師走の晴れ間に誘われて:2025年冬 大山登山記

 2025年12月28日。年の瀬も押し迫ったこの日、私が神奈川県の大山に向かったのには、明確な目的があった。それは、一年の罪穢れを祓い清める年末の神事「師走大祓」に参列すること。新しい年を清らかな心で迎えるため、古くから霊山として信仰を集めるこの地で、静かに一年を振り返りたい。そんな厳かな期待を胸に、冬の澄んだ空気が心地よい麓の町へと降り立った。この時はまだ、この一日が当初の計画とは全く異なる、忘れられない登山へと姿を変えることになるとは想像もしていなかった。

 麓の俗世から山上の神域へ。その境界線を越えるための道のりは、単なる移動ではなく、心を整え、聖なる空間へと意識を移行させていくための重要な儀式となる。緑色の車体が印象的なケーブルカーに乗り込むと、ガタンという小さな振動と共にゆっくりと斜面を登り始めた。窓の外には、冬枯れの木々の間から麓の町並みがみるみる小さくなっていく。高度が上がるにつれて感じる、日常から切り離されていくような高揚感。それは、これから訪れる神聖な場所への期待を静かに高めてくれる時間だった。

 ケーブルカーの終着駅を降りると、ひんやりと、しかし清浄な空気が肌を撫でた。石段を登った先、目の前に広がる阿夫利神社下社の境内は、師走の静寂に包まれ、訪れる者を厳かに迎え入れる。歴史の重みを感じさせる社殿に手を合わせると、慌ただしかった年末の心がすっと静まっていくのを感じた。参拝を終え、神社の持つ凛とした空気に満たされた後、私は境内に併設された茶屋に足を向ける。12月から始まった新メニューがあるらしい。冷えた身体を温めつつ一息つこうと立ち寄ったその場所が、この日の旅路を大きく変える転換点となる。

 旅における最高の思い出は、時に計画の余白に生まれる。この茶寮での休憩は、まさにその「余白」が生んだ嬉しい誤算であり、当初の目的であった神事への参加という計画を、より衝動的で忘れがたい冒険へと転換させる、決定的なきっかけとなった。

 訪れたのは、絶景を望む「茶寮 石尊」。席に着くと、まず注文したブレンドコーヒーの芳醇な香りが鼻をくすぐる。やがて運ばれてきたのは、名物の「升ティラミス」の新しいバリエーション、「ほうじ茶の升ティラミス」と、「御神水を使った水まんじゅう」。升から漂う清々しい香りと共にスプーンを入れたティラミスは、驚くほど軽やかで、それでいてコクのあるマスカルポーネクリームが舌の上でとろけていく。そして、御神水で仕立てられたという水まんじゅう。ひんやりとしたそれが舌に触れた瞬間、雑味のない清冽な甘さが広がり、熱いコーヒーの苦みと見事な対比を描いた。

 テラス席で甘味を味わっていると、眼の前には信じられないほど青く、澄み渡った空が広がっていた。「雨降山」の異名を持つほど天候が変わりやすい大山で、これほどの快晴は稀有なことだ。その完璧な青空に心を奪われているうちに、私の心の中に新たな欲求が芽生え始めた。「この天気ならば、山頂からの景色はどれほど素晴らしいだろうか」。特に、登山道の途中にある「富士見台」から、きっと雄大な富士の姿を望めるに違いない。ふとスマートフォンの時計に目を落とす。神事の時間は刻一刻と迫っていた。計画を投げ打って、ただの気まぐれで山に登るなど、正気の沙汰ではない。そう頭では理解しつつも、目の前の絶好の機会を逃す手はないという衝動が、理性を上回ってしまった。私は急遽、山頂を目指すことを決意した。

 予期せぬ好天がもたらした、新たな目標。神事への参加という静かな目的は、山頂からの絶景を目指すという動的な挑戦へと変わった。茶寮で得たエネルギーを胸に、私は本格的な登山道へと足を踏み出した。ここからの道のりは、単に標高を稼ぐための身体的な運動ではない。一歩一歩、自分の足で聖なる山を登るという行為は、厳しい自然の美しさを五感で受け止め、己の内面と静かに対話する精神的な旅でもあった。

 息を切らしながら登山道を進むと、やがて視界が開け、「富士見台」に到着した。そして、そこに広がっていたのは、私の期待を遥かに超える光景だった。雲一つない紺碧の空を背景に、真っ白な雪を頂く富士山が、あまりにも雄大に、そして神々しくそびえ立っている。厳しい冬の空気がもたらす透明感の中、その輪郭はどこまでも鮮明で、まるで一枚の絵画のようだった。登りの疲れなど一瞬で吹き飛んでしまうほどの、圧巻の絶景だった。

 富士見台での感動を力に変え、最後の急な階段を登りきると、ついに大山の山頂に到達した。ミニチュアのように広がる関東平野の町並み。そして遠くには相模湾がキラキラと輝いている。冬の澄んだ空気のおかげで、普段は見ることのできない遠方まで見渡すことができた。この景色は、自らの足で登り詰めた者だけが享受できる、何物にも代えがたいご褒美だった。いつまでも眺めていたい絶景を背に、名残惜しさを感じながらも下山を開始する。山頂で得た大きな達成感と感動を胸に刻み、私は来た道とは異なるルートで麓を目指すことにした。

 旅の終わりは、必ずしも計画通りに美しく収束するとは限らない。下山ルートの選択という小さな判断は、この旅の結末に予想外の影を落とすことになった。帰りは変化をつけようと、「見晴らし台」を経由するルートを選んだが、この選択が誤算だった。登りよりも距離が長く、岩場や急な下りが続く道は、想像以上に体力を消耗させた。陽が傾き、美しい夕景が広がる一方で、私の下半身には着実に疲労が蓄積していく。日没が迫る中、焦りと疲労感がじわじわと心を支配し始めた。

 長く険しい下山道を終え、ようやく阿夫利神社下社まで戻ってきた頃には、オレンジ色の日が山を照らしていた。そして、私がこの旅の本来の目的としていた「師走大祓」は、とうに終わってしまっていた。間に合わなかった。その事実に気づいた時、山頂で得た達成感とは裏腹の、深い悔しさと残念な気持ちが胸に広がった。あの絶景は、この神事を諦めたことと引き換えに得たものだったのだ。果たして、この交換は釣り合うものだったのだろうか。古式に則った神事で得られる共同体の中での清めと、独り自然と対峙し、その荘厳さに心を洗われるような個人的な体験。どちらがより深い「祓い」であったのか、その答えはすぐには出なかった。

 疲れ果てた身体を引きずり、参道の店先で一本の「串団子」を買い求めた。温かく、もちもちとした食感と、素朴で優しい甘さが、空腹と疲労で満たされた身体にじんわりと染みわたる。それは神事に参加できなかった心残りを完全に消し去るものではなかったが、確かに私を慰めてくれる、ささやかな救いだった。疲労と、達成感と、少しの心残りをないまぜにした感情を抱えながら、再びケーブルカーに乗り込む。ゆっくりと麓へ下っていく車窓の暗闇を眺めながら、思いがけない展開に満ちた今日一日の出来事を静かに反芻していた。

 

 この日の大山訪問は、当初の目的であった「師走大祓」への参加を逃すという、計画の失敗に終わった。しかし、その代わりに私は、生涯忘れることのないであろう絶景と、予期せぬ登山を成し遂げたという確かな達成感を手に入れた。

