
この記事は、[コドモンAdvent Calendar 2025](https://tech.codmon.com/entry/2025/11/20/183357) 19日目の記事です。
こんにちは!コドモンでプロダクト企画部の部長を務めている重山です。
あっという間に2025年も終わりに差し掛かっていますね。娘からクリスマスプレゼントは「ピンクの松葉杖」がいいとリクエストをもらっており母は大変焦っております。
それはさておき、今年はありがたいことに1年の締めくくりとしてpmconf2025に登壇する機会をいただきました。
慌ただしく過ぎた一年の中で、自分の思考を一度立ち止まって見つめ直す、とてもいい時間になったと感じています。この記事では、イベント参加の中で得た学びや気づきをアドベントカレンダーとしてまとめてみたいと思います。
参加してまず感じたこと
会場に足を踏み入れた瞬間、「こんなにも多くの PdM がいるのか」という驚きに包まれました。熱量に圧倒されつつ、年々女性の参加者や登壇者が増えていることに、嬉しさと心強さを感じました。
また、そこに集まる全員が業界も立場も異なりながら、それぞれの場所で「世界を少しでもよくしよう」と日々プロダクトに向き合っている姿を目の当たりにし、「自分も同じ場所で頑張っているんだ」と静かに背中を押されるような感覚がありました。
フィッシュボウルで見えた「問い」の強さ
今回もっとも印象に残ったのは、フィッシュボウル形式のセッションです。
パネラーのみなさん、そしてSlack のコメント欄で参加者のみなさんが投げかける問いがどれも鋭く、「聞きたかった」「その角度か…」と、問いそのものに意識を持っていかれる場面が何度もありました。
この体験を通じて感じたのは、PMにとって「問い」は単なる質問ではなく、世界をどう切り取るかという「思考の起点」そのものだということです。
いい問いは、チームの視点を一段引き上げ、議論の方向性を変えます。一方で問いが曖昧だと、その後の議論や意思決定はどこか揺らいだまま進んでしまう。
実は最近、上長からも「問いの精度を上げていこう」というフィードバックをよくもらっています。(まだまだ精進せねばです)
表層ではなく構造を捉えた問いを立てられているか。
カンファレンスで見た問いの質の高さに触れ、自分の成長余地を痛感しました。
そして、(おそらくですが)尊敬する PdM のみなさんも同じように、日々この「問いの抽象度・精度」に向き合い続けているのだろうと感じました。
表に見える成果以上に、その背後にある「思考の積み重ね」がその人の強さをつくっている。
そんな当たり前のことに、改めて気づかされた時間でもありました。
自分の立つ場所で感じた重さ
私は現在、開発部の方針づくりやロードマップ策定を担っています。
もちろん、コドモンにおいて私一人の判断で組織の方向性が決まるわけではありません。
それでも私が立てる問いや示す仮説が、最終的に大きな意思決定や優先順位に影響を与える場面は少なくありません。
だからこそ、「この問いは本当に正しいのか」「もっと丁寧に掘り下げられる余地はないか」と自問自答する時間が増えました。
自分の視野の狭さや未熟さに気付かされ落ち込むこともありますが(だいたい毎日1回は打ちひしがれています)、その迷いから逃げずに向き合うことこそが、今の自分に求められている姿勢なのだと感じています。
そして最近は、問いの質を上げることは単に自分の思考の精度を高めるだけでなく、チーム全体の見ている景色を揃える行為でもあると感じるようになりました。
問いが変われば景色が変わる。景色が変われば行動も変わる。問いの力とは、そういう連鎖を生む起点なのだと思います。
登壇を通じて見えたもの
登壇の準備を進める中で、難しさを感じたのは「抽象化して言語化すること」そのものよりも、抽象化した内容を“他でも活かせるように構造化すること"でした。
- なぜうまくいったのか
- どの要素が本質で、どれがその場固有の事情だったのか
- 別のチームや他社でも再現できるパターンは何なのか
そうした問いを重ねていく中で、意外な気づきも多くありました。
たとえば「これはコドモン特有の課題だろう」と思っていたことが、他社でも共通して起きている構造だったり、逆に「どこにでもあること」と思っていたものが、実はコドモンという環境だからこそ生まれていたり。
この固有と普遍を見極める作業こそが、構造化の難しさであり面白さでもあるのだと実感しました。
そして構造化とは経験を整理するだけではなく、その背後にある因果や前提を丁寧にほどき直し、別の文脈でも使える形に転換する作業なのだと改めて感じました。
このプロセスは振り返ってみれば、自分の理解の浅さや視野の偏りを知るとてもいい時間でした。
終わりに
今回のカンファレンスを通じて痛感したのは、問いとは“思考の入口”であり、私たちがどの世界を見るかを決めてしまうほど大きな影響力を持つということでした。
ノウハウもAIも急速に進化してきた今、プロセスが高速化することで差分は生みづらくなり、最初にどんな問いを立てるか、その日々の積み重ねの差がプロダクトの未来を大きく左右していくのだと感じています。
その問いは、何かが積み重なって自然に形になるというよりも、むしろ目の前の前提を一度立ち止まって見直してみるところから生まれることが多いのではないでしょうか。
顧客の声でも、課題の見立てでも、人の意見でも、上長から示されたミッションでも、「本当にそうだろうか?」と問い直してみる。そのワンクッションが、新しい問いの始まりになるのだと思います。
自分の問いを磨き続けることが、チームの視点を揃え、プロダクトの方向性をわずかでもよい方へと導く。
その結果が、顧客のみなさんにとってよりよい価値につながればと思っています。
おまけ
今回の登壇、初の外部登壇でめちゃくちゃ緊張していたのですが、チームメンバーが応援に来てくれまして緊張が和らぎました!ライブと間違えてうちわを持ってきちゃったみたいです笑 (わざわざ作ってくれました、本当に感謝です...涙)
とても暖かいチームですね!!!こんな暖かくて面白いPdMチームにご興味がある方、カジュアル面談のご応募お待ちしております〜!
