まくら

読んだ本や好きな文章の感想

2025年に読んだ小説と漫画

今年読んだ紙の本はほとんど小説で、75冊だった。Yomooというアプリで記録をつけている。

上の本ほど最近読んだ本。仕事のために読んだ本は除いています。

f:id:synr777:20251228112240j:image

f:id:synr777:20251228112257j:image

f:id:synr777:20251228112307j:image

f:id:synr777:20251228112321j:image

f:id:synr777:20251228112336j:image

f:id:synr777:20251228112346j:image

こう見ると結構偏ってるな。でもまあ好きに読むのが一番なのでヨシ。

今年読んだ本で一番面白かったのはやっぱりスティーヴン・キングの『IT』だな〜。小野不由美の『屍鬼』もよかった。

 

 

小説に加えて漫画も読んでいます。今年初めて読んだ作品だけじゃないけど、やっぱり好きだぜ〜!!と感じたものも含めて好きな作品紹介。

 

 

よしながふみ『大奥』

ドラマにもなっていた男女逆転大奥のお話です。赤面疱瘡(あかづらほうそう)という男子だけがかかる奇病が日本に蔓延して男子の数が激減するのですが、そんな世界線の江戸時代を描いたif歴史物語。

 

心理描写の機微が素晴らしい。説明しすぎない余白の美というのがありますね。表情から心情も推し量れるのが、小説とは違う漫画の良いところ。

やっぱりお万の方と家光の話が好きだ〜。お強うなられた、美しうなられた、それはあなた様が母におなりになったからや。しかし……。美しく、悲しい物語だった。

日本史めちゃくちゃ苦手だけどこれはスッと読める。ありがたや。

いまは二週目か、三週目か。平賀源内のところに入ったけど読み進めるのが怖い。

 

 

平鳥コウ・山田J太『JKハルは異世界で娼婦になった』

大変失礼ながら私は「異世界転生モノ」が好きじゃないです。なぜなら「他人が楽して勝ち進むストーリー」の何が面白いのかわからないからです。

私は「世界ってクソだけど、そこをで必死に生き抜こうとする人間は美しい」という話が好きなので、というかそういう自分が生きるためのよすがを得るために物語を読んでいるので、いわゆる「異世界チート」「強くてニューゲーム」的な話にはまったく惹かれません。

 

でもこの作品は違うんです。むしろ、大筋はアンチ・チート物語

現代日本のある女子高生と男子高生が事故に遭って異世界に飛ばされるんですが、その異世界は男尊女卑が激しい社会だった。

男子高生は神様からかなり強いスキルを与えられ、有名な冒険者になる。一方主人公である女子高生ハルは、女性ができる仕事は娼婦ぐらいしかないと知り、娼婦になる。

男子高生がチート使いまくって楽してカースト上位に君臨する一方で、ハルは娼館で娼婦として働くわけです。でも!ハルのめちゃくちゃいいところは、明るく、卑屈にならず、ベストを尽くして働こうとするところ。もちろん仕事の厳しさは描かれますが、ハルはめげない。どんなときでも潰れない。

いっしょに転生した男子高生から「こんな世界で女一人で生きるのは大変だ」「おまえを守ってやりたい」って言われても、「お前なんかに守られなくたって生きていける」「私だって今まで自分の力で生きてきた」と一蹴する。本当に応援したい主人公。

 

あとですね〜絵がすばらしい!季節感、空気感、陰影がしっかり描かれる。漫画としても読みやすいし、演出も工夫されてるし、表情も上手いし、かなり好きな絵。夕暮れに外で話してるときには頬に影が落ちる、そういう丁寧な描写が好きなんです。

 

展開も面白い。あんまり詳しくは言えないけど、雨のなかの戦場、あの巻は痺れました。私と同じような理由で異世界転生モノ毛嫌いしてる人には一度読んでみてほしい…。

 

 

山田弘之『ちひろさん』

元風俗嬢・現弁当屋ちひろさんの生き様を描いた漫画。

本当に好きな作品。成長しなきゃ、何者かでいなきゃというプレッシャーに疲れたときに読みたい。というかもうずっと読んでいたいですね。

マジでちひろさんみたいになりたい😭😭😭

こういう人間憧れる。明るく人当たりがよく、しかし自分は譲らない。言うべきときは言い、おもねらず、人間愛がある。そして暗い。

ちひろさんが一人で冬の夜を過ごす話が好きだ〜。こういう夜があるから人間でいられる。文学なんですよねちひろさんは。

 

 

新井英樹『宮本から君へ』

文房具屋の営業サラリーマンが仕事や恋愛に奮闘する話。社会人の青春ですね。令和的なスマートな働き方、恋愛の仕方からは対極にあるような泥臭い青春。これがいいんだな。

いまは二週目。以前記事を書いた『RIN』『ザ・ワールド・イズ・マイン』の作者である新井英樹の初期作品です。

新井英樹の独特な空気感はこのころから十分あるが、コマ割りがいまとちょっと違っててなんか手塚治虫っぽい?斬新な表現を意識しているように感じる(手塚治虫のコマ割りを斬新と表現するのも妙なことだが…)

