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透明人間2号です!

ダ・ヴィンチの罠 切り札


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     『アテナイの学堂」ラファエロ・サンティ画 ja.wikipedia.org
レオナルド・ダ・ヴィンチの生涯と人生|万能の天才が遺したもの ...
  世界雑学ノート「万能の天才 レオナルド・ダ・ヴィンチ」world-note.com  

   ★『ダ・ヴィンチの罠 隠し玉』からのつづきです!

toumei-ningen.hatenablog.com

 似て非なる言葉なれど『隠し玉』より決定力がありそうな「切り札」について考えてみることにしましょう。

 『岩窟の聖母』を巡る裁判は大まかに言えば、絵画を注文したサン・フランチェスコ・グランデ教会(無原罪の御宿り信心会)が、レオナルド・ダ・ヴィンチの描いたパリ・ルーブル版の構図や登場人物など絵の内容に不満を持ち、受け取りを拒否したことに始まります。 

 裁判と聞くと、何故かダ・ヴィンチの側が訴えられたように思いますが裁判を起こしたのはどちらからという明確な資料(データ)はありませんが、小生が考えるにデ・プレディス兄弟側からの提訴(訴求)ではなかったかと思われます。

 と言うのも、

 教会側はダ・ヴィンチとデ・プレディス兄弟に対しての報酬として、あり得ないほど低い金額を提示してきたからです。 

 それは要求した報酬額の12分の1でしかない金額でした。

 そのことに激怒したプレディス兄弟は「払わないなら、どこか別の資産家に高額で売り払ってやる」と息巻いたとのことで、ここにミラノ宮廷が仲介に入りることになり、陪審委員会が設置されましたが解決に至らずそれからさらに13年が経過します。

 結局のところ、『岩窟の聖母』の請求金額は満足のいくものではなく、作品は撤去され転売されることになりました。

 撤去とは言っても、現在ロンドンのナショナル・ギャラリーに所蔵されているロンドン版とは異なり、納品予定であったルーブル版は結局のところ、ただの一度も礼拝堂に飾られることはなかったのでした。

 パリ・ルーブル版の最初期の確実なる記録は1625年で、フランスの王室コレクションとなっていますが、それよりも以前にフランスにおいて誰かが所有していたと考えられています。

 その最も信憑性の高い解釈によると、この作品は1483-1486年の間に制作されたもののミラノの注文主の満足を得ることができず、結果的に、フランス王のルイ12世が1500-1503年頃に取得したものと考えられているようです。 

        
      フランス国王 ルイ12世 ja.wikipedia.org 

  受け取りを拒否されたり、代金の未払いなどは、日常的な出来事で、ダ・ヴィンチにとってはもう慣れっこ状態でしたが、プレディス兄弟はそうではありませんでした。

 ですから、彼ら兄弟が憤りを通り越し、怒りにまかせて裁判を起こしたことは十二分に考えられる状況だったわけです。

 ここで、祭壇画の契約から裁判に至るまでの経緯や過程を振り返ってみましょう。

 1483年4月、レオナルド・ダ・ヴィンチと、エヴァンジェリスタ、ジョヴァンニ・アンブロージオのブレディス兄弟は、サン・フランチェスコ・グランデ教会の無原罪の御宿り礼拝堂に飾る祭壇画の制作契約を結びました。

 この契約には、彫刻への金箔と彩色、そして3点の絵画の提供が含まれ、1483年12月8日までの完成が求められていました。

 しかし、完成したルーブル版の絵は、教会の希望する内容とは異なっていたため、契約違反として裁判になってしまいました。

 その際、パリのルーブル版は別の買い手に売却され、後にロンドンのナショナルギャラリー版が新たに制作されて教会に納められたとされていますが、売却と相前後して第3の『岩窟の聖母』の制作に取り掛かったものと小生は推理しているわけです。

          

 ちなみに、

 ロンドン・ナショナルギャラリー版は、ダ・ヴィンチの工房内で、主にブレディス兄弟が主導して描かれたと考えられています。

 この裁判は予想外に長引き、最終的には1508年に和解が成立しましたが、教会にロンドン版が納められるまでには、1483年の契約から実に20年以上(契約から和解まで、およそ25年)もかかってしまったのでした。

 さて、

 2つのほぼ同じ構図の『岩窟の聖母』が、パリのルーブル美術館とロンドンのナショナルギャラリーにあることは周知の事実ですが、ここに3枚目となる第3の『岩窟の聖母』が登場したことで、さらなる混乱に拍車がかかり「謎」が余計に助長されます。

 パリとロンドンの2点のうちどちらが先に制作されたかについて、今だに議論が続いているのは、制作依頼とかかわりのある日付の資料は残っていても祭壇画の制作時期における詳細が不明で、信頼に足る資料がないことが主たる要因です。

 ところで、

 聖母マリアと幼児のイエスを礼拝する洗礼者ヨハネというテーマは、ルネサンス期のフィレンツェ美術ではよく見かける構成でしたが、ミラノのそれもフランチェスコ会の教会の礼拝堂に飾るには少なからざる問題を派生させます。 

 一般的にルーブル版での構図(構成)は、向かって左側の位置にいる聖母マリアの傍らで合掌しているのが幼い洗礼者ヨハネで、そのヨハネを大天使ウリエルが右手で指さし、傍ら(向かって右側の一番低い位置)から祝福のサインを送っているのが幼いイエスであるとされていますが、それこそがダ・ヴィンチの思う壺で彼の意図は明白です。

 イエスの両親である聖母マリアと養父のヨセフが、ヘロデ大王の幼児虐殺からイエスを救うためにエジプトへ逃げた物語は、『マタイによる福音書』に記されていますが、ダ・ヴィンチは、この逸話を利用します。

  
     「エジプトへの逃避行」アルブレヒト・デューラー

 養父ヨセフは天使の夢のお告げにより、夜中にマリアとイエスを連れてエジプトへと旅立ちます。

 エジプト到着後、大天使ウリエルベツレヘムから救い出した洗礼者ヨハネとともに聖家族に合流するという画題は、ルネサンス期に多くの画家によって描かれました。

 この聖書の中の逸話が「罠」のコマセであって、そうした画題(構成)であると思い込ませることで、教会側の意向を無視(独断的な構図を採用)した問題を回避しようと画策していたのです。

 現代においても、レオナルド・ダ・ヴィンチの有名な作品『岩窟の聖母』は、この『マタイによる福音書』の場面を描いたものです」などと言って憚らない専門家と称する輩たちがいますが、彼らこそが「罠」に踊らされている張本人たちなのです。

 それならば、なにゆえに幼い洗礼者ヨハネとイエスの判別がつかないような描き方をしているのでしょうか?

 ロンドンのナショナルギャラリー版の如くに、洗礼者ヨハネには彼を特定させる持ち物(アトリビュート)を描くことで、事は十分に足りたはずです。

 にもかかわらず2人の幼子(ヨハネとイエス)は、同様(同等)に強調されて描かれているだけで、どちらが誰なのかの判断がつかず判然としません。

 神聖なる受胎から生まれた(どちらも天使によって懐妊を告げられた)2人の幼子の出会いは、本来ならば伝統的な砂漠を背景とするはずですが、ここでは洞窟と岩、水や植物からなる超自然的な背景で構成されています。

 以前から解説しているとおり右側の幼子が座る絶壁の淵のように見える場所には泉が湧いています。

 パリ・ルーブル版とロンドン・ナショナルギャラリー版を比較して見ましょう!


    『岩窟の聖母』パリ・ルーブル版 & ロンドン・ナショナルギャラリー版

 ルーブル版では水の存在が確認できますが、ロンドン版は完全に干上がった絶壁状態です。

 つまり、最初に描いたルーブル版は「イエスの洗礼」の場面の予型なのです。


         
『キリストの洗礼』ヴェロッキオ工房作 note.com

 その傍証としては、師匠ヴェロッキオの手伝いで向かって左側にいる天使を描いた『キリストの洗礼』でのキリスト(イエス)の仕草にあります。

画像4
            『キリストの洗礼』部分 note.com

 彼(イエス・キリスト)は合掌して洗礼者ヨハからの洗礼を授かっています。

見出し画像
           
『キリストの洗礼』部分 note.com

 大天使ウリエルが指をさし示しているのには、そうした意味合いもあるのです。

 「罠」の細工は他にもあって右側の幼子を取り巻く植物(トリカブト、シュロの葉、アヤメ)などはイエスの受難を予兆させる象徴的な植物で、彼が幼いイエスであると誤認させるための仕掛けはどこまでも緻密(錯覚を誘引・誘発させるためのコマセの役割)で、執拗なることこの上もありません。

 このルーブル版はスフマート技法を使った作品のなかでも非常に完成度の高い作品として評価されているようで、ピラミッド型の幾何学的な構図の中に凝縮されている人物配置は彼らの動きを束縛することがないばかりか、彼らの仕草に備わった綿密な「罠」を組み立てています。

 絵画的に言えば、重なり合う手や微妙に交差し合う視線は、肌の起伏を弱めることなく輪郭を自然にぼかす拡散した光によって、新たな力強さが引き出されているのです。 

      

 人物たちの自然な仕草や鉱物ばかりが際立つ風景(背景)の存在感は、当時の祭壇画に見られる儀式ばった姿勢や騙し絵的な建造物と比べると、実に革新的であると言えるでしょうね!

