天星人語

無職71歳です。ふしだらな生活を送っています。65歳と2か月で脳梗塞を発症、5か月間の入院を経て、6か月後に復職しました。 4年後、通院と服用は終了しました。

「歩」ー揺らぎの中を歩いた365日

画像

今年は、揺れの中で意味を編み直しながら歩んだ一年だった。


私はその揺れの中で、意味を「編み直す」ことに力を注いだ。
壊れたまま放置していた価値観や、曖昧になっていた関係性を拾い上げ、
もう一度、自分の手で組み替えていく作業だった。
日々の記録を書くことも、歩きながら考えることも、
誰かとの対話を通して自分の位置を確かめることも、
すべてはこの「編む」という営みにつながっていた。


そして気づいたとき、私は確かに「歩んで」いた。
大きな成果や劇的な変化ではなく、
一歩ずつ、方向を確かめながら進む歩みだった。
速さよりも確かさを、結果よりも手触りを選び続けた一年だった。
揺れの中で編み、編みながら歩む。
この連続が、今年の私の姿そのものだった。


だからこそ、今年の漢字として「歩(あゆむ)」を選んだとき、
その一文字が一年の全体像を静かにまとめてくれたように感じた。
「歩」。
それは、揺らぎを抱えながらも前へ進み続けた、この一年の確かな証だ。
来年もまた、揺れを受け止めつつ、自分の歩幅で進んでいきたい。


www.youtube.com

📝今年の「天星人語」はこれで締めくくりです。  

今年もありがとうございました。  

来年もどうぞよろしくお願いします。  

26年は2日から始まります。  

晦日は部屋を片づけたあと、夕方から生協特製弁当を肴にワインをゆっくり楽しみながら、年越しそばを作って味わう予定です。  

「この辺りでは日の出を見るのは難しい」そうです。  

皆さまも良いお年をお迎えください。  

それでは、また。  

- 積極財政は本当に危険なのか──支持者・反対派・市場の視点から読み解く日本の現在地

高市政権の積極財政をめぐる議論の全体像

高市政権への支持率は高水準を保っている。
最大の理由は、経済政策への期待――とりわけ「積極財政」というキャッチフレーズが象徴する方向性だ。


この政策は、支持層には強い希望を、反対派には深い懸念を呼び起こす。
その根底には、「何を優先するか」という価値観の違いがある。
以下では、支持者・反対派・市場・金融機関・財政構造という複数の視点から、
積極財政が日本社会にとって何を意味するのかを整理する。

 

1. 支持者が積極財政を支持する理由

支持者は誤情報を鵜呑みにしているのではなく、
重視している情報の種類が違う。

支持者が判断材料にしているもの

  • 生活に直結する政策(物価対策、減税、賃上げ)
  • 方向性の明確さ(積極財政・経済優先)
  • リーダーシップ(ぶれない発信、決断力)
  • 安全保障への姿勢
  • “生活が良くなるかもしれない”という期待

つまり、支持者は

「生活改善」と「政治の方向性」を最優先している。

 

2. 反対派・慎重派が懸念するポイント

反対派は、積極財政そのものよりも、
財政の持続性とリスク管理を重視している。

主な懸念

  • 国債依存の拡大
  • 金利上昇による財政負担
  • 減税と歳出拡大の同時進行
  • 成長頼みの財政運営
  • 財源の不透明さ

反対派は、
「将来の安定」や「財政規律」を優先する価値観を持つ。

 

3. 市場関係者が警戒するリスク

積極財政は市場にとって“条件付きのリスク”を伴う。

市場が警戒する事態

ただし、日本には危機を抑える構造的な強みもある。

 

4. 日本では危機が起きにくい理由

市場が日本を急激に売り込まないのは、
日本固有の安定要因があるからだ。

安定要因

  • 国債の9割以上を国内勢が保有
  • 経常黒字国である
  • 日銀が巨大な安定装置
  • 家計金融資産が世界最大級

つまり、
「リスクはあるが、欧米型の急激な危機は起きにくい」
というのが冷静な見立て。

 

5. 銀行が抱える“国債の評価損”という静かなリスク

金利が上がると国債価格が下がり、
銀行は大きな評価損を抱える。

社会的影響

銀行の自己資本が圧迫
•     融資が絞られ、企業の資金繰りが悪化
•     家計のローン審査も厳しくなる
•     地域経済の停滞
これは、
積極財政の副作用として見逃せないポイントである。