この漫画の見どころは、特に後半の恋愛の話に入ってから……映画にもなったところかな?ほんと残酷で鮮やかで、これぞ新井英樹よ。

 

最新作『SPUNK』も読みました。結構異色の作品かなと思ったので今度その話もしたい。

 

 

いつまちゃん『来世ではちゃんとします』

アセクシャル、セフレ5人持ち、沼らせ男、処女厨、風俗嬢ガチ恋勢など、性的にクセのある人たちの生き様を描いた漫画。ほかにも同性愛者、リョナラー、風俗嬢、整形沼に落ちた人などなど、たくさんの人が出てきます。

今度絶対一つの記事にしたいと思ってるんですが、本当に面白いです。なんでこんなに「人生」を描けるんですか?どれだけの視点と想像力を持っているのか?こういう人が「物語の創造者」になれるんですよね……。

 

 

私が好きな本の感想を書いているだけのブログを読みに来てくださっている方、いつもありがとうございます。お暇があったら来年も来てください。

 

おしゃれな図書館が苦手だという話

なんか、おしゃれな図書館ってあるじゃないですか。

ぶち抜きの高い天井と差し込む明るい光、そこ手届かねぇだろっていう場所まで本が入っているバカデカ木製本棚(マジで意味不明)、細い木を組み合わせて作ったような天井…………

 

あくまで私の好みの話ですが、あのですね、

落ち着いて本を読めません。

 

でも世の中の人はああいう開放的オシャレ空間で本を読むのが好きなんでしょうか?そのほうが読書を楽しめるのでしょうか?

 

私が好きなのは、人がいなくて薄暗くて税金の香りがする図書館です。安心しますね。自習スペースが予約なしで使えるなら最高です。

蔵書数は多いに越したことがないのですが、巨大な図書館になるほど人が増えて落ち着かなくなるので、規模感については難しいところです。

 

いままでいろんな公立図書館に行きました。基本的にどこも好きなのですが特に好きなのは以下です。

 

  • 京都府立図書館…それなりに蔵書数があり、そんなに人も多くなく、何より読書用の机が点在している&予約不要(コロナ前の話なので今はわかりません)だったのがとてもよかった。図書館って静かな分周りの物音が気になりますからね、席離れているの助かる。
  • 船越村図書館…1回しか行ったことないけど、まず駅と一体化していてアクセス便利。駅と一体化している図書館って最強じゃないか?あと萩尾望都のマンガが大判でたくさん置いてあったのがよかったです(そこで初めてポーの一族を読んで萩尾望都を好きになった)
  • 大学図書館…まず膨大な蔵書量。専門書も論文もたくさんある。学習スペースが地域の図書館と比べものにならないくらい多いし一つの机が広い。広範囲でPCを使ってよい。学生ばっかりで安心できる。学生なら学校のWi-Fiが使える(これが本当に最強。学生時代はほぼ毎日大学図書館に行っていた)

 

いまは近所に大学図書館がないのが残念です。大学生はガチで大学図書館を使えるだけ使いまくるべき。

 

読書ってエンタメすぎる スティーヴン・キング『IT』

マジでめ……っちゃくちゃ面白かった。

これが、エンターテインメントですか……。

文庫本だと全4巻。ちょっと長いかな~と思ったけど怒涛の勢いで読めた。

よく大人になると本が読めなくなる、って言うけど、それは読んでる本が面白くないっていう側面もあると私は思ってる。

 

映画で有名なペニーワイズが出てくる話ですね。

排水溝からピエロが覗いている画像、見たことある人も多いんじゃないでしょうか。

イット (字幕版)

イット (字幕版)

  • ハリー・アンダーソン
Amazon

↑これがペニーワイズです。恐怖の根源。

 

 

私は「殺人ピエロ」ってところでアメリカの連続殺人犯ジョン・ゲイシーとごっちゃにしちゃっていて、読むまでは「ピエロに扮した殺人鬼が子供を次々殺していく話かな…」と思っていた。

 

全然違った。

 

いや、ピエロっぽい奴が子供を次々と殺していく、っていうのはその通りなんだけど、そのピエロって「人間じゃなかった」。

 

以下、ネタバレありで紹介&感想書いていきます。全部図書館で借りて読んで今手元に4巻しかないので、1~3巻の内容はうろ覚えで書きます。

 

------------

 

 

この本の優れたところ、面白いところって本当にたくさんあって、小説が「傑作」となるには文体が優れているだけじゃだめ、ストーリーが優れているだけじゃだめなんだと、描写力・技巧・展開・キャラ立ちなど「複数の要素」で突出している必要があるんだなと思った。いや、「必要がある」わけじゃないんだけども、「こんなにすごかったらそりゃ金字塔にもなるわ(泣)」って感じ。

 

 

 

あらすじ

アメリカのメイン州にあるデリーという町(ド田舎っていうほどでもない地方都市?)では悲惨な事件が起こりやすい。27~28年の周期で大量死が発生する。その事件を引き起こしている存在、ピエロの形をとることが多い「IT(あいつ)」は、1958年にも次々と子供たちを殺していた。それを、7人の少年少女が結束して打ち倒した。