 ここで、話は少し変わりますが、当初『岩窟の聖母』の納品については、12月8日が指定されていました。

 これは無原罪の御宿りの祝日が12月8日であったためだと考えられます

 さらに『岩窟の聖母』の制作依頼がなされた1483年は、ローマ教皇シクストゥス4世が無原罪の御宿りの教義を受け入れないものはカトリックから破門すると脅した年でもあったわけです。

 この祭壇画の制作に関して言えば、数年前の「システィーナ礼拝堂」の建立の際の装飾要員としてローマに招聘されなかったダ・ヴィンチの逆恨みの気持ちや意趣返しの要素が一切なかったのかと問われれば、100%なかったとは言い切れないのかもしれませんね

 いずれにしても、そのあたりの心情も含め、『岩窟の聖母』の制作依頼の内幕に迫った10年ほど前の記事『ダ・ヴィンチの罠 想定外』を参照してみてください。

toumei-ningen.hatenablog.com

 なお、画像の大部分が消失してしまいましたが、テキストだけでも参考になるはずですので、『ダ・ヴィンチの罠 キメラ』も参照してみてください。

    
      2012年に来日した第3の『岩窟の聖母』個人蔵

toumei-ningen.hatenablog.com

 ところで、

 ダ・ヴィンチが「罠」を仕掛ける時の方法を見てみると、いくつかの法則があることに気づきます。

 そのひとつは、カウボーイの「追跡逃れ」などでよく見かける「足跡隠し」や偽の「足跡づくり」です。

 要は、「ひっかけ」工作ですかね!?

 こうして、ここまで書いてみて ・・・

 何か、ただ単にずるずると冗長とした内容の記事がしたためられて行くだけのような気がしてきました。


      切り札として最強の「スペードのエース」mi-ej.com

  レオナルド・ダ・ヴィンチの『岩窟の聖母』を解説!秘密や特徴に迫る
    『岩窟の聖母』パリ・ルーブル版での大天使ウリエル

    
         第3の『岩窟の聖母』部分 個人蔵

            画像3
        『岩窟の聖母』ルーブル版での天使の爪先

 『切り札』というタイトルでここまで筆を進めてきたのですが ・・・

 書こうか、書くまいか、あれこれ悩んだ末に、結局、書くことに決めました。

 九分通り(九分九厘)仕上がっていたブログの投稿記事が、ちょっとしたミスで消えてしまったのです。

 慣れない「はてなブログ」の仕様に戸惑いながらも悪戦苦闘している最中に、ついうっかりと右肘がマウスに触れてしまったのです。

 その瞬間、チッという音とともに画面に複数のタスクが表示され、元の状態に戻せなくなってしまいました。

 正確に言えば、元の画面に戻せたのだろうけど、戻し方がわからずにあれこれと試行錯誤を繰り返すうちに収拾のつかない状況となってしまい、やむなくそこからの離脱を決意(記事が消えてしまうことを覚悟)しました。

 それが10日の土曜の夜のことで、以来、ショックと喪失感に苛まれているのです。

 それと言うのも、「切り札」となり得る「罠」の伏線回収に関連する抜群のアイデアと閃きにも似た見事なる解説(自画自賛)がそこに綴られていたのですが、それがどうしても思い出せずに再現できない状態に置かれています。

 あれから6日が経過し、いかんせん間隔が開きすぎてしまったために諦めともつかない心境の中で、皮肉にも『切り札』というタイトルの記事をアップしようとしているところですが、前述したように、ただ、だらだらと冗長とした記事になるだけで復活(再現)できないのです。

     むむむ!  確かに皮肉というか、不憫だよな!?   

      
 この男は、まったく、何も、わかってませんな!
不憫は自分より年下や目下に用いる言葉じゃ! 
        
         目上の人に対して使うとは失礼よね!?
         
       そうじゃ、それ相応の配慮と注意が必要じゃな!

ここは「気の毒」「哀れ」「痛ましい」かのぅ!   

 ええっ、            

         
        「切り札」が「奥の手」になったようなものね!      
         
        「奥の手」って「隠し玉」じゃなかったの!?
         
    「奥の手」としての「隠し玉」(元気玉)は、バカにはできんぞ!?


    ホンマかいな!?
            
 「しょぼくれ玉」でなきゃいいけど!         う~む  (^▽^;)(^^ゞ 

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第 156 話 世界の救世主はおまえだ! みんなの元気玉完成 ...
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      ダ・ヴィンチの推理は続きます。

   ホンマでっか!?
           
    期待するしかないか!             う~む  (^▽^;)(^^ゞ

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ダ・ヴィンチの罠 隠し玉

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   ★『ダ・ヴィンチの罠 真骨頂』からのつづきです!

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 「隠し玉」って、「元気玉」とは違うのか!?と、『ダ・ヴィンチの罠 真骨頂』でのオチの場面でトンチンカンな質問をユダが投げ掛けていますが、「隠し玉」は、「元気玉」とは違います。

 然は然りながら、この「隠し玉」には「気」が宿り、それが籠っているのです。

 念やエネルギーが込められているといったほうがいいのかもしれませんが ・・・

 「隠し玉」と聞くと、何かとっておきの秘密兵器のような秘めたる力や才能を有したものみたいなニュアンスがあるので、本来ならば、勝負どころで使う最も効果的な手段や決定打的な意味合いのある「切り札」とでも呼ぶべきものなのかもしれませんが、ここではあくまでも「隠し玉」で押し通します!

    
      2012年に来日した第3の『岩窟の聖母』個人蔵

 なんとなれば、それが今般、期せずして登場した第3(3枚目)の『岩窟の聖母』なる絵画のことだからです。

 ミラノにやって来てから、1年が経過した頃、弟子のプレディス兄弟の紹介で手掛けることになった作品(宗教画)が聖フランチェスコ・グランデ聖堂(小聖堂)の祭壇画でした。

 しかしながら、契約内容と違う仕上がりや報酬金額をめぐる諸問題から、最終的には納品されず裁判沙汰となった関係で、やむなくダ・ヴィンチは第2バージョンとして現在ロンドンのナショナルギャラリーにある同名の作品を描いたものとされていますが、小生の推理はまったく違っています。

 裁判となった段階で、彼は弟子たちと共同して第3の『岩窟の聖母』とされる作品(実質的には第2バージョン)の制作に取り掛かったものと推察しています。

 目的は、一部、依頼主の意向に沿った作品にすることで教会側との和解をはかることと「罠」のクオリティーや訴求性をさらに追及し、向上させることにありました。

 祭壇画の主たる目的は、聖母の無原罪懐胎、すなわち生まれながらにして清い存在であったわけですから、たとえダ・ヴィンチの意に沿わないとは言え、弟子たちの申し出のように聖母の頭上に光輪を付け加えることには妥協せざるを得ませんでした。

 しかしながら、それ以外の修正は言下に一蹴してしまったのです。

 反対に「罠」の辛辣さは、さらに増して、大天使ウリエルの奇怪な容姿(主に顔の表情)や赤いマントは神秘性を超えて一種異様なまでに赤黒く膨らみ、その毒々しさが極まっています。

 なお、『ダ・ヴィンチの罠 キメラ』においては聖母マリアの光輪は後世の手による加筆であるとしていますが、半年が経過して少し考え方が変わってきました。

 ところで、

 小説を読まない小生が概略として聞き及んでいるトーマス・マンの小説『ヴェニスに死す』に登場する架空の少年タッジオのような神秘的な美を持つ大天使ウリエルですが、そもそも、これ(彼女)は天使なのでしょうか!?

toumei-ningen.hatenablog.com

 引っ越しの関係で画像の大部分が消失してしまった『ダ・ヴィンチの罠 キメラ』でも触れているように、パリのルーブル版における大天使ウリエルの段階で、すでにその奇形性が発揮されていたわけですが、

  レオナルド・ダ・ヴィンチの『岩窟の聖母』を解説!秘密や特徴に迫る
    『岩窟の聖母』パリ・ルーブル版での大天使ウリエル

 第3の『岩窟の聖母』における大天使ウリエルでは、その上をいくようにパワーアップされているのです。

 つまり、見ようによってはルーブル版のウリエルでさえ、十分に奇妙で奇怪であるのに、第3の『岩窟の聖母』で描かれるウリエルは、まさにエイリアン的に不気味な存在のキマイラ(キメラ)、要するに、怪物(モンスター)として描かれているのです!

