まくら

読んだ本や好きな文章の感想

2025年に読んだ小説と漫画

今年読んだ紙の本はほとんど小説で、75冊だった。Yomooというアプリで記録をつけている。 上の本ほど最近読んだ本。仕事のために読んだ本は除いています。 こう見ると結構偏ってるな。でもまあ好きに読むのが一番なのでヨシ。 今年読んだ本で一番面白かった…

おしゃれな図書館が苦手だという話

なんか、おしゃれな図書館ってあるじゃないですか。 ぶち抜きの高い天井と差し込む明るい光、そこ手届かねぇだろっていう場所まで本が入っているバカデカ木製本棚(マジで意味不明)、細い木を組み合わせて作ったような天井………… あくまで私の好みの話ですが…

読書ってエンタメすぎる スティーヴン・キング『IT』

マジでめ……っちゃくちゃ面白かった。 これが、エンターテインメントですか……。 IT(1) (文春文庫) [ スティーヴン・キング ]価格: 1045 円楽天で詳細を見る 文庫本だと全4巻。ちょっと長いかな~と思ったけど怒涛の勢いで読めた。 よく大人になると本が読…

私が好きなインターネットホラー

ここでいうインターネットホラーとはインターネットに関する怖い話ではなく、インターネットで読める・視聴できる怖い話のことです。私が勝手に言っています。 最近いろんなホラー作品がよく話題になっていて、ホラーが流行ってる感ありますよね。それとも私…

宮部みゆき『模倣犯』面白かったけどストレスエグい

若い女性が主な被害者となる連続誘拐殺人事件を描いた犯罪小説ですね。(フィクションです) 1990年代後半に連載されていた作品で、物語の時代設定もそのあたり。文庫本だと全五巻。 犯人が誰なのかは早めに読者に明かされていて、ミステリではない。犯行方…

朝井リョウ『正欲』読んだけど

特殊性癖とマイノリティを描いた話ですね。 どうしたって議論になりやすいテーマだし、話題になってたのもむべなるかなという感じ。 正欲 (新潮文庫) [ 朝井 リョウ ]価格: 935 円楽天で詳細を見る 以下、ネタバレありありの既読者向け感想&批判です。 読…

小野不由美『屍鬼』読んだ。やっぱ小野不由美ってスゲー

ホラーが読みたいな~と思い、「ホラー おすすめ」とかで調べていたら名前が挙がっていたので読んでみた。小野不由美の『屍鬼』。 記事の前半ネタバレなし、後半からネタバレあります。 屍鬼(一) (新潮文庫 新潮文庫) [ 小野 不由美 ]価格: 990 円楽天で…

村上春樹『街とその不確かな壁』を読み、『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』を読み返した

村上春樹の新刊『街とその不確かな壁』を読み、「なんか世界の終りとハードボイルド・ワンダーランドと似てる気がするなあ」と思って読み返したら最初に入ってる「世界の終り」の地図からして同じすぎて笑った。 街とその不確かな壁(上) (新潮文庫) [ 村…

富岡多恵子にとっての「性交」とは何なのか(『芻狗』読んだ)

富岡多恵子『芻狗(すうく)』という短編集を読んだ。 波うつ土地・芻狗【電子書籍】[ 富岡多恵子 ]価格: 1155 円楽天で詳細を見る ↑私が読んだのは図書館にあった講談社の単行本だけど、売ってなかったのでこっちを出してます 何なのか、と言いつつ、わかっ…

日記、最近読んだ本とか

近ごろ、なぜか短文SNSでの投稿がさっぱりできなくなった。原因は不明。熱くなれるような新規コンテンツをここしばらく摂取していないからかもしれない。 でも文章を書きたいという気持ちはいくらかある。のでたまには日記でも書く。 十二国記読み直してる …

