日曜日にABEMAで配信された「SUNTORY 将棋オールスター 東西対抗戦2025」を観ていました。トップ棋士12名が東西に分かれて団体戦で対抗するイベントですが、その中で行われたトークショーは、ランダムにピックアップされた質問に棋士達が答えるというもので各棋士の人となりを知ることができて面白い趣向になっていました。
そのなかで、「今年一番ハマったものは?」という質問があったのですが、それに対する藤井聡太竜王・名人の答えに少々驚かされました。
その様子は下のリンクにあるビデオの5:15あたりから視聴することができます。
彼は、「バイブコーディング」とフリップボードに書いたのです。

私もむか~し現役の時は、ソフトウェアに携わっていましたし、今でもプログラミングを楽しんだりしているので、全くの素人というわけではないのですが、最近は不勉強で、この言葉は知りませんでした。どういうモノかは藤井さんがビデオのなかで応えていますが、最近注目されている、自然言語で指示してAIにコードを生成する新しい開発スタイルのことをそう称しているようです。
調べると、この言葉はOpen AIの共同創設者であるアンドレイ・カルパシー氏がXに次のように書いたことがきっかけになったらしいのです。
There's a new kind of coding I call "vibe coding", where you fully give in to the vibes, embrace exponentials, and forget that the code even exists. It's possible because the LLMs (e.g. Cursor Composer w Sonnet) are getting too good. Also I just talk to Composer with SuperWhisper…
— Andrej Karpathy (@karpathy) 2025年2月2日
バイブというのは英語ではVibeで、Google のAIによる次のように説明されています。
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「vibe(バイブ)」とは、人や場所、物から感じられる**「雰囲気」「空気感」「フィーリング」「オーラ」**などを指す英語のスラングで、「vibration(振動)」の略語です。日本語では「いい感じ」「ノリ」「ムード」といったポジティブな文脈で使われることが多く、音楽のグルーヴ感や、直感的に感じる感覚的な印象全般を表します。
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藤井竜王・名人自身は、プログラミングに関する知識はないらしいのですが、新しいものの可能性をいち早く察知し、それを使ってみるという探求心はさすがと感じさせられました。彼は、「これで将棋が強くなるわけではないのでほどほどにする」と言って話を締めくくっていましたし、確かにその通りかもしれませんが、新しいことに挑戦するのが楽しくてしょうがないという雰囲気が溢れていました。来年もきっと一段とパワーアップした姿を見せてくれるに違いありません。