的には何も言われませんが、妻の表情が少し柔らかくなったような気がしますし、独立した息子が実家に帰ってきた時の雰囲気も、以前より居心地が良さそうに見えます。
長期的な健康人生設計への影響
50代という年齢を考えると、これから20年、30年という長いスパンでの健康管理が重要になってきます。「疲れない時間」を作ることは、この長期的な健康人生設計において非常に重要な要素だと考えています。
ストレス管理能力の向上 定期的に心身をリセットする習慣を身につけることで、ストレスを溜め込まない体質になりました。これは将来的な生活習慣病の予防にもつながると考えています。
継続可能な健康習慣の確立 無理をしない、自分のペースを大切にするという考え方が身につくことで、筋トレも食事管理も持続可能なものになりました。一時的な頑張りではなく、長期間続けられる習慣として定着しています。
精神的な安定感 何事にも余裕を持って取り組めるようになったことで、精神的な安定感が増しました。これは認知症予防や心の健康維持にとって重要な要素だと思います。
「疲れない時間」を作る際の注意点
実際に「何もしない時間」を作ってみようと思った時に、いくつか気をつけたいポイントがあります。
罪悪感を持たない 最初のうちは「こんなに何もしなくていいのだろうか」という罪悪感を持つかもしれません。しかし、この時間は決して無駄ではありません。心身の健康維持という重要な目的があることを忘れずにいてください。
完璧を求めない 毎日必ず2時間確保しなければならないわけではありません。忙しい日は30分だけでも構いませんし、時には飛ばしてしまう日があっても大丈夫です。大切なのは継続することであり、完璧を求めすぎないことです。
家族の理解を得る 家族がいる場合は、この時間の意味と重要性を説明し、理解してもらうことが大切です。「怠けている」と誤解されないよう、健康管理の一環であることを伝えましょう。
環境づくりを工夫する 自分にとって心地よい環境を作ることが重要です。音楽を聞くのが好きな人は静かな音楽を、読書が好きな人は軽い内容の本を用意するなど、自分なりの工夫をしてみてください。
同世代の仲間たちとの違い
職場の同僚たちを見ていると、僕と同じ50代でもそれぞれ違った健康管理をしています。ゴルフを楽しんでいる人、ジョギングを続けている人、散歩を日課にしている人などがいますが、「何もしない時間」を意識的に作っている人はいないようです。
世間話程度の会話でしか健康の話題は出ませんが、時々「最近疲れが取れない」「夜よく眠れない」といった話を耳にします。そんな時、僕は内心「『何もしない時間』を作ってみたらどうだろう」と思うのですが、押し付けがましくなるのは良くないので、自分の経験として軽く話すだけにとどめています。
同僚と飲みに行くことはありませんが、もし機会があれば、この「疲れない時間」の価値について話してみたいと思うこともあります。ただし、人それぞれのライフスタイルがあるので、あくまでも一つの選択肢として紹介するだけにとどめたいですね。
まとめ:人生を豊かにする「余白」の時間

「疲れない時間」「何もしない時間」は、一見すると非生産的で無駄な時間のように思えるかもしれません。しかし、僕の経験から言えることは、この時間こそが人生を豊かにする「余白」の時間だということです。
絵画でも書道でも、余白があるからこそ全体の美しさが際立ちます。人生も同じで、忙しさの中に適度な余白があることで、他の時間の質が向上し、全体的な人生の満足度が高まるのです。
筋トレを通じて学んだこの「疲れない時間」の作り方は、50代という人生の節目において、とても価値のある発見でした。体力的にも精神的にも、これから長く続く人生を健やかに過ごすために、この時間は欠かせない要素だと確信しています。
もしもあなたが毎日の忙しさに疲れを感じているなら、一度「何もしない時間」を作ってみてください。最初は15分、30分からでも構いません。その時間があなたに与えてくれる変化に、きっと驚かれることでしょう。
僕自身、この習慣を始めてから人生の質が明らかに向上しました。そして今では、この時間なしには健康的な生活は成り立たないとさえ感じています。
皆さんも、自分なりの「疲れない時間」を見つけて、より豊かな人生を歩んでいきませんか。それが結果として、筋トレの効果を高め、健康的な生活習慣の確立につながっていくのですから。