そして時が流れて1985年、アメリカ各地に散らばって生活しているメンバーたちに、デリーに残っていたメンバーの一人から電話がかかってくる。「あれがまた起こった」「戻ってこい」と。なぜかITのことを忘れていたメンバーは、その電話で「果たさなきゃいけない約束がある」と思いだし、自分がそれまで築いてきた生活を捨てて再びデリーに集結する……という話です。

 

私は映画見ていないんですが、昔映画を見た人にあらすじを話したら「ぜんぜんそんな話じゃなかった気がする」と言われました。まあ日本語の文庫本にして4巻、原作だと1000ページ越えの大作だから、映画一本に収まるわけがないだろう。

 

あと「20世紀少年っぽいね」とも。まあ…確かに…? 子供時代に仲のよかった「はみだしクラブ」の面々が大人になってから集結して、巨大な悪に立ち向かう、って構造は同じかな。

 

 

 

キャラクターの魅力

ITに立ち向かう「はみ出しクラブ」の7人は一人一人すごくキャラが立っていて、ある意味漫画的だった。7人って私の中では結構多めで、特に外国の小説だとあ~覚えられるかな~って人数なんですが、もうバッチリ把握できました。こういうところが「親切」だと読者としては嬉しい。やっぱり小説ってビジュアルがないから、内面の差別化って大事だね。

 

主な登場人物は以下。

 

  • ビル・デンブロウ…「どもりのビッグ・ビル」。吃音持ちでカリスマ性がある、はみだしクラブのリーダー。弟をITに殺されている。ITを倒す一番の動機を持っているのも彼。私が知っている吃音持ちのキャラクターって引っ込み思案なことが多かったから、吃音持ちのリーダーっていうのが新鮮で良かった。大人になってからはホラー作家になっていて、『IT』の作者であるキングの分身っぽい。
  • スタンリー・ユリスユダヤ人。鳥が好き(鳥図鑑に載っている鳥は全部暗記してる?)。こだわりが強そうでちょっと潔癖っぽい
  • リチャード・トージア…お調子者でチームの盛り上げ役。声帯模写が得意。
  • ベン・ハンスコム…建築家。少年時代はかなりの肥満児だった。工学的なことが得意。
  • エディ・カスプブラク…喘息もちで病弱…だと病的に過保護な母親から思いこまされている。方向感覚が抜群に優れている。
  • ベヴァリー・ローガン…メンバー唯一の女性。赤毛で美人。幼少期は父親から虐待され、大人になってからも夫に暴力を振るわれている。
  • マイケル・ハンロン…メンバー唯一の黒人。デリーに残ってデリー図書館に勤めている。みんなを電話で呼び戻したのが彼。

 

このほかにも、彼らはみ出しクラブの面々に過激な暴力を振るういじめっ子、ヘンリー・バワーズなどがいます。マイクが黒人だから、父親の恨みあるからとマイクの飼っていた犬を殺したりします。

 

見てもらったらわかると思うんですが、はみ出しクラブの面々はみんな何かの点でマイノリティであったり、困難を抱えていたりします(リチャード以外。リチャードは強いて言えば眼鏡をかけていることぐらい…?)。吃音、黒人、毒親など。ベンの肥満も、子どもに飽食をさせるのが立派な親の条件だと信じている母親にどんどん食べさせられているからです。そしてみんなヘンリー・バワーズにいじめられている。まさに「はみ出し」ているわけですね。ちなみに「はみ出しクラブ」は原文では「Losers Club」です。

 

やっぱりこういう人間って感情移入しやすい。特に今回は絶対的な悪・ITに立ち向かう話なわけだから、応援したくなるキャラクターにするのって大事。

ただ、唯一の女性・ベヴァリーについては…なんか…ちょっと設定で引っかかるところがあるね。ベヴァリーは十分魅力的なキャラクターではあるんですが、一番自分に近い存在(女性)として読んでいた身としては…「女性」という属性をかぶせられすぎている感はあった。これについて詳しいことは後述します。

 

 

 

過去と未来を行き来する構成

これがやっぱり小説として巧みだったね…。この見出しだとタイムトラベルしてるみたいですがそうではなく、構成として、58年の話→85年の話→58年の話…というように過去と現在が交互に展開される。

 

場面転換の仕方がけっこう技巧的でした。例えば、第十九章「夜は更けて」の一節、1985年→1958年に場面が移る個所

デリー市立図書館/午前一時十五分

(略)

「曇りの日で…暑かった。午前中ずっと遊んでたのよ。十一時半ごろ家に帰った。(略)ところが父がいた。父が家にいたのよ。父は

 

ロウアー・メイン・ストリート/午前十一時三十分

 

まだドアをすっかり入りきらないベヴァリーを部屋の向こうに投げとばした。

太字部分は見出しです。原典では太字ではないんですがわかりやすくするためにこうしてます。こんなふうに、文の途中で時代が切り替わるんです(毎回じゃないですが)。

 