    
         第3の『岩窟の聖母』部分 個人蔵

 そして妖艶ともつかない、そのとてつもない美しさは、幼児のヨハネやイエスを深く魅了し、彼らを破滅の世界へと導いていくのです。

 ダ・ヴィンチの物語における大天使ウリエルは単なる美しい天使ではなく、彼の内面的な葛藤や美に対する憧れの象徴として描かれてるのかもしれませんね?

 さりとて、ここでのウリエルは見る者に謎かけをするように、冷たく、物静かな微笑みを浮かべて、こちら(鑑賞者)を見つめています。

 そのまなざしに耐えきれず、思わず視線をそらして下方に目をやるとさらに異様なるものが描かれているのです。

 そこには、いかにも厳つくてむさ苦しい大男のような、あるいは恐ろしい猛禽類を思わせるかのように描かれた三本指の右足(肢)がありました!  

           画像3
       『岩窟の聖母』ルーブル版での天使の爪先

 パリのルーブル版と第3の『岩窟の聖母』とは、ほとんど構図が同じですので、上に掲載した画像を使って解説を続けますが、一見すると普通の人間と同じく5本ある指先に見えるように工夫していますが、これは三本指の爪先です。

 このあたりのテクニックは近くに花などの植物を描き、その花びらなどに紛らす手法であって、『受胎告知』での「謎の肢」でも使用(応用)されているトリックです。

 ところで、

 大天使ウリエルの首の下あたりにある背から、翼(羽根)らしきものが生えていますが、天使の翼(羽根)にしては、いささか歪(いびつ)な形状だし、猛禽類を思わせる羽根には松の皮のような気味の悪いイボがついているようにも見受けられます。 

 異常な足(三本指の爪先)の位置と、手の大きさ、背中の奇形的な盛り上がりと鷲のような翼(羽根) ・・・

 これはどう見ても、天使ではありませんよね!

 人体の構造に詳しいはずのダ・ヴィンチが、およそ、あり得ない位置に唐突に現れるグロテスクな三本指の爪先を描いた意図や聖母マリアに仮託されているモノの正体、そして大天使ウリエルの真なる実体とは、果たしていかなる存在なのか!?

 『ダ・ヴィンチの罠 キメラ』の中でも触れているように、まるで天使が二人羽織りをしていて、別の誰かの右手がウリエルの身体の横からぬっと突き出てきて幼子のヨハネならぬ幼子イエスを指さしているかのように見せかけるための伏線的な表現が、実は異様に大きく見えるウリエルの右手の正体(答え)なのかもしれません。

 それにしても、ウリエルの背中の異常な盛り上がりはいったい何なのでしょうか!? 

   むむむ!  確かに異様な膨らみのように見えるけど!?   

       この男は、まったく、何も、わかってませんな!
風の仕業だとか、もうひとり隠れてるとか? 
        
        そういう発想力が必要不可欠なのよね!?
        
      そうじゃ、それも意外性のある着想や構想力じゃな!

それが「罠」のしっぽを見つける基本じゃよ 

 ええっ、            

         
        「罠」にも、悟空みたいに尻尾が生えてるの!?
            
   それは「物のたとえ」じゃが、「尻尾
」の威力もバカにはできんぞ!?
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       缶バッジ「悟空のしっぽ」 www.yodobashi.com

        なんでやねん!
           
尻尾を掴まれなきゃいいんだけど!?        う~む  (^▽^;)(^^ゞ 

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          「聖書は神の言葉ですか」 www.jw.org   
      ティラノサウルス・レックス(Tyrannosaurus rex)
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第 96 話 まさか悟空!? クリリンの大作戦 - ドラゴンボール ...
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         『最後の晩餐』ヨハネ  『岩窟の聖母』マリア   
             
               マグダラのマリア 

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なぜ超一流は天才的なアイデアが次々出てくるのか…その思考様式をインストールする"たった1つ"の方法 ニュース番組は毎日録画で倍速、YouTubeは新幹線の移動中に
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           「悟空のしっぽ」 
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      ダ・ヴィンチの推理は続きます。マグダラの  

ダ・ヴィンチの罠 真骨頂



           『真骨頂』イメージ biz.trans-suite.jp 


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   ★『ダ・ヴィンチの罠 一里塚』からのつづきです!

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 システィーナ礼拝堂の装飾を担当する栄誉ある仕事を請け負ったロレンツォ・デ・メディチが選抜したペルジーノやボッティチェッリなどヴェロッキオの工房で一緒に働いていた仲間(先輩)たちがローマへと旅立ったあとに、ひとり残されていたダ・ヴィンチのもとに思いがけない吉報が舞い込んできます。

 フィレンツェの同盟国であったミラノ公国へと派遣される機会が訪れたのです。

 ロレンツォ・デ・メディチが親睦を目的としてミラノ宮廷に楽器を献上するという大切な役目をダ・ヴィンチは仰せつかったのでした。

 その楽器とは、ダ・ヴィンチ自らがデザインし、作り上げた銀製のリラ・ダ・ブラッチョでした。

 それは、これまでに誰も見たことのないドラゴンの頭のようでもあり、また馬の顔のようでもある独創的で特異な形態をしたリラでした。

珍しい形をしたリラ・ダ・ブラッチョレオナルド・ダ・ヴィンチがデザインしたもの
      珍しいかたちをしたリラ・ダ・ブラッチョ tamafumilab.com

 しかも、ダ・ヴィンチ自らが、そのリラを使って大勢の観客の前で見事な演奏を披露してみせたと伝えられていますが、やがて彼はこのミラノ宮廷で即興詩人や舞台演出家として大活躍することになるのです。

 この頃、ダ・ヴィンチと親交のあった医師にして歴史学者(伝記作家)でもあり、聖職者でもあったパオロ・ジョヴィオは彼のことを次のように記録しています。

         
         パオロ・ジョヴィオ ja.wikipedia.org

 「愛想がよく、寛大で、華があり、並外れて美しい容姿をしている。素晴らしき自由人であり、あらゆる優雅さを生み出す。特に劇場演出においての優美さは卓越しており、リラ・ダ・ブラッチョを弾きながら歌うこともできた。それゆえ、当時の王侯貴族のすべてが両手を広げて彼を迎えた」と( ^ω^)・・・

 さて、      

 舞台演出家としての彼の活躍については、「罠」の仕掛けとも少なからず関連するので幾分か触れておきたいところですが、第3の『岩窟の聖母』の解説に割く紙面の関係上、この場では割愛させてください。

 ミラノに来てから1年が経過した31歳の時にダ・ヴィンチは、プレディス兄弟の紹介で、共同制作としての祭壇画を手掛けることになります。

 この祭壇画は、いくつかのパネルからなる大規模なもので、金箔の木枠におさめられる豪華絢爛な大作でした。 

 おそらく、教会側(注文主)が思い描いていた祭壇画の中央部分のイメージは、多分こんな感じだったのではないでしょうか!?

