雪国の絶景と温泉を巡る
置賜地方の冬ドライブ完全ガイド
はじめに
真っ白な雪景色に包まれる冬の置賜地方。東北の伊勢とも呼ばれるこの地は、イザベラ・バードが「東洋のアルカディア(理想郷)」と讃えた美しい場所です。山形県南部に位置する米沢市、長井市、南陽市と、小国町、飯豊町、川西町、高畠町、白鷹町の3市5町から成るこのエリアには、冬ならではの魅力がいっぱいです。
厳しい寒さが織りなす幻想的な雪灯篭、極上のパウダースノーが楽しめるスキー場、身体の芯まで温まる名湯の数々。冬の置賜は、ただ雪が降るだけではありません。その雪を愛し、楽しみ、美しさを見出す人々の暮らしが息づいています。寒い時期だからこそ出会える特別な景色、温かいおもてなし、そして心に残る体験が、訪れる人を待っています。
この記事で分かること
この記事では、置賜地方の冬のドライブを満喫するための情報を詳しくお届けします。東北最大級の雪まつりである「上杉雪灯篭まつり」をはじめ、本州トップクラスの雪質を誇る「天元台高原スキー場」、開湯700年を超える歴史ある温泉地、そして米沢牛や地元グルメを楽しめる道の駅まで。冬だからこそ体験できる置賜の魅力を、地元の人の声や確かな情報とともにご紹介します。
また、冬季の運転における注意点、おすすめのドライブルート、各スポットへのアクセス方法など、実用的な情報も盛り込みました。初めて置賜を訪れる方も、何度も足を運んでいる方も、この記事を参考に、冬の置賜ドライブを存分にお楽しみください。
幻想的な灯りに包まれる「上杉雪灯篭まつり」
米沢の冬を代表するイベントといえば、「上杉雪灯篭まつり」です。毎年2月に開催されるこのお祭りは、東北最大級の雪まつりとして全国から多くの観光客が訪れます。2025年の第48回は2月8日と9日に開催され、2026年の第49回は2月14日と15日に開催される予定です。
会場となるのは、上杉謙信を祀る上杉神社がある松が岬公園一帯。静寂に包まれた雪の中、約200基もの雪灯篭と1,000個の雪ぼんぼり(雪洞)にろうそくの灯りがともります。夕暮れとともに点灯が始まり、日没後の17時30分頃には会場全体が柔らかな光に包まれます。
雪灯篭は、人の背丈ほどもある大きさで、市民や学生たちが数日かけて丁寧に作り上げたものです。雪を豆腐のように成し固め、灯篭の形に削り出す作業は手間がかかりますが、それだけに完成したときの美しさは格別です。白銀の世界の中で静かに揺らめくオレンジ色の灯りは、見る人の心を温かく照らしてくれます。
このお祭りの起源は、1977年の冬にさかのぼります。一面真っ白になる米沢の雪に「美」と「詩情の幻想」を求めた7人が、雪にろうそくを立てたところ、その美しさに感動したことが始まりです。翌1978年には、第二次世界大戦で故郷の白い雪に想いを残しながら南方に散った戦没者のための鎮魂祭として正式に開催されました。松が岬公園内の鎮魂の丘には、巨大な雪で作った「鎮魂の塔」が建てられ、献灯のための市民の列が夜遅くまで続きます。平和への祈りと、先人への感謝の気持ちが込められた祭りなのです。
会場内には、色とりどりのキャンドルゾーンも展開され、近年はより華やかさを増しています。また、「テント村物産展」では米沢のうまいものが並び、冷えた体を温めてくれます。米沢牛串、牛タンカレーパン、米沢牛芋煮、牛すじ煮込みなど、地元グルメを堪能できる多彩な屋台が出店しています。
まつりの前日金曜日には上杉神社参道周辺のみでプレ点灯も実施されるため、一足先に幻想の世界を味わうこともできます。寒さが厳しい季節ですが、小さな火の温もりと美しさが、こんなにも心を温めてくれるとは。まさに冬の米沢でしか体験できない、特別なひとときです。
