
50代男性が筋トレで学んだ「他人と比べない生き方」|比較癖を手放して見つけた本当の成長
- はじめに:気がついたら比較ばかりしていた自分
- 筋トレ初期に陥った「比較地獄」
- 転機:「昨日の自分」という最高の比較対象に出会う
- 記録をつけない理由と「感覚的な成長」の発見
- 食事改善でも比較癖と向き合う
- 家族との関係性にも変化が
- 職場での心境の変化
- メンタル面での大きな変化
- 現在のトレーニングスタイル:完全に自分軸
- 人生全体への波及効果
- 長期的な健康人生設計への影響
- 同世代の男性へのメッセージ
- まとめ:比較をやめて見つけた本当の豊かさ
はじめに:気がついたら比較ばかりしていた自分
50代になって自重トレーニングを始めてから、もうすぐ2年が経ちます。最初は単純に「ぽっこりお腹をどうにかしたい」「少しでもカッコよくなりたい」という気持ちで始めた筋トレでしたが、思いがけず大きな気づきを得ることになりました。
それは「比較する癖」を手放すことの大切さです。
振り返ってみると、僕はずっと誰かと自分を比較して生きてきました。同期の出世具合、同世代の年収、体型、家族構成…。そんな比較癖が、実は自分の成長を妨げていたということに、筋トレを通じて気づかされたのです。
今日は、50代から始めた自重トレーニングの経験を通じて学んだ「比較しない生き方」についてお話ししたいと思います。
筋トレ初期に陥った「比較地獄」
筋トレを始めた当初、僕はインターネットで情報収集をしながら見様見真似で腕立て伏せやスクワットを始めました。最初は10回の腕立て伏せでも息が上がってしまうような状態でした。
そんな時、YouTubeやSNSで同世代の男性の筋トレ動画を見ては「この人は50回も腕立て伏せができるのに、僕はまだ15回が限界だ」と落ち込んでいました。
さらに厄介だったのは、会社の同僚たちとの比較でした。彼らはゴルフや散歩程度の運動しかしていませんでしたが、僕はそんな彼らと自分の体型を比較しては一喜一憂していました。「Aさんの方が僕よりお腹が出ていないな」「Bさんは僕より若く見える」といった具合です。
この比較癖のせいで、せっかく始めた筋トレが楽しくなくなってしまいそうになったのです。
転機:「昨日の自分」という最高の比較対象に出会う
転機は、筋トレを始めて3ヶ月ほど経った頃でした。その日は疲れ果てて帰宅し、夕食前のトレーニングがいつもより辛く感じました。腕立て伏せが思うようにできず、「今日は調子が悪いな」と思いながらも何とか続けていました。
ふと、3ヶ月前の自分を思い出しました。あの頃は10回の腕立て伏せでヘトヘトだったのに、今日は調子が悪くても20回はできている。そのことに気づいた時、心が軽くなりました。
「そうか、比較するなら他の誰かじゃなくて、昨日の自分、先月の自分とすればいいんだ」
この気づきが、僕の筋トレに対する考え方を根本から変えました。
記録をつけない理由と「感覚的な成長」の発見
多くの筋トレ指導書では「記録をつけることが大切」と書かれています。しかし、僕は敢えて記録をつけていません。これにも理由があります。
記録をつけてしまうと、どうしても数字に縛られて比較してしまうからです。「先週は25回できたのに、今日は22回しかできない」といった具合に。
代わりに、僕はその日の体調に合わせてトレーニングメニューを決めています。疲れている日は軽めに、調子が良い日は少し多めに。この柔軟性が、長続きの秘訣だと思っています。
そして面白いことに、記録をつけなくても確実に成長を実感できるのです。階段を上がる時の息切れが少なくなった、重い荷物を持つのが楽になった、鏡を見た時の自分の姿勢が良くなった…。こうした「感覚的な成長」の方が、数字よりもずっと実感がありました。
食事改善でも比較癖と向き合う
筋トレと並行して食事も見直し始めました。以前は朝食にコーヒーとトーストだけ、昼食はコンビニ弁当、夕食は妻の手料理を量多めに食べるという生活でした。
現在は朝食に卵料理と納豆を取り入れ、昼食もタンパク質を意識したメニューに変更し、夕食も適量を心がけています。
ここでも最初は「あの人はもっと厳格な食事制限をしている」「この人の方が栄養バランスを考えている」と他人と比較してしまいがちでした。
しかし、筋トレで学んだ「昨日の自分との比較」という考え方を食事にも応用したのです。以前の僕の食生活と比べれば、今の食事は確実に改善されている。それで十分じゃないか、と。
家族との関係性にも変化が
面白いことに、比較癖を手放すことで家族との関係性にも変化が生まれました。
妻や息子は僕の筋トレに対して特に興味を示しませんし、一緒にトレーニングすることもありません。以前だったら「なぜ家族は協力してくれないんだろう」「他の家庭では家族みんなで健康管理している」と比較して不満を感じていたかもしれません。
しかし今は、家族にはそれぞれのペースがあり、僕の取り組みを静かに見守ってくれているだけで十分だと思えるようになりました。強要することなく、自分のペースで続けることで、家族関係もより穏やかになったように感じています。
職場での心境の変化