6. 日本には“増税余地”という安全弁がある
財政の持続性という観点では、
日本には国際比較で見ても増税余地が残されている。
増税余地の根拠
•     消費税は先進国で最も低い(10%)
•     金融所得課税・資産課税も低め
•     税ではなく社会保険料が重いという特殊構造
これは、
「日本は必要になれば増税できる国」
という市場の信認につながっている。
ただし、景気を冷やす増税は慎重に扱う必要がある。

7. 総合的に見える“日本の積極財政”の姿

積極財政は、
•     支持者にとっては「生活改善の希望」
•     反対派にとっては「財政リスク」
•     市場にとっては「条件付きの警戒」
•     銀行にとっては「評価損リスク」
•     国家財政にとっては「増税余地という安全弁」
という複数の顔を持つ。
つまり、
積極財政は“危険”か“安全”かの二択ではなく、
メリットとリスクが共存する政策である。

🧭 最終的な理解ポイント

積極財政をめぐる議論は、
「誰が正しいか」ではなく、
“何を優先するか”という価値観の違いが根底にある。

  • 生活改善を優先する人は支持しやすい
  • 財政規律を優先する人は慎重になる
  • 市場は条件付きで警戒する
  • 日本には危機を抑える構造もある
  • ただし副作用(銀行の評価損)は無視できない

この全体像を押さえることで、
積極財政の議論はより立体的に理解できる。

✍️以上、できるだけ全体への目配りをしながら考察した。

なお、SNSにより高市政権支持率は増幅されている説がある。

  • 高市支持はSNSで可視化されやすい
  • SNSが支持の拡散・強化に大きく寄与している
  • 特に若年層ではSNSが支持形成の中心になっている

という構造により、”根拠なき熱狂”が生じているのかもしれない。

この問題については、論説を書くだけの材料を持ち合わせていない。

後日、この件は整理したいと思う。

最後に一言。

この30年、私たちは何度も同じ約束を聞いてきた。
豊かさは戻らず、借金だけが積み上がった。
では、これからの30年をどう生きるのか──その問いが、今まさに突きつけられている。

 

tenseijin.hatenablog.com

 

年の瀬の冷たい朝に:今年最後の「来週と今週」

今朝は3時に起床。
頭が冴えてしまい、そのまま眠れなくなりました。
昨日よりも寒く感じます。特に腕が冷える。
上着のジャンパーを着替えたのですが、この違いでしょうか。


最低気温はマイナス1度の予報。
ラジオでも「昨日より寒い」と言っていました。
着替えた古いジャンパーと、外出時に着るジャンパーをドライで洗濯しました。

来週
いよいよ、26年となります。
我が家は普段と変わらぬ日常です。
おせちを食べ、お雑煮を作り、食べるのを楽しみにしています。
お雑煮は病気前は私が作っていました。

病気後しばらくは不十分な出来でしたが、今回は「精を出してやりますよ」と話しています。

また、ぜんざいです。焼いた餅を入れます。

そうそう、年越しそばも作りますよ。
作り手としても、やる気満々です。🌞

天気
【週間天気予報】
日本海側は雨や雪。年越し準備は計画的に。
・初日の出は太平洋側で見られる可能性あり。
・気温変化に注意。体調管理をしっかりと。

画像

今週
朝一番に映画館へ。
観たのはこれ。

また、歯医者へ。
非金属の詰め物が取れたので受診しました。
新しく入れたものは、前より具合が良い。
1年ほどで外れてしまったのは「歯を強くかむから」と医者の説明。


安売りスーパーへ2回行きましたが、ごった返し。
全体に忙しく感じる週でした。

 

年内のブログは続きますが、今年最後の「来週と今週」でした。
来年はどのような「来と今」を編むことになるのでしょう。
それではご安全に。

危機の時代に哲学が求められる理由――マルクス・ガブリエル「意味の再構築」を手がかりに

世界中で哲学への関心が高まっているのは、単なる流行ではありません。深刻な危機に直面した人々が、その揺らぎに応答しようとしている結果です。危機そのものも、哲学からの応答も、私たちはもっと深く受け止める必要があります。

「未来への大分岐」(マルクス・ガブリエル)、226
これはマルクス・ガブリエルが繰り返し強調してきたメッセージでもあります。

彼の核心は明快です。

  • 危機は哲学を必要とする。
  • 哲学は危機を乗り越えるための「意味の再構築」を提供する。

だからこそ、哲学への関心が高まっているのは偶然ではないのです。

 

