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進学実績と「一人1楽器」の両立?洗足学園中学高等学校の教育内容と口コミを徹底調査

こんにちは。「都会のはしっこ、2LDKで育ててます。」の管理人です。

これまで東京エリア中心に学校調査を進めてきましたが、本日は神奈川エリアの学校調査の記事です。

私自身、いろいろな学校を調べる中で、その学校が持つ「空気感」や「育てる姿勢」に注目していますが、今回ご紹介する学校はそのバランスが非常にユニークです。

これまでも、首都圏の中学校をいろいろと調べて記事にしてきました。まとめはこちらに置いてあります。

👉 首都圏中学調査まとめ|公立・国立・私立・女子校・共学校別リンク集【随時更新】

今回調査したのは、圧倒的な進学実績と、それとは対照的な「情操教育」の深さで注目を集める洗足学園中学高等学校」です。

日本設計より

3行でわかる!洗足学園中学高等学校のポイント

  • 「一人1楽器」プログラムや「哲学対話」など、感性と論理的思考を同時に磨く独自の全人教育が魅力。
  • 圧倒的な海外研修プログラムと模擬国連の実績で、世界を舞台に活躍できる「発信力」を徹底的に育成。
  • 口コミでは「学習サポートが非常に手厚い」「施設が素晴らしい」と高評価。一方で、高い目標に向けた学習負荷もしっかりある環境。

まずは基本情報から|洗足学園中学高等学校

まずは、学校の基本的なプロフィールを整理しておきましょう。

川崎市溝の口駅から徒歩圏内で、都内からも神奈川県内からもアクセスが非常に良い立地にあります。


高校からの募集を行わない「完全中高一貫校」です。

6年間を通して、大学受験を見据えた体系的な学習と、じっくり時間をかけた人間形成が行われる環境といえますね。


世界をフィールドに|圧倒的な種類の海外研修プログラム

洗足学園のグローバル教育は、単なる語学研修の域を完全に超えています。

提携校での長期留学から、ビジネスセンスを磨くリーダーシップ研修まで、そのバリエーションの多さは私が見てきた学校の中でもトップクラスです。

(※情報は2025年時点の公式サイトに基づきます)


【長期留学】Monterey Bay Academy (MBA) 留学

  • 研修地: アメリカリフォルニア州サンタクルーズ市(モンテレー湾)
  • 期間: 12ヶ月、9ヶ月、6ヶ月から選択
  • 対象者: 中学3年・高校1年
  • 研修内容: キリスト教セブンスデー・アドベンチスト派の寮制共学私立高校での長期留学です。現地生と共に授業を受け、寮生活を通じて自律心を養います。ESLクラスに加え、海洋生物学やアメリカ史などの大学レベルの講義も提供されます。

【長期留学】Pacific Collegiate School (PCS) 留学

  • 研修地: アメリカリフォルニア州サンタクルーズ
  • 期間: 5ヶ月、10ヶ月(7月中旬〜)
  • 対象者: 渡航時点で15歳以上、TOEFL500点以上のスコア保持、英語ZOOM面接合格者
  • 研修内容: 大学進学に力を入れた公立学校での留学です。ESLがないため、非常に高い英語力が求められます。21世紀の世界で活躍するための先端テクノロジー教育など、刺激的な環境です。

【長期留学】Western Christian High School (WCHS) 留学

  • 研修地: アメリカリフォルニア州アップランド市
  • 期間: 5ヶ月、10ヶ月(8月中旬〜6月中旬)
  • 対象者: 中学3年・高校1年
  • 研修内容: キリスト教主義の一貫校でのホームステイ留学です。英語や聖書は留学生専用クラスで学びつつ、数学やアートはレギュラークラスで受講。ホームステイ担当のコーディネーターが学内に常駐しています。

【長期留学】Christ College Brecon (CCB) 留学

  • 研修地: イギリス ウェールズ
  • 期間: 1学期間、2学期間、3学期間(9月〜翌7月)
  • 対象者: 中学3年〜高校2年
  • 研修内容: 1541年創立のイギリス屈指の名門校での留学です。幅広い科目を学び、英語力に応じた集中イマージョンプログラムも提供。本場の演劇や音楽といった選択科目も充実しています。