同僚たちとの関係性にも変化がありました。以前は「Cさんは僕よりゴルフが上手だ」「Dさんの方が若く見える」といった比較ばかりしていました。
しかし、筋トレを通じて比較癖を手放すことを学んだ今、同僚たちの良いところを素直に認められるようになりました。彼らのゴルフの腕前や人生経験を、自分との比較材料としてではなく、単純に「すごいな」と思えるようになったのです。
世間話の中で同僚が健康の話をした時も、以前のように「自分はどうだろう」と比較するのではなく、相手の話に集中して聞けるようになりました。これは思いがけない収穫でした。
メンタル面での大きな変化
比較癖を手放すことで、メンタル面でも大きな変化を感じています。
まず、自己肯定感が向上しました。他人と比較して落ち込むことが減り、自分の小さな成長に素直に喜べるようになったのです。腕立て伏せが1回多くできるようになっただけでも、純粋に嬉しく思えます。
また、ストレス耐性も向上したように感じています。仕事で上手くいかないことがあっても「あの人と比べて自分は…」と考えるのではなく、「今日の自分にできることは何だろう」と建設的に考えられるようになりました。
睡眠の質も改善されました。夜中に「あの人の方が僕より成功している」といったネガティブな比較思考で目が覚めることが減り、深く眠れるようになったのです。
現在のトレーニングスタイル:完全に自分軸
現在の僕のトレーニングスタイルは、完全に自分軸で組み立てています。
以前は帰宅後すぐ、夕食前にトレーニングしていましたが、今は夕食後2時間空けてからトレーニングすることが多くなりました。これも他人の意見や常識ではなく、自分の体調や生活リズムに合わせて決めました。
メニューも、その日の気分と体調で決めています。腕立て伏せ、スクワット、プランクが基本ですが、疲れている日は軽めに、調子が良い日は少し強度を上げる。この柔軟性が、長く続けられる秘訣だと実感しています。
特別な器具は使わず、自重トレーニングのみ。これも「あの人はこんな高価な器具を使っている」といった比較から解放されるためでもあります。
人生全体への波及効果
比較癖を手放すことで学んだ考え方は、人生の様々な場面で役立っています。
仕事では、同期との出世競争に一喜一憂することが減りました。自分なりのペースで成長していけばそれで良い、と思えるようになったのです。
お金の使い方も変わりました。「あの人はもっと高い車に乗っている」「この人の方が良い腕時計をしている」といった比較で無駄な買い物をすることがなくなりました。
趣味や学習においても、他人の進度と比較してプレッシャーを感じることが減り、純粋に楽しめるようになりました。
長期的な健康人生設計への影響
50代に入って始めた筋トレですが、比較癖を手放すことで、長期的な健康人生設計への考え方も変わりました。
「○○歳までに○○の体型になる」といった他人基準の目標ではなく、「毎日少しずつ、昨日の自分より健康になる」という自分基準の目標を持つようになったのです。
60代、70代になった時の自分を想像する時も、他人と比較してではなく、今の自分の延長線上で考えられるようになりました。無理な目標設定をせず、持続可能なペースで健康を維持していく。これが僕なりの長期戦略です。
同世代の男性へのメッセージ
同世代の男性の皆さんにお伝えしたいのは、筋トレは決して他人との競争ではないということです。
僕たちの世代になると、どうしても周りとの比較で物事を考えがちです。しかし、健康づくりにおいて最も大切なのは、自分なりのペースを見つけること。そして、昨日の自分を超えることだけを考えることです。
腕立て伏せが10回しかできなくても、それは恥ずかしいことではありません。大切なのは、今日から始めることです。そして、1週間後、1ヶ月後の自分と比較して成長を実感することです。
記録をつけるかどうか、どんなメニューにするか、いつトレーニングするか。すべて自分で決めて構いません。他人の成功例を参考にするのは良いことですが、それに縛られる必要はないのです。
まとめ:比較をやめて見つけた本当の豊かさ

50代から始めた自重トレーニングを通じて、僕は「比較する癖」を手放すことの大切さを学びました。
他人と比較することをやめ、昨日の自分との比較に切り替えることで、筋トレだけでなく人生全体がより豊かになったように感じています。自己肯定感の向上、ストレス耐性の向上、家族や同僚との良好な関係構築。これらすべてが、比較癖を手放したことの副産物でした。
もちろん、完全に比較することをやめるのは難しいですし、時には他人の良い部分を見習うことも大切です。しかし、比較が自分を苦しめるだけの行為になってしまった時は、一度立ち止まって考えてみてください。
本当に大切なのは、自分なりのペースで、自分なりの方法で、少しずつ成長していくことです。筋トレはその練習にぴったりの活動だと思います。
今夜も僕は、夕食後2時間を空けてから、自分の体調に合わせたメニューで自重トレーニングを行います。誰とも比較せず、昨日の自分だけを意識しながら。
皆さんも、もし比較癖で苦しんでいるなら、ぜひ筋トレを通じて「自分軸」の生き方を見つけてみてください。きっと新しい発見があると思います。