フィリッポ・リッピ作『聖母子像』1450-1465年、ルネサンス期の宗教画 サンドロ・ボッティチェルリ作『聖母子像』1465-1467年、ルネサンス期の宗教画
『聖母子と二天使』フィリッポ・リッピ 1465年   『聖母子と天使』ボッティチェッリ 1465-1467年

 構成については、メインとなる中央パネルの聖母子たちをダ・ヴィンチが担当し、両サイドのパネルにプレディス兄弟が音楽を奏でる天使を描くという段取りです。

 中央上部には神の姿、下部には聖フランチェスコの逸話がいくつか描かれる予定で、一言で言えば、カトリックの伝統に沿った「金色で縁取られた美しい青色の衣装を着た聖母マリア」と「それを取り囲む天使や預言者たちが描かれる」というものでした。

 そして、ここからが演出家としてのダ・ヴィンチの真骨頂なのかもしれませんが、彼が描く絵の背後には聖母子の彫像が置かれ、絵を扉のように開くと機械仕掛けの彫像が現れるという、当時としては珍しい時代を先取りしたアイデア満載の祭壇画です。

 さらに、この機械仕掛けの祭壇画の舞台設定として、「山や岩をハッキリと色彩豊かに油彩で描く」という要望もありました。

 しかし、作品が完成した時点で約束が守られていたのは「岩のある風景」だけで、修道士たちはそれだけを目にすることになったのです。

 依頼者は、無原罪の御宿り信心会に所属するサン・フランチェスコ・グランデ聖堂(現在は消失)で、同信心会の「無原罪懐胎礼拝堂」のための注文品でした。


        『岩窟の聖母』 パリ・ルーブル美術館所蔵版

 このパリ・ルーブル美術館にある『岩窟の聖母』は1486年頃に描かれたもので、一般的には最も完成度の高い作品であるとも言われています。

 そうです! これが、1枚目の『岩窟の聖母』となるパリ・ルーブル版です。

 続く2枚目は、ロンドンのナショナル・ギャラリーにあるもう1枚の『岩窟の聖母』で、こちらはデ・プレディス兄弟が主導した完全なる共作であるとされる作品です。


       『岩窟の聖母』 ロンドン・ナショナル・ギャラリー版

 こちらの絵は、1506年以降に完成したと考えられていますが、ルーブル版との相違点としては、二人の幼児の顔、背景、明暗表現、光輪の有無、ヨハネアトリビュート(十字の杖と毛皮の衣)、大天使ウリエルの顔の表情とポーズ(幼児を指さす右手)などが挙げられるでしょうか?

 その中でも一番の相違点は光輪の有無だと思われがちですが、最も重要なのは気付かれにくい泉の存在(有無)なのですが、それはまた、別の機会での解説に譲るとして、3枚目の『岩窟の聖母』として新たに登場した個人所蔵の作品を紹介しましょう! 

   
        第3の『岩窟の聖母』 個人所蔵

 これまでほとんど人目に触れることのなかった作品で、小生の解釈では裁判が始まったことを受けて極秘裏に制作が開始されたレオナルド・ダ・ヴィンチと弟子たちによる逸品であると考えています。

 この3枚目の絵画は個人蔵のため、長らく秘密のうちに所有され、オークションなどで人目に晒されることのなかった作品ですが、1990年に所有者がこの絵をミラノで修復に出したのです。

 もともとこの絵は、ダ・ヴィンチの他の作品と同様に板に描かれていたのですが、その際に修復の段階(過程)でキャンパスに描き替えられたらしいということが分かりました。

 しかも、これは第3作目というようなものではなく、第1作目のルーブル版の原型を精巧に写した第2作目(第2バージョン)であるということが判明したのです。

 どうやら、ダ・ヴィンチと彼の弟子たちによる作品である公算(可能性)がかなり高いと思われ、近年には3枚目の『岩窟の聖母』があるという類の文書も見つかったようなのですが、その件に関する真偽のほどは定かではありません。

 もしも、それが本当ならば、ロンドンにある『岩窟の聖母』こそが、第3作目の作品と言うことになってしまうわけなのですが ・・・

 はてさて、真実はいったいどうなのでしょうか!?

 

 個人所蔵の3枚目の『岩窟の聖母』の構図は、ルーブル版とほぼ同じです。

 ルーブル版との違いが分かりにくいのでもう少しだけ明るくしてみましょう!

 ロンドン・ナショナルギャラリー版では、向かって左の幼子にヨハネアトリビュート(象徴)である十字の杖を持たせていますが、この絵の右側の幼子ヨハネには、ルーブル版と同様に十字の杖は持たせていません。

 (ルーブル版とロンドン版では幼子ヨハネと幼子イエスの位置が逆になっています)

 大天使ウリエルの表情や人差し指でヨハネとされる幼子を指し示すポーズもルーブル版とそっくり同じですよね。

 聖母マリアの伏目がちな表情も幼子たちの仕草や幼児特有の柔らかさもそっくりそのままのようですが、マリアとウリエルの顔にシャープさが足りない感じで、ルーブル版とロンドン版の中間ぐらいの描き方のようにも感じます。

 ルーブル版では全員に光輪がありませんが、この絵には聖母マリアにだけ光輪が描かれています。

 (ちなみに、ロンドン版では聖母子と幼子ヨハネの3人に光輪が描かれています)

 人物以外の背景や前景部分がルーブル版と比べて暗く、手前の植物もほとんど見えないうえにドーム状の上部と下部がカットされています。

 人物たちに光を当てているせいで、コントラストが強くハッキリしているだけでなく、ウリエルのマントの赤色が妙に毒々しく鮮やかで、聖母マリアウリエルの顔がやけに白く際立って見えます。

    
   3枚目の『岩窟の聖母』部分(幼児ヨハネと大天使ウリエル

 それに大天使ウリエルが幼子イエスを指さす右手は、顔の大きさと比べて、微妙に大きい気がしますよね。

 ついでに言えば、ダ・ヴィンチはこの絵の中に重要な伏線を仕込んでいます。

 過去記事の『ダ・ヴィンチの罠 キメラ』を参照してみてください!

toumei-ningen.hatenablog.com

 ただし、先般、実施された「gooblog」のサービス終了に伴う引っ越し作業の影響で解説画像の大部分が消失し、記事自体が無意味な状況になり果てていますが、少なからず参考にはなるかと思いますので、とりあえず推奨しておきます。

 なお、

toumei-ningen.hatenablog.com

 関連記事として、ちょっと古いですが、9年前の『ダ・ヴィンチの罠 大発見』も面白いかもしれませんね!

 いろいろな意味で中途半端な記事ですが、紙幅の関係で第3の『岩窟の聖母』については持ち越しです。

 なぜ、ダ・ヴィンチは3枚目の『岩窟の聖母』を「隠し玉」として用意していたのか?についての考察を次回に予定しています。

 むむむ!  「隠し玉」って「元気玉」とは違うのか!?   

       この男は、まったく、何も、わかってませんな!
玉は玉でも隠し玉と元気玉では大違いじゃよ! 
       
    元気玉は、漫画『ドラゴンボール』で孫悟空が使う必殺技よね?
        
   そうじゃ、生き物や自然のエネルギーを少しずつ集めるんじゃよ!

それで巨大な気の塊を作り、敵に投げるんじゃ 

 ええっ、            

         
      「威力は絶大で何度も悟空の窮地を救ったのよね!?」
            
       じゃが、「隠し玉」の威力もバカにはできんぞ!?

        ホンマでっか!?
            
「隠れ元気玉」にならなきゃいいんだけど?      う~む  (^▽^;)(^^ゞ 

          「核の冬の証拠はない」 gigazine.net
   … to be continued !!

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  「夜空の天の川を背景に岩の上に立つ人」(Getty Images) forbesjapan.com 

     宇宙に存在するのは、本当に地球人だけなのだろうか(Getty Images)forbesjapan.com

 
     コンタクト (Credit- Kendall Hoopes from Pexels)sorae.info

        「なんだかなぁ!」 gigazine.net & spaceshipearth.jp
        
         『最後の晩餐』ヨハネ  『岩窟の聖母』マリア   
             
               マグダラのマリア              
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なぜ超一流は天才的なアイデアが次々出てくるのか…その思考様式をインストールする"たった1つ"の方法 ニュース番組は毎日録画で倍速、YouTubeは新幹線の移動中に
        「超一流の天才的なアイデア」 president.jp
   

      ダ・ヴィンチの推理は続きます。 

ダ・ヴィンチの罠 一里塚


      東海道五十三次(袋井 出茶屋の図)安藤広重 www.fujibi.or.jp


     『アテナイの学堂」ラファエロ・サンティ画 ja.wikipedia.org
レオナルド・ダ・ヴィンチの生涯と人生|万能の天才が遺したもの ...
  世界雑学ノート「万能の天才 レオナルド・ダ・ヴィンチ」world-note.com  

   ★『ダ・ヴィンチの罠 哲学者』からのつづきです!

toumei-ningen.hatenablog.com

 

 画家としてのレオナルド・ダ・ヴィンチの名声を、今更ここで語るのは「愚の骨頂」でしょうが、世界一有名な絵画と言ったら『モナ・リザ』でしょうし、世界一高額で落札(取引)された絵画は彼の作品とされる『サルバトール・ムンディ』です。


        『サルバトール・ムンディ』 1500年頃 www.suiha.co.jp

 彼の代表的な作品としては、ほかに『岩窟の聖母』、『最後の晩餐』、『受胎告知』などがありますが、そのいずれにも意味深長なる「罠」が仕組まれています。

 というよりも、ほとんどすべての作品に『ダ・ヴィンチの罠』(裏の意図)が隠されていると言ってもなんら差し差し支えはないでしょう。

 小生が思うに、ダ・ヴィンチのことを敬虔なキリスト教徒であったと考える人は少数でしょうが、彼の作品から肖像画や「レダと白鳥」、「ウィトルウィウス的人体図」などを除くと残りはキリスト教の、それも『新約聖書』に登場する人物や聖母子に関連するものしか描いていません。

           
     ウィトルウィウス的人体図 1487年頃 ja.wikipedia.org

 このことは、いったい何を意味しているのでしょうか!?