会場周辺は大変混雑しますので、米沢市役所の無料駐車場を利用し、そこからシャトルバス(有料)を利用するか、米沢駅からのシャトルバスを利用するのがおすすめです。市街地の旅館や商店街でも、多くの雪灯篭や雪ぼんぼりが作られ、まつりを盛り上げています。

極上パウダースノーを楽しむ「天元台高原スキー場」
冬の置賜でアクティブに過ごしたい方には、「天元台高原スキー場」がおすすめです。西吾妻山中腹、標高1,820mという東北エリアトップクラスの高さに位置するこのスキー場は、本州トップクラスの雪質を誇ります。
最大の魅力は、何といっても軽さが自慢の極上パウダースノーです。標高が高いため気温が低く、雪が締まらずに軽い状態を保っています。この雪質は、一度滑ったら病みつきになると評判で、「あっという間に積もる雪で常にパウダー」「パウダーに圧雪バーンにとにかく初めて滑ったけど惚れました」という声が聞かれます。
例年11月下旬から12月上旬に初滑りができ、ゴールデンウィーク頃まで春スキーを楽しめるロングシーズン営業も大きな特徴です。2025-26シーズンは、11月21日に冬山安全祈願祭が行われ、終了後にゲレンデプレオープン、翌22日から正式オープンとなり、2026年5月6日まで営業予定です。豊富な積雪により、長期間にわたって安定した雪質が楽しめます。
ゲレンデは、斜面変化を楽しめる「しゃくなげゲレンデ」、難度の高いコースが揃う「つがもりゲレンデ」、初心者から中級者向けの「しらかばゲレンデ」があります。中でも人気なのが、湯元駅までの約3,000mのロングランを楽しめる下山ルート「湯の平コース」です。最長6,000m、標高差900mのコースは、大自然を生かしたバラエティに富んだ滑走を満喫できます。
天元台高原へのアクセスは、まず白布温泉の湯元駅からロープウェイで天元台高原駅へ。ロープウェイは全長990m、標高差430mを上り、運行時間は平日8時20分から、土日祝日は8時から17時までです。その後、3本のリフト(しらかばリフト、しゃくなげリフト、つがもりリフト)を乗り継いでゲレンデへ向かいます。リフトは8時30分から、土日祝日は8時10分から運行しています。
パスポート1日券は、大人5,500円、学生・シニア(55歳以上)4,400円、小学生4,100円です。米沢市民およびその関係者を対象とした「サポートクラブ」(年会費5,500円)に入会すると、パスポート一日券2回分が無料、3回目より半額(2,750円)で購入可能になるなど、お得な特典があります。
晴れた日には、ゲレンデトップから月山や鳥海山、蔵王などを望むことができます。冬の澄んだ空気の中、雄大な山々を眺めながら滑るのは、何とも爽快です。標高が高いため、風が強い日にはロープウェイやリフトが運休することもありますので、事前に公式サイトで運行状況を確認してからお出かけください。
スキーやスノーボードを楽しんだ後は、すぐ近くの白布温泉でゆっくりと体を温められるのも、天元台の大きな魅力です。

歴史と風情が息づく白布温泉
天元台高原スキー場の玄関口にある白布温泉は、開湯700年余りの歴史を誇る温泉地です。1312年に開湯されたこの温泉は、山形県米沢市の西吾妻山中腹、標高約850mに位置し、2,000m級の山々に囲まれた森閑とした場所にあります。
「白布」という名前の由来は、先住民語で「霧氷のできる場所=シラブ」という意味からついたとされています。江戸時代には「奥州三高湯の一つ」に数えられ、上杉家領の置賜地区と松平家領の会津地区の人々に広く愛されました。開湯宿の東屋宍戸家は、代々のお殿様が入湯したと伝えられており、江戸時代から続く石造りの「滝風呂」は今も当時の姿を残しています。