 もしあの日、天気が悪ければ。もし、茶屋に立ち寄らなければ。私は計画通り神事を終え、穏やかな気持ちで帰路についていたことだろう。だが、計画が崩れたからこそ出会えた、雲一つない空に映える富士山の姿。山頂から見渡した広大な関東平野。そして、目的を果たせなかった悔しさと、それを癒してくれた団子の甘さ。喜びと少しの悔しさが混じり合った、完璧ではないからこそ愛おしい一日。計画通りに進まないことこそが旅の本質であり、その偶発性こそが、旅を忘れがたい記憶へと昇華させてくれる。そんな当たり前の真理を、冬の大山が静かに教えてくれたような気がした。

 

城ヶ崎海岸でダイビングしたよ

 前回のダイビングから約2年。毎年毎年生きたいなと思いつつなかなか行動に移せないダイビング。ポイントやダイビングショップの良し悪しに幅があり、いいところを見つけるのが難しかったり、お一人様は受付できないところがあったり、週末の天気が不安定だったりと予約をするには足踏みしてしまう要素が多く、なかなか予定を確定できていなかった。それでもなんとか8月に1本予定をいれる事ができた。覚悟ができたと言ってもいいかもしれない。

 

 電車に揺られること約3時間、伊東線伊豆急行の海に面した路線の景色を楽しみつつ、集合場所である城ヶ崎海岸駅へ。少し早めに到着するように調整して、駅周辺をブラブラしてみたが、駅自体がロッジづくりという見た目が特殊ということ意外、駅周りでめぼしいものは見つけられなかった。海も少し遠くて画角に収めることも難しい。別荘地ということで、あまり観光を想定した建物は用意されていないのかもしれない

 

 

 この日お世話になるのは「ダイブショップ宝島」というお店。比較的年配のガイドさんがかなりフレンドリーに対応してくれる。ほかに一緒に潜るお客さんは3人。全員がお一人様の申し込みで、年代もバラバラ。でもブランクがあったりダイビングに慣らしたいといったモチベーションは似たようなところ。周りがスイスイ準備したりするようなメンバーだと焦るからこれは助かる。

 ショップで注意事項確認などが終わると、車に載せられ船着き場へ。ウェットスーツなど身につけるレンタル品を受取り着替えるのだけれども、施設はそんなに立派じゃない。このときは人が少なかったからそこまで気にはならなかったが、人が多くなってくると結構手狭な感じになりそう。また、1日の行動がはっきりしなかったことで、荷物をどこにおいておくべきかというのが結構悩んだ。結局乗ってきた車の中に殆ど置いておくことになったのだけれど、他のショップの人やお客さん、地元の人もいたりしたので盗難が心配だった。ダイビングポイントでの荷物の取り扱いはショップによって結構幅があるのが不安なところでもあり、今後もこのショップを利用するかどうかの大きな要素になってくる。まぁお一人様にそもそもそんなに選択肢はないけれど。

 一緒に潜る人たちと確認しながら機材をセッティング。2年ぶりとなるとやはりだいぶ忘れていて、一緒に潜る人たちとひとつひとつ確認しながら進めていた。こんなのでもアドバンスドダイバーのライセンス持ち続けてもいいものなのか。

 久しぶりという不安もある中海の中へ。レギュレーターから呼吸する感覚は問題なし。ただ自身の体勢を思ったように維持するのが結構しんどい。海中のうねりがあるというのも理由の一つだけれど、呼吸とBC操作による空気の調整がうまくいっていない感じがする。これに加えて無理に体勢を変えようとして必要以上に泳いでしまい、足が軽くつるといったことも何度かあった。筋力の衰えを痛感しながらなんとか1本目の海中散歩を続行。

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 今回は360度カメラを始めて海中で使用した。前回はGoProを持っていったが、海中で思ったように画角を維持するのが難しく、また画角以外のところに魚がいるといったことも多い。スノーボードのときもそうだが、どう写っているかを録画時はあまり気にしなくていい上に、あとで見たいところだけ切り取れるのがやはり楽。

 潜ったポイントは城ヶ崎海岸のまえかどというところからふたまたという場所。ダイバーさんが教えてくれるポイントはGoogleMapとかでもはっきりと位置が特定しづらいのが難点。いろいろとダイバーさんが指さしたりして魚がいるのを教えてくれるのだけれど、体勢維持に必死になってて思うように見たいものに近づけなかった。あんまり近づきすぎると止まりきれなくて衝突してしまうのが怖い。イロカエルアンコウとかいたらしいのだけれど、はっきりと姿が見えなかったものが多かった。後で録画したものも見たが、遠くてわからぬ。ダイビングで魚を捕らえるときはとにかく接写しないとということに改めて気付かされた。クマノミの卵があったところはよく撮れてたと思う、というかそれぐらいしか録画ではっきりと分かるようなものは1本目にはなかったかも。1本目はとにかく海中での体の使い方に必死で、ボートに戻って重力を感じたときの疲労感が尋常じゃなかった。2本目が潜れるか心配になるほどだった。

 お昼休憩含む1時間半ほどの休憩を挟み、なんとか潜れるぐらいには体力が戻った。1本目潜ったあと、体力の消耗についてガイドの方に相談してみたら「必要以上に泳いでしまっている」とのこと。岩場を掴んで移動したり、無理に体勢を変えずに流れに身を委ねるようにすればいいらしい。これらを意識して潜るとたしかに体力の消耗は1本目よりもましになったと思う。まぁそれでも泳がないといけない場面は多く、というかつかめる岩場が少なかったため下半身への負担はそれなりにあり、またつるような痛みを感じていた。

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 疲労は感じていても2回目ということで気持ちに余裕はでてきた。今度は接写するぞと意気込んでいたのだけれど、2回目のポイントでみれる魚の数はさほど多くない模様。そんな中で目立ったものといえば、数が少なくなってきてるらしいタカベの群れ。黄色いラインが遠目からでもキラキラしていて綺麗でしたね。ウミガメも狙い目のポイントではあったが本日は恵まれておらず見ることができなかった、残念。

 ダイビングショップに戻ってログをつける。今回はログをつける時間を設けたけれど人が多いときはログをつける時間を設けないらしい。これまでのショップではけっこうちゃんとログをつけるところばかりで、あとで見返すときにかなり参考になるのでこの点はちょっと気になった。あと、一緒に潜った人達同士でログに一言コメントを書きあったりスタンプを押したりといったことを良くしていたが、このとき一緒に潜った人はこれまでそういったことはなかったらしく、ログへのコメントの書き合いもこの日はなかった。

 電車の時間まで一緒に潜った人と色々と話をさせてもらったのだが、50代ぐらいの方が「潜れるときに潜っておかないと」という話がとても印象深かった。年齢が高くなってくると、ショップによっては3桁を超えるようなダイビング回数がないと潜らせてもらえないらしい。その人は回数を稼ぐために夏以外のシーズンもがんばって潜っているんだとか。そんな制限を設けているショップもあるのか、という衝撃とそんなに高頻度で潜れる懐具合の羨ましいなと思ったものです。実際年に1回しか行っておらず、年齢制限までしかもぐれないとなると、もしかしたらもう10回ぐらいしか行けないのでは?という焦りにもにた感情を抱いた。この人との話を聞いて、ダイビングに限らず、行けるときにいろいろ行っておかないとなと焦りを感じている。