 裏を返せば、そこにダ・ヴィンチのこだわりが見えるわけですが、 彼が執着していたモノとは、何なのか? それを探る前に、若きダ・ヴィンチの挫折についてちょっと考えてみることにしましょう。

 私生児であるという生い立ちゆえに、ダ・ヴィンチは、当時の芸術家に必要とされていた教養としてのラテン語ギリシャ神話などを十分には身につけていませんでした。

 そのため、メディチ家の庇護を受けていたボッティチェッリやペルジーノのような芸術家たちとは異なり、メディチ家との縁も薄く、芸術家として高く評価されることはありませんでした。

 しかも、彼が追い求める芸術(表現したい世界観)と世の中が求めている芸術(絵画)との間に大きな隔たりがあることを彼はなんとなく感じていました。

 そんな折、ローマに新しい礼拝堂が建立されたのです。

 ローマ教皇シクストゥス4世にちなんで「システィーナ礼拝堂」と名付けられたバチカン宮殿に隣接する大礼拝堂です。

 この新しい「システィーナ礼拝堂」の装飾を担当する栄誉ある仕事を請け負ったのが、メディチ家の庇護のもとで活躍する芸術家たちでした。

 ローマ教皇からの依頼を受けたのは、ペルジーノ、ボッティチェッリ、ギルランダイオ、コジモ・ㇿッセリといった当時を代表する芸術家たちです。

 そして彼らを選んだのは、フィレンツェのロレンツォ・デ・メディチでした。


        ロレンツォ・デ・メディチ yamazakimari.com

 そのなかに、レオナルド・ダ・ヴィンチの名前はありませんでした。 

 彼はメディチ家が主宰する文化サークルに属しておらず、また、ロレンツォもダ・ヴィンチの悪評を耳にして彼に不信感を抱いていたことでしょう。 

 ロレンツォの目に映るダ・ヴィンチは自分勝手で相手の要望に沿った作品を仕上げられないばかりか、納品期限を守らないダメ(独創性が強すぎて注文主に受け入れられない作品を描くよう)な画家であるとの認識でしたので、もしも何か失敗があれば、その責任はロレンツォ自身が負担して対処しなければならないことは自明のことでした。

 しかも、この時期にダ・ヴィンチは男色の嫌疑(サルタレッリ事件)で逮捕・拘留されていますが、この事件は父セル・ピエロの尽力でもみ消されています。

 要するに、ダ・ヴィンチをローマに派遣するにはロレンツォにとっては、あまりにもリスクが大きかったわけですね。

 これを若き日のダ・ヴィンチの挫折であると世間では評価しており、選抜されなかったことをキッカケにわざわざ自薦状を携えてミラノ公ルドヴィーコ・マリーア・スフォルツァのもとへと走ったと言われていますが、小生はそうは考えていません。

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   第7代ミラノ公ルドヴィーコ・マリーア・スフォルツァ(在位1494-1500年)ja.wikipedia.org

 そう言われる根拠のひとつに『東方三博士の礼拝』が未完成のままであることが挙げられますが、『ダ・ヴィンチの罠』の記事において繰り返し指摘しているように小生の見立てでは下書きのデッサンのようであっても、あのかたちで立派な「完成品」であるという見解です。

 なんとなれば、それがダ・ヴィンチの計算であり、伏線であり、「罠」の計画(プラン=plan)にしてプロット(筋書き=plot)だからです。

 さて、自薦状のことについてもいろいろと書き足したいところですが、紙幅の関係で割愛して、3つ目の『岩窟の聖母』の話に早々にも移りたいと思います。

 新天地ミラノで、人生の転換期とさまざまな出来事とともに、彼はいくつもの傑作(複合化された罠)を生み出しました。

 これまでの経緯(いきさつ)から考えるに、おそらく彼は無神論者というよりは不可知論者と言ったほうが適切でしょう。

 今回、まな板の上で調理する予定の具材(画材)は、2つのバージョンがあるとされている『岩窟の聖母』ですが、ダ・ヴィンチはさらにもう1枚の同名の絵画を用意していたとの想定のもとにこれから推理を展開します。             

             

 それは、「罠」の総仕上げであった壁画『最後の晩餐』での一里塚の何番目かの道標(道しるべ)であり、ダ・ヴィンチの天才的な「罠」のアイデアを具象化(具現化)するための貴重な作品のひとつでもあったのですが ・・・

          
         ええっ、紙面が足りないですって、

 「このつづきは、次回に『天才的』と題して、3枚の『岩窟の聖母』を解体(解剖)する予定でいますので、どうかお許しください!」と、前の記事で謝罪したばかりなのに、しかもタイトルを『一里塚』に変更してまでして繋いだのに、どうしてくれるのよ!

         
            ショック stampo.fun

   むむむ!  許すも何もこれは不可抗力だよな!     

       この男は、まったく、何も、わかってませんな!
それ相応の段取りというものがあるんじゃよ! 
        
        つまり、プロトコル(手順)ってことよね?
        
       そうじゃ、「釣り」で言うところのコマセじゃな?
 ある意味での囮(おとり)作戦ですね
 ええっ、  
        
     「アタシたち皆が、釣られちゃうってことなの!?」
       
   「なるほど確かに、フィッシング詐欺かもしれんのぅ!?」

        なんでやねん!
            
「釣り」と「罠」を完全に取り違えてるね!?      う~む  (^▽^;)(^^ゞ 
 

          「核の冬の証拠はない」 gigazine.net
   … to be continued !!

          「聖書は神の言葉ですか」 www.jw.org
      ティラノサウルス・レックス(Tyrannosaurus rex)
        ティラノサウルス・レックス(Tyrannosaurus rex)

カナダのロイヤル・ティレル古生物学博物館に展示されているゴルゴサウルスの骨格化石/Shutterstock 
         「ゴルゴサウルスの骨格化石」 cnn.co.jp

   「夜空の天の川を背景に岩の上に立つ人」(Getty Images) forbesjapan.com 

     宇宙に存在するのは、本当に地球人だけなのだろうか(Getty Images)forbesjapan.com

      コンタクト (Credit- Kendall Hoopes from Pexels)sorae.info

         「なんだかなぁ!」 gigazine.net & spaceshipearth.jp

                

                 マグダラのマリア

     東海道五十三次(袋井 出茶屋の図)安藤広重 www.fujibi.or.jp


     東海道五十三次(袋井 出茶屋の図)安藤広重 www.management.or.jp
     単純に色彩を調整するだけでもかなりイメージが変わりますよね!?なぜ超一流は天才的なアイデアが次々出てくるのか…その思考様式をインストールする"たった1つ"の方法 ニュース番組は毎日録画で倍速、YouTubeは新幹線の移動中に
        「超一流の天才的なアイデア」 president.jp
     (ダ・ヴィンチの天才的なアイデアは次回以降に紹介する予定です!)

        ダ・ヴィンチの推理は続きます。 

    

ダ・ヴィンチの罠 哲学者


     『アテナイの学堂」ラファエロ・サンティ画 ja.wikipedia.org
レオナルド・ダ・ヴィンチの生涯と人生|万能の天才が遺したもの ...
  世界雑学ノート「万能の天才 レオナルド・ダ・ヴィンチ」world-note.com  
ボウズの(釣れない)言い訳×10連発!明日から使える超実用的 ...
       「言い訳」出典:いらすとや 画像元:tsurihack.com

   ★『ダ・ヴィンチの罠 言い訳』からのつづきです!

toumei-ningen.hatenablog.com

 

 昨日は朝から生憎の「雨模様」で、小鳥のさえずりが聞こえませんでした!

 彼らも葉陰げや住み処に籠って、雨をやり過ごしていたのでしょうか!?

