2025年10月時点での、弘南バスの路線番号表示の続き。
※実際にバスを利用する際は、公式な情報で確認してください。
前回は、同じ経路で行き先が違う系統の扱いを、桜ヶ丘方面を例に取り上げた。時刻表と実態で違ったり、2025年冬ダイヤ改正時に予告なく変わったり、そもそも行き先が違うのに同じ番号表示で走っていることがあり、それは分かりづらいのではないかと指摘した。その続きで、岩木方面の場合。
この記事で軽く触れた、
(再掲)「330」上り便の弘前駅行き
330番は、大学病院、市役所、駒越を経由して、岩木庁舎(旧・岩木町役場)止まり。2018年10月に百沢線の廃止・再編でできた「岩木庁舎線」。
岩木庁舎より先へ行くバスもそれ以前からあった(百沢線廃止時に経由変更)。
2014年。横浜市交通局中古の大型車。幕時代の謎の番号は「68」【19日追記・大判時刻表掲載の謎の番号は「16・17・18・20」と相変わらず統一されておらず、謎】
(再掲)同じ頃のLED表示。方向幕よりは情報が多い
元々は「枯木平線」として嶽温泉(岳温泉)を経て枯木平(かれきたい)まで行っていた。
2025年4月に、枯木平線は岳温泉前止まりに短縮され「岩木山線」となっていた。また、市役所~駒越の経路が変わって、岩木山線は城西団地経由(工業高校前は引き続き経由するらしいので、団地内へ立ち寄るルート?)、岩木庁舎線は工業高校前を通らなくなって、城西大橋、イオンタウン弘前樋の口、城西団地経由に。
岩木山線と岩木庁舎線は、ほぼ交互におおむね1時間に1本運行。時刻表は2路線が1枚にまとまっている。
岩木山線(下り)の番号と表示は、

「30 岩木庁舎経由 岳温泉 雪をかぶった山のピクトグラム 反転表示でスカイライン接続」
情報満載だけど、ツッコませてもらえば、
・経由地に余裕があるから「市役所」など足してはどうか。
・以前は「嶽温泉」表記で、公式にも「嶽」のようだが、なぜ「岳温泉」にしたのか。
・山=岩木山のピクトグラムがかわいらしい。でも、弘前市街地から見る岩木山は、とんがりが3つ並ぶものだが、これは2つ+右にコブみたいなのになっている。たしかに、実物では右の出っ張りは小さめだけど、小さすぎないか。
(再掲)
・以前触れた陸奥新報の記事によれば、「温泉」のピクトグラムも存在するとのこと。何線で表示しているのか不明だが、この路線にも表示できるのではないか。
・「スカイライン接続」表示は、スカイライン8合目行き「岩木山スカイラインシャトルバス(38番)」に、岳温泉前で乗り換えできることを示すと思われる。しかし、この日は、積雪によりスカイラインは通行止めのはず。接続を表示しないほうがいいのではないか。
なお、夕刻に、シャトルバス接続がない岳温泉行きを見た(大型車充当)が、それは岩木山のピクトグラムもない、以前と大差ないような表示だったはず。
上記の通り、岩木山線と岩木庁舎線の路線番号は30と330。本数は互角だが、岩木山線のほうが主要路線級の扱いのようだ。
ところで、これまでの記事で取り上げた、富田大通り方面では小栗山行き「15」、そのサブ路線としては学園町行きの「151」が最小だった。桜ヶ丘方面では金属団地入口止まり「19」、あるのだかないのだか不明だけど金属団地経由桜ヶ丘行き「191」だった。「150」や「190」は存在しないので、これは「幹線の2桁番号nn番に続く枝番は、nn1番から始まる」という決まりかと思った。ところが、岩木方面では「301」とか「33」とかでなく「330」というのも、よく分からない。
岩木山線・岩木庁舎線2025年夏ダイヤ ホームページ掲載の路線別時刻表
※弘南バスではこの数字を「路線番号」と呼んでいるはずだが、路線ごとの時刻表では「系統番号」と記している。
ここで1点。上の時刻表で岩木庁舎始発9時10分は1日1本のみの「H30」。中央通り2丁目を通らず、中央弘前駅前、弘前総合医療センターを経由して、弘前駅へ行く。岩木庁舎始発なのだからこれは「H330」なのではないか。
なお、朝一番の津軽中学校通り始発「S133」は、駅へ行かない小栗山・弘前営業所行き。通学便Sなのに、休日も運行するのか。
というのは2025年11月までの話。
以下、2025年冬ダイヤの時刻表より(一部抜粋等加工)。実際の車両ではどうなっているのか不明。

左上:ホームページ路線別時刻表2025夏、右上:同2025冬、下:大判時刻表2025冬
桜ヶ丘方面と同様の不可解な、かつ周知なしの路線番号変更が行われているようだが、状況は若干異なる。
2025年夏ダイヤ時点では、冒頭写真のように、岩木庁舎線は実際に330番が表示されており、時刻表とも一致する。
ところが今冬からは、右上の路線別時刻表によれば、330番がなくなって、岩木庁舎線も30番として運行されていることになる。
さらにところが、同じ時期の大判時刻表では330番も存在することになっている(どの便が何番かは分からないので、大して意味のない表示ではあるが)。
路線別時刻表によれば、上記「H30」は変わらないので、これはまあ統一された。
そして、大判時刻表に「S30」があることになっているが、どれを指すのか。消去法でいくと、津軽中学校→小栗山なのだが、路線別時刻表ではS133のままなのだけど。
相変わらず突き詰めると謎だらけだし、番号を意識して乗る乗客がいたとしたら、迷うどころか誤乗させかねない。
この方面は、嶽温泉や岩木山という、弘前の主要観光地へつながる。今どきは外国人観光客も乗るだろう。現時点で、岩木庁舎止まりの便が実際に何番で表示されているのか分からないが、「30」に変わったとすれば、2025年11月以前の情報に基づいて「岩木山へは30番のバス」と認識した人が、岩木庁舎止まりに乗ってしまうことが起こり得る。昼間なら1時間待てば済むが、夜は岳温泉行きより岩木庁舎止まりのほうが遅くまで運行しているわけで…
また、弘前市街でも経路が違ったのだから、いくら「路線番号」だからといって、同じ30番でまとめてしまうのは、乱暴ではないだろうか。そもそも、岩木山線と岩木庁舎線という「別路線」なのだとしたら、別番号にするべきではないか。
路線番号やそれに伴い変更された行き先表示の文字部分について、まだ続く。