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PEN-FTとローライC35の巻

12月は忙しなく過ぎて行きますね。カメラ修理も量産体制となってブログに取り上げることも少ないです。今回はPEN-FT 2台とローライC35を仕上げていました。#2928XXは特に問題のない個体ですがハーフミラーの劣化が気になります。

かなり大きなカメラ虫が出て来ました。使用されていなかった証拠です。

29万台の頃はシャッターユニットのバネの条数が多く変更されています。線径は変わらないので耐久性の向上が目的と思います。変更前はの長さです。

この頃としてはハーフミラーの劣化が激しい方です。湿気の多いところに放置されていたのでしょう。

こちらは#3052XXのブラックですがコンディションはほぼ同じで悪くはありませんでした。ハーフミラーは清掃で再使用としています。どちらも信頼性は高い良い個体ですのでお探しの方にはよろしいと思います。

で、問題の多いローライC35です。ジャーマニーですがフィルムカウンターは正常に作動します。気になるのがシボ革の剥離。

前面右側のシボ革がオリジナルではありません。両面テープ貼りです。パターンはほぼ同一ですが、カットが雑です。そもそもシボパターンの向きが違います。オリジナルは横目ですが、こちらは縦目で取っています。C35のバッチはシールだけが残っていてシボ革には穴加工がされていません。バッチを紛失してしまったので穴無しのシボ革を貼りたかったのか? 

シャッターをメンテナンスしておきます。左上のスローガバナーの動きが緩慢です。沈胴のフェルトも調整しておきます。

これも多い不具合ですが、絞りダイヤルにクリック感がなくクルクルと回ってしまう。これはまず上のストッパーネジが緩んで、それによって下側2本のネジも緩んでしまったのです。不思議なことに工場では緩み止めの塗布がしてありません。

前カバーと取り付けます。

意識してみるとシボ革目の縦横は気になるものです。シボ革をご自分で交換される場合は生地の取り方にも注意をしてくださいね。[email protected]