泉質は含硫黄・カルシウム-硫酸塩温泉で、無色透明の湯が毎分1,500リットルという豊富な湯量で湧き出しています。効能は、創傷、火傷、神経痛、慢性胃腸病、動脈硬化症、慢性皮膚病、糖尿病、高血圧症など多岐にわたります。古くから湯治場として人々の病を癒してきた歴史があり、薬師如来尊が「必ず救ってくださる」と深く信仰されてきました。
温泉街の中心近くには、落差約50mの美しい名瀑「白布大滝」があります。夜には4基6灯のサーチライトが渓谷の崖をライトアップし、静まり返った山々に響く滝の音と清流のせせらぎが神秘的な空間を作り出します。冬は滝が凍結し、氷瀑となった姿も見事です。
白布温泉の旅館では、心づくしの旬の山菜やイワナなど、地元の食材を使った料理が味わえます。茅葺き屋根の建物が古風で重厚な姿を見せ、軒を連ねる旅館や土産物屋が温泉街を形成しています。開湯700年の風格を感じさせる郷愁を誘う風情の中で、ゆっくりと時間を過ごすことができます。
米沢駅から白布温泉へは、山交バスの路線バス(白布天元台行き)で約40分から50分です。車の場合は、東北中央自動車道の米沢八幡原ICから国道13号、県道2号線を経由して約30分です。冬季は積雪や路面凍結があるため、スタッドレスタイヤは必須です。
白布温泉は、天元台高原や西吾妻山など、トレッキングやスキーで賑わうアウトドアスポーツの拠点でもあります。冬のスポーツを楽しんだ後は、歴史ある温泉でリフレッシュ。古き良き湯治場の素朴さと懐かしさを実感できる、まさに仙境の湯治場です。
美肌の湯で心身を癒す小野川温泉
米沢市街から車で約20分ほどの場所にある小野川温泉は、小野小町伝説が残る美肌の湯として知られています。約1,200年の歴史を持つこの温泉は、病に倒れた小野小町がこの湯につかり、健康と美しさを取り戻したという伝説が残されています。
鬼面川(おものがわ)沿いの自然豊かな落ち着いた風情の温泉地で、源泉100%かけ流しの「化粧水のような、潤いの美肌の湯」が自慢です。泉質は硫酸塩泉で、肌がしっとりと潤う感覚が特徴的です。温泉街には共同浴場や足湯もあり、気軽に温泉を楽しむことができます。
冬の小野川温泉では、雪景色を眺めながらの露天風呂が格別です。冷たい空気と温かい湯のコントラストが心地よく、日頃の疲れを癒してくれます。温泉街は小規模ながら、昔ながらの温泉情緒が残り、のんびりと過ごすには最適な場所です。
日本三大和牛の一つである米沢牛を味わえる宿が多いのも、小野川温泉の魅力です。とろけるような柔らかさと上品な甘みが特徴の米沢牛を、温泉とともに堪能できます。
果物と花の里・赤湯温泉
南陽市にある赤湯温泉は、寛治7年(1093年)に源義綱が発見したとされる歴史ある温泉地です。「果物と花と湖のいで湯」として親しまれ、健康で明るい情緒ゆたかな温泉として知られています。
温泉街には足湯「あっこポ」があり、気軽に温泉を楽しめます。2003年に設置されたこの足湯は、地元の人や観光客の憩いの場となっています。
赤湯温泉の近くには、南陽市随一の観光スポット「まほろば冬咲きぼたんまつり」の会場があります。真っ白な雪景色の中、わらで編んだ"こも"の中に咲く色鮮やかな牡丹の大輪が、冬のお花見を楽しませてくれます。雪の中で咲く牡丹は、温度管理された環境で育てられており、冬でも美しい花を咲かせます。
また、赤湯温泉街には「ゆーなびからころ館」という小さなお土産屋さんがあり、赤湯のおいしいお店や赤湯温泉旅館のご案内をしています。地元の特産品や工芸品も取り揃えられています。