【春期語学研修】Sydney(MLC School)研修

  • 研修地: オーストラリア シドニー
  • 期間: 2026年3月15日〜28日(14日間)
  • 対象者: 中学2年〜高校2年(英検準2級相当レベル以上推奨)
  • 研修内容: 名門女子校MLC Schoolでの短期研修です。ホストスチューデントと一緒に通常授業に参加するほか、シドニー大学のキャンパスツアーなど、アカデミックな体験も盛り込まれています。

【春期語学研修】St Peter's Girls' School 交換留学

  • 研修地: オーストラリア アデレード
  • 期間: 2週間
  • 対象者: 中学3年〜高校1年(教えあう熱意がある生徒)
  • 研修内容: 洗足生と現地の生徒が、お互いに英語と日本語を教えあう交換留学。日本語を学ぶ生徒のホストファミリー宅に滞在し、深い文化交流を目指します。

【春期語学研修】Santa Cruz 研修


【夏期語学研修】El Camino College 研修

  • 研修地: アメリカリフォルニア州トーランス市
  • 期間: 7月中旬〜8月上旬(3週間)
  • 対象者: 中学3年〜高校2年
  • 研修内容: 米国最大級の2年制大学での研修です。大学教師による集中授業のほか、ディズニーランドやユニバーサルスタジオなどのアクティビティも充実。楽しみながら英語に親しむ構成です。

【夏期語学研修】Studio Cambridge 研修

  • 研修地: イギリス ケンブリッジ
  • 期間: 約2週間
  • 対象者: 中学3年〜高校2年
  • 研修内容: 70年以上の歴史を持つ語学学校での少人数制レッスン。スピーキングとリスニングに特化し、ディベートなども行います。滞在は個室の寮で、自立した生活を体験します。

【夏期語学研修】Jersey College リーダーシップ研修(帰国生対象)

  • 研修地: イギリス ジャージー島
  • 期間: 2025年7月7日〜7月19日(13日間)
  • 対象者: 14歳以上、英検2級レベル以上の一般生・帰国生
  • 研修内容: 世界中の女子学生が集まり、ビジネスセンスやリーダーシップを競うハイレベルな研修。国際問題をテーマに解決策をプレゼンし、審査員からフィードバックを受ける刺激的な体験です。

洗足学園ならではの強み|「挑戦」を文化にする教育

洗足学園が女子校の中でも際立った個性を放っているのは、単に「勉強ができる」だけでなく、外の世界へ飛び出していく勇気を育てる仕組みがあるからだと感じます。

1. 生徒の手で運営される国際大会「JMMUN」

洗足学園といえば「模擬国連」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。

中でも生徒が主催する「ジャパンメトロポリタン模擬国連大会(JMMUN)」は圧巻です。

国内外50校以上、400名を超える生徒が集まるこの大会の運営を、中高の生徒たちが全て担っています。

自分たちの力で「国際的な議論の場」を作り上げる。この主体性こそが、洗足生の強さの源泉なのだと思います。

2. 心豊かな趣味を持つ「一人1楽器」プログラム

進学校でありながら、音大と同じキャンパスという環境を活かした贅沢な取り組みです。

中学3年間、全員がいずれかの楽器(バイオリン、トランペット、クラリネット、フルート)を選んで習得します。

「音楽を楽しむ」ことを第一としつつ、最後は学年でのオーケストラ合奏まで。

人生の様々な場面で、そっと寄り添ってくれる音楽という宝物を持てるのは、本当に素晴らしいことですよね。

3. 「他流試合」で鍛えるレジリエンス

洗足では、校外のコンクールやコンテストに挑戦することを「他流試合」と呼び、積極的に推奨しています。

その数は年間250件以上。

教員が無理やりやらせるのではなく、生徒が自ら面白そうなことを見つけてきて、学校がそれをバックアップする。

失敗を恐れずに挑戦し続ける文化が、結果として高い進学実績にも結びついているのではないでしょうか。

4. 答えのない問いに挑む「哲学対話」

「幸福とは?」「平等とは?」.