1. 「意味の再構築」とは何か

危機が起きると、私たちが当然だと思っていた前提が揺らぎます。

  • 信じていた価値
  • 社会の前提
  • 自分の生き方
  • 世界の理解の仕方

ガブリエルの言う「意味の再構築」とは、この揺らぎの中で世界の読み方をもう一度組み立て直す営みです。
危機によって壊れた“世界の意味”を、哲学が再び編み直すということです。

 

2. なぜ危機は「意味」を壊すのか

危機とは、これまでの前提が通用しなくなる瞬間です。

  • パンデミック
  • 戦争
  • 気候危機
  • 経済格差
  • AIの急速な進展
  • 孤独・分断の拡大

こうした出来事は、
「世界はこういうものだ」という暗黙の理解を破壊し、**“意味の空白”**を生み出します。

 

3. 哲学はその空白に「新しい意味」を与える

ガブリエルは、世界は一つではなく、無数の「意味の場(fields of sense)」から成ると考えます。

危機が起きると、その意味の場が崩れ、私たちは方向感覚を失う。
そこで哲学は、

  • 新しい価値
  • 新しい倫理
  • 新しい世界観
  • 新しい自己理解

を提示し、壊れた意味の場を再構築する役割を果たします。

 

4. 「意味の再構築」の具体的な内容

ガブリエルの議論は、次の3点に集約できます。

① 世界の理解の仕方を問い直す

危機は、次のような根源的な問いを避けられなくします。

  • 世界はどう成り立っているのか
  • 人間とは何か
  • 自由とは何か
  • 真理とは何か

② 新しい倫理を作り直す

AI、環境、戦争、差別など、従来の倫理では対応できない問題が増えている。
哲学は「どう生きるべきか」の基準を更新する役割を担います。

③ 社会の物語を作り直す

社会は「物語」で動いています。
危機はその物語を壊す。
哲学は、新しい共同体の物語を紡ぐ力を持っています。

 

5. 天星人語の関心に寄せて

天星人語が日々の生活の中で静かに見つめている、

  • 世界の手触り
  • 人間の境界
  • 他者との関係
  • 日常の意味

これらはまさに「意味の再構築」の実践そのものです。
ガブリエルの言う哲学とは、抽象的な学問ではなく、危機の時代を生き抜くための実践的な思考なのです。

 

まとめ

意味の再構築とは、危機によって壊れた世界の理解を、哲学によってもう一度組み立て直すこと。

それは、

  • 新しい倫理
  • 新しい価値
  • 新しい世界観
  • 新しい生き方

を創り出す営みです。

危機の時代に哲学が求められるのは、私たちが「世界の読み方」を更新しなければ生きていけないからです。

準備のいらない聖夜と、いつもの朝の習慣

◆ クリスマス明けの早朝に

今朝は4時過ぎに目が覚めた。
おしっこを我慢できずに起きたのだが、就寝前に無理にでも済ませておけば、きっと6時過ぎまで眠れただろう。
昨夜は23時ごろまで映画を観ていたので、寝るのが遅くなった。


クリスマスイブの夕食は、スーパーで買った「聖なる夜の宴セット」。

食事の準備がいらない聖夜は初めてだったが、味も量も、そして何より“事前準備のいらなさ”に奥様が満足してくれた。
「来年もここで」と言ってくれたのが嬉しい。
一年ぶりにスパークリングを一本空け、静かに自分の企画が成功したことを実感した。

起床後は、いつもの朝の習慣。
トイレ、舌ブラシ、洗面、温かいお茶の用意。
今朝は洗濯機を回し、途中でドリップ珈琲を淹れて小休止。
5時頃、駅から東京方面行きの始発電車の音が聞こえてくる。

ストレッチ終わり、階段散歩。
洗濯物に合わせて三度回し、干し終えたころには、明るくなった7時前。
風が強くなり、干すのに手こずった。


今日は今年最後の筋トレ日。
施設はまだ営業しているが、平日は今日が締めくくりになる。
静かな余韻の中で、こうして朝の日記を綴っている。

📷今朝、6時半ごろの西側。曇り空なので天気予報とずれていますが、晴れ間は広がる。

 

読む・歩く・考える一年へ──本当のことを知るために生きる

📝昨日、マンションの中庭から子どもたちの歓声が聞こえてきました。
クリスマス会の明るい声を耳にしながら、今年の年頭に書いた文章を再掲します。
あのときの自分は、何を願い、何を見つめていたのか。