ワインと歴史を巡る高畠町
置賜地方の冬のドライブでぜひ訪れたいのが、高畠町にある「高畠ワイナリー」です。山形県は全国3位の生産量を誇るぶどうの名産地で、その中でも高畠町はデラウェアやシャルドネ品種ぶどうの出荷量が日本一という、まさにワインの町です。
1990年に創業した高畠ワイナリーは、「まほろばの里」と呼ばれる自然環境に恵まれた場所にあります。敷地内に入るとまず目の前にぶどう畑が広がり、その奥に醸造施設やショップがあります。約1万坪という広大な敷地の中で、ワイン製造工程の見学や試飲を無料で楽しむことができます。
ワイナリーショップには、ソムリエの資格を持つスタッフが常駐しており、ワイン選びをサポートしてくれます。ここでしか購入できない限定ワインや、ワインにぴったりなおつまみなど、お土産も豊富に取り揃えられています。常時4~5種類のワインが試飲できるコーナーもあり、自分好みのワインを見つけることができます。
併設のレストランでは、グラスワインやコーヒー、ソフトドリンクの他、気軽に楽しめるピザなどの軽食が味わえます。特におすすめなのが、創業時から人気の白ワインが入ったオリジナルソフトクリームです。ぶどうの風味とワインの香りが絶妙にマッチした一品は、お子様からお酒が飲めない方まで楽しめます。
高畠ワイナリーでは、毎年春のワイナリー春祭りや秋のハーベストフェスティバルなど、季節ごとのイベントが開催されます。新酒のテイスティングや音楽コンサートなど、多彩な催しで賑わいます。
アクセスは、東北中央自動車道の南陽高畠ICから約11分、JR奥羽本線高畠駅から徒歩約14分です。冬場でも訪れやすい立地にあります。
高畠町には、ワイナリーの他にも魅力的な観光スポットがあります。日本三熊野のひとつとして数えられ「東北の伊勢」とも呼ばれる熊野大社は、創建から1,200年以上の歴史ある神社で、縁結びのパワースポットとしても知られています。本殿に隠し彫りされている3羽のうさぎを全て見つけると願いが叶うという「三羽のうさぎ」伝説も残されており、参拝の際は隅々まで探してみる楽しみがあります。

ドライブの拠点に最適な「道の駅米沢」
東北中央自動車道の米沢中央ICを降りてすぐの場所にある「道の駅米沢」は、2018年4月にオープンした置賜観光の拠点として人気のスポットです。城下町米沢をイメージした建物は趣があり、館内には観光地の情報が揃う展示エリアや総合観光案内所があります。
最大の魅力は、グルメと買い物の充実度です。米沢牛をいただけるレストラン「牛毘亭」では、本場の米沢牛を使った料理を堪能できます。フードコートでは、米沢ラーメン(650円)、そば、牛丼などを気軽に楽しめます。細縮れ麺にあっさり醤油スープの米沢ラーメンは、訪れたらぜひ味わいたい一品です。
産地直売所では、置賜地方の新鮮な農産物や、地元のお母さんたちが手づくりした郷土料理、惣菜が販売されています。冬でも旬の野菜や加工品が豊富に揃っており、お土産選びにも最適です。
特に注目なのが、県内47の酒蔵とワイナリーの代表銘柄を取りそろえた酒販売コーナーです。山形の地酒を幅広く取り扱っており、日本酒やワイン好きにはたまらない品揃えです。お土産コーナーでは、地元の和菓子や洋菓子、特産品が充実しています。米沢牛が24時間買える冷凍自販機もあり、夜間でも購入できる便利さが人気です。
案内所には観光コンシェルジュが常駐しており、置賜地方の観光スポットやイベント情報、宿泊施設の予約まで丁寧にサポートしてくれます。道路情報コーナーや無料休憩所は24時間利用可能で、置賜エリアの施設やお店のお得なクーポン「まちナビカード」もゲットできます。