あさのあつこ『NO.6』、私たちの脳を焼き尽くしたヤングアダルト文学の金字塔

マジで何だったんでしょうね、『NO.6』って。 リアタイ勢だったころは毎巻毎巻脳を焼かれて、読み終わってしまうと絶望し、新刊が出るのを生きがいに学校へ通っていた。 今回しばらくぶりに読み返したんですけど、ウン年経っても色褪せず面白い。本当にあり…

妊娠という不自然――「妊娠カレンダー」から考える小川洋子

小川洋子「妊娠カレンダー」は何よりも、妊娠にまつわる「喜び」だとか「祝福」だとかが徹底的に排除されているところが特徴的だ。書かれているのは、不自然、違和感、不快感。 妊娠カレンダー (文春文庫) [ 小川 洋子 ]価格: 682 円楽天で詳細を見る なお…

千早茜『男ともだち』読んだ

メールフォームでおすすめいただいたので読んでみました。 男ともだち (文春文庫) [ 千早 茜 ]価格: 781 円楽天で詳細を見る メールフォームからお送りいただいているメッセージ、反応返せていないんですが全部見てます。おすすめいただいた作品もゆっくり…

白石一文『僕のなかの壊れていない部分』読んだ

白石一文は、大学生のときに『この世の全部を敵に回して』を買って、かなり序盤で読むのをやめた記憶があるのでほぼ初読。 僕のなかの壊れていない部分 (文春文庫) [ 白石 一文 ]価格: 924 円楽天で詳細を見る 正直、中盤ぐらいまでずっと主人公の言動が癪…

雑記-村上春樹『ダンス・ダンス・ダンス』を読んで

いろいろあって仕事がいやになることがある。なぜこんなことをしなければならないのか、と思う。 歯医者に行ったあとカレー屋に行って、村上春樹『羊をめぐる冒険』の続き、『ダンス・ダンス・ダンス』を読んでいたらこんな一節があり、「わかる…………」になっ…

最近読んだ本たちと雑感

いろいろ読んだので、簡単な感想を書く。 山白朝子『私の頭が正常であったなら』 長谷川眞理子『進化的人間考』 國分功一郎『暇と退屈の倫理学』 芦花公園『異端の祝祭』『とらすの子』『聖者の落角』 村上春樹『羊をめぐる冒険』 千葉雅也『オーバーヒート…

すさまじく悲惨なポップ、乙一「カザリとヨーコ」

乙一の短編集『ZOO1』の中に「カザリとヨーコ」って話があるんですが、これがも~~どん底みたいに悲惨な境遇にいる中学生が主人公なのに、読んでると謎の元気が湧いてきて好きなんですよ。 ZOO 1 (集英社文庫(日本)) [ 乙一 ]価格: 638 円楽天で詳細を見…

上野千鶴子+鈴木涼美『往復書簡 限界から始まる』読んだ

たまたま図書館で借りて読んでいるあいだに上野千鶴子が話題になっていた(米誌タイムの「世界で最も影響力ある100人」に選出された)ようなので、感想を書く。 往復書簡 限界から始まる [ 上野 千鶴子 ]価格: 1760 円楽天で詳細を見る 中国最大級の書評サイ…

宮本輝『星々の悲しみ』読んだ

以前読んだ『青が散る』がめちゃくちゃ面白かったので、それ以来宮本輝の作品をいくつか読んでいる。 今回は『星々の悲しみ』という短編集を読んだ。 星々の悲しみ (文春文庫) [ 宮本 輝 ]価格: 660 円楽天で詳細を見る 好きだったシーンはまず、表題作「…

木村紅美『夜の隅のアトリエ』と、北陸という土地

富山かな?と思ったら富山だった。 陰鬱陰鬱陰鬱な北陸の冬と雪がこれでもかと描写されていて、これだよこれと思った。 夜の隅のアトリエ 作者:木村 紅美 文藝春秋 Amazon 初めて読む作家だったが、感情の乏しい淡々とした文体が好みだった。 この描写が特に…