来年の今日も、ここで再び出会いましょう。

2025年、天星人語は昨年と同じく、読書と散歩を通して「人間とは何か」を考え続けます。

なぜ本を読むのかと問われれば、私はこう答えます。

「本当のことを知るために。」

そして、散歩をします。
自分の足で世界を歩き、数多くの考えに触れながら、自分の頭で観察し、分析し、判断します。

読み、歩き続けても、世の中が簡単に理解できるわけではありません。
それでも良いのです。
死ぬまで読み続け、世界を解釈し続ける。
それが私の生き方です。

 

私は最近、こう思うようになりました。

暴力を遠ざけるとは、世界を解釈し続けることそのものだ、と。

暴力は、世界を単純化し、他者を一つのラベルに押し込め、
「理解する必要はない」と思った瞬間に生まれます。
逆に、解釈し続けるとは、
他者の背景や文脈を想像し、世界の複雑さに耐え、
目の前の出来事を“人間の営み”として受け止めることです。

解釈とは、他者を人間として見続ける態度であり、
その態度こそが、暴力を遠ざける静かな力になるのだと思います。

 

私は哲学史を学ぶことを目的に哲学しているわけではありません。
哲学とは、目に見える出来事だけでなく、
宇宙から地球に至るまでのあらゆるもの――
見えるものも見えないものも含めて――を根本から深く考える営みだと思います。

とはいえ、人類の歴史に沿って、哲学者たちが世界をどのように解釈してきたのかを知ること、
つまり哲学史を学ぶことにも大きな価値があると感じています。
歴史に従いながら、大局から対象を眺め、解釈していきたい。

病気や後遺症に苦しむ人にとっても、安全に、元気に、そして少しでも楽しく過ごせる一年になりますように。
幸多い年となることを願っています。

それでは、2026年元旦、またここで元気に再会できるように過ごしましょう。
神のご加護を。
今年もよろしくお願いします。

【昨年の年頭の所感】

tenseijin.hatenablog.com

 

「OTC類似薬」問題──二重基準が生んだねじれと、負担増への懸念

自民党日本維新の会は19日、77成分(約1100品目)を対象に薬剤費の追加料金を徴収することで合意した。
これにより、年間約900億円の医療費削減が見込まれている。

医療費が47兆円に達する中で、ようやく動き始めた「OTC類似薬」問題。
その背景には、日本特有の制度の“ねじれ”がある。

 

OTCとは何か

OTC = Over The Counter(薬局のカウンター越しに販売される薬)。
現在は 処方箋なしで購入できる一般用医薬品(市販薬) を指す言葉として定着している。

OTCそのものは問題ではない。
問題は、OTCとほぼ同じ成分の薬が、医療用として保険適用されているという構造にある。

 

▼ 問題の所在:三者の利害が一致してしまった

OTC類似薬が長年放置されてきた背景には、次の三者の利害が一致していたことがある。

  • 医療機関:保険適用の薬を処方した方が患者負担が軽く、受診が増える
  • 製薬会社:医療用として保険収載される方が市場が安定
  • 患者OTCより医療用の方が安く手に入る

この構造が、制度の歪みを温存してきた。

 

▼ 歴史的経緯:日本特有の「二重基準

日本の医薬品区分には、次のような二重構造が存在している。

  • 処方箋医薬品:リスクに基づいて区分される
  • 医療用医薬品:メーカーの申請によって区分される

本来であれば、医薬品の区分はリスクに基づいて一元的に決められるべきである。しかし、「メーカー申請」という別基準が制度として残った結果、区分体系がねじれた

さらに、1960〜80年代にかけて医療保険制度が拡大する中で、
「医療用医薬品=保険適用」という構造が定着し、二重基準が固定化された。

 

▼ 問題の核心:OTC類似薬とは何か

本来OTCでよい低リスクの薬でも、
メーカーが「医療用医薬品」として申請すると 自動的に処方箋が必要になり、保険適用される

その結果、

OTCと成分・効能がほぼ同じなのに処方箋が必要な薬=OTC類似薬

が大量に生まれた。

医療用の方が安くなる逆転現象が起き、
患者は病院へ、医療費は膨張し続ける。

 

▼ 結論:二重基準の見直しが必要

だからこそ、この二重基準は見直すべきだ。
ただし、長期服用が必要な慢性疾患の患者には、負担増への丁寧な配慮が欠かせない。

私自身、乾燥・敏感肌対策で使う保湿剤が対象となる。
この4年間、必死に治療してきたが、まだ完治には至っていない。
制度改革は必要だが、現場の生活者への影響も見落としてはならない。