 帰って録画したデータに問題がないことに胸をなでおろしたが、耳の炎症は案の定発生してしまい、耳鼻科に通って点耳薬を使用している。ダイビング用の耳栓を使用してはいたもののやはり完全に防ぐことはできなかったか。これを繰り返すことで耳が今後どのようになるのかという不安はあるものの、できるうちにダイビングはやっておきたいという気持ちが強い。できれば今シーズンのうちにもう一回ぐらいは潜っておきたいですね

 

 

車山を登ったよ

1つ前の記事の続き

 「ころぼっくるひゅって」でこの日の目的はほぼ達成されたと言ってもいい。ただここまできたならと、車山周辺を散策しつつ車山登頂を目指すメジャーどころのハイキングルートをまわってみることにした。

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 まず散策したのは車山湿原に向かうルート。このときちょうど、6月の高原を代表する花でもあるレンゲツツジが見頃を迎えており、広い緑の絨毯の中に点々とオレンジの花が群生していた。高原は花のイメージがあまりなかったので、これほど色が散りばめられている状態にとても驚かされた。空の青、雲の白、高原の緑、そして鮮やかなオレンジ。絵画の中にいるような、日常では見られない景色。上空の風が強いのか、雲に太陽が隠れたりまた現れたりという陽射しの明暗もころころと変わり、様々な表情を見せてくれたのがとても印象深かった。

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 バスですでに車山山頂に近い標高までは登っている。事前に見たガイドでも山頂まで20分と書いていた。ハイキング気分で登りきれるだろう。そんな甘い考えは簡単にくじかれた。傾斜はさほどないものの、40分ほどしっかりと歩いたと思う。道ははっきりとしていたものの、大きめの岩が足場をなしているという箇所がいくつもある。ちゃんとした靴でなければ足への負担は相当なものだろう。登り始めこそレンゲツツジがちらほら見かけられたが、登るにつれ徐々に明るい色は山からなくなる。上を見ると空と高原のみだが、下方をみれば、先ほどまでいたころぼっくるひゅってを遠くに眺めつつ、斜面に伸びる灰色のビーナスライン、その道に沿って車やバイクが時折大きな排気音をたてながら進んでいく。ミニチュアを見ているような光景で、自身がいる高さを実感できる景色。頂上までの道のりが、まっすぐ進むというよりは大きく蛇行しながら緩やかな傾斜で登り進むものなので、下方に見える景色も進むにつれ変わってくる。360度カメラで録画しつつ、気になる場面があればスマホでも写真を撮ったりしながら、ゆったりとした足取りで頂上を目指した。

 

 

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 大きな岩が地表にたくさん見え始めてからしばらく登ると、大きな白い球体を乗せた建物が見えてくる。これは「車山気象レーダー観測所」という建物で、これが頂上の目印になっているようだ。

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 頂上の空間は非常に広く、くつろぐためのテラススペースが大きく設けられている。まずはぐるっと頂上の縁をなぞるようにまわってみる。ここまでの景色にくらべより遠くが見える。天気が良いなかで厚みのある雲がかかっているので、山肌に雲の影がはっきりと現れ、まだらな模様を作り出しているのがとても綺麗。景色に見とれていると時折風に煽られる。天気の変わり目が近いからなのか風が強い。帽子を被って登っていたが、飛ばされてしまいそうだったので鞄にしまった。一通り景色を堪能したところで、今日のもう一つの目標を遂げるため、準備にとりかかった。

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 朝起きて家を出る前に、コーヒーを淹れて水筒に入れてもってきていた。自分の淹れたコーヒーを山の上で飲む。コーヒーを自分で淹れ始めたときから、アウトドアでもコーヒーを楽しみたいという思いを抱いてた。その最初のステップとして、まずは家で淹れて持って行く、ここ車山でそれが達成できた。このときもっていったコーヒーは、東京コーヒーフェスティバルで購入した ignis のコーヒーフィスティバルブレンドの豆を使用して淹れたもの。スパイシーな刺激的な風味の中に、ラベンダーを想起させるフローラルさを兼ね備えたコーヒー豆。その香りの広がり方はとてもインパクトがある。時間経過による風味の変化も大きなものであったので、遠出するにはあまり向いていなかったかもしれないと、頂上で風味を確認したとき感じた。それでもこのコーヒーを頂上で飲んでいる間は至福の時間だった。

 

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 頂上でしばらく景色とコーヒーを堪能したところで、今度は来た方角から反対の方角に進んで下山していく。実は車山の頂上には、車山高原側からリフトで登ることができる。頂上で写真を撮る人の中にヒールを履いた女性がいたので、このリフトを最初知らなかった自分は「その靴でここまできたのか?」と驚きの表情でその女性を眺めていた。近くに車山スキー場があるのでリフトがあることは想像できたが、思っていた以上に頂上に近い場所まで続いていた。車山肩からの経路は緩やかな斜面であったのに対して、車山高原からの道は非常に急で、頂上付近は足場の狭い階段となっている。時間にも余裕があったので、歩いて散策しようと階段を降り始めたのだが、足場の狭さと傾斜を体感すると「リフトでもよかったかな」と思わずにはいられない。前方を進む家族連れは幼い子供もいて、この急な階段を子供に歩かせるのかという驚きと、子供に対する称賛がないまぜになった気持ちを抱いたりもした。急斜面というのは景色も広く見渡しやすいという一面もあるのだが、足元に注意を向けなくてはならず、なかなか景色をゆっくり拝むことができない。片手に360度カメラを握っているというのも足元が不安になるひとつの要因だっただろう。今度はマウントとかも考えないとな。

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急な斜面を降りていたことで、すぐにレンゲツツジが現れるぐらいの高さまで降りてきた。おそらく雪のシーズンでは林道コース(あるいは迂回コース)として用いられているのであろう道を進んでいく。ゲレンデとしての景色はどうなんだろうかという想像をしながら降りると楽しい。すこし傾斜がなだらかになったかなというところで、TOPS360°というレストランがあったので一度休憩を取ることにした。下り坂は体力よりも関節への負担が気がかりなので、早めの休憩は大事。

 動画投稿者の主食(?)となるソフトクリームとコーヒーをいただく。ソフトクリームのコーンの部分がラングドシャのクッキー生地のような素材になっており、少ししっとりとした食感だったのが新鮮。そしてコーヒーはフレンチプレスの器具で提供されており、深煎りと中煎りのどちらかを選べるというのもこだわりを感じる。ソフトクリームとコーヒーがともにコクのある風味をもっているので、重厚な味わいが口の中にしっかりと残るのが印象的だった。ここは事前に寄る予定はなかったものの、時間的に余裕があったことでいい発見ができた。今度はぜひとも冬のシーズンに訪れたい。

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下に降りていくにつれ、なにやら賑やかな音楽が聞こえてくる。どうやらこの日、音楽イベントが車山高原でやっており、ハイキングコースもこの期間だけ変わっていた。正直後半はあまり見どころというものはなく、しかもかなり賑やかな雰囲気で、自然を堪能するといった感じではなかった。大きな荷物を背負った自分の見た目もだいぶ場違い感があったので、ちょっと居心地は良くなかったので、そそくさとバス停の待合室に隠れるように入り込んだりした。車山湿原をぐるっとまわるようなコースが良かったかもしれない。