営業時間は、米沢牛レストラン牛毘亭が10時から18時(平日LO17時30分、休日LO18時)、フードコートとファストフードも同じ時間帯、お土産コーナーは9時から18時、総合観光案内所は9時から18時、コンビニは7時から21時までです。
道の駅米沢を拠点に、米沢市内の上杉神社や松が岬公園、上杉家廟所などの歴史スポットを巡るもよし、天元台高原スキー場や温泉地へ向かうもよし。置賜地方のドライブを1日楽しむことができます。

置賜地方の他の道の駅
置賜地方には、道の駅米沢の他にも魅力的な道の駅があります。
国道113号線沿いにある「道の駅川のみなと長井」は、長井市の玄関口として観光情報の発信、特産物の紹介を行う施設です。長井でしか手に入らない情報やものを提供しており、地元の新鮮な野菜や果物、加工品を販売しています。レンタサイクル「ながいくるん」(有料)の貸し出しも行っており、電動アシスト付きと普通自転車から選べます。
「道の駅たかはた」は、高畠町内の観光案内や自然観察の資料、ウォーキング情報を手にすることができます。地元農産物、加工品の販売やレストランもあり、道の駅に車を停めて、雪がなければレンタサイクルで町内の見どころを巡ることもできます。周辺には安久津八幡神社や旧高畠駅舎をはじめ名所がたくさんあり、サクランボやブドウのもぎ取りができる観光果樹園も近くにあります。
冬の置賜ドライブで楽しめるアクティビティ
冬の置賜地方では、スキーやスノーボード以外にも様々なアクティビティを楽しめます。
米沢市川西町の高戸屋山では、スノーシューハイクが体験できます。やまがた百名山のひとつに数えられる標高368mの山頂からは、真っ白な置賜地域の穀倉地帯や周囲の山々が織りなす絶景が広がります。
長井市では、「雪原スノーシューハイク」と「雪板ライドツアー」が人気です。ガイドと一緒にスノーシューを履いて雪原を散策し、最高の景色が待つベストスポットに到着したら、雪板(ゆきいた)で滑走体験ができます。雪板とは、エッジやビンディングがないシンプルな板を使う日本発祥のスノーアクティビティで、スノーシューの歩き方や雪板の乗り方はネイチャーガイドが丁寧にレクチャーしてくれるので、初心者やお子様連れでも安心です。
米沢市では、明治時代に山形と福島を結んだ重要な交通路「万世大路」をスノーシューで辿り、隧道(トンネル)を目指すユニークなトレッキングツアーがあります。隧道内では、天井から落ちる水滴が凍ることで地面から「氷のたけのこ」が生えたような氷筍(ひょうじゅん)の幻想的な光景が広がります。ムーミン谷のニョロニョロのような姿は、冬だけの特別な自然現象です。
飯豊町の「どんでん平スノーパーク」では、スノーモービルに引かれて雪上を滑るバナナボートや、スリル満点の巨大滑り台、スノーモービルの乗車体験など、子どもから大人まで楽しめる遊びが満載です。雪遊び初体験の方でも安心して楽しめる施設で、童心に返ってはしゃぐことができます。
置賜の冬グルメ
冬の置賜では、体が温まる郷土料理やグルメも楽しみの一つです。
米沢牛は、日本三大和牛の一つとして全国的に有名です。厳しい寒さの中で育てられた米沢牛は、きめ細かい霜降りと上品な甘みが特徴です。道の駅米沢のレストランや市内の専門店で、すき焼き、ステーキ、しゃぶしゃぶなど、様々な調理法で味わえます。
米沢ラーメンは、細縮れ麺にあっさりとした醤油スープが特徴のご当地ラーメンです。脂っこくないので、朝ラーメンとしても親しまれています。道の駅米沢のフードコートや市内のラーメン店で気軽に楽しめます。
