
ロンドンの大学で犯罪心理学講師(J・メイソン)が犯罪心理の講義を始めていた。
講義の内容は、社会的地位もある精神正常者の殺人心理・・・・、仮名だと断って彼はある一人の脳外科の話を始める。
名前はマイケル・ジョイス(J・メイソン二役)、
優秀な医師である彼は、想いあった一人の女性の死に(女性の)義妹ケイトが関係していると感じ、彼女に近づいて死の真相を探ろうとする・・・。
やがて、真実を知った彼は自ら手を下そうとするのだが・・・・。
1947年制作のイギリス映画♪
犯罪心理学者が事例として話し始めた一人の男の殺人心理・・・。
その男マイケルは優秀な脳外科、少女アンの手術をきっかけに母親エマと親しくなっていきます。
不幸な結婚をし、空虚な毎日を送っていたマイケルは美しく優しいエマとの時間に癒され、やがて互いに想いあうように。
おお!ということは、マイケルが殺したいと思う相手はエマの夫

いえいえ、そうではありませんでした。
そして予想に反して、マイケルとエマは節度ある大人として・・・別れを決意します。
ところが!ある日、エマが事故死したという知らせがマイケルの元に・・・、驚くマイケルは彼女の死の真相に迫ろうと・・・疑わしい義妹ケイトに近づいていくのでした。
ストーリーもなかなか意外性のあるもの

そして惹かれあうマイケルとエマの姿が素敵で、この前半で私はすっかりマイケルに惹かれてしまいました

脳外科としての手術のシーン以外は、スーツ姿がスマートに決まっているJ・メイソン、素敵ですね~♪
ケイトがエマを精神的に追い詰めていたことを知ったマイケルは愛する女性を死に追いやったケイトを、自らの手で裁こうとするのですが・・・

前半から中盤、恋愛ものとでもいえるようなマイケルとエマの物語から、エマの死の謎というミステリー的な展開へ変わっていき、
そして、ついに復讐を遂げようとする霧の夜・・・!!
さまざまな予測できなかった事態がマイケルを襲う

後半のこの展開は、(ついつい、マイケル寄りで観てしまい)手に汗握りました。
犯罪学者が話していた事例が実は・・・

という、凝ったプロット、そしてそこからもどんでん返しを見せる面白さ。
ストーリーの意外性、キャラクターの魅力、なかなか見ごたえのあるサスペンスでした。
なにより、同乗させることになった医者がさじを投げた(見知らぬ)少女の命を冷静に救うマイケルの姿と、
つい先刻、ケイトを追い詰めていた恐ろしいような表情が交差して・・・なんとも複雑な思いがしました。
自身は全くの正常者としての殺人心理だと確信していたマイケルにとって、その医者が告げた言葉は全くの思いもよらぬものだったのでしょうか。
それとも・・・・心のどこかでは自覚していたからこそ・・のショックだったのか。
う~~ん、魅力的な人物だったのになぁ。人の深層心理ははかり知れませんね。
エマの死後、彼女の邸に忍び込んだマイケルが、管理人のおじいさんと(見つかってしまったけれど意気投合)お茶を飲むシーンがありました。
真夜中だと思うけど、おじいさん、「ミルクはお好きに」って・・・ちゃ~んと用意してあるのがスバラシイ

さすが、イギリス映画

お茶のシーンに手抜かりはありませんネ。
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