うちの会社はスーパーフレックス制です。
スーパーフレックスとは、コアタイムのないフレックスタイム制のことを意味します。
※裁量労働制とは違います。裁量労働制とは残業代がつかない働き方のことです。フレックスやスーパーフレックスとは全く別の話です。
そもそも、フレックス制とは、従業員の自主性を信用する制度なわけですから、コアタイムがあるのは従業員を信用していないということなので、おかしいとも言えます。
定時やコアタイムがあった頃の昭和の会社は、何時から何時まで働け、と決めておかないと労働者が怠けると思われていたのでしょう。
従業員をロボット扱いしていたとも言えます。
それと比較して、現在のスーパーフレックスタイム制を導入している企業は何が違うのでしょうか?
はっきり言って、働き方はほとんど同じです。
私が最初に就職した会社は、始業時刻が9時からと決められていました。
でも、東京は電車の遅延が常態化しているので、電車が遅れて9時に間に合わない人は必ずいます。
どこかの路線で、毎日必ず遅刻者は出て来ます。
※私が通勤に利用しているのは小田急と千代田線ですが、ほぼ毎日遅延しています。
他に酷いのは、東西線・有楽町線・副都心線など、乗り入れ先が多いほど遅延も酷い。
JRだと、埼京線・中央線・京浜東北線・東海道線・横須賀線あたりの遅延が酷いですね。
勤怠管理の担当者は、鉄道会社のホームページに毎日掲載されている遅延証明書を見て、その人が何分遅れまでなら遅刻扱いにはならないかを確認します。
※以前は改札で配っている遅延証明書を貰う必要がありました。(※注)
遅刻が社員の責任かそうでないかを確認する業務は、定時のある会社なら誰かが毎日やる必要があります。
社員の多い会社だと大変です。
現在、私が勤務している会社はスーパーフレックス制です。
スーパーフレックスでも、9時前には必ず出勤して、夜遅くまで働いています。
集団で仕事をしているのですから……。
みんなと同じ時間に働く必要があるのは、フレックスだろうとそうでなかろうとコアタイムがあろうとなかろうと同じです。
所定労働時間以上は働く必要がありますが、自分が月に何時間働いたかを気にしている人はあまりいません。
気にしなくても、朝から夜まで働けば、月に160時間以上は働くことになるからです。
定時のある会社と同じです。
違いがあるとすれば、電車が人身事故などで遅れて9時に間に合わない場合です。
スーパーフレックスには定時やコアタイムという概念がないのですから、遅刻もありません。
勤怠管理の担当者は、鉄道会社のホームページに掲載されている遅延証明書を印刷する必要がありません。
※これは会社側や人事労務管理をする側のメリットです。
働く側のメリットとしては、電車の遅延ではなく、体調不良のような普通の遅刻でも、遅刻にはならないことです。
月の所定労働時間をクリアすれば、それでいいのです。
働く人にメリットがあるとすれば、これくらいでしょう。
スーパーフレックスタイム制の導入企業と、定時のある会社の違いは、この遅刻した時の扱いの違いくらいなんですよ。
あとは、怠け者はスーパーフレックスには向いていないので、そういう人は採用しないということでしょうかね。
誰にも言われなくても、みんな自主的に朝早くから出社して、夜遅くまで働いている。
スーパーフレックスや「完全フレックス」とは、そういう意味なのです。
(※注) 遅延証明書があれば遅刻扱いにならないかどうかは、法律ではなく、就業規則で決まります。
法律には遅延について書かれていませんし、東京の電車の遅延の多さについて法律は何も想定していません。
ほとんどの会社ではちゃんと就業規則に「やむを得ない事情があれば」遅刻扱いにならないと書いているはずです。
東京で電車通勤はやむを得ない事情なので、遅延証明書があれば遅刻扱いにならないという会社が多いのです。