 車山高原からバスに乗り上諏訪駅まで戻る。車山高原のバス停にいるときから旅の終わりを意識してしまい気持ちが徐々に静まる。行きのトラブルが起こったときはどうなるかとも思ったが、今はとにかく満たされたという気持ちが大きい。ころぼっくるひゅっては想像以上の環境と食事、車山までの景色も見応えがあった。体を動かすのが好きな自分にとっては心地よい程度の負荷のハイキング。天気も恵まれ、総じて最高の1日と言える旅だった。こうして1日を上諏訪駅の足湯につかりながら振り返ることができるのも最高。来たときに「駅構内にあるのか」と驚くとともに「帰りに時間があれば寄ろう」と思っていた。今度来るときは替えの靴下を持ってきておくと良さそうだ。こういった旅先のちょっとした巡り合いというのが旅の醍醐味でもある。

 360度カメラの録画は「どんな映像が撮れたのかな」という帰ってからの楽しみにもなっている。スマホのアプリなどを使えば道中の時間があるときに確認することもできるのだが、電池や手間の都合もあり帰ってからまとめて確認しようと判断していた。しかしこれが仇となる。専用のソフトで動画を開いて、色んな方向の景色を確認しようとしてみるが、画角が変えられない。よくよく確認してみると、なんとシングルカメラモードで録画してしまっていたのだ。これはスマホで動画を撮るのと同じようなもので、360度カメラで録画しているのに360度を撮っていないという、なんとももったいないことをしてしまっていた。数本撮った中で1つだけ360度カメラモードになっていたが、他はすべてシングルカメラモード。山頂の展望台からの映像もシングルカメラモード。もっと広く映せるはずの景色も、一方向で切り取ったものになってしまっている。なんてことをしてしまったのか。まぁこれはこれで再走するモチベーションにはなりますね。車山湿原や他の登山道など、車山登頂は複数回楽しめる場所だと思うので、ポジティブに捉えるとしよう。コーヒーを山頂で飲むなど、初めてのことも多く、できたことや新しい課題など、今後やりたいことがよりクリアになったと感じます。録画のトラブルを含めても、この日は本当に楽しい1日でした。

「ころぼっくるひゅって」に行ったよ

きれいな景色を見ながらコーヒー飲みたい

 

 大雑把な目的をより具体的な計画に落とし込むべく、ネットで「景色 コーヒー」とかで調べてみると、「ころぼっくるひゅって」というお店がやたらとヒットする。行きたいお店リストを作り始めてしばらく経つのだが、かなり初期の段階から「ころぼっくるひゅって」には注目していた。なんとなく踏ん切りがつかず、ずるずると先延ばしにしていたが、360度カメラを手に入れたことで景色の撮影というモチベーションも湧き、今年ようやく行動に移すことができた。しかしこの旅は出発前から躓くことに。

 「ころぼっくるひゅって」が有名ということもあり、少しでも混雑しないほうがいいかと月曜の平日に旅程を組んだ。予定2日前の土曜日、必要な道具なども買い揃え、気持ちや時間にも余裕がある。念のため当日の動きを確認しておこうと、旅程のスプレッドシートを開く。やはり心配なのは本数が少ないバスの時間。上諏訪駅でのバス停までの道のりと時間的猶予について改めて確認していると、ふと時刻表に書いてある文面が目に止まった。

「4⽉27⽇〜10⽉27⽇の間の⼟⽇祝⽇及び7⽉27⽇〜8⽉25⽇の毎⽇運⾏」

ちなみに散策予定は6/17の月曜日。乗る予定のバスが運行していない。なんで今まで気づかなかったのか。上諏訪駅以外の経路も調べはしたが、散策するための時間が十分に取れない。これはさすがに延期かなと思いながら、明日(日曜)の特急の空席状況を見てみると、まだ空きがある・・・

「明日行くか!」

 

特急券をネットで確保し、準備のために広げていた荷物をすべてカバンに詰め込んで、他にすべきことはないかと心配を抱えながら無理やり眠った。結局出発前から余裕なんてないのだ。

 翌朝、特急電車への乗車まで問題なく移動でき、あとはゆっくりと上諏訪駅を待つのみ。自身の席を見つけ、背負っていた荷物をおろし、耳にはめていたAirPodsを片方外して収納、もう片方をはずして収納しようとしたら手元からイヤホンがこぼれ落ちた。座席の下に転がるところまで見えている。すぐにかがんで座席の下を探したが、見つけることができない。遠くまで転がったのかと、後ろの席、更に後ろの席と確認したが、見つからない。前の座席も確認したが見当たらない。iPhone のデバイスを探すアプリを使用して、落としたイヤホンから音を出してみると、音ははっきりと自身の席と後ろの席の間から聞こえる。改めて座席の下を覗き込んだが、全く見つけることができない。近くにあるということはわかるだけにかなり歯がゆい。そしてこの大捜索、座席に人がいる状態で、周囲にペコペコしながら捜索していた。見つかれば「よかったよかった」と笑って終えられるのに、見つからないために周囲の目が本当につらい。通りかかった車掌さんにより「車庫に入ったら探すから」と捜索終了を告げられ、大人しく座席に座ったものの、しばらくは嫌な汗が止まらない。旅の始まりはとても苦しいものだった。

 上諏訪駅につき、出発時刻よりもかなり前から停車しているバスに乗り込む。座席が埋まる程度には人がいる。タイヤに近い席に座ってしまったために足元が狭く、荷物もあるため窮屈だ。出発してから1つ目の停留所までの間に結構な坂道を登っていく。バスからの景色もかなり遠くまで望むことができたが、しばらくすると杉林に囲まれ何も見えなくなってしまった。景色が見通せなくなるタイミングを見計らってか、霧ヶ峰を紹介するアナウンスが始まった。こんなものもあるのかと少し聞いていたが「次止まります」のボタンが押されたことでガイドは中断し、途中から再開ということもなかった。

 霧ヶ峰は広く、散策できるエリアがいくつかある。その中で自分が最初に目的地としたのは車山肩。バスを降りた場所からすでに雲が近く、青空の広がりに反して暑いという印象はない。日差しがないわけではないのだが、全身を囲う大気があまり熱をまとっていない。加えて風が心地よい冷気を運んできている。半袖ではすこし身震いしてしまうかもしれない。それはそれとして、山の景色を楽しむよりも前に、まずは「ころぼっくるひゅって」に向かった。ゆるキャン△の影響もあって人が集まるだろうことは予想できたので、最初にここに立ち寄って早めに腹ごしらえをしておくことにした。

 やはり並んでいる・・・

ある程度は並ぶだろうと思っていたが、想像以上だった。バスでのアクセスでは一番最初なのだが、10時半時点で駐車場が車で埋まっており、このお店が目的という人も多いのだろう。周辺を散策してから再度訪れようかと考えていると「3組まで中にお入りください」といったアナウンスとともに列が一気に前に進んだ。意外と回転はいいのか?一番の目的でもあるお店だし、ここは時間を取ってもいいかと意を決して並ぶ。自分の前に並んでいた家族連れの子供が空を指さして「なにあれー」というので、自分も含め周りが空を見上げる。遠くに薄く細長いフォルムのグライダーが飛んでいた。霧ヶ峰は日本のグライダー発祥の地としても有名なんだそうだ。事前にハイキングについて調べたりしたけど、グライダーについては何も気づくことができなかった。やはり現地に行くことで新しく知ることというのがありますね。

