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Slow Dream

縁あって・・・本や映画と巡りあう。




「真実」 :: 2020/07/27(Mon)

真実

フランスの国民的大女優ファビエンヌが自伝本「真実」を出版、
それを祝うためにアメリカで暮らす脚本家の娘リュミールが、夫や娘を連れ母のもとを訪れる。
自伝を読んだリュミエールはそこに書かれていることが嘘ばかりだと憤慨する、そして“サラ”のことが一切書かれてないことも・・・。
だが、ファビエンヌは意に介そうとしない。
一方、長年ファビエンヌの秘書を務めてきたリュックが突然辞めると言い出し、イヤイヤながらも母の撮影に付きそうリュミエールは現場でサラに似た面影を持つ主演女優マノンを見かけ驚くのだった・・・・。



是枝裕和監督と言えば第71回カンヌ国際映画祭パルムドールを受賞した「万引き家族」
でもなんと未見な上に、そもそも、これまで監督の作品って2作(『空気人形』『海街ダイアリー』)しか観てない私ですが、本作はとても楽しみにしていました♡カトリーヌ・ドヌーブ、ジュリエット・ビノシュ、大好きなイーサン・ホークなんとなんと豪華なキャスト陣でしょう!スゴイ

観終わった感想、まずは驚きこれ、知らなかったら日本人監督さんの作品と思わなかった!!フランス映画だーー!!それも、とびきりチャーミングなフランス映画
そして重ねての驚きは、まるで原作があるかのような物語が、本作も監督自身の脚本ってこと
仕事優先、女優として第一線を走ってきた母と孤独な思いをしてきた娘、自伝の出版を通して長年心に押し込めてきた想いが明らかになってゆく・・・・というストーリー自体はそれほど目当てらしいものではないんだけれど、2人の間に今も横たわる亡き女優“サラ”の存在を直接回想シーンなどで描かずに、サラの再来と言われる新進女優との共演を通して浮かび上がらせる~。
この描き方がとても好きです♡
記憶というものの曖昧さ、自分の中でこうだった!真実だと思っているものが実は・・・という部分の見せ方もすごく素直に入ってきました。
圧倒的にドヌーブが軸で、太陽なんだけれど、彼女を取り囲む家族たち(長年の秘書さんももちろん入れて)一人一人がみんな魅力的でしたネ。孫娘ちゃんも大活躍ほんの少ししか出てこない元夫ピエールまでもが(庭の亀と一緒に 笑)光る、光る
登場人物たちの会話も、まさにフランス的!?うーーん、スゴイナ、監督日本人男性と思えない(笑)
「男に謝ったことなんてないわ」
ドヌーブのこの台詞に思わずニヤニヤ~(笑)謙虚さを求めた現恋人にもズバッと一言!好き放題ズバズバ物言うファビエンヌなのになにか許してしまう(「ルージュの手紙」で演じたキャラにも被る)ドヌーブのチャーミングさがたまりませんね
貫禄た~~っぷり、まさに大女優なドヌーブ、この役をやってくれて最高の感謝です♡

そうそう、驚きと言えばもうひとつ。
観ていて、いろんな思いが湧き上がってくる、感動の高まりにじわーと涙していたら、それをすーーーと引かせてしまう。
決して延々と感情を長引かせない・・・、あっ、普通に生活してたらこういう感じじゃないかなと思えるこの自然さも印象的でした。
でも、そうした感情の波が引いていったあとにふふっと思いが残るような、そう、娘に「それは真実?」と聞かれた時のジュリエット・ビノシュのあのチャーミングな表情が最高でした♪

真実2
シルクのパジャマの上にガウンを着て庭を散歩するシーンや、ヒョウ柄のコートを着こなすドヌーブ。
『ルージュの手紙』の役をまたまた思い出しますネ。ヒョウ柄着ても決してオバチャンにならない、このゴージャスさよ。

真実3
ビノシュと(イーサン)ホークが夫婦!?って最初思ったけれど、お似合いでビックリ(笑)
イーサン・ホークの肩の力の抜け加減がめちゃめちゃ好きです(*^-^*)一人、あめりか~~んな衣装(デニムシャツにハット着てたり)も素敵でしたネ。

そしてね、あの撮影してたSF映画の設定も面白いなあと感心。病気のために7年に一度しか戻ってこれない母親と娘の姿が、ファビエンヌとリュミールに重なり、そこにまた、若くして亡くなったサラとサラに似た女優に重なり・・・。
ドヌーブはサラに亡くなった姉(フランソワーズ・ドルレアック)の姿も重ねただろうか・・・とか想像もしてみました。

舞台となったお屋敷も素敵でしたネ。
そう、紅茶好きとしてはお茶のシーンも外せません。長年の秘書さんの代わりに紅茶をいれたリュミールに「熱すぎる!!」やけどしちゃったわ・・・・「まったくお茶の一つも入れられない」と文句を言うファビエンヌ。
冒頭のシーンではお茶を飲んでは「ぬるい・・!」と言ってましたよね~(笑)ぬるさは、やけどさせないよう秘書さんの心使い。
でも戻ってくれた秘書さんにまたまたちょっぴりお茶の文句を言って「いつも通りですよ」と静かに言い返されてましたっけ。

フランス映画だったーー!!と書いたけれど、こうした細やかなシーンは日本人の感性ならでは・・かしら?と思い返し、素敵なフランスと日本の合作映画でした♡と言い返しましょう(笑)
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comment

こんにちはー!
わー!瞳さん、かなりお気に召した映画だったみたいね!