いいですね~、こういう、読者を楽しませるための仕組み。私は基本的にこういう本筋に関係のない小説的テクニック(?)ってあんまり好きじゃないんですが、この本のは楽しめました。なんだろう、作者の「こういうことしたら新鮮じゃろ?w」みたいなただの自己満足じゃなくて、ちゃんと効果的だし自然。シームレスに場面が移って、かつ物語に没入できる。描写が作者の自己アピールの場じゃなくて「読者ファースト」になっているように感じられたのがよかったな~~。

こういう切り替えのテクニックは朝井リョウ『正欲』でも似たようなのがありましたが、私はあっちはあんまり好きじゃありませんでした。

 

 

あと、過去と現在の行き来自体は小説としてはよくある手法だと思うけど、振り子みたいに行ったり来たりしながらだんだんと真実に近づいていく、これがハラハラしてよかった。

 

未来のほうが真実に近いわけじゃないんです。なぜなら彼らは1958年に起こったことを忘れているから。

 

 

 

思い出して、忘れていく

これもよかったね~~。大人になったみんなはマイクから電話がかかって来て、「約束がある」「戻らなきゃいけない」ことは思いだすんですが、子ども時代に起こった詳しいことは忘れている。

そもそも命の瀬戸際を経験したのに、電話が来るまでみんな忘れていたっていうのもおかしい。ここで読者はなんか妙だな、って気づいて、電話がかかってきたあとに急に体に浮かび上がってきた古い傷跡のシーンを読んで、あ、これはただのシリアルキラーの話じゃなくて、超常的な物語なんだと理解する。

 

話の合間合間に「何か…こんなことがあった気がする……」「すごく重大な…」「でも…思いだせない…!」っていう匂わせが挿入されて、普通にめっちゃ気になる。もうスティーヴン・キングの手の上ですわ。ほんと上手いよね、こういうところが……

 

あと、大人になってITを倒した面々が、あんなに固く結ばれていたのに、急速にお互いのことを忘れていくのがすごく切なかった。事件解決から半月も経っていないのに「彼の名字は何だったっけ?」って………やめてくれ(泣)読者を置いていかないでくれ(泣)あの熱く輝かしい紐帯はなんだったのか、でも私はみんなのこと忘れないからな。

 

 

 

パワーあるホラー描写

っぱホラーだしね。ここ大事。

こういうガッツリ人外が襲い掛かってくる系のホラー小説ってよく考えたら初めてかも。ジャパニーズホラーばっかり読んできたから。

これがなかなか怖いんだな~。不気味、とかじゃなく、恐怖。命の危機を感じる系の恐怖。そして、私はこいつに一方的に蹂躙されてしまうのかもしれない、という無力感。ITは人間じゃなかった、って先に述べたけど、それは超常的な存在で、常識が通用するような相手じゃない。なのに現実的な痛みを与えてきて命を奪っていくという理不尽。

 

あと、子どもだけが恐怖体験するんじゃなくて、30後半ぐらいの大人たちも恐怖に襲われるのがよかった。やっぱり体験したのが子どもだけだと「見間違いかな…」で済ませることができるけど、いい大人がそろいもそろって体験しているなら「在る」ことですからね。子どもが見る夢じゃなかった、大人になっても逃げきれない、という絶望感。

 

私が好きだった恐怖シーンは、ベヴァリーが招待されて入った上品な貴婦人の部屋が、貴婦人ごとどんどん変貌していくシーン。どんどん暗く、汚く、おぞましいものになっていく。しかも部屋の中にいるからすぐには逃げ出せない。

 

あとあれですね、デリーの街の人間がITに操られているかのように、惨劇を見て見ぬふりするところ。これも怖かった。

デリーは定期的に悲惨な事件が起こると先に述べましたが、周囲の人間がそれに対して無反応だったりするんです。すぐ近くで人間が斧で切りつけられているのに、酒を飲みながら談笑している。不気味ですねこれは。

ITがやってきたからデリーがそんな街になったのか、もともとデリーが「悪意を引き寄せる土地」だったからITがやってきたのかはわからないですが。

 

あと、デリーには差別が多いですね。特に黒人とゲイに対するものはひどかった。それもデリーという街がそうさせている…と思いたいが、これぐらいひどい事件が実際にもきっとあったんだろう。

はみ出しクラブにはマイノリティが多いし、差別の打破、というのが『IT』のもう一つのテーマだったんだろうな。はみ出しクラブの中にいるユダヤ教徒カトリック教徒、メソジスト派プロテスタント教派)の3人で会話するシーンがあったけど、10歳そこそこの子どもたちの会話とは思えないくらい中立的で思慮深かった。

 

 

 

やはり、青春

スティーヴン・キングは青春小説で有名な『スタンド・バイ・ミー』も書いていますね。私は映画だけ見たんだけど、文学的でかなり良かった記憶。

ああいう、少年時代のちょっとほの暗い、夏の、青臭い連帯みたいなのが本書にもふんだんにあって素敵でした。マイクがいじめっこのヘンリーに追い回されてはみ出しクラブの6人のところに飛び込んだあと、7人みんなでヘンリーに石を投げて追い返す場面とか。アメリカの子どもはこんな生活をしているんだろうな、と思いを馳せながら読んだ。

