以前の記事で「従業員代表に誰もなりたがらない」と書きました。
従業員代表というのは、会社の就業規則を変更する時などに意見書を提出する社員で、法律によって必ず選出が義務付けられています。
しかし従業員代表になっても何か得をするわけではないので、
誰もなりたがりません。
だから人事部の私が、誰に従業員代表になってもらうかを決めて、電話でお願いして、メールや社内ネットなどでの信任投票を経て、従業員代表になってもらいます。
これは実務上、やむをえない事です。
法律で事業場ごとに従業員代表を選べと決められているのだから仕方ありません。
誰か従業員代表がいないと、就業規則を変更することもできないですし、残業すらできなくなってしまいます。
(残業は月100時間までと法律で決められていますけど、これは従業員代表に特別な申し入れをした場合で、それがないと月45時間が上限になってしまいます)
ネット上で一部の業者が「まず立候補者を募る」などと書いている場合がありますが、本当にそんなことをしていると思っているのでしょうか?
実際に会社で働いてみればわかるでしょう。
わざわざ立候補する人なんていませんよ。
これが昭和時代なら、会社の就業規則に意見を述べたり、職場環境を改善しようと思って立候補する社員もいたのかもしれません。
その頃の日本の会社は終身雇用制でした。
一旦入社したら、何十年も同じ会社にいたのです。
だから「わが社」を良くしようと努力する人もいたのかもしれません。
現在の日本では、終身雇用制はとっくに崩壊しています。
自分の周りを見ても、私を含めて中途採用組が大半です。
新卒から定年までずっと同じ会社にいる人など、ほとんどいません。
東京の会社では特にそうです。
転職が当たり前になったのと、日本の終身雇用制が終了したのは、ほぼ同時です。
つまり、今は職場が嫌になったら、職場を改善するのではなく、
みんなさっさと転職するのです。
……愛社精神などないのも当然ですよね。
プロフィールにも書いているように、私も何度も転職していろんな会社を渡り歩いています。
今の会社はわりと気に入っていて何年もいますけど、社員個人の自主性を尊重する社風があるからかもしれません。
今までで最悪だったのが、
「社員旅行の強制で愛社精神が出ると勘違いしている会社」
その会社の経営者は社員旅行で愛社精神が高揚するとでも勘違いしていたのでしょうか??
昭和初期に設立された会社だったので、慣習も昭和時代のまま残っていたのでしょうね。
いまどき社員旅行のある会社などほぼ絶滅していますし、私が現在勤務する会社にも、もちろんありません。
でも、もし昭和時代のように社員旅行の強制で愛社精神が高揚すると勘違いしている経営者がまだいるとしたら。
そんなことをしても逆効果!
特に若者は、そういう会社を嫌うということを、昭和の経営者は知っておいた方がいいと思います。
あとは飲み会を強制する会社も最悪ですね。(今はパワハラ防止法があるので、飲み会の参加強制もパワハラ扱いされますけどね)