 そんな日は幾分なりとも小生を俄(にわ)か仕立ての哲学者にでもするようですが、レオナルド・ダ・ヴィンチは正真正銘なる「哲学者」の一面を持っていました。

 「哲学」の定義が曖昧であるのと同様に「哲学者」の定義も非常に曖昧です。


         『雨模様」soratomina.hatenablog.com

 一般的にダ・ヴィンチは芸術家(画家)といて知られていますが、完成作品はわずか十数枚と意外に少なく、「未完成癖」があったと言われています。

 しかし、小生が思うに、「未完成とされる作品の多くが実は完成品であって、そこには彼一流の『罠』が仕掛けられていた」と言うのが本稿の主眼であり、主旨なのです。

 なぜならば、ダ・ヴィンチの膨大な数にのぼる手記やデッサン(習作・素描)などの数々は、時に科学者であったり、また、ある時には建築家や博学者や音楽家であったことを如実に示す資料であり証拠でもあるのですが ( ^ω^)・・・

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   レオナルド・ダ・ヴィンチ展オリジナルカタログ本(表・裏表紙:レスター手稿)  appletechlab.jp

 もちろん、ダ・ヴィンチの魅力はそれだけにとどまりません。

 異質なところでは占星術師など、実に多くの顔を持ち合わせています。

 土木分野にも造詣が深く、運河の企画や設計に携わるなど驚くほど多才なうえに、『ダ・ヴィンチ・ノート』(手稿類)の中には哲学的な言葉や現代にも通じる洞察が数多く記されています。

 今回、注目するのは、そうした「哲学者」としての一面ですが、当時の諸侯(王侯貴族)からも哲学者として評価されていたという記録が残っています。

 ところで、

 レオナルド・ダ・ヴィンチと言えば、画家、彫刻家、建築家、科学者、技術者、解剖学者、音楽家、思想家と、実に多くの分野で才能を発揮した、まさに「万能の天才」と呼ぶにふさわしい存在ですが、

 そんな彼の哲学的な発言や見解は、芸術と科学が深く結びついている点に大きな特徴がありました。

 ダ・ヴィンチは自然界の現象を注意深く観察し、現在で言えば「ガイア理論」に極めて近い考え方で、その原理を理解しようと努めたのです。

 観察と真理の探求に関しては、何事も自分の目で観察し、その本質を追求する姿勢を貫き通しました。

 そして、経験を通して真理を探ることを重視し、それを実践していたのです。

 自然への敬意をおろそかにせず、自然の法則性や自然が織りなす美しさに深い感銘を受けていました。

 ダ・ヴィンチは、単に美しい絵画を描くだけでなく、その奥にある真理や宇宙の法則性を探求しようとしていたことからもわかるように、人間の身体を詳細に解剖し、その構造を理解しようとしたことも、生命の神秘に対する深い探求心から来ています。

超天才ダ・ヴィンチに「解剖学」が必要だったワケ 「美術解剖学」の ...
   レオナルド・ダ・ヴィンチウィンザー手稿」の胎児の図 toyokeizai.net

 彼の哲学的思考は、さまざまな分野で見ることができますが、人間が持つ多様性(あらゆる側面)については、『東方三博士の礼拝』や壁画『最後の晩餐』などに登場する人物たちの描写(仕草)を見ることである程度の推測が可能です。

 それぞれの個性や感情の描写(表現)に優れ、人間の内面を深く見つめていることがわかります。

 宇宙との係わりに関しては、自然の現象を観察し、その背後にある普遍的な秩序を見出そうとしていましたし、全般的な知識や知見においては、芸術、科学、技術を分け隔てなく統合しようとする全体としての視点を持っていました。

 畢竟するに、彼は、ルネサンス期を代表する芸術家であり科学者ですが、「哲学者」というよりは、むしろ「思想家」と呼ぶ方が適切なのかもしれませんね。

 ダ・ヴィンチは、自身の観察や実験を通して、世界の根源的な真理を探求し続けていたというわけです。

 彼の思想の根源(根幹)にあるものは、経験と観察でつくられていました。

 ダ・ヴィンチは、書物による知識だけでなく、自らの目で見て、触れて、経験することの重要性を説き続けていたのです。

 自然や人体を丹念に観察し、その構造や仕組みを理解しようと努めていたわけで、その思想は、単なる頭の中の思弁にとどまらず、絵画や彫刻、発明といった具体的な実践を通してかたちとなり、未来に挑戦しつづけていたわけですね。

 要するに、理論と実践が密接に結びついていたのが、レオナルド・ダ・ヴィンチの最大の特徴と言えるでしょう。             

             

 プラトンの影響下にあったことを除けば、特定の哲学者の思想を深く受け入れていたということはなく、彼自身が独立した探求者であったわけで、当時のルネサンス人文主義の潮流や、古代ギリシャの哲学者たちの著作物が、間接的に彼に刺激を与えたのかもしれませんが、それも「推して知るべし」だと思われます。

 ダ・ヴィンチの思想は多岐にわたりますが、彼が残した膨大な手稿から、いくつかの重要なテーマが見えてきます。

 自然の摂理の探求としては、 水の動き、鳥の飛行、植物の成長など、自然界のあらゆる現象に好奇心を抱き、その背後にある法則性を解明しようとしました。

 人体の神秘への洞察に関しては、解剖学の研究を通して、人体の構造や機能、生命の神秘について深く考察しました。

 彼は、人体を宇宙の縮図と捉えるような見方もしていました。

 芸術と科学の融合については、絵画を「心の学問」と呼び、科学的な知識が芸術表現の深みをもたらすと考えていたわけで、芸術と科学は、彼の中で分かちがたく結びついていたのです。

 それらの観点から推し量ってみれば、裁判にまでもつれた2枚の『岩窟の聖母』の絵画に、3枚目が登場したとしても、何の不思議もないわけです。

 「レオナルド・ダ・ヴィンチの類い稀なる『天才性』を語るうえで、外せない絵画が、3枚の同名の作品が用意された『岩窟の聖母』です」

 漸くにして、このフレーズが違和感なく言えて、ノー・プロブレムなかたちで記事が書けそうですが、残念なことにもう紙幅に余裕がありません。

 上の文面が意味不明な方は『ダ・ヴィンチの罠 言い訳』を参照してください。

 このつづきは、次回に『天才的』と題して、3枚の『岩窟の聖母』を解体(解剖)する予定でいますので、どうかお許しください!

   むむむ!  許すも何もこれはもう、一方的だよな!?  

       この男は、まったく、何も、わかってませんな!    
それ相応の段取りというものがあるんじゃよ! 
            
        つまり、プロトコル(手順)ってことよね?

        
      そうじゃ、「罠」を仕掛けるにはエサが必要なんじゃ?

それとオリや落とし穴などの方法の選択ですね 
 ええっ、   

         
       「アタシたち捕まっちゃうってことよね!?」

        
   「ひょっとすると、殺されて食べられるかもしれんのぅ!?」

         ホンマでっか! 

            
「罠」の意味を完全に間違えてるよね!?        う~む  (^▽^;)(^^ゞ

          「核の冬の証拠はない」 gigazine.net
   … to be continued !!

          「聖書は神の言葉ですか」 www.jw.org
      ティラノサウルス・レックス(Tyrannosaurus rex)
        ティラノサウルス・レックス(Tyrannosaurus rex)

カナダのロイヤル・ティレル古生物学博物館に展示されているゴルゴサウルスの骨格化石/Shutterstock 
         「ゴルゴサウルスの骨格化石」 cnn.co.jp

  「夜空の天の川を背景に岩の上に立つ人」(Getty Images) forbesjapan.com 

     宇宙に存在するのは、本当に地球人だけなのだろうか(Getty Images)forbesjapan.com

 
     コンタクト (Credit- Kendall Hoopes from Pexels)sorae.info


         「なんだかなぁ!」 gigazine.net & spaceshipearth.jp

 ちなみにプロトコル】とは、複数の当事者が特定の事柄を確実に実行するために定められた手順や規約のことで、IT分野においては、コンピューター間でデータをやり取りするための通信規約を意味することが多く、外交儀礼や実験手順など、幅広い分野で使われる言葉です。


            画像元:world-note.com 

           「聖母子像」diamond.jp(Photo: Adobe Stock) 

                
                  マグダラのマリア
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        ダ・ヴィンチの推理は続きます。

ダ・ヴィンチの罠 言い訳

ボウズの(釣れない)言い訳×10連発!明日から使える超実用的 ...
       「言い訳」出典:いらすとや 画像元:tsurihack.com
レオナルド・ダ・ヴィンチの生涯と人生|万能の天才が遺したもの ...
  世界雑学ノート「万能の天才 レオナルド・ダ・ヴィンチ」world-note.com  

    『最後の晩餐』オリジナル・デッサンを横一列に修正加工した図

   ★『ダ・ヴィンチの罠 天才性』からのつづきです!

toumei-ningen.hatenablog.com

 

 「レオナルド・ダ・ヴィンチの類い稀なる『天才性』を語るうえで、どうしても外せない絵画が、3枚の同名の作品が用意されていた『岩窟の聖母』です!」

 と言うような書き出しで始めようと考えていた本記事ですが、大きく「当てが外れる」ことになってしまいました。

 それと言うのも、『天才的』という副題にして、『ダ・ヴィンチの罠 天才性』の続編にしようと目論んでいたわけですが、その思惑が完全に崩れて台無しになってしまったという次第です。

 その理由は、先般、実施された「gooblog」のサービス終了に伴い「はてなブログ」へと引っ越しをしたわけですが、その影響で画像の半数近くが消失し、記事そのもの(解説自体)が無意味な戯言(ざれごと)になってしまったのです。

toumei-ningen.hatenablog.com

 

 今回は、最も直近に『岩窟の聖母』の謎に迫った『ダ・ヴィンチの罠 キメラ』での内容と画像を下敷きにして、ダ・ヴィンチの天才的な発想力や伏線の仕込み、あるいはその回収方法などについての記事(解説)を予定していたのですが、上述したように、「gooblog」のサービス停止に伴う引っ越し作業の結果、かなりの数の重要なる画像が消えてしまったようなのです!