 

 

 

読みやすい(泣)

私は海外小説って大人になってからはあんまり読んだことがなくて(※)、たまに読むと「わ、わかんね~~~(泣)」になることがしばしばあって少々苦手意識があったんですが、本書はめちゃくちゃ読みやすかったです。本当にありがとう。

 

※子どものころは児童文学とかでよく読んでいた。赤毛のアンあしながおじさんダレン・シャンなど。あとトリイ・ヘイデンの特殊学級?の子どもたちを書いたノンフィクション作品が好きでたくさん読んでいた。オススメ

 

私がここ数年で読んだ海外小説って

ぐらいなんですが、いや……マジで……私の学がないせいか?『ペドロ・パラモ』については「ガチ」で理解できなくて、『蠅の王』はまあ…何やってるのかはまだわかるけど社会的に過ぎるというか、物語としてはあんまり楽しめなくて、『木曜日だった男』はなんだこりゃ(笑)になりつつも時代背景とか当時のアナーキストの扱いとかよくわかってなかったので楽しみきれなかった感じ。あとトンデモ展開すぎる。

 

これらに比べてスティーヴン・キングのわかりやすさよ。写実的で状況がよく伝わってくる、これがかなりありがたい。これで「海外文学って、私にもわかるじゃん!!」になって、カズオ・イシグロの『わたしを離さないで』も読みましたがこっちもかなり読みやすかったです。

まあやっぱり執筆された時代も大事だね。『木曜日だった男』なんかは1908年の作品で、日本で言えば夏目漱石が『三四郎』書いてた頃ですから。そりゃよくわからんわ。

 

 

 

ベヴァリーの「あの行為」だけはいただけない

あの行為、っていうのは、はみ出しクラブの面々を「永久に結びつける」ために、子ども時代のベヴァリーが全員と性行為したことです。

 

いや…これは……なんで?本当に……

なんでベヴァリーがこんなことやらなきゃいけないんだ……と悲しくなってしまった。

いや、これはベヴァリーから言い出したことなんだけど、それにしたってうーん。もしメンバーの中にもう一人でも女性がいればこういう展開にはならなかっただろうと思う。

 

まず純粋に、なぜ「7人」が結びつくために、ベヴァリーの体を使わないといけないのか。もしこれが乱交だったらまだわかった。なんでベヴァリーひとりの体を「経由して」男同士が結びつくことになるんだ…?

ITを倒したあとに、手に傷をつけて、血の出た手をみんなで握り合って環になる場面がある。このシーンだけで十分「結びついた」と思う。なのになぜ。

 

ベヴァリーは力もあるし(幼少期)、私が女だからそんな扱いするんならもう二度とあなたたちに会わない、というようなことを言うシーンもあるし、「弱弱しく可憐な」女おんなしたキャラクターではない。

でも、父親からの暴力、夫からの(性)暴力という、言葉は悪いかもしれないがステレオタイプな「女性の不幸」を背負って(ほかの6人の男性は「男性だからこその不幸」を背負ってはいないのに)、またいじめっ子たちの性的な場面を目撃するのもベヴァリーだけだったりして、「性的な役割」も一人で背負っている。

これだけならまだ許容できたけど、さすがにあの「献身」みたいな性行為は、ベヴァリーを「女」という記号の中に押し込めるようなシーンに感じられて悲しかった。女じゃなくて人間として描き切ってほしかった。

 

ここが唯一残念だった点ですね。私は小説を読むときにあんまり倫理とか社会的正しさとかフェミニズムとか持ち込みたくないんですけど、さすがにこれは悲しくなっちゃった。

 

 

 

原文読みたい

非常に原文が読みたくなる本だった。『わたしを離さないで』は別に読みたくならなかったのになぜだろう。『IT』には言葉遊びがたくさん入っていたからだろうか。

 

知らなかった海外の文化にもたくさん触れられたのが面白かった。特に印象に残ったのが「ポール・バニヤン」という民話と、「Pardon my French」というフレーズ。

 

↑デリーにはこの伝説上の巨人の像が立っている。日本でいう金太郎みたいな存在だろうか。

 

「Pardon my French」は、原文読んでないから本当にそう書かれていたのかは確かめられていないけど、たぶんそう。作中に、口の悪いタクシー運転手が、汚い言葉を使ったあとに「お客さん、信心深かったらごめんよ、おれのフランス語」と何度も言う場面がある。

何でこう言うのかよくわからなくて、Geminiに聞いてみた。

これほんまワロタ。めちゃくちゃヘタリアのイギリスっぽい。

 

海外作品ってこういう、まったく新鮮な情報に触れることができるのが魅力だな~。いろんな言葉遊びも原文で読んでみたくて英語版買おう!って思ったけど、英語版は巻が分かれてなくて1冊で1000ページ越え……と知り尻込みしている。最近あまり英語に触れていないのでいきなりそのボリュームは…挫折の予感……。キングの短い小説で面白いやつがあったらまずはそっちを原文で読んでみようと思う。

 

 