 20分もしないうちに呼ばれ店内へ。並んでいた割には席が空いている。中には売店もあり、お土産を選ぶお客さんもちらほら。お店の中が混雑するのを避けるために、店内に入れる人数を制限しているようだ。そして家屋の奥には陽射しによって明るくなっている屋外ラウンジ。ここからの景色がとにかくすごい。スクリーンで映しているのかと思えるほど、別世界を感じさせるような視界の広がり。テーブルのすぐ向こうが斜面となっていることで、遠目に山を見るというものではなく、視界いっぱいに緑が広がっており、より近くに自然を感じることができる。この景色を一番楽しめる席というのがラウンジの一番奥にある席なのだが、この日は運良く座ることができた。

 そしてこの景色を見ながら、一番楽しみにしていたサイフォンコーヒーと、材料が入ったときだけしか頼めないプレミアムはちみつトーストをいただく。

最高ですね

 行きのトラブルなんてどうでもよくなる。厚みのあるトーストに染み渡るはちみつは、しっかりと甘いのにしつこさを感じさせないとても上品な味わい。市販のはちみつよりも、ベタつきというものを感じない。コーヒーは主張が強いようなものではなく、他の料理との食べ合わせを考えられたような、非常に苦味と酸味のバランスが良い風味。コーヒーの油分を感じやすいというのはサイフォンの特徴なのかもしれない。どこの豆を使っているかということまではわからなかったが、コロンビアの豆のような飲みやすさがとても印象的だった。トーストだけではこのあともたなそうだなと思ったのでアップルパイも注文。ごろっと入ったりんごが食べごたえもあり、トーストの甘みと相まってりんごの酸味が心地よい。

 環境、コーヒー、食事どれも最高のものが揃う場所だ。ただちょっと気をつけないといけないところは、自然に近く時期的なこともあり、小さい虫が飛んでいたりもするので、食べ物につかないように注意が必要になる。

 ころぼっくるひゅってをあとにして、車山湿原や車山登頂にといったところで一旦区切る。一気に書こうかと最初は思っていたが、想像以上に長くなってしまった。旅の序盤までにいろいろありすぎたね。

東京コーヒーフェスティバルに行ったよ

東京コーヒーフィスティバル

 

 新しいコーヒー豆をどうしようかとネットサーフィンしてたら見つけたこのイベント。コーヒーフェスティバルと名のつくイベントはいくつかあるみたいだが、その中でも比較的大きめのイベントのようだ。ブースは50近くもあるのだが、カフェインの取りすぎがこわいので、実際に飲んだりできるのは10店舗もない。そのため事前に出店リストから回るブースをある程度絞るのが重要になる。

 このイベントで見られる店舗は個人経営のような小規模のものがおおく、SCAJのイベントの雰囲気とはまた一味違う。コーヒー豆を中心としたラインナップが多く、バンドの演奏を聞きながら試飲するといった環境は独特だった。流行りをうけてなのか、浅煎りの豆を押し出している店舗が多いなと思いながら店舗リストを眺めていると、ひときわ目を引く店舗名「アアアアアア 豆焙所」をみつけた。「印刷のミスか?」とも思いネットで名前をそのまま入力してみると実際のお店のサイトがヒットするのだから更に驚いた。台湾のお店のようで英語表記だとRが並ぶようだ。カタカナ表記だとこうなるのかと、豆の情報よりも名前について調べてしまった。

 イベント当日、事前チケットの購入をした状態で現地へ。道中、ホームと電車の隙間に足がはまってしまう乗客トラブルが目の前で発生し遅延したりもしたが、11時スタート直後あたりに会場入り。しかしここからが大変だった。まず事前チケットの交換で試飲コインと専用のグラスを受け取らなくてはならないのだが、すでに長蛇の列ができていた。まぁ交換作業だけなら列の進みは早いだろうと、楽観的に考え自分もこれに習う。すると30分経ってもまだ交換が済まない。この日は日差しも強く気温も高い。加えて日陰がない場所に並ばされ汗が止まらない。カフェインを薄めるために持参した水はすでに半分以上消費した。本部のアドレスに苦情を投げてやろうかという思いをこらえつつ更に30分ほど経過したところでようやく自分の番に。どんなに時間がかかる作業なのかと身構えていたが、指定のものを受け取って事前チケットにチェックを入れるだけ。3人で対応していることを見ると、並列作業ができない仕組みというわけでもなさそう。運営側が問題に気づけていないというのが課題っぽい。

 苦労して得た試飲コインとグラスを持っていざ店舗の並ぶ国際連合大学中庭へ。最初に視界に入ってきた店舗では野菜や大豆製品といったものが並べられており「こんな店舗あったかな」とマジマジと観察してしまった。同じ日時にFarmersMarketというイベントがすぐ隣でやっていたようだ。これを知っていればこちらのブースについても事前に調べてたんだけども。一箇所で複数のイベントやってるのはすごいね。

 最初に訪ねたのは「ignis」。希少ロットやイノベーションロットをメインで取り扱っているお店らしく、どんな豆を持ってくるのかが気になっていた。ゲイシャを含む値の張る豆に目が行きそうだが、試飲コインで飲ませてもらった FESTIBAL BLEND が特に気になった。Tasteの項目に「ラベンダー」と書かれており、コーヒーの風味としては聞いたことがない。そして実際に飲んでみると、フローラルな風味のなかに、たしかにラベンダーのようなスッキリとした後味があるように思います。最初に訪ねたブースということもあり試飲したときは豆の購入を見送ったのですが、時間が経つにつれ売り切れを心配になって、再度訪れたんですよね。そのとき店員さんが自分を覚えていてくれていて「またきてくれてありがとうございます」といってくださった。嬉しさと同時に、お客さんを覚えるというのも接客するうえでは重要だなと実感したものです。

 このタイミングでぶいめろさんと合流。人も混み合ってきて目的のブースで試飲させてもらうのも一苦労という状況。毎回こんな感じなんだろうか?

 試飲2杯目は山梨県にお店を構える COFFEE LAB GRAY。浅煎り以外の豆を試飲させてもらおうかなと最初は思っていたのだが、ブランデーのような風味のものがあると説明を受けてコロンビアの浅煎りの豆を試させてもらった。そしてたしかにお酒を思わせるような熟成感のある風味。以前試したバレルエイジドのような、後付けの風味ではないというのだから驚きだ。このお店ではコーヒーのコース料理というのも提供しているというので、今度実際の店舗に足を運んでみたいものだ。

 チケット引換に時間がかかってすでにお昼を回っていたのでここでお昼ご飯。食べ物を提供しているブースや屋台というのもあり、何を食べるかを決めるのも悩ましい。そんな中で選ばれたのは古民家カフェ haru が提供していたキーマカレー。コーヒーを楽しんでいるときに辛いものはどうかなとも思ったけどうまいからよし。独自の漬物がいろいろのっていて、味の変化が楽しい一品でした。

 

 台湾で生まれた焙煎ブランドの「Pharos Coffee」を訪れた際、隣のブースが例の「アアアアアア 豆焙所」で、お店の幕にはカタカナ表記で店名が書かれていた。それが正式でいいのね。また、ぶいめろさんがこのお店の豆が気になると列に並んだはいいものの、いつまで経っても進まない。店員さんの様子を見てみると、試飲の人ひとりひとりにたいして都度コーヒーを淹れている用に見える。それは進まないよ。互いに台湾からの出店ということで「Pharos Coffee」の店員さん経由で「豆購入だけでもこの列に並ばないといけないか」と聞いてみると「こちらですぐに対応できるよ」と案内してもらえた。豆の紹介をしてもらったりこちらから質問したりできたのだけれど、英語でのやりとりとなりちょっと手間取った。コーヒーのイベントはどうしても英語がついて回るね。ブレンドの豆が面白そうだったので購入。店舗の名前のインパクトも強いんで、動画で紹介しようかな。