 「・・・ ようなのです!」という曖昧な表現を使っているのは、すべての過去における記事の内容をチェックしていないために推測でモノを言っているからですが、

 実は、引っ越しは今回が3度目で、前回の「teacup ブログ」の時には100を超える記事の画像が消えてしまい、わざわざタイトルに(改)をつけて、以前の画像を思い起こしながら消えた画像のところに新たな画像を挿入して差し替えたのですが、今般はその時とは記事数(画像の種類)が桁違いで、とても以前のようには差し替え作業ができないと諦めていました。

 まあ、それが、このブログにおける真実の一端であり、軌跡でもあるわけで、下手に修正などの手を加えずにそのまま(穴だらけの虫食い状態)のほうが、このブログには似合っているのかも …なんていう風に思えたからです。

 ダ・ヴィンチの作品で言えば、悲惨な運命を辿った壁画『最後の晩餐』のようにね!

 そう粋がってはみたものの、現実にはなかなかイメージに合うような画像が見つけられずに、より精緻なる解説に苦慮しているのが実情なのですが・・・😒😢😨😰

 ところで、

     「そんな言い訳をしていても、いいわけ? なんっちゃってね!」

ボウズの(釣れない)言い訳×10連発!明日から使える超実用的 ...
       「言い訳」出典:いらすとや 画像元:tsurihack.com

 おそらく、ダ・ヴィンチの発想では、彼のイチオシであるフィレンツェ守護聖人である洗礼者聖ヨハネの神秘的な優位性を担保しようとの思いから、イエスとの比較の中で、その関係性を曖昧にしてしまったことが、20年以上に及ぶ裁判劇の引き金になったものと、小生は、推理しているのですが ・・・

 と、まあ、もって回ったような言い回しになってしまいましたが、下記の3枚の絵画が、パリ・ルーブル版とロンドン・NG版に、個人蔵の『岩窟の聖母』を加えて、左から制作順に並べてみた画像です。

レオナルド・ダ・ヴィンチ 第3の《岩窟の聖母》 @Bunkamura_b0044404_644313.jpg
           Art & Bell by Toda cardiac.exblog.jp

 さて、

 有名な『岩窟の聖母』がパリのルーブル美術館とロンドンのナショナルギャラリーにそれぞれ1点ずつあることは知られていたわけですが、『ダ・ヴィンチの罠』では3枚の『岩窟の聖母』が、ダ・ヴィンチの意思(指示)のもとに制作されていたとの見解で推理を展開しています。


    『岩窟の聖母』パリ・ルーブル美術館所蔵 nuis-daringjourney.com

 ルーブル版は、1483年~1486年に描かれた作品ですが、ダ・ヴィンチは、注文主である無原罪の御宿り(懐胎)信心会との契約内容を完全に無視して、指定された人物や天使たちはおろか、頭上にあるべきはずの光輪さえも描いていません。 

 幼児のイエスは聖母マリアから離れた大天使ウリエルの隣に座り、 マリアは洗礼者ヨハネの肩に腕を回している始末です。

 この時点で「ン!」と思いますよね!

 イエスは画面の最も低い向かって右下の位置に座り、洗礼者ヨハネの守護者である大天使ウリエルとともにヨハネの方を指さしています。

 ウリエルが纏うマントは鮮血を思わせる赤い色に彩色されています。

 このため、注文主である支払者としての信心会は契約の不履行を理由に受け取りを拒否し、20年以上に及ぶ裁判劇がここに始まったのでした。


  『岩窟の聖母』ロンドン・ナショナルギャラリー所蔵 nuis-daringjourney.com

 さもあれ、漸くのことに妥協を見たロンドン・ナショナルギャラリー版では、光輪が描かれ、洗礼者ヨハネにはアトリビュートとしての十字の杖と毛皮の衣が付け加えられ、大天使ウリエルの右手はヨハネを指さすことはなく、ウリエルの赤く塗られたマントの色も地味に配色されています。

 彼らの周りに描かれる植物の種類も異なり、こちらの絵を主導したプレディス兄弟(ダ・ヴィンチとの共作)の苦心のほどが偲ばれる出来栄えに仕上がっています。  

 この2枚の作品は、どちらもドーム状の形状をしており、ルーブル版では上部に空が描かれていますがロンドン版ではその空が狭くなっています。

 ひょっとして、暗に「処女懐胎」を意識していたのかもしれませんよね!?

 下の画像は3枚目の『岩窟の聖母』(個人蔵)ですが、先の2枚とは違い形状はドーム状ではありません(キャプションによれば、上部のドーム状の部分や下部は切り取られて現在のかたちになっているとか?)

        レオナルド・ダ・ヴィンチ 第3の《岩窟の聖母》 @Bunkamura_b0044404_17173538.jpg
             『岩窟の聖母』個人蔵

 この第3の『岩窟の聖母』は、個人蔵(プライベート・コレクション)のために目にするする機会が乏しく、2012年に東京、渋谷の「Bunkamuraザ・ミュージアム」で開催された「レオナルド・ダ・ヴィンチ 美の理想」展が本邦初公開でした。

 小生は観ていませんが、なにも知らずにみたら、パリやロンドンの絵を借りてきて、展示したと錯覚するほどのクオリティをもった作品だと思っています。

 つまり、非常に堂々としていて、個人的には、とても贋作とは思えぬ不気味な迫力を感じる逸品であり、極めてポテンシャルの高い作品だということですね!

 3枚目の『岩窟の聖母』は、残念ながら絵画の上下がカットされているようですが、次回では、その分を割り引いて従来の2作品との比較をしてみたいと考えています。

  むむむ!  3枚目の『岩窟の聖母』は気味が悪いな?

       この男は、まったく、何も、わかってませんな!
わざと不気味なようにみせておるんじゃよ!? 
        
       「天使や聖母たちの正体が問われてるのよね!?」 
        
       そうじゃ、神は天使にも悪魔にもなるからのぅ   
つまり、神は善でもあり悪でもあるんじゃよ 
 ええ
っ、     
       
       「それって、一元論、それとも、二元論なの!?」
        
       すべては一体であって、万物は流転するんじゃよ!
          ホンマかいな!
            
 古代ギリシアの哲学者ヘラクレイトスだね!       う~む  (^▽^;)(^^ゞ 


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   … to be continued !! 