というわけで、ITを読んで海外小説の面白さに目覚めました。キングでもキング以外でもおすすめの(できれば読みやすい)海外小説があったらコメントからでもメールフォームからでも教えてください。

 

 

 

私が好きなインターネットホラー

ここでいうインターネットホラーとはインターネットに関する怖い話ではなく、インターネットで読める・視聴できる怖い話のことです。私が勝手に言っています。

 

最近いろんなホラー作品がよく話題になっていて、ホラーが流行ってる感ありますよね。それとも私がホラー好きだから目に留まるだけで別にそこまで流行っているわけじゃないんだろうか。

わからんけど、この流れの中でホラーいっぱい読みてえ~~!!!の気持ちになっているので、私が好きなインターネットホラーやインターネットホラーに影響を受けていそうなホラー、別にインターネットじゃないホラーをいろいろ紹介します。

有名なやつが多め。

 

 

 

洒落怖

2ちゃんねるのスレッド「死ぬほど洒落にならない怖い話を集めてみない?」に投稿された怖い話のことです。以下、洒落怖に載ってたわけじゃないコピペもあるかもしれないけど、とりあえず掲示板に書き込まれた怖い話ってことで扱ってます。

 

俺にはちょっと変な趣味があった

漏れにはちょっと変な趣味があった。その趣味って言うのが、夜中になると家の屋上に出てそこから双眼鏡で自分の住んでいる街を観察すること。
いつもとは違う、静まり返った街を観察するのが楽しい。
遠くに見えるおおきな給水タンクとか、酔っ払いを乗せて坂道を登っていくタクシーとか、ぽつんと佇むまぶしい自動販売機なんかを見ていると妙にワクワクしてくる。
漏れの家の西側には長い坂道があって、それがまっすぐ漏れの家の方に向って下ってくる。
だから屋上から西側に目をやれば、その坂道の全体を正面から視界に納めることができるようになってるわけね。
その坂道の脇に設置されてる自動販売機を双眼鏡で見ながら「あ、大きな蛾が飛んでるな〜」なんて思っていたら、坂道の一番上のほうから物凄い勢いで下ってくる奴がいた。
「なんだ?」と思って双眼鏡で見てみたら全裸でガリガリに痩せた子供みたいな奴が、満面の笑みを浮かべながらこっちに手を振りつつ、猛スピードで走ってくる。
奴はあきらかにこっちの存在に気付いているし、漏れと目も合いっぱなし。
ちょっとの間、あっけに取られて呆然と眺めていたけど、なんだか凄くヤバイことになりそうな気がして、急いで階段を下りて家の中に逃げ込んだ
ドアを閉めて、鍵をかけて「うわーどうしようどうしよう、なんだよあれ!!」
って怯えていたら
ズダダダダダダッって屋上への階段を上る音が。明らかに漏れを探してる。
「凄いやばいことになっちゃったよ、どうしよう、まじで、なんだよあれ」って心の中でつぶやきながら、声を潜めて物音を立てないように、リビングの真中でアイロン(武器)を両手で握って構えてた。
しばらくしたら、今度は階段をズダダダダッって下りる音。
もう、バカになりそうなくらいガタガタ震えていたら
ドアをダンダンダンダンダンダン!!って叩いて、チャイムをピンポンピンポン!ピポポン!ピポン!!と鳴らしてくる。
「ウッ、ンーッ!ウッ、ンーッ!」って感じで、奴のうめき声も聴こえる。
心臓が一瞬とまって、物凄い勢い脈打ち始めた。
さらにガクガク震えながら息を潜めていると、数十秒くらいでノックもチャイムもうめき声止んで、元の静かな状態に……。
それでも当然、緊張が解けるわけがなく、日が昇るまでアイロンを構えて硬直していた。
あいつはいったい何者だったんだ。
もう二度と夜中に双眼鏡なんか覗かない。

 

っぱ洒落怖っていったらコレよな~~

オカルトなのか人コワなのかもわからん、ただとにかく臨場感がある。そして自分もひょっとしたら「こう」なるかもしれないという身近さ。短くてサクッと読めるから印象にも残りやすい。

ホラーに珍しく相手にスピード感があるのが恐い。

 

 

 

全く意味がわかりません(バスのおばあさん)

860 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:2001/02/28(水) 20:59
僕はいつも学校に行くためにバスに乗ってるんですけど、
そのバスは右に曲がった
そのいつも乗ってるバスで、ある日おかしな事があったんです。
だって、いつものような、おばあさんもがいるから、
最後まで行ったんです。痛いから。
それで、そこまでは別に良かったんですけど、めちゃくちゃ
大きい紙袋の紙じゃない版みたいなのがあって、
ボールみたいなのもあって、シルクハットをかぶってる人も
いっぱいいたんです。
おかしいですよね?普通の道を通ってるのに。
それでもバスはずうっと普通に進んでたんですけど、
ある道を左に曲がった所で、いきなり急ブレーキをしたんですよ。
それで、本当に急にキー---って止まったんで、
中に乗ってた人が、バランスを崩してこけそうになったんです。
僕は席に座ってたんで大丈夫だったんですけど。