 最後に試飲したのは神奈川のお店「REDPOIZON」。ブラジルのゲイシャが売っているというので気になったが、試飲するには試飲コインが3枚必要とのこと。事前チケットで4枚ということを考えると強気な値段設定に見えるがどうなんでしょうね。ブラジルのゲイシャはドリップバッグだけ購入し、試飲はRAMJAMという深煎りのブレンドを試させていただいた。こちらは果実のような甘みがあるように感じる。深煎りとは思えないような苦みの印象が特徴的。豆のラインナップがなかなか面白いので、今度実際のお店にもいってみよう。

 事前に注目していたブースを一通りまわり、ぶいめろさんが興味を持っていたブースも見終わった。すべてを回ったわけではないけれど、全体的に浅煎りの豆が多いという印象で、コーヒーの風味の幅が広かったのは面白かったのだけれど、それぞれの違いをしっかりと言語化するのが本当に難しいと感じたイベントだった。果実っぽい、花っぽいなど、大枠は表現できるものの、そこからさらに細部を表現しきれない。表現しきれないと同じ豆を使用しても再現が難しい。定期的に美味しいお店のコーヒーを飲んで、感覚を失わないようにしたいものです。いくつかの店舗は実際に訪れることもできそうなので、まわれなかったところも含めて、今後ひとつひとつ訪れてみよう。

宝台樹スキー場で滑ったよ

 

 東京駅までの道のりはもう慣れたもので、乗車車両のどのドアからというところまで最適化され、東京駅の乗り換え時には待合室で座って電子書籍を読む余裕すらあった。指定席なので早めに並ぶ必要もない。往路の指定席はやはり強い。今回はたんばらスキーパークに一緒に行った時の友人たちと上毛高原駅で合流し、友人の車で宝台樹スキー場を訪れた。

 

 これまでに数回訪れたことがあるゲレンデということもあり、どのようにコースを回るかもすんなり決まる。たんぽぽコース、ファミリーゲレンデで足慣らしをし、早々に上に登って中級者コースの第10コースという流れ。天気は雪がちらついていたこともあり、頂上からの景色もぼんやりとしたものに。このメンツで Insta360を試すのは初めてだったので、友人を追いかけて撮ってみようかとも思ったが、自分の滑りで手一杯でとても後ろについていくことができなかった。

 

 

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 宝台樹スキー場の頂上からのコース「第10コース」は、中級者コースとなっているが、最初の傾斜がなかなか恐怖心を誘うものになっている。また、しばらくは踊り場のような平坦な場所が現れない作りになっているので、スピードに慣れていないとずっとブレーキをかけながら滑り降りることになり、初心者コースのファミリーゲレンデと合流するときには下半身に筋トレ直後のような疲労感が現れる。ここを安定して滑ることができれば、頂上から滑り降りるコースを周回するといったこともできるのだろうが、これを断念したスキーヤーやボーダーが初心者コースに集まってしまい、徐々にたんぽぽコースとファミリーゲレンデは人口密度が高くなる。初心者コースと中級者コースの難易度の差に開きがあるというのがここのゲレンデの惜しいところ。

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 宝台樹スキー場に来た時の昼食は、いつもペガサスというゲレンデ内のレストランで済ましていたんですが、上のレストランを利用したことがないなという話題になったことで、頂上にあるレストラン「あさひ@ファイアーワークス」を利用することにした。なぜか沖縄にちなんだメニューを取り扱っていたので、ここで自分はラフテー丼を注文。お肉とご飯の組み合わせに間違いがあるはずもなく美味しいの一言に付きますね。紅生姜が思いの外多かったので、まとめて口の中に入るというタイミングもありましたが、そういった味の変化も楽しかった。

 

 上で昼食を取っている間に天気が少し回復し、見通しが良くなった。休憩を挟んだ直後で体力があるだろうということで、上級者コースの成平をすべることに。過去に数回滑ったことはあって、傾斜なども把握はしているものの、コース幅が狭いのがやはりつらい。細かくターンしながら減速できるようにしたいものです。第10コースは両端を木々で覆われていましたが、こちらは両サイドが傾斜になっていることで視界がひらけており、天気も少し回復したことで遠くの景色が見えるようになっていました。1度滑っただけで回復した体力がほぼ持ってかれたので、成平コースはこの1回で満足。

 

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 どうしても上から滑り降りるコースは1回で大きく体力を削られるので、初心者コースを何度か巡回することに。徐々に天気が良くなったことで、他のコースも見通しがよく、すべりながら景色を楽しむことができるようになってきた。一様中級者コース自体は第2東コースというのもあるのでこちらも一度滑ってみた。傾斜が少し急になるが、幅はあるので大きく左右に滑りつつ、徐々に真っ直ぐ降りれるようにする練習がしやすいかも。

 

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友人にもカメラを持ってもらいつつ、どんな絵が取れるのか色々試したりもした。やっぱスキーのほうが左右に大きくブレることがないので見やすいね。あとはやっぱスピードがある方が見応えがある。風切り音がより大きく、臨場感のようなものを感じやすいと思う。自分も今度自撮り棒を肩に担ぐように持ってみるのをやってみるかな。

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 再度休憩を挟んだときに利用したのはゲレンデの麓の方にあるカフェ「DDCほうだいぎ」で自家焙煎コーヒーとソフトクリームを注文。深煎りと思われる芳醇でしっかりとしたボディ感のある風味で、ソフトクリームの甘みとの相性もバッチリでしたね。ただ思っていた以上にコーヒーの量が多く、飲み切るのに時間がかかった。そこまで時間をとるつもりではなかったので急ぎ気味で飲んだことで、口の中が少しヒリヒリした。

 

 最後に1本だけ初心者コースを滑って終わりにしよう。そういってたんぽぽコースを滑った終盤、少し前の人がゆっくりになって自分も速度を落としたところでバランスを崩した。動けなくなるような転倒ではなく、すぐに起き上がって滑り直したのだが、なんだか左胸あたりが痛む。Insta360で録画していたのでどのように痛めたのか確認してみると、雪面と左胸の間に左腕を挟むような形で転倒していた。懐かしさする感じる痛み。今シーズンは上半身もプロテクター付きインナーを着ていたが、これはまた骨にヒビが入ってしまったか?そんな不安をいだきながらゲレンデをあとにした。

 このゲレンデにいったときの流れは、まんてん星の湯にいって、温泉に入ってそのまま同じ施設内にあるレストランで夕食をとる。この日選んだのは味噌カツ。体を動かしたあとのカツはまた格別。この時間がなんとも幸せ。しかし胸の痛みがまだ続いている。

 

 数日後、胸の痛みが酷くなることはないものの、くしゃみや咳で痛むというのがつらい。念のため病院で診察を受けてみると、骨にヒビはないので骨折とかではないという診断。きっとヒビが入っていると思っていた自分はこれを聞いたときかなり驚いてしまい、「ヒビ入っていないんですか!?」とかなりのボリュームで声が出てしまった。骨折はしていないものの、骨挫傷ということでダメージはあるだろうとのこと。まだゲレンデに行く予定がいくつかあるので、大事になっていないことに安堵した。つけててよかったプロテクター。まぁ安静にしていた方がいいというのは変わらないので、残りのゲレンデでも無理のないようにしたいものです。

