莨盆

ひとやすみと整理整頓

2026年の目標

あけましておめでとうございます。

今年の目標をGPTさんと一緒に考えてみました。あんまり具体的には書かずに全体方針ということで。
GPTさん去年はあらゆる疑問や気持ちを受け止めてくれてありがとう。そして今年もよろしく。

大目標:自分を過大評価も過小評価もせず、実装可能な性能で生きる

最近「自分、思った以上にできないこと多いなぁ」と感じることが増えました。
これまでできない自分を隠しがちで、裏でできるようになるまで必死に頑張るみたいなことを重ねてきましたが、今年はもう少し軽やかに行きたいなと。
できないはできないでOK、必要なことら慌てずに小さく積み重ねていくようにしたいです。

からだ:壊さず、裏切らず、取り戻す

昨年は体重減を誓ったものの、足底腱膜炎の発症で有酸素運動できず→体重増える→運動する→腱膜炎悪化の悪循環でした。
今年はまず腱膜炎を悪化させないこと。最近始めたホットヨガを味方につけつつ、メンテナンスしながら運動できる体を取り戻したいです。

あたま:70点で出力する訓練

とにかく私はあらゆることに自信がないうえに心配性なので、何かをアウトプットする前にはものすごく慎重になりがちです。何なら書ききったあとにボツにしてしまうこともあります。
なので今年は未完成でも、中途半端でも、とにかくアウトプット。気を付けるのは誤字脱字くらいにしようと思います。

こころ:好きを隠さない、嫌いを認める

SNSを見ているとなんとなく高度な知識や経験がないと趣味を披露できない感じがしちゃいますが、「うまくなくても、詳しくなくても私はこれが好き」をしっかり刷り込んでいきたいです。
嫌いなものに関しては「嫌い」と考えることすらダメなこと!と思うことが多かったので(めっちゃ窮屈ですよね)、アウトプットはしなくても「これが嫌い・苦手な自分を許すこと」をしていきたいところです。内心の自由万歳!




こんなところでしょうか。
あらためて眺めてみるとなんとも自縄自縛な感じですね。
始めたばかりではありますがこのブログもうまく活用してやわらか~く頑張っていきたいところです。
小さな場所ですが、今年もこのブログをよろしくお願いいたします。

堀川恵子「教誨師」感想



以前から気になっていた「教誨師」をようやく読むことができたので感想を書きます。
本書は、長年「教誨師」として死刑囚と向き合ってきた渡辺普相さんに対し、著者がインタビューを重ねてまとめたノンフィクションです。
なお、この記録は渡辺さん自身の強い要望により、生前ではなく、死後に公開されることを前提として語られたものでもあります。

感想

重い。とにかく重い。
読んでいる最中もずっと喉が詰まるような苦しさがありましたし、なんならちょっと泣きました。
本を閉じたら二度と開けなくなりそうだったので、深呼吸しいしい3時間くらいで一気読みしました。
本の構成としては死刑囚との対話や交流と、渡辺さん自身の半生についてが交互に章だてされています。
このおかげで何とか読み切ることができました。どちらも重すぎて一気読みできない。別の地獄が交互に現れるようなものでしたが・・・・・・
渡辺さんは教誨師の仕事に対し「真面目な人間に教誨師はできない。突き詰めて考えたりしたら自分自身がおしくなる」と述べていましたが、これは渡辺さんが「おかしくなる」寸前まで悩まれた真面目な方だったから出てきた言葉ではないかと感じます。


死刑囚との対話シーンから特に感じたのは、「死刑囚は犯罪をしていない人と全く違う生き物などではなく、地続きの存在である」ということです。
死刑になるくらいだからさぞ凶悪なのだろう、私たちとは住む世界が違うのだろうと考えがちですがそうではない。
今生きているのは本当に偶然の産物だし、「自分は善人である」と信じ切っている人でも追い詰められたその時には一瞬にして悪人になる。死刑囚になったのは、その中で最大の悪手を選んでしまったものであると述べられていました。
今私が法に反していないのはたまたまでしかない。運がいいだけ。というのは時々思い至ることではありますが、死刑囚と交流をしていた渡辺さんにその事実を突きつけられるととても肝が冷えました。