>「ルージュの手紙」で演じたキャラにも被る)ドヌーブのチャーミングさがたまりませんね

そうそう、あの映画を連想させられたけど、本作も良かった。両方とも素の彼女に近いんだろうな、全く違和感なかったよね。こういう凄い貫禄あってズバズバ言うけど憎めなくてチャーミングなおばさま。

イーサン、すっごく合っててたよね。こちらも素な感じだったー。
  1. 2020/07/28(Tue) 11:26:31 |
  2. URL |
  3. latifa #SFo5/nok
  4. [ 編集 ]

>latifaさん

こんにちは。
コメント、TBいつもありがとう♡

そうなの~!!とっても良かったわ、好きです♪
監督の作品って家族が登場するのが多くって、といっても私はそのうち「海街ダイアリー」しか観てないんだけど、(実は「万引き家族」は放置されてる女の子が出てきた時点で止めちゃったの(最近辛いのに耐えられなくって (>_<))
本作も「海街~」も感情がどーーんと出てくるタイプじゃない、軽やかさがあるところが好きです。

「ルージュの手紙」のドヌーブも本作の役もドヌーブあってこそ!の魅力だったよね。
監督の撮影エピソードを後から読んだけど、毎日遅刻してきたドヌーブがでもとってもチャーミングで許せちゃうって言ってましたよネ(笑)

イーサンとドヌーブの2ショットが見れるとは思わなくってなんだか感動しちゃったわ。
「君のママのキス・・・」あの台詞を言う時のイーサンも最高だったなーー!(^^)!
  1. 2020/07/28(Tue) 13:56:02 |
  2. URL |
  3. 瞳 #-
  4. [ 編集 ]

瞳さん、こんにちは。
この作品、是枝監督がフランスの名優たちとともに作られた作品
ということで絶対に見たい~と思っていたのですが
なんだかんだと見逃していました。
カトリーヌ・ドヌーヴも、ジュリエット・ビノシュも
イーサン・ホークも好きなので、とても楽しみです。

母娘が言い争いする映画だと思って、ちょっと辛いかな?と心配でしたが
とてもチャーミングな作品のようですね。
近いうちに是非見たいです☆
  1. 2020/08/02(Sun) 17:24:21 |
  2. URL |
  3. セレンディピティ #.usTzc9U
  4. [ 編集 ]

>セレンディピティさん

こんばんは。
素晴らしいですよね~♪これだけの名優を揃えての国際作品!!
おお、セレンディピティさんもドヌーブ、ビノシュ、イーサン・ホーク、お好きなんですね♡
私はビノシュは作品によって好みが分かれちゃう女優さんだったんですが、本作の彼女はとてもチャーミングでした。

私も、予告を観た時は、もっと娘が母親を糾弾?するような作品かと思いましたが、
ドヌーブは娘の追求も悠々とかわしてました(笑)
イーサン演じる夫と孫娘ちゃんの存在もオアシス的な存在で良かったです。
  1. 2020/08/03(Mon) 20:04:25 |
  2. URL |
  3. 瞳 #-
  4. [ 編集 ]

瞳さん、こんばんは。
再びお邪魔させていただきました。

映画を見てから瞳さんの記事を改めて読ませていただくと
うなづくことばかりです!
日本とは異なる環境の中、名だたる俳優陣をまとめて
しっかり自身の世界を作り上げられる是枝監督、すばらしいですね☆
  1. 2021/01/13(Wed) 23:38:28 |
  2. URL |
  3. セレンディピティ #.usTzc9U
  4. [ 編集 ]

>セレンディピティさん

こんにちは。
そちらで感想を拝見してとっても嬉しかったです(*^-^*)
>日本とは異なる環境の中、名だたる俳優陣をまとめて

そうですよね~!!いろいろと苦労があったと思います。
かのドヌーブをはじめ、名優ぞろいですものね。
そんな中で、ご自身の脚本、演出、是枝ワールドを作り上げた!
実はWOWOWでも再見したので3度観ましたが(笑)何度観ても好きだわ~!(^^)!
  1. 2021/01/14(Thu) 16:06:52 |
  2. URL |
  3. 瞳 #-
  4. [ 編集 ]

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