そんな、大人でも答えに窮するような問いについて、輪になって話し合う時間が設けられています。

相手を論破するのではなく、自分とは違う視点を知り、自分の考えを深めていく。

この「正解のない時代を生き抜く力」を育てる姿勢に、洗足学園の教育の深さを感じます。

5. 各界の専門家から学ぶ「Minerva Seminars」

土曜日の午後、校舎に置かれた知恵の女神「ミネルヴァ」の名を冠した教養講座が開かれます。

外国語の初級講座から、企業経営者による講演まで内容は多岐にわたります。

教科学習だけでは得られない「社会の生きた知識」に触れることで、生徒たちの将来のビジョンがより具体的になっていくようです。


気になる「リアルな声」は?口コミを調査しました

これだけの教育内容を誇る洗足学園ですが、実際の雰囲気はどうなのでしょうか。

「みんなの中学情報」や「インターエデュ」などの口コミを読み解いていくと、「学習面での圧倒的な安心感と、それを支える環境の良さ」という評価が主流のようです。

良い口コミ:手厚いサポートと充実した環境

  • 学習の定着を助ける「再試サイクル」

「宿題・再試サイクルが定着につながっており、塾不要という意見もある」(出典:minkou)

放ったらかしにせず、できるまで付き合うという学校側の姿勢を評価する声が非常に多いです。

  • 驚くほど綺麗な校舎と設備

清潔感あふれる校舎や、音大と共有の施設など、環境面での満足度はトップクラス。学習環境の良さがモチベーションに直結しているようです。

  • いじめが少なく穏やかな雰囲気

目標が高い生徒が集まっているためか、お互いを尊重し合う空気が醸成されているようです。自主性を重んじる行事の熱量も高いと評判です。

建設的な指摘:向き不向きのポイント

  • 校則や制服へのこだわり

「制服や規則が厳しく感じる」(出典:minkou)

伝統校としての規律を守る姿勢があるため、あまりに自由な服装やルールを好むお子さんには、少し窮屈に感じられる場面もあるかもしれません。本人の性格との相性はありそうです。

  • 学習スピードと負荷

高い実績を出すためのカリキュラムですから、決して楽ではありません。部活動をのんびり楽しみたいというよりは、何事にも全力で取り組みたいというバイタリティが求められる環境だという指摘もありました。

口コミをどう解釈するか? 私の視点

口コミを一つひとつ見ていくと、洗足学園「高いポテンシャルを、学校というシステムが最大限に引き出してくれる場所」なのだなと実感します。

「面倒見が良い」というのは、単に優しいということではなく、生徒が挫けないように、そしてより高く飛べるように、緻密な足場が組まれているということです。

この環境を「安心」と捉えるか、「管理」と捉えるかで評価は分かれそうですが、今の時代、ここまで徹底して伴走してくれる学校は貴重ではないでしょうか。


まとめ|洗足学園はどんな家庭におすすめ?

ここまで、洗足学園中学高等学校について調査してみましたが、いかがでしたでしょうか。

最後に、私なりにこの学校はどんなご家庭、どんなお子さんにおすすめできるのかまとめてみたいと思います。

洗足学園は、

  • 「高い学力だけでなく、世界で通用する発信力を身につけさせたい」ご家庭 (模擬国連や海外研修のレベルは、他校を一歩リードしています)
  • 音楽や教養など、一生モノの趣味や感性も大切にしてほしいご家庭 (「一人1楽器」は、多忙な進学校生活の中での大きな癒やしと誇りになるはずです)
  • 目標に向かって、切磋琢磨し合える仲間を求めているお子さん (「他流試合」を面白がれる、ガッツのある子に最高の環境です)

に、特にフィットする学校ではないでしょうか。

「挑戦」を恐れず、それでいて「音楽」を愛でる余裕も忘れない。 しなやかで力強い女性を育てる土壌がある気がします。

ではでは。