対話を重ね、人となりを知った死刑囚が刑に処されるところも書かれています。
このシーンがまた、重ねて辛く、苦しいものでした。
死にゆく死刑囚のためにお願いのために、浄土真宗の教義にない「喝」を入れてくれる渡辺さんの師である篠田さんや、
直視できずに脂汗を流し、ぎゅっと目を閉じながら大声でお経をあげるしかない渡辺さん(篠田さんに「もういいでしょう」と止められたことで刑の終了に初めて気づいた)など、あまりに壮絶です。


渡辺さんは広島原爆から生還した方で、原爆が投下されたその瞬間についても詳細に書かれています。
たまたま爆弾に対して背を向けていたから、たまたま建物の陰にいたから、たまたま送迎のトラックが遅れたから生き延びることができた、とのことでした。すぐそこで談笑していた友人らは爆発に巻き込まれて亡くなったのだそうです。
必死に逃げた渡辺さんは、そこら中から悲鳴が声が聞こえたり、倒れる人を助け起こすことをしなかったことを生涯悔いていらっしゃいました。だからこそ、命を削る勢いで教誨師という仕事に身を投じたのかな、とも思いました。
とても悲痛で、「もう自分を許してあげてほしい」と強く思いました。


渡辺さんは明確に死刑を「人殺しだ」と断じていますし、刑務官を始めとした死刑にかかわりある人の苦悩も余さず書いていたのでスタンスとしては「死刑には反対だが、制度として存在するからには誰かがやるしかない」だと感じます。
じゃあ、どうすればいいの?私たちには何ができるの?とずっと考えながら読んでいましたが、これにも渡辺さんは一つの解答を示してくれています。
犯罪を犯す人、死刑として裁かれる人を減らすこと」です。
月並みですが、例えば人との交流や福祉やあらゆるサポートによって、最悪の一手を選び取ってしまうことはきっと減るのだと思いました。
社会制度や国民の安全、法体制の観点から、すぐさま死刑をなくすことができないことは、渡辺さんも十二分に理解されていました。
それでもなお苦しまれながら、一つの解答を示してくれたことに、どれほど凄い方なのだろうと感じました。

終わりに

案の定全然まとまらない文章になっちゃいましたが、とにかくこの本を読んだことを残したくて書きました。もっともっとかけることや書くべきことがあるような気がしますが、テーマがあまりにも広くて深遠なうえ、いずれも明確な答えを示すのがあまりにも難しくて書ききれないです。力量不足です。
すごく苦しい本だったし、実態を知らなければもっと気楽に生きれただろうと思ってしまいそうになりますが、読んでよかった、知ることができてよかったです。

はてなブログの改行見落としをObsidianで解消する

ブログを書くときは基本的にMarkdown記法を使っているのですが、
はてなブログのエディタでは文末の改行(空白スペース2つ)を見落としやすい気がしたので、
なんかいい方法がないかと思いちょっと調べてみた結果です。

Obsidianのコミュニティプラグイン「Show Whitespace」

Obsidian愛用勢なので私はこれで解決しました。


設定→コミュニティプラグインで「Show Whitespace」を検索。


プラグインの設定で「Show All whitespace」を有効化。


すると半角スペースが「・」で表示されるようになりました。


ちっちゃいことだけどだいぶ便利

他の手法としてはVScodeを使うとかもありそうですが、下書き保管や愛用度も兼ねてObsidianで対応することにしました。
何か物事を継続するためには、障壁をなるべく小さくするのがいいと思ってます。私のような面倒くさがりは特に…
今後はObsidianに下書きしてペーストする方法がいいかなと思ってます。

年末の気分整頓散歩:南千住


仕事納めも終えた年末、朝目覚めて即「あ、今日ダメな日だ」を検知。
とにかく頭の中が散らかっていて、無償にイライラ。
たいていこういう日は家から離れて散歩をするとマシになるので、
午前中にあらかたの家事を済ませて出発。

今回の目的地は何度か訪問経験のある南千住~三ノ輪周辺に決定。

延命寺・回向院

どんよりした気持ちを抱えたまま南千住駅に到着。
最初に目指したのは駅を出てすぐの回向院さん。



解体新書のモニュメントと、著名な人物のお墓のエリアが示されていて
檀家さんでなくても入りやすくなるような雰囲気。



続いてはすぐお隣の延命寺さん。
こちらには有名な「首切り地蔵尊」がある。
かつて刑場だったこの土地には刑死者などの遺体が散乱しており、
それを供養するために建てられたのだとか。



