
1.導入
今回の記事は、反省と警告のために書いています。
以前、SNS上で接触してきた相手から、少額の「報酬」を受け取ってしまった体験を記事にしました。
そのときの私は、詐欺の定石を理解した上で、あくまで距離を保ち、冷静に対応できているつもりでした。
しかし今回、まったく別の相手から、再び同じことが起きました。
結果として、再度少額の報酬を受け取ってしまったのです。
正直に言えば、最初はうれしかったと思います。
「今回は問題なかった」「前回も大丈夫だった」という感覚が、どこかにありました。
けれど時間が経つにつれて、不安が膨らんできました。「これは、本当に安全な行為なのだろうか?」
そこで改めて調べ直した結果、自分が想像していたよりも、はるかに危険な行為だったことを知りました。
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2.具体的に、何が危険だったのか
問題は金額の多寡ではありません。
少額であっても、その送金が詐欺グループの資金循環(マネーロンダリング)の一部に組み込まれる可能性があります。
消費者庁や国民生活センターの注意喚起でも、報酬系詐欺(タスク詐欺)では、初期の少額報酬を「撒き餌」として信頼を築き、被害者を深みに引き込む手口が典型的に指摘されています。
自分では「観察している側」「被害者にならない側」にいるつもりでも、実際には取引履歴が残り、不正資金の流れに関与した記録として残るリスクがあります。
仮に詐欺グループの行為が警察の捜査対象となった場合、送金・受取の履歴があるだけで、事情説明を求められる立場になる可能性も否定できません。
さらに深刻なのは、その後の誘導段階です。
少額受取後、高額報酬を餌に「タスク専用アカウント登録」や「専用アプリのインストール」「不審なリンクのクリック」を促されます。
ここで、疲労時や気の迷いでワンタップ・ワンクリックしてしまっただけで:
- 個人情報(電話番号、銀行口座、住所など)が抜き取られる
- マルウェア感染により、デバイス全体の情報が盗まれる
- 高額な「参加費用」「ミス修正費用」「違約金」名目の送金を要求され、数十万円〜数百万円の被害に発展する
- 最悪の場合、送金した口座が犯罪収益関与疑いで凍結される
加えて、以下のような深刻なリスクも存在します。
- 加害者への転落リスク: 「報酬を支払うために、あなたの口座を中継させてほしい」などと誘導され、意図せずマネーロンダリングの役割を担う可能性があります。被害者だったはずが、突然犯罪の共犯者として逮捕されるケースが問題になっています。
- 損切りをさせない心理的トラップ: 「ミスをしたせいでチーム全員の報酬が止まった」「補填しないと他の人に迷惑がかかる」といった罪悪感や集団心理を煽る手法で、追加送金を強要され、深みにハマる仕組みです。
- 二次被害(カモリストへの登録): 一度でも反応したり少額のやり取りをしたりすると、「騙せそうな人物」としてリスト化され、別の詐欺グループから投資詐欺やロマンス詐欺などの波状攻撃を受けるリスクが生じます。
これらは、消費者庁の公表事例や国民生活センターの相談データ、警察庁の特殊詐欺統計で繰り返し確認されている現実的なリスクです。
一度の操作ミスが、取り返しのつかない経済的・精神的ダメージにつながるのです。
3.私の判断ミス
私は、自分を過大評価していました。
「詐欺の構造を知っている」「明確な線引きを決めている」から大丈夫だと思い込んでいました。
しかし実際には、「前回大丈夫だった」という経験が判断を甘くさせ、慣れてしまっていただけでした。
さらに、今回もう一つ明確な判断ミスをしました。
不安になった私は、会話ログを削除してしまったのです。
その瞬間は、自分を守る行動だと思っていました。
しかし今振り返ると、これは完全に逆効果でした。
万一問題が発生したときに、自身の無実や経緯を説明できる重要な証拠を、自ら消してしまったのです。
怖さから取った行動が、結果的に自分の立場を弱くする――このことを、身をもって理解しました。
4.判断力は簡単に低下する
今回の体験で、私が一番恐ろしく感じたのは、人は思っている以上に簡単に判断力を失う、という現実です。
飲酒、疲労、ストレス、単なる気の緩み。誰にでも容易に起こりえる、ほんの少し思考力が落ちた状態で、たった一度の操作ミス――不審なリンクをクリックしたり、アプリをインストールしたり――をしていたら、どうなっていたか分かりません。
人生が崩壊する、という表現は大げさに聞こえるかもしれません。
しかし、数百万円の借金、口座凍結、個人情報の悪用による二次被害は、決して誇張ではありません。
私は、たまたま取り返しのつかない事態に至らなかっただけです。それは判断力の結果ではなく、運に過ぎません。
5.まとめ
今回の件で、私ははっきりと理解しました。
「知っているから大丈夫」「少額だから問題ない」という考えは、通用しません。
むしろ、「自分は冷静だ」「コントロールできている」と思っている状態こそが、最も危険です。
詐欺は、無知な人だけを狙うものではありません。自分を過信した人間の隙に、静かに入り込んできます。
前回の結論である「君子危うきに近寄らず」という言葉も、私が語ると軽薄だったと今なら感じられます。
どんなに好奇心があっても、報酬系詐欺には絶対に、一切近づかない。これが最善の防衛です。
6.おわりに
この体験を通じて、私は決めました。
私は、もう二度と、報酬系詐欺と関わりません。
観察もしません。試しもしません。ネタにも使いません。
自分の判断力は、思っているほど信用できない。その前提に立って、生き方を修正します。
この記事が、誰かの「少し立ち止まるきっかけ」になれば、それで十分です。
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