こんにちは。Speeeのレガシー産業DX領域で中途採用をしている菅沢です。
この記事は Speee Advent Calendar 2025 の2日目の記事です。
この記事では、新卒から約12年 Speeeに関わり続けてきた私が、
「今のSpeeeは過去10年以上で最も面白い瞬間を迎えている」
と本気で感じている理由を、まとめてみようと思います。
結論としては、以下の一文に尽きます。
- 10年以上変わらず培ってきた「開発の強み」が、AI時代の後押しをうけ事業の変革期と重なる瞬間が「今」だから、これまでで一番面白い。
目次
はじめに
簡単に自己紹介です。
私は2014年にインターンとしてSpeeeに関わりはじめ、そこから約12年ずっとこのレガシー産業DX領域にいます。
これまでのキャリアでは、
- 営業(現場の課題を一番近くで見ていた時代)
- PMM / PdM 的なBiz × 技術の橋渡し
- 組織づくり・採用(現在)
と、様々な振る舞いを事業の拡大とともに楽しみながら過ごしてきました!
その約12年のなかで、
- 最初に関わった「立ち上げ約半年のサービス」から、連続的に複数の事業が生まれ、今では会社を支える事業部門になるまでの変化
- 技術文化や開発スタイルが再構築されていく変化
- AIの普及に伴い、レガシー産業領域の構造が変わり始める変化
など、かなり濃密な変化を体験してきています。
今回は、そういった長い歴史の中で、Speeeの開発組織の
- 変わらない根っこの強み
- その上で起きている変化
この“地続きの文脈”をお伝えすることで、Speeeの「今」がより立体的に伝わるといいな、と考えています。
この記事ではその文脈を
「変わらないこと/変わっていくこと」
の構造で整理して紹介します。
変わらないこと
「価値設計から関わる」開発スタイルは、10年以上の“Speeeの当たり前”
Speeeの開発スタイルを一言で言うと、
「Why(目的)と What(価値)を明確にしてから、最適なHow(手段)を選ぶ」 という価値設計を大事にしたスタイルです。
具体的には、
- なぜその課題に向き合うのか
- 事業にどんな変化(インパクト)を起こしたいのか
- その価値を実現するには、何を・どう作るべきか
を Biz・PdM・エンジニアが強みや専門性を活かしながら一緒に設計します。
つまり、「事業インパクトを狙って創ろうとする開発」がSpeeeでは当たり前になっています。
2015年から進化開始、2018年に掲げた開発組織の理念
2015年にSpeeeは「テクノロジーカンパニーとしてのSpeee」に進化していくという意思決定をしました。
Ruby開発者のまつもとゆきひろ氏、元クックパッド技術部長の井原正博氏がSpeeeの顧問に就任いたしました。
そこから足場を整えながら、2018年に現VPoEの大場が参画しSpeeeの開発組織の理念として掲げたのが、シンプルに言うとこの一文です。
開発は本質的に楽しい
そのうえで、
- 責任をもって自由にやろう
- やりたいことを追求しよう
- 大胆に高みを目指そう
というメッセージを、開発組織の理念として明文化しました。

これは「なんとなく楽しくやろう」という話ではなく、
- きちんと事業にインパクトを出す
- だからこそ高い裁量と責任を任せる
- それを楽しめる人が報われる環境にする
という、かなり本気の宣言でもありました。
行動指針として落とした7つの約束
理念だけでなく、実際の行動指針としてもこんなことを決めていました。

つまり、
「個人の強み × チームでの知の共有 × アウトプットで語る」
を徹底することで、技術を通じて事業を非線形に伸ばしていこう、というスタンスを明確にしたのだと解釈しています。
事業の成果に“どう効くか”まで落とし込む
また、ただ上手く創る、速く創るのではなく、事業にインパクトを与えることを実現するために、
開発の取り組みが事業成果(売上・利益・コスト)にどうヒットするのかを、構造として設計すること を実際の開発を行う現場に組み込んできました。
これはみんな一生懸命やることは大前提に、「正しい方向に努力していくこと」を狙ってやろう、という取り組みと言えます。
そのなかの1つの象徴的な取り組みとしては、
- 目標設定に OKR を導入し、事業成果とのつながりを明確化する
ということを試行錯誤していました。
この「事業成果までセットで考える」開発スタイルは、今も変わらずSpeeeの開発のベースになっています。
今では「理想」ではなく「日常」になっている
そんな試行錯誤の積み重ねの結果、今では
- エンジニアとして事業に貢献するとは「Why-What-Howの一貫性を保ちながら、技術意思決定を積み重ねること」である
- プロダクト開発における筋のいい手段を導く意思決定プロセス
- エンジニアが事業を動かすための成果定義とは
といったように、成功体験を通じて得た知見が社内から自然と生まれる状態になっています。
当時ムーンショットな目標で、「いったろうぜ!」な気持ち半分、残りの半分くらいは「いけるのか、、?」と思っていた私からすると、