著名な人も、刑死した人も、善人も悪人も、
みんな仏様のもとで静かに休んでいると思うとすごく心が安らかな気持ちになる。
前回このあたりに来たのは休職中期間だったと思うので、精神安定のためのスポットになったように感じる。

次の場所に向かうために泪橋方面へ。
ここもかなり好きなスポット。
大好きな小説「虚無への供物」にもチラッとでてくる。いつか聖地巡礼して記事にしたい。



スカイツリーを見つつ泪橋交差点を右折して、三ノ輪方面へ。

浄閑寺

通称「投げ込み寺」と呼ばれていた浄閑寺さんへ。
もともと遊女供養のために建立されたのではなく、安政の大地震をきっかけにそう呼ばれるようになったそう。






年末年始でお墓参りにいらっしゃった方も多くいたので、早めに退散。
きれいに整備されていて、静かで落ち着いた雰囲気を感じられた。
このあたりにくると、ずいぶんとくさくさした気持ちが落ち着いた。

最後は三ノ輪駅周辺で締め。
ちょっとレトロなアーケード街は地元の方とおぼしき方でにぎわっていた。

終わりに

発狂寸前な日は遠方の散歩に限る。そう思いました。
今年のモヤモヤ、今年のうちにということで、スッキリした気持ちで新年を迎えられそうです。


…などと書いているうちにすっかり年も明けてしまいました。年内に書こうと思ったのですが。
ご覧いただいた方、ありがとうございます。
始めたてのブログですが温かく見守ってくださると幸いです。
本年もよろしくお願いいたします。

『ラバー、ストーカー、キラー』感想

Xで紹介されていたので鑑賞。
ネタバレはちょっとありますのでこれから鑑賞される方はご注意ください。
ネタバレなしで見たほうが面白い作品です!

全体感想

実際の事件が題材となるのであまり元気よくいいづらいですが、とても面白かったです。 複雑な説明も少なく、画面の演出もスタイリッシュでシンプル。 被害者の方の表情や涙が痛ましい。

真犯人が明らかになったとき、私はめちゃくちゃ驚いたのですが ネットの感想を拝見していると相当早い段階で気づかれた方が多い印象でした。 気づけなかった自分を残念に思いつつも、ネタバレなしで見ると新鮮に驚けるのでよいですね。

視聴後に事件のWikiがないか探しましたが、個別記事にはなっていないみたいでした。 他にないか調べたところアイオワ州の行方不明者に関する非営利団体が記事を出していました。
事件を元にした映像作品まで紹介しているのはちょっと驚きですがアメリカではよくあることなんですかね。
Cari Lea Farver | Iowa Cold Cases

真犯人について

ずっと被害者と思われていたリズが真犯人でした。
VPNや複数IPアドレスを使いまわして特定されないようにする用意周到さは背筋が寒くなります。
周到さとは裏腹に自宅への放火、自傷などの思い切りのよさや
"トロフィー写真"を残すなどの猟奇性にアンバランスさを感じて、さらに怖い。
最終的に終身刑となりました。

彼女の生い立ちやストーカー行為に走ってしまった原因についても気になるところですが、
再犯しないようにしてほしいですね。
アメリカにもストーカー犯罪などの更生プログラムがあり、仮釈放ありの終身刑の場合は受講必須のようですが、
リズの場合はどうなんでしょうか。
こういった業務に携わる人のドキュメンタリーにもちょっと興味がわきました。

スーパーハッカー Tony Kava

同業者(と言っていいのかわからないほどの格の違い)としてはとても気になるIT捜査官の方。
発信元のIPアドレスを羅列するだけでなく、利用回数で絞り込んで特定する手法は見事でした。
それだけでなく現場に残されてた写真から決定的な証拠を見つけるまで・・・かっこよすぎる。有能すぎる。憧れる。
こういう方を拝見すると勉強のモチベーションが上がります。

日本の警察も同じように外部技術者に調査協力をすることってあるのかな?と思い調べましたが
そのようなことはほとんどやっていないそう。ボランティアでもいいから参加してみたいな~と思ったところ。