でも、本当におかしい事は、学校に行く直前に起こったんです。
そのバスはいつも、大きな公園の横を通って行くんですけど、
その頃、ちょうどそのいつもの道は工事してたんで、
ちょっと遠回りして、トンネルがある方の道から行ってたんです。
それで、そのトンネルのちょうど真中ぐらいまで通ったところで、
そのバスが”ガチャ”とか言いながら止まったんです。
僕はもちろんおかしいな、と思いました。
で、気づくと、バスは既に学校前のバス停に着いてました。
僕は、あれ?おかしいなぁ?とか思いながらバスを降りて、
その日も普通に学校に行きました。
そのバスに乗ってた人はもうみんな死んだんですけど。


861 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:2001/02/28(水) 21:30
>860
あなたの文章、とても恐いです。
意味が全然わかりません。
このスレで一番こわい・・・・・・・。

 

こういうめちゃくちゃで不気味な文章、好きなんですよね。

こういうのはまだAIには書けないかな。書けないでほしい。

 

この書き込みにはちょっと続きというか、関連ありそうな書き込みも後で投下されてるので気になる人は調べてみてください。

私はこのコピペ読んだ人が話膨らませて書いたのかな~って思ってますけど。

 

 

ほか、日本語めちゃくちゃ系で大好きなスレ(ホラーじゃないです)↓

【名作スレ】モスバーガーのきれいな食い方教えれ | サンブログ

右手の反対側の逆の角(上から見ると二重に見える部分。)
(はしとはしが見える部分)(左側じゃなくて、右の反対側)
を、その反対側と重ねておけば、大丈夫なわけだ。
でも、そのまま向きをかえると、(そんなことしないが(もちろん)例えば)
そのままどばどばこぼれてしまうので、そうならないために、次に
その逆の方向(手の逆)(右手の逆)にくるっとまわしてやると、
ちょうどいいわけだ。

マジで何回見ても笑える

 

 

 

きさらぎ駅

101:あなたのうしろに名無しさんが・・・:04/01/08 23:18
先程から某私鉄に乗車しているのですが、様子がおかしいのです。

 

107:あなたのうしろに名無しさんが・・・:04/01/08 23:23
いつも通勤に使っている電車なのですが、先程から20分くらい駅に停まりません。
いつもは5分か長くても7、8分で停車するのですが停まりません。
乗客は私のほかに5人いますが皆寝ています。

 

160:はすみ ◆KkRQjKFCDs: sage 04/01/09 00:25
今きさらぎ駅に停車中ですが、降りるべきでしょうか。聞いた事も見たことも無い駅なのですが。

 

386:はすみ ◆KkRQjKFCDs:04/01/09 01:57
遠くの方で太鼓を鳴らすような音とそれに混じって鈴のような音が聞こえているのですが、正直もうどうしたらいいのかわかりません

全容:2chの怖い話「きさらぎ駅」|恐怖の泉

 

きさらぎ駅シリーズ大好き。この、普段使ってる電車に乗ってたらいつのまにか知らない駅に……っていう、現実と地続きなところがいいよね。自分もいつか行っちゃうかもしれないっていう。backroomsとちょっと通ずるところもあるか。

 

 

異世界シリーズ(後述)とあわせてきさらぎ駅シリーズはいっぱい新作出て欲しい。

 

 

 

お墓のようなものを移してほしい

【オカルト】お墓のような物を移して欲しい。九州在住の現役僧侶が遭遇した不思議な依頼 | サンブログ

怖いスレに珍しく書き込み主がテンション高めというか、フランクな感じでよい。

あと、全体的に整合性が無くて、わけのわからないまま終わってるところが好きなんだよな~。きれいにできすぎていないところにリアリティを感じる。

こういう「わけわからん系」が好きです。

 

 

 

 

みさき る

最後ちょっとびっくりするかもなので注意

これよくわからんけど怖くて好きなんよな~。文章もうまいと思う。

 

 

こういう、ちょっと長めのインターネットホラーって「複数の語りの形」が混在しているのが定番だよね。単にいろんな人が語ってるってだけでなく、「インタビュー形式」「新聞記事の切り抜き」「古代の伝承」「ネットの書き込み」みたいに、媒体も異なっている。

例えば有名なカクヨムのホラー作品「近畿地方のある場所について」とか、最近知った作品だとnoteの「成瀬真央まとめ」とかもそう。もはや、掲示板の書き込み以外だと、「複数の語り」がないインターネットホラーのほうが少ないかもしれない。

 

なぜインターネットホラーではこんなに「複数の語り」が好まれるのか。やはり「リアリティ」を生み出せるからか?