赤湯ラーメンは、南陽市赤湯の名物で、味噌玉が乗った独特のラーメンです。辛味噌を溶かしながら食べるスタイルで、寒い冬にぴったりです。
芋煮は、山形県の郷土料理で、里芋、牛肉、こんにゃく、ねぎなどを醤油ベースで煮込んだ鍋料理です。冬の寒い時期に食べる芋煮は格別で、体の芯から温まります。
玉こんにゃくは、山形のソウルフードとして知られる一品です。醤油で煮込んだこんにゃくに辛子をつけて食べるシンプルな料理ですが、イベント会場や道の駅などで見かけると思わず買ってしまう温かい味わいです。
冬の果物も見逃せません。置賜地方は果樹栽培が盛んで、冬でもリンゴやラフランスなど、貯蔵技術により新鮮な果物を味わえます。特に冬のリンゴは糖度が高く、シャキシャキとした食感が楽しめます。

冬の置賜ドライブの注意点
冬の置賜地方を快適にドライブするためには、いくつかの注意点があります。
まず最も重要なのは、スタッドレスタイヤの装着です。12月から3月にかけては、置賜地方全域で積雪があります。特に山間部の白布温泉や天元台高原へ向かう道は、雪が多く凍結しやすいため、スタッドレスタイヤは必須です。路面が濡れているように見えても凍結している「ブラックアイス」にも注意が必要です。
急発進、急ブレーキ、急ハンドルは厳禁です。雪道では車が滑りやすく、思ったように止まらないことがあります。スピードは控えめに、車間距離を十分にとり、余裕を持った運転を心がけてください。
天候と道路状況の確認も大切です。出発前に「山形県道路情報」や「日本道路交通情報センター」で最新の路面状況を確認しましょう。吹雪や大雪の予報が出ている場合は、無理な運転を避けることも選択肢に入れてください。
車には除雪用具を積んでおくと安心です。スコップ、ブラシ、解氷スプレー、軍手などがあると、雪が積もったときに対処できます。また、万が一に備えて、毛布や携帯食料、懐中電灯なども用意しておくと良いでしょう。
燃料は早めの補給を心がけてください。山間部では給油所が少なく、営業時間も限られている場合があります。常に燃料が半分以上ある状態を保つようにしましょう。
視界の確保も重要です。雪が降ると前方が見えにくくなるため、昼間でもライトを点灯しましょう。ワイパーやウォッシャー液の確認も出発前に行ってください。寒冷地用のウォッシャー液を使用することをおすすめします。
スキー場や観光地の駐車場は、週末や連休、イベント時には混雑します。早めの到着を心がけるか、公共交通機関やシャトルバスの利用も検討してください。
おすすめドライブルート
置賜地方の魅力を1日で満喫できるドライブルートをご紹介します。
白銀と温泉満喫コース(約100km、所要時間約8時間)
米沢駅をスタート地点に、まず東北中央自動車道を利用して米沢八幡原ICへ。そこから国道13号、県道2号線を経由して白布温泉へ向かいます。白布温泉の湯元駅からロープウェイに乗り、天元台高原スキー場でウィンタースポーツを楽しみます。スキーやスノーボードをしない方でも、ロープウェイで山頂付近まで登り、雪景色を楽しむことができます。
昼食は、白布温泉の旅館で山菜料理や郷土料理を味わいます。午後は白布温泉でゆっくりと日帰り入浴。歴史ある温泉で疲れを癒してください。
帰りは米沢市街へ戻り、上杉神社や松が岬公園を散策します。2月の雪灯篭まつり期間中なら、夕方から点灯が始まる会場を訪れるのがおすすめです。
夕食は、道の駅米沢または市内のレストランで米沢牛を堪能。お土産も道の駅米沢で購入できます。
高畠ワイン&グルメコース(約70km、所要時間約6時間)