保安官の方を始めとした執念の調査は本当に頭が下がる思いです。

最後に

ノンフィクション作品の特に犯罪系は好んで視聴することが多いですが、 感想を書くときには十分に配慮しないといけないなぁと感じます。

素晴らしいけど二度と見ない映画『来る』


こんにちは。

映画『来る』は、定期的に思い出してしまう映画です。  
テーマや演出は素晴らしかったはずなのに、感情的にきつくて二度と観返す気になれない。  
そんな作品について、今回はアウトプットして供養することにしました。

 

こういった類の映画はできれば定期的にまとめていきたいです。
何度も見たい映画がたくさん出てくれるほうが嬉しいですが。

 

※ネタバレ要素が含まれるので、これから視聴予定の方は閲覧注意です※

全体感想

タイトルの通りですが、面白くてドキドキする映画であることは間違いないです。
テンポも良く、中だるみもなかったと記憶しています。後述しますが登場人物も演出も魅力的。
退屈すぎて画面から目を離してしまうようなことはなかったです。

 

超かっこいいベテラン除霊師のみなさん

公開されてから7年ほど経つにも関わらずXでたびたび話題になるのは、
除霊師逢坂セツ子役の柴田理恵さんをはじめとした、歴戦の除霊師のカッコよさに尽きると思います。
私がこの映画「素晴らしい」と評するのは彼彼女らの名演が多くを占めてます。

 

物語も終盤、たいして田原秀樹に感情移入も応援する気持ちもないままに見ていたところに、
「誰ぞ一人くらいは無事にたどり着けるやろ」というセリフで一気に集中が戻ったのを覚えています。
世間話くらいのトーンで語られるこのちょっとしたセリフの中に、怪異が迫っているのを感知できるほどの力量と、いくつもの死線をくぐってきたと思わされる強者感と、死に対して恐怖を感じていないことがぎゅっと詰め込まれていて、すごくカッコよくて驚きました。
だからこそ結局だれもたどり着けなかったのが本当に残念でならないです。怪異の強力さを示すだけの演出に使われてしまったんだなぁという印象でした。
この霊媒師さんのシーンだけはもう一度見たいくらい好きです。

 

比嘉姉妹ももちろん素敵ではあったのですが、ちょっとアニメ・漫画向けの外見・デザインだった感じがあり、なじむのに少し時間がかかった印象でした。

 

なぜ二度と見ないのか

田原一家のゴタゴタが最悪すぎるからです。これにつきます。

登場人物の欠点は人間味とも言えますが、この一家に関してはその域を超えていました。

結婚に迷う香奈の気持ちをろくに聞きもせずにハグだかキスだかで押し切るシーンで「あ~こりゃ幸せな結婚はないな…」って思わせてくるのがかなり印象に残っています。

今であれば、「これほどの嫌悪感を与えるほどの名演、妻夫木聡はすごい!」という感じで無理やり納得もできそうなものですが、とにかく序盤のゴタゴタと最悪さが長すぎました。
人間ドラマがやりたいのか、怪異とのバトルをメインに据えたいのかがごっちゃになってしまった印象です。後半がメインなのであれば、もっと人間関係周りをさっぱりさせてもよかったんじゃないかなと。


あとちょっと好きじゃないのがオムライスの歌のシーン。

多分こどもの無邪気さとそれに不釣り合いなほど強力な怪異、みたいな手法だと思ったんですが、急にチープに怖がらせてくるじゃん…って感じました。
たしか野崎と真琴が二人で最後笑っていたように思いますが、ここも納得いかなかったですね。「こんなひどい目に合わせるほどなのに、のんきなものだ」っていうシーンなんだなと解釈しましたが、妙に雰囲気が浮いて見えました。

 

最後に
怪異が出る映画に「やっぱり人間が一番怖い/最悪だよね」的な映画は好きじゃないんだなと感じました。
それなら怪異を屈服させるくらいの勢いでやってほしい。逆に怪異をメインに据えたいなら、人間の最悪さを強調させすぎないでほしい。

 

視聴したのはたしか6年ほど前だったと思いますが、感想を書くとスッキリしますね。
この手のモヤモヤが溜まりやすいものはたびたび思い出しては脳のリソースを持っていくので、都度アウトプットしたいです。供養供養。