レゾンデートル : 元長

モーニングは2通り、A海苔そばと納豆ご飯か、Bソーセージ天そばになめ茸ご飯。券売機画像のAを念頭に購入したが、そういや納豆食べられない身体なのでBを口頭でオーダー。マスターがソーセージを揚げてる。

上品に出汁香るかけそばに、いかにもなB級感漂うギョニソーというかけ合わせ。これといってシナジーが生まれるでもなし、お互い別々に美味しい。生卵は恐らくご飯向けのアイテムだろうが、最近私生卵食べないのでそば汁に入れて頂く。あっ、手元が狂ってさっそく箸で黄身を破ってしまった！「急いで口で吸え」w。なめ茸ご飯も、そば汁にのびて何か生じる…でもないな、Aに比べて何だろうこのセットの存在意義は…。

それはもしかして外国人旅行者へのアピールかもしれない。この日も私と入れ替えに56人の南方系男子が出て行ったのだけれども、大陸や東南アジアの人口になめ茸が人気と読んだ記憶があるのだ。今になってそれが何に載ってたのか、調べても出てこないのだけれども。ギョニソーの方は彼らも普段食べ慣れてるんだっけな？欧米系の旅行者には目新しいだろうし。どうだろう。

詳しい人ならメニュー相を見た時点で文殊との関連性を覚えることだろう。食べるとやはりそう思う。事実、親類のような存在なのだとかで。

天丼セット：枯れ節の出汁香るそばに揚げたてのかき揚げがのる天丼！出汁のアタックは淡味に思えて、次々とひろがる味香り！細長いそばによくのって、丼渕からすすればより香りが際立つ。温そばになら揚げ置きでも良い天ぷら類だが、飯や冷やしの種なら揚げたてでないと。その点当店はなんの心配もいらない。サクサクかるくいただける。残ったそば汁をスープ代わりにいただき、比較的甘めの丼つゆが枯れ節の出汁でのびるときに放たれる重奏感！これがこのコンビの醍醐味。

このセットは他に鶏丼とカレーがあり、特にカレーがおすすめです。

久々に北上野の現場に。駅から遠いのがヤな現場だが途中に当店があるんでココロ軽やか。ああもう若くないのにセットを頼んでしまった。当店のそばは大盛りでなくとも気前よく入ってるんでそれを忘れちゃならぬ。まあとり丼は他の選択肢（カレーorかき揚げ丼）よりかは身体負担が少ないかも？

文殊よりはちょっと強いアタックを狙ってるかもしれないが、総じて上品で淡味な出汁にゆったり泳ぐ細いそば。犬食いせずに丼渕から啜りこめば、枯節の特徴である薫香がして、なんとも奥行きのある味わいに思える。そばは生めん都度ゆで。この手のそばは温かけだと切れ切れになちゃう店も多いが、当店のは最後の一線という感じのコシが結構後々迄のこって、それも美味しさのひとつ。鶏丼は親子丼のたまご抜きといった代物だが、これは親子丼だったらなあという気がしないでもないｗ。

文殊も堅実に増殖しているが、当店にも昨年末新店舗開業のニュースが飛び込んできて展望は明るい。何より文殊系のこの味が他にもチェーン展開しない個人店で思いがけず出会えたりして嬉しい。東京近郊各地でこの味が広がっていくのは大いに結構なことだ。

店内券売機のメニュー相を眺めてると、当店は文殊からの派生店なのでは？という気がしてくる。この日食べたセット物の3アイテムが一致してるし、もりがなくてざるそばなこととか、温玉ほうれん草そばの存在など（←これは最初富士そば…と思ったけどｗ）。ちょっと調べたら、やはりそうらしい。自分で気づき、仮定したことが当たるのはうれしい。

ご丁寧にも都度ゆでのそばがうまい。つゆにもう少し出汁の̚カドが感じられたらとは思うけど、このお値段ならこれでいい。というか値段を思えばすごく頑張ってる。

鶏丼とは牛丼様の味でチキンと玉ねぎを煮込んだのをライスに乗せたもの。鶏のうまみがじかに感じられて、なんかビーフよりおいしいんじゃないの？という気も。

もうすでに、かけ出汁のあの香りが恋しくなってくる。でもしばらくは文殊でもざるそばが続くのでした。

当店のような生麺都度茹で上げの店ではなんたってもりを試さなくてはと思うんだけど、またかけ系を選択してしまった。久々なもんでつい、美味しいとわかってるものを食べたくなってしまった。え、当店は初見だろうって？そうなんだけど北赤羽の高架下にある店をお訪ねして、かけ出汁の鮮烈な旨さの印象に囚われてしまってるのだ！

ほうれん草温玉そば：なんと、「揚げ物ではないのに魅力的な種」が揃ったメニューを見つけてしまった。富士そばみたいですけどw。ゆでたてのむっちりした触感のそばに力強い出汁感の汁！これはかなりの奥行きを感じさせます。但し相応に塩辛いですけどね。ああやはりとても美味しい。北赤羽店との共通の美質を確かに感じる。もっともこちらが本家だと思うけど。

ああやっぱ良い店だなあ。こんな所に本店があるなんて偶然の発見でしたが(←BMしていたのに…(^^;)、当地勤務日の楽しみがひとつ増え嬉しい。