岩原スキー場で滑ったよ

 往路がとにかく心配だった。できるだけ早くに現地つければと、路線検索してみたら各乗り換えの所要時間はどれも10分未満。新幹線への乗り換えも含めてなのだからこれはしんどい。ボードも担いでいるので、走って移動するなんてことも難しい。そのため、事前に何号車のどのドアから乗り降りすれば乗り換えがスムーズになるかというのも調べていた。越後湯沢駅での岩原スキー場行きのシャトルバスへの乗り換えも10分しか余裕がないので、越後湯沢駅エスカレーターに近い車両というのも調べていた。これまで始発で東京駅に向かうということはこのシーズンによくあったのだけれど、乗り換えの最適化を考えたのはこのときが初めて。これまで考えもしなかった自分に少し呆れてた。

 現地までの道のりの不安は乗り換えだけではない。新幹線のチケットは自由席だったので、座れるかどうかも不確定だった。始発駅とはいえ、この時期の越後湯沢、ガーラ湯沢に向かう新幹線はいつも大混雑。団体でまとまって座るには指定席の予約必須。東京駅までの乗り換えはスムーズにでき、いざ新幹線のホームに出ると、目的のドアの前にはすでに10人以上が並んでいた。10分後に出る新幹線の待機列、早朝とはいえやっぱ並ぶよなと諦めにも似た思いが湧きつつ、最後尾に並んで新幹線を待った。ここで予想外のことが起きた。乗車する新幹線はホームに停車しているのに、発車予定時刻を過ぎてもドアが開かず乗車できない。車両点検が発生していた。5分ほど過ぎてからようやく乗車でき、思っていたよりも空きのある座席状況ではあったが、予定時刻を10分過ぎてから東京駅を出発したことに不安がつきまとい続けた。越後湯沢駅でバスの乗り継ぎ時間は10分。越後湯沢駅到着までに少しでも挽回してくれと祈るしかなかった。

 東京駅を出て1時間半ほどで越後湯沢駅へ。途中の停車駅が少ないことで、上毛高原のときよりも早くに到着できる。観光地としてのアクセスの良さに感動しつつ、ボードを担いで早足で改札をくぐってバス停へ。目的のバスはすでに停留所に来て乗車が始まっている。雪で足元が不安で、進行速度を上げることも難しい。目の前に現れた信号は赤を示しておりもうだめかと思ったのだが、タイミングよく青になった。これ幸いと止まりかけた足を再度動かして、なんとか最後の乗客としてシャトルバスに滑り込むことができた。目的地到着までの時間を競っているわけでもないが、このときの達成感はひとしお大きかったですね。

 岩原スキー場へのシャトルバスは、リゾートセンター1とリゾートセンター2という2箇所の停留所あり、どちらも岩原スキー場の管理する施設で、どちらも着替えやコインロッカー、リフト券売り場といった、滑りに来た人たちを迎えるのに必要な施設が揃っている。自分が降りたのは先に到着するリゾートセンター1の方。早朝に来るならこちらの方が混雑しづらいと聞いており、実際に利用してみると施設としては大きくないがスペースなどは余裕があった。ボードやウェアを一つの袋に入れていることもあり、大きく広げられるスペースがほしい自分にとってはとても助かる。リゾートセンター2の方は日帰り温泉もあるようなので、温泉も利用したい場合はこちらを利用しよう。

 もろもろ準備してゲレンデへ。天気は生憎の曇り空で、少し雪がちらつく。しかし自分は高揚感があった。いろいろ不安を抱いていた往路が結果的にうまくいったこともあるが、そもそもこの日滑りにいくきっかけとなる新しいガジェット、Insta360 x3 をようやく試せるという気持ちがあった。これまで GoPro で録画してはいたものの、どうしても体を横に向けるスノーボードでは、映像が片側によってしまって見づらいという気持ちがずっとあった。長らく悩んでようやく決心して手に入れた Insta360を使い倒すためにも、まずは慣れなくてはと急遽岩原スキー場に行くことを決めたのだ。

 リフト乗り場の前でヘルメットにInsta360をセットしてみる。フォルムが直方体のような形ということもあり、Insta360をつけたヘルメットを装着すると、さながらユニコーンのような見た目になる。でもこれが公式の動画で紹介されてた使い方のひとつ。子供連れの団体がけっこういたのだけれど、「なんだあれは?」と話題になっていないことを祈るばかり。GoProのときよりもかなり目立つ気がする。どのように写っているのかをスマホの専用アプリから確認してみるが、滑りながら確認するわけにもいかないので、滑る前に大まかに確認だけして録画をスタートさせた。

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 景観は望めないものの、板から伝わる雪質は非常に滑りやすく、転倒してもさほど痛くなさそうな柔らかさ。コースの広さも相まって、この日は全体的に余裕を持って滑ることができるコンディションだった。機器の確認がメインの1日だったので、滑りにさほど注意を向けなくていいのが嬉しい。到着してすぐは、一番上に登るリフトがまだ動いていない状態だったので、メインバーン、ワイドバーンの広い初心者コースで足慣らしをしつつ、ウエストコースの中級者コースを交えて、グランドバーンに続く長めのコースを滑った。

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 ワイドバーンを滑るときに、自撮り棒の先にInsta360を取り付け、自撮り棒を掲げながら滑るというのも試してみた。斜め前ぐらいに掲げながら滑るのは問題ないのだが、自撮り棒を逆手に持ち、カメラが自分の後方にくるような状態で滑るのは断念した。あまりにも重心がずれるというか、後方でふらつくカメラの振動によって板もふらつくといった状況を生んだ。滑っててこわいと感じるほど。公式の動画では「こんなふうに撮ってみても面白いよ」みたいな感じで紹介されていたと思うのだが、想像以上に上級者向けの撮影方法だったようだ。

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 天気は回復の見込みがなく、遠目から頂上が霞んで見えるような状態で、頂上につながるリフトが動き始めた。安全に滑れるのかという不安もありながら、せっかくきたし上まで登っておくか、とわりと軽い気持ちで挑んだ。リフトに相乗りしたスキーヤーの方に話しかけられ、談笑しながらリフトの上で過ごしたりもしたけれど、上からの景色をみて少し後悔。視界が悪いというのはわかっていたけれど、圧雪と非圧雪の境目どころか、どこから坂になっているのかも遠目からではわからない。突然斜面が現れるんじゃないかと思うような、雪面が不思議と平面に見えるような視界だった。中級者コースの迂回路を進んだものの、途中からコースがはっきりとわからない部分に差し掛かり、慎重に進んだが非圧雪の部分に入り込んで埋もれた。これはだめだと上部のコースはこの1回きりに。怪我したくないしね。

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 10時半前ごろ、ここでランチを取ると目星をつけていたお店は、開店前から列ができている。10時半開店だから11時前ぐらいにいけばいいかなと思っていたのだが、列を見て慌てて自分もこれに並ぶ。他のレストランには列などで来ておらず、ここを目当てにしている人たちの多さに驚いた。お店の名前は「ラ・ロカンダ・デル・ピットーレ」といい、薪窯焼きピッツァが有名。以前このゲレンデに来たときは食べれなかった、というかこのお店の存在を知らず、今度来たときはと心にとどめておいた。それにしてもここまで早くに人が並ぶとは思わなかった。お店の場所を確認しておくかと早めに見に来ておいて本当に良かった。並んでいるとはいえ前の方にいたのですぐに入れるかなとも思ったのだが、店員さんから「この時間に来てください」と「10時45分」と書かれた札をもらった。滑るにしても時間がなさそうなので、近くの雪と少し戯れつつ時間を待った。