 

 

 

 

YouTube

フェイクドキュメンタリー「Q」

有名なチャンネルですね。その名の通り創作されたドキュメンタリー風ホラー動画。

やはり見るべきはこのリアリティ、演者さんの自然さ。「フェイク」であるって初めからわかっていることはホラーを楽しむ上で何の妨げにもならない。

むしろ「嘘乙」「証拠見せろ」みたいなしょーもないやりとりが発生しないだけノイズなくホラーを鑑賞できる。

 

坂口安吾も「FARCEに就て」の中でこう言っています。

一体、人々は、「空想」といふ文字を、「現実」に対立させて考へるのが間違ひの元である。私達人間は、人生五十年として、そのうちの五年分くらいは空想に費してゐるものだ。人間自身の存在が「現実」であるならば、現に其の人間によつて生み出される空想が、単に、形が無いからと言つて、なんで「現実」でないことがある。実物を掴まなければ承知出来ないと言ふのか。掴むことが出来ないから空想が空想として、これほども現実的であるといふのだ。

だからこそ我々はフィクションをこうも楽しめる。

 

 

 

TXQ FICTION

 

こちらもフェイクなホラードキュメンタリー。

テレビ局が作っているだけあってテレビ番組の映像と絡めた作品が多い。

実際にこんな番組がテレビで流れていたらかなり怖いだろうな、というゾクゾク感が味わえる。

 

 

 

奇譚師にんぎょ

こちらショート動画で不気味な現象(創作)を紹介してくれるチャンネル。友達が紹介してくれて全部見ました。ありがとう友達。

サクッと見られるし生成AIによるものと思われる映像が不気味で好き。

「こういう」の好きなんですよ。こういうのがもしかしたら実際にもあるかもな、あったらいいな(あってほしくないけど)って思う。

 

 

 

おしえて!オカルト先生

これは怖い映像をアップするというより、いろんな怖い話を紹介してくれるチャンネル。

2ちゃんねるに始まり、未解決事件、Yahoo知恵袋、SCP、カクヨムなど、幅広いジャンルをカバーしているので、自分が全く知らなかった怖い話もたくさん知ることができてありがたい。

 

↑の「俺が異世界に行った話をする」も私が好きな2chのスレの一つなんだけど、こういう昔読んだな~っていうのも生成AIによるビジュアル付きで紹介してくれて「懐かし~」「そんなんだったな~」って楽しめる。

 

あとオカルト先生はオカルトチャンネルにも関わらず、動画内で紹介するいろんなオカルト的エピソードに対して非常に現実的な解釈をしているのが推せる。「現実的に考えたら見間違いだろうけど、オカルトであったら嬉しいよね」ぐらいのスタンス。最初はオカルトかと思ったけど最終的にオカルトじゃありませんでした!ってやつも、ちゃんと最後まで紹介してくれる。信頼できる。

 

 

 

 

漫画・アニメなど

ひぐらしのなく頃に

ゲームが元祖だけど私が初めて見たのがアニメだったのでアニメで紹介させていただく。

 

(2026/1/31(土)までYouTubeで期間限定配信中!!!)

 

あのですね~事前知識なしで一人で一気見してみてほしい。私はそうしました。頭がおかしくなるかと思いました。至上の「何がどうなっているんだ……???」体験ができます。

よくグロい作品として紹介されますが、私はこの無印を一気見している間の「わ、私は何を見せられているんだよ~(泣)(混乱)」体験が一番怖かったし楽しかったです。

序盤の典型的萌え萌えキャラムーブに慣れていない人はキツいかもしれないが……そこを乗り越えてほしい……声優さんの演技もすごいから……

 

別にインターネットホラーとは全然関係なく、単に私が好きなだけです。

 

 

 

サマータイムレンダ

ジャンプ版ひぐらしと言って差し支えないでしょう。

あんまり言うとひぐらしのネタバレにもなるので言えないが、土着信仰ものの洒落怖が好きな人は楽しめると思う。作者も洒落怖絶対好き。

 

 

------

以上、私の好きなホラーの紹介でした。

最近インターネットホラー風の小説も紙でたくさん出てるからいろいろ読んでみはしたんだけど、なんか………やっぱり………紙で読むと怖くないですね。雑誌の記事が差しこまれていたり、袋とじ風になっていたり、QRコードを読み込ませたり、いろんな工夫が凝らされている本もありましたが、、それでもやっぱり。

あと、ネットで読む分にはいいんだけど、紙になった途端文章力がちょっと……と感じてしまうことが多い。「本」という物理的な媒体はある程度の文章力、描写力を必要とするのだなと実感した。

 

もっと言うと、noteとか、カクヨムとかより、掲示板やそのまとめサイト、あと自作ホームページで読む怖い話が一番好き。なぜならそれが一番「」(なま)だから。

ホラーでとにかく大事なのって「生」度だと思うんですよ。人の手が入った痕跡が見えれば見えるほど面白くなくなる。そういう意味でインターネットっていうのは書き手と読み手がダイレクトに繋がれる、ホラーおあつらえ向きの媒体だと思う。ありがとうインターネット。

 

おすすめホラー作品あったらたくさん教えてください。紙の本でも「これは!」というやつがあったら教えて欲しいです。背筋『穢れた聖地巡礼について』、矢樹純『撮ってはいけない家』、梨『ここにひとつの□がある』『お前の死因にとびきりの恐怖を』、芦花公園『とらすの子』『聖者の落角』『異端の祝祭』、平山夢明, 宇佐美まこと 他『超怖い物件』は読みました。この中だと芦花公園の作品が一番読み応えあったかな。