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      ティラノサウルス・レックス(Tyrannosaurus rex)
        ティラノサウルス・レックス(Tyrannosaurus rex)

カナダのロイヤル・ティレル古生物学博物館に展示されているゴルゴサウルスの骨格化石/Shutterstock 
         「ゴルゴサウルスの骨格化石」 cnn.co.jp

  「夜空の天の川を背景に岩の上に立つ人」(Getty Images) forbesjapan.com 

     宇宙に存在するのは、本当に地球人だけなのだろうか(Getty Images)forbesjapan.com

 
     コンタクト (Credit- Kendall Hoopes from Pexels)sorae.info


         「なんだかなぁ!」 gigazine.net & spaceshipearth.jp

        ダ・ヴィンチの推理は続きます。



  三角構図の『最後の晩餐』に大ヤコブの素描を挿入した図 Leonardoresearch.jp

   レオナルド・ダ・ヴィンチの閃き!(Photo Adobe Stock) diamond.jp  

ダ・ヴィンチの罠 天才性

レオナルド・ダ・ヴィンチの生涯と人生|万能の天才が遺したもの ...
  世界雑学ノート「万能の天才 レオナルド・ダ・ヴィンチ」world-note.com 

    『最後の晩餐』オリジナル・デッサンを横一列に修正加工した図

   ★『ダ・ヴィンチの罠 横一列』からのつづきです!

toumei-ningen.hatenablog.com

 

 おそらく、最初のダ・ヴィンチの発想では、ペテロとイエスとヨハネがつくる美しい三角構図とイエスを中心にして向かって左端からバルトロマイ小ヤコブ、アンデレ、トマス、ユダ、ペテロの左側グループ(BC)と、イエスを挟んで向かって右端からシモン、タダイ、マタイ、フィリポ、大ヤコブヨハネの右側グループ(AD)とで形成されるシンメトリーな構成のなかで各人物のポーズ(仕草)を構想するというアイデアだったと思われます。

 そこで、まず、彼は向かって右側のグループと中央の4人(ユダ、ペテロ、イエス、ヨハネ)のデッサンを描き始めたわけなのです。


  三角構図の『最後の晩餐』に大ヤコブの素描を挿入した図 Leonardoresearch.jp

 イエスの顔はオリジナルのデッサンとは反対に、向かって右側に傾けた三角構図でのポーズを採用し、デッサンでのうつ伏せに寝そべるヨハネは、三角構図におけるイエスに身をゆだねる姿のヨハネとなって、左側に移動します。

 
    ダ・ヴィンチによる『最後の晩餐』のオリジナル・デッサン画

    『最後の晩餐』オリジナル・デッサンを横一列に修正加工した図

 この時には、すでにペテロの手首のトリックと同時に真のナイフの持ち主がヨハネであるという構想(アナモルフォーズを応用する)が出来上がっていました。

        ナイフを持つ謎の手[最後の晩餐]
      ナイフを持つ謎の手

         この場合のデッサンはこれですね!

       
  ウィンザー城コレクションのペテロの衣服の習作 leonardoresearch.jp

    

 つまり、デビュー作『受胎告知』での聖母マリアの右腕で、すでに実験済みのアナモルフォーズ(歪像画)を逆利用するかたちでの応用方法がひらめいていたのです!

 ここでは一応、アナモルフォーズ(歪像画の応用について、少しだけ触れておきたいと考えます。

 『受胎告知』を正面方向から見ると、聖母マリアの右腕がやや長く不自然にうつりますが、右斜め下方向から見ると、自然な長さに見えるのだそうです。

 それと同時に、やや前のめりだった大天使ガブリエルもバランスの取れた自然な姿勢になるとのことですが ( ^ω^)・・・!?

 そこはそれ、モノは試しということで、疑似的ではありますが、実際に右斜め下方向から見たアングルに画像を加工してみましょう!

受胎告知 遠近法の消失点

  アナモルフォ―ズ(歪像画)の実験を疑似加工してみた図 amazing-trip.xyz


 なるほど、確かに若干なれど、聖母マリアの右腕の長さと、大天使ガブリエルの傾き具合が自然になったような気がしますが、この説にはやや無理があるようにも感じられます。

 ですが、それを補完して余りあるのが、ダ・ヴィンチの『天才性』なのです!

 彼は ベロッキオの工房での修業時代を通して、「罠」の実験を繰り返しながらも、その秘匿性の維持と先進性(革新性)の構築に一貫して努めてきました。

   目線
     『受胎告知』アナモルフォーズ fc2.com    

  先の『受胎告知』でのアナモルフォ―ズ(歪像画)による「罠」の仕掛けにしても、『東方三博士の礼拝』における混沌とした量子論的な「無」の世界と多次元時空(異次元)を意図した構成と構図の妙は、

   
 壁画『最後の晩餐』における人物たちの配置に関する先駆けでもあり、    

 壁画『最後の晩餐』における最大の「謎」のひとつであるナイフの真の持ち主に直結するアナモルフォ―ズにして、

       
 異空間から投影されたメタモルフォーゼする人物たちの射影でもあって、

   
    
     『最後の晩餐』ヨハネ 『岩窟の聖母』マリア
         
          マグダラのマリア
 現在風に言えば、4次元超立方体的な思考実験における透過面上の変化や流動性、または、その過程における透過投影体(射影)でもあるわけです。

      

        4次元超立方体図 Wikipedia

 それは、4次元超立方体の各面(半透明の膜状の面)に相当する作品内の人物たちの状態の変化、

  
     4次元超立方体 (正八胞体) www.seleqt.net
 例えて言えば、
 漫画ONE PIECE(ワンピース)の主人公ルフィーのように、

   
   モンキー・D・ルフィ(フィギュア) www.tamashii.jp

  伸縮するヨハネの右腕はナイフを握り、その手首をガシッと
  
  抑え込んでいるのが、ペテロの右手というわけですね!
  
 その後、舞台は『最後の晩餐』からイエスの顕現におけるガリラヤでの朝餉の場面へと移り変わり、
  
    画像元 レオナルド・ダ・ヴィンチの小部屋
  
 使徒ヨハネの身体は向かって左から右に移動して、イエスの横に枝垂れかかるようにして寄り添うわけです。
  
  
 そして、ググっと伸びたヨハネの左腕はテーブルの淵にそっと置かれることとになるわけです。
  
  
 当然のことながら、トマスとされる人物の顔は、ここからは消えてしまいますが、トマスがこの場にいないわけではありません。
 この時、使徒ヨハネマグダラのマリアへと変身し、ユダは別人のフィリポへと変わっているのです。
 非常に難解な説明(解説)ですが、
 この件に関する補足ページとしては、『ダ・ヴィンチの罠 匙加減(改)』が参考になるかもしれません。toumei-ningen.hatenablog.com
 

 はてさて、こうしたさまざまな難題(疑問)を解消してくれるのが、

 現代における量子力学ハイゼンベルク不確定性原理)や4次元超立方体テッセラクト(tesseract)などを駆使した解説にチャレンジしている下記ページの記事です。
 

 ★ 『ダ・ヴィンチの罠 復元図』➡ 簡易的な概略と推奨ページを紹介しています。

toumei-ningen.hatenablog.com

 ★ 『ダ・ヴィンチの罠 三博士』➡ 引っ越しの影響で重要画像が喪失しています!

toumei-ningen.hate

 ★ 『ダ・ヴィンチの罠 次元枠1(改)』➡ 具体的な「罠」の科学的な解説です!

toumei-ningen.hatenablog.com

 ★ 『ダ・ヴィンチの罠 次元枠2(改)』➡ 『次元枠1(改)』の続きになります!

toumei-ningen.hatenablog.com

 ところで、

 レオナルド・ダ・ヴィンチの『天才性』を語るには、どうにもこうにも紙幅が足りそうにありませんね。

 次回も引き続いて、万能の天才レオナルド・ダ・ヴィンチ仕掛けた「罠」の解析(解剖)に挑戦(執刀)してみたいと考えています。

    むむむ!   手術は次回へ持ち越しなのか!?  

       この男は、まったく、何も、わかってませんな!
「罠」の解説には時間と紙幅が必要なんじゃ! 
        
       ほとんど全員に「罠」が仕組まれているのよね? 
         
    そうじゃ、『最後の晩餐』は「罠」の宝庫だったんじゃよ!?   
それを執刀などと癌のように扱うとは何事じゃ 
 ええ
っ、     
       
      「罠」もガン細胞と同じで増殖するってことかしら?
        
     『天才」ならば、出来ない話じゃないかもしれんのぅ!?
         なんでやねん!
             
増殖はアリエール、「罠」は選択式(洗濯)だしね!?   う~む  (^▽^;)(^^ゞ 


          「核の冬の証拠はない」 gigazine.net
   … to be continued !! 

          「聖書は神の言葉ですか」 www.jw.org   
      ティラノサウルス・レックス(Tyrannosaurus rex)
        ティラノサウルス・レックス(Tyrannosaurus rex)

カナダのロイヤル・ティレル古生物学博物館に展示されているゴルゴサウルスの骨格化石/Shutterstock 
         「ゴルゴサウルスの骨格化石」 cnn.co.jp

  「夜空の天の川を背景に岩の上に立つ人」(Getty Images) forbesjapan.com 

     宇宙に存在するのは、本当に地球人だけなのだろうか(Getty Images)forbesjapan.com

 
     コンタクト (Credit- Kendall Hoopes from Pexels)sorae.info


         「なんだかなぁ!」 gigazine.net & spaceshipearth.jp

           「聖母子像」diamond.jp(Photo: Adobe Stock)

       
        『最後の晩餐』ヨハネ 『岩窟の聖母』マリア
            
             マグダラのマリア

       ダ・ヴィンチの推理は続きます。