南陽高畠ICを降りて、まず高畠ワイナリーへ。午前中にワイナリー見学と試飲を楽しみます。併設のレストランで軽めのランチも良いでしょう。
次に、徒歩圏内にある「道の駅たかはた」で地元の農産物や特産品を見て回ります。レンタサイクルを借りて、高畠町内を散策するのもおすすめです。
その後、熊野大社を参拝。本殿に隠された三羽のうさぎを探しながら、歴史ある神社の雰囲気を味わってください。
午後は赤湯温泉へ移動し、温泉街を散策。足湯「あっこポ」で一休みしたり、冬咲きぼたんまつり(開催時期をご確認ください)を楽しんだりできます。
夕方は、道の駅米沢に立ち寄ってお土産購入。フードコートで米沢ラーメンを味わい、1日を締めくくります。
冬の置賜でしか体験できない魅力
冬の置賜地方には、この季節だからこそ体験できる特別な魅力があります。
雪が織りなす美しい景色は、冬の置賜の最大の魅力です。真っ白に染まった山々、川面に映る雪景色、温泉街の湯けむりと雪のコントラスト。厳しい寒さが作り出す自然の芸術を、ドライブしながら楽しむことができます。
地元の人々の温かさも、冬の置賜を訪れると実感できます。厳しい冬を乗り越えてきた置賜の人々は、訪れる人を温かく迎えてくれます。温泉宿での心のこもったおもてなし、道の駅での笑顔の接客、雪灯篭まつりでの地域の絆。人の温もりが、寒さを忘れさせてくれます。
冬の味覚も見逃せません。米沢牛の鍋料理、芋煮、赤湯ラーメン。寒い時期だからこそ、より一層美味しく感じる料理が揃っています。温泉宿で味わう地元食材を使った料理は、旅の思い出を彩ってくれます。
静けさと特別感も冬ならではです。観光シーズンの賑わいとは異なり、冬の置賜は比較的静かです。その分、ゆっくりと景色を眺めたり、温泉に浸かったり、自分のペースで旅を楽しむことができます。雪に包まれた静寂の中で過ごす時間は、日常を忘れさせてくれる贅沢なひとときです。

まとめ
山形県置賜地方の冬は、雪国ならではの美しさと温もりに満ちた特別な季節です。幻想的な雪灯篭の灯り、極上のパウダースノー、歴史ある温泉、絶品グルメ。冬の厳しさを楽しみに変える人々の知恵と心意気が、この地域の魅力となっています。
東北中央自動車道の整備により、アクセスも格段に良くなった置賜地方。米沢市、南陽市、長井市、そして周辺の町村を結ぶドライブルートは、それぞれに個性豊かな魅力を持っています。1日では回りきれないほどの見どころがあるため、何度訪れても新しい発見があるでしょう。
スタッドレスタイヤを装着し、安全運転を心がけながら、冬の置賜ドライブを楽しんでください。雪道に不安がある方は、公共交通機関やツアーを利用するのも一つの方法です。
寒い季節だからこそ出会える景色、温かいおもてなし、心に残る体験が、冬の置賜には溢れています。この記事が、皆さんの冬の置賜ドライブの一助となれば幸いです。雪国の魅力を存分に味わい、心に残る旅をお楽しみください。
記事作成における情報源と注意事項
この記事は、置賜地方の観光情報、各施設の公式情報、イベント情報などに基づいて作成しました。営業時間、料金、イベント開催日程などは変更される場合がありますので、訪問前に各施設の公式サイトで最新情報をご確認ください。特に冬季は、天候により施設の営業状況や道路状況が変わる可能性があります。
道路状況や天候に関する情報は、山形県道路情報や日本道路交通情報センターなどで最新情報を確認し、安全第一で旅行計画を立ててください。
この記事が、皆さんの冬の置賜ドライブを充実したものにする手助けとなることを願っています。
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