今の Speee の開発スタイルは、あの頃描いていた理想が現実になった姿だと感じています。
改めてここまでの道のりに関わっていただいた皆さま、本当にありがとうございます。
引き続きクンフー(功夫)します。
変わっていくこと
ここからが「今が一番おもしろい」と感じている理由です。
事業としてよりVerticalに深く潜るフェーズへ
BtoB SaaS「Budii」をリリース(2025/11)
リフォーム会社向け営業支援アプリ Budii を正式リリースしました。
Speee、リフォーム会社向け営業支援アプリ『Budii』を正式リリース。「ヌリカエ」の知見から生まれた業界特化AI機能で、現場の提案力向上を支援。
実際に顧客と向き合う中でわかってくる顧客業務上の困り事を解決し、業務生産性向上という価値提供をするサービスは、 2015年くらいから構想してきたテーマでもあります。
長年温めてきた構想が、実際のプロダクトとして大きく動き始めた、というフェーズに、ようやく辿り着きました。
すでに提供しているサービスに加えて、より本格的に顧客業務の深層に踏み込んでいくフェーズとして複数の取り組みを加速させていく方針です。
水面下では複数の新規サービスが同時進行
BtoB SaaS、Vertical AI エージェント、新規R&Dなど、複数のプロジェクトが同時多発的に進んでいます。
その結果、開発が向き合う価値モデルは以下のように拡張中です。
- マッチングプラットフォーム(既存) → AIを活用しより高度なマッチングへ
- BtoB SaaS(New)
- Vertical AI エージェント(New)
- ・・・・・
ここに「価値設計から関わる」開発スタイルが重なり、非常に面白いタイミングになってきています。
レガシー産業で“本当に価値を出せる”技術環境が整った
Speeeが向き合う不動産・リフォーム・介護などのレガシー産業領域は、
- 多くの中小企業様が独自に磨き上げたプロセスが存在し、業務のサイロ化がすすんでいたり、属人性が高い
- それゆえ、ここ数年で急速に普及の進んだホリゾンタルなSaaSサービスのように一様なやり方に合わせる必要があるサービスは導入ハードルが高く、結果的にDXの恩恵を享受しづらい(要は、最大公約数的なベストプラクティスが当てはまらないことが多い)
という特徴があります。
しかし AI の普及によって、究極的には各社に合わせた個別最適化された価値提供やまるっと業務を引き取ることで複雑性をラッピングしてしまうことが可能な世界になってきました。 これは非常に大きな変化です。
Speeeは長年この領域にコンサルティング含めたサービス活用の支援を行ってきており、顧客業務構造や摩擦について高い解像度を有しています。
一例ですが、リフォームDX事業では、実際に施工の現場に立ち会ったり、エンドユーザーが施工を検討する過程に関わったりと、
「リアルな現場」を見て知っている、ということを大事にしてきました。
これは、AIという武器を現実的な顧客価値として落とし込める立ち位置にあるという、明確な強みだと捉えています。
今後の構想の概要については、リフォームDX領域の事業部長 上野の記事を見ていただけると嬉しいです。 AIで30兆円市場を変革― SpeeeのAI戦略「AX」が切り拓く産業変革とは
AIによって「役割の越境」が自然に起こるようになった
AI活用が本格化したことで、開発の現場では以下のような変化が起きています。
- PMがAIと協業しながら仕様精度を上げる
- エンジニアが価値設計により深く入れる
- AIによるコード生成によって試行回数が大幅に増える
- 新しいロール(AIプランナー等)が誕生する
- 職種間の境界が極めて薄くなる
- ・・・・・
Speeeの開発スタイルはもともと
「役割を越境して価値に向き合う」
ことを前提としているため、AI時代の開発スタイルとの相性が圧倒的に良いと感じています。
実際社内のメンバーがすでにAIを活用して企画~実装までEnd-to-Endに、これまでの役割を越境した価値発揮をしてくれています。
組織全体の開発スループットを劇的に向上させた「AIプランナー」とは? 〜Speeeが実践する3つのTipsと新しい開発チームのかたち〜
まとめ
なぜ“今” Speeeが一番おもしろいのか?
最後にもう一度、一行でまとめると、以下です。
- 変わらない強み × 事業の変革期 × AIによる追い風 。この3つが一度に重なっている瞬間が「今」。
具体的には、
- 価値設計から向き合う開発スタイル(変わらない)
- Budii をはじめとしたBtoB SaaSの立ち上がり(事業拡大)
- AIで職種越境が当たり前になる環境(環境の変化)
こんなにも波が重なるタイミングは、12年間いても初めて感じるレベルでこれからの展開にとてもワクワクしています!
そして、Speeeでは一緒にこの変革期を楽しんでくれる仲間を募集しています!
新卒の方はこちらより本選考に申し込みが可能です! 中途の方はこちらよりカジュアル面談もお申し込みいただけます! また、YOUTRUSTでもカジュアル面談を公開しています!
ぜひお気軽にご連絡くださいませ !!💁