 お店に入って通された席は端っこの窓際。食事を楽しみながら外を眺めることができる絶好のポジション。しかし12時までという時間制限があったのであまりゆっくりとはしていられない。早々にピザを選び、合わせてコーヒーと日替わりケーキも頼んでおく。選ばれたピザは「クワトロフォルマッジ」。お子様と言われそうな、はちみつの甘い風味を含んだピザだが、自分はこのピザのこれでもかと言わんばかりのチーズの重厚な風味が好きで、ピザと聞いたらとりあえずこれをよく頼む。4種のチーズによって生まれる斑のような味と香りの変化を堪能した。めちゃくちゃ美味しくてあっという間に1枚まるっと平らげてしまった。1枚は大きいかと思い少し小さいサイズにしたのだが、食べ終わってみるとまだだいぶ余裕があったので、元のサイズでもよかったかもしれない。

 

 そしてデザートにと頼んだのはブルーベリーのタルト。ブルーベリーを使ったケーキでタルトというのはあまり見たことがないなと思い目が止まった。ケーキだけが来るのかと思ったが、花をもしたチョコ、いちごと生クリームがのった、コース料理で出てきそうな装丁で、見た目にも綺麗。そしてコーヒーはこのお店のオリジナルブレンド。非常にクリアな印象があり、スッキリと飲みやすい。様々なデザートが提供されることもあってか、主張は強くなく、どのような食べ合わせでも美味しく楽しめるような風味になっているように思う。ゲレンデ食としてはそこそこ値の張るメニューではあるが、雪景色を見ながらこれだけ美味しいものがいただけるというこの空間はそれだけの価値があると感じた。

 

 お腹を満たしたあと2本ほどウエストコースあたりを滑ったところで、足に違和感を感じたので、荷物のおいてあるリゾートセンター1へと向かうことに。時間はまだ13時にもなっていなかった。ケガへの不安が大きいというのもあるが、リゾートセンター1までに中級者コースを通らなければならないのだ。そしてこの中級者コースが、頂上のコースよりも自分に不安を抱かせるものだった。傾斜や幅は特に問題ではない。雪質が明らかに違う。人が何度も通ったからなのか、日が当たらなかったからなのかよくわからないのだが、板の滑りがよくない。硬めというのはわかるが、必要以上に引っかかる感覚。これはやばいと感じ、とにかくゆっくりと滑り降りることにした。普通に滑ったらどんな形で転倒するかまるで予想できず、とにかく怖い。下まで滑り降りたときの疲労感はかなり大きいものだった。

 着替えて荷物をまとめ、郵送しようとしたら店員さんから「専用のカバーが必要になります」と言われた。クロネコヤマトではボードなどゲレンデで使用する大型の荷物に対して、専用のカバーを付けないと運ばない、といったアナウンスが出されていた。しかしたんばらスキーパークでは特に言われなかったので、そんなに気にすることはないのかなとも思っていた。仕方がないので専用のカバーを買う形で処理してもらったのだが、スノーボードのサイズのカバーを出すのに店員さんが手間取る。どのカバーが対応したものなのかわかっていない様子を見ると新人さんっぽい。シャトルバスまで10分以上余裕があるわと思っていたが徐々に不安になってくる。カバーを見つけた店員さんが、カバンを包むのに手間取りそうだったので自分も手をかすことに。「ありがとうございます」と言われたものの、内心では「バスに間に合わないと1時間ここで待ちぼうけになるからね」とか考えていたので変な笑顔で返していたかもしれない。そんな軽いトラブルはありつつも、無事シャトルバスに乗って越後湯沢駅へ。この日はここでも寄りたい場所があるのだ。

 目的のお店は駅構内にあるカフェ「んまや」。名前が特徴的なこのお店の提供している「温泉珈琲」というのが気になっていた。フレンチプレスに入った状態で提供され、砂時計の砂が落ちたら自分でプレスして濾し、マグカップに注ぐ。この一連の作業をお客に委ねる形もあるのかと感心したけれど、淹れたての香りを感じやすい提供方法なのかもしれない。また、この提供されたコーヒーの風味がどちらかと言うと酸味のほうが特徴的で香りも甘さを感じさせるような感じ。よく喫茶店で出されるようなコーヒーかなと漠然と思っていたのでなかなか衝撃だった。一緒に頼んだ温泉プリンも重厚でしっかりとした舌触りで美味しい。コーヒーに合わせてなのかもしれないが、甘さは控えめかな。フレンチプレスで淹れていることもあり微粉が結構残るので、あまり時間をかけて飲んでいると風味がけっこう変化するかもしれない。豆について特に説明書きのようなものはなく、販売もされていなかったので、店員さんにどんな豆を使っているのかと聞いてみると「key coffee のトアルコトラジャ(インドネシア)だよ」とパッケージを出してくれた。市販されてるやつだったとは思わなんだ。しかしそれを、湧き出る温泉水を使って淹れており、ここがこのお店の特徴となる。温泉水を使っているのは名前からもわかるのだが、コーヒー豆が市販のものという点のほうが自分は興味を引いた。今度家でも試してみて、このお店の味と比べてみたい。

 

 

 お土産を物色して新幹線のホームへ。14時すぎというかなり中途半端な時間にも関わらず、東京方面に向かう観光客は多く、自由席に座れるか不安になったりもしたが問題なく席を確保できた。そして新幹線に乗ったところで、新幹線で飲食するものを買っていないことに気づいた。爆弾おにぎりなど事前に候補を決めていたにも関わらずだ。予定していたものがないとなると余計にお腹が空くもので、新幹線で帰路についている間は口が寂しかった。しかたがないので、Insta360のスマホのソフトで編集とかを試したりもしたのだが、無線で繋ぎっぱなしにしておかないといけなかったり、AI編集なるものを試すと長時間スマホで他のことができないといった状態になるので、編集は帰ってからPCですることにした。雪山にいくときは同時に読書がはかどるので、このシーズンが本当に好き。

 そして帰ってから、いざ専用のソフトで録画したものを確認してみる。感動した。これまでGoProで撮ったものは視界が右寄りになり、そして左右のターンのたびに大きく横に動くのだが、まるで真っすぐ進んでいるかのような映像で見れる。視点も自由に変えれて、自由度の高さも想像以上。なかでも自撮り棒で撮った映像は、スピード感もある程度感じられるような画角で撮ることができており、見栄えが違う。ヘルメットに付けたものも十分きれいに見れるのだが、ときおり自分が映り込む姿がすこし見ずらいと言うか、大きく画面に写ってしまう。これからの録画はもっぱら自撮り棒を使ったものになりそうだ。専用の編集ソフトで色々な見せ方ができるというのも楽しい。今後作る動画の変化を思うと、編集意欲も湧いてくるもので、次の「小春六花の雪山冒険記」の動画は早く仕上げることができるかもしれない。そして次のゲレンデへの期待感も同時にあがった。この日の雪山は機器のテストがメインだったが、録画映像も想像以上、ゲレンデも十分楽しみ、飲食も堪能でき、最高の1日となった。