進撃の巨人のアニメを最終話まで完走しマジ泣きしたのちに一話から見直している

進撃の巨人のアニメを……今日、最終話まで観終わって……… あの……………… すごかった……………………………… 以下感想ですが、めちゃくちゃに重大なネタバレがあるので未読・未視聴の人は要注意 進撃の巨人(1) (週刊少年マガジンコミックス) 作者:諫山創 講談社 Amazon

新井英樹『真説 ザ・ワールド・イズ・マイン』の感想が書けない(24.3.3追記)

なんなんだろう………? この、漫画……………… なんだろう? なんだこれ? どうしたらいい? 誰か、わかる人はいますか? 真説 ザ・ワールド・イズ・マイン 1巻(1)【電子書籍】[ 新井 英樹 ]価格: 469 円楽天で詳細を見る 真説 ザ・ワールド・イズ・マイン 2巻(1…

『マチネとソワレ』13巻読んでから谷崎潤一郎「春琴抄」読んだ

マチネとソワレの話は以前もした(下記リンク参照)が、13巻であった「春琴抄」の回が好きだったのでまた書く。 谷崎潤一郎「春琴抄」は青空文庫でも読めます。私は青空文庫ビューアのアプリで毎日空き時間にちょっとずつ読みました。短めなので結構すぐ読めま…

みんなにもっと気軽に純文学について早口語りしてほしい

特別お題「わたしがブログを書く理由」 私は近現代の純文学が好きだが、SNSを見ていると純文学読んでる人って私が思ってるより少ないんだなぁ……って思う。大学生のころ、近代文学の授業受けたあとに友達と大感動の爆萌語りしてたけど、あれは非常に限定され…

私じゃないけど私だった 川上未映子『すべて真夜中の恋人たち』

5年ぐらい前に初めて読んだときも「あ〜〜いい本だな〜」とは思ったんですけど、それからいろいろあって、転職して、首都圏にやってきて、すさまじい人混みに揉まれて、友達の結婚式に出て、「人生」をそろそろ真面目に考えるようになった今読んで「私だ」っ…

桜庭一樹『私の男』 どエロい。

近親相姦かくあるべし、というような本だった。私はこれ読むまで別に近親相姦ものは好きでも嫌いでもなかったし、読み終わった後でも好きでも嫌いでもないが、「父と娘の近親相姦なら『こう』じゃねえとな。」と思った。 もう序盤の「匂わせ」描写がほんと~…

「怪物」観てきたんだけど是枝裕和って天才?

「万引き家族」にずっと大感動し続けているので、かなりの期待を抱いて昨日「怪物」を観に行った。 以下、日記兼感想です。ネタバレあります。これを読むとストーリーがわかる、というほどではないですが、具体的な描写に対する言及(と私なりの解釈)がたく…

河野裕子・永田和宏『たとへば君 四十年の恋歌』

河野裕子と永田和宏は二人とも歌人で、夫婦。永田さんは生物学者でもある。二人は仲睦まじい夫婦だったが、河野さんは2010年に癌で亡くなった。という程度の知識(イメージ)でこの本を読んだ。 たとへば君 四十年の恋歌 (文春文庫) [ 河野 裕子 ]価格: 80…

村上春樹『一人称単数』読んだ

これまで読んできた村上春樹の短編集の中では一番好きだった。 長編は好きなのが多いんだけど、短篇はこれまであんまり好きなのに出会えていなかった。『レキシントンの幽霊』とか『回転木馬のデッド・ヒート』、『パン屋再襲撃』とかいろいろ読んだ気がする…

小野不由美の十二国記シリーズを『黄昏の岸 暁の天』まで読んだわけだけど

なにこれ……? ハチャメチャに、面白い…… 世界にはまだまだ面白い本がある。 私、最近まで(厳密にいえば2022年に「ファイアーエムブレム風花雪月」という神々が作りしゲームに出会うまで)ずっと「ファンタジー作品」というものに抵